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タカタソン さんのレビュー一覧

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レビュー数8

全8件 1~8 1/1ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.8:
(4pt)

難読ノワ-ル

評価が激高だったので読んでみましたが全く趣味にあいませんでした。
まず、1950年代のロサンゼルスという時代背景も興味が無いし、ノワ-ルというジャンルは嫌いでは無いが、まぁ読みずらい。/や-などの記号は文章内に入ってきて、登場人物も多く、読む人を選らぶ。

確かに全員悪人でノワ-ルというジャンルでは面白いかもしれないが、著者の文体だったり表現方法を理解出来ないと完読は無理かと。

最後まで読みましたが、ちょっと無理です。
ホワイト・ジャズ (文春文庫)
ジェイムズ・エルロイホワイト・ジャズ についてのレビュー
No.7:
(4pt)

もはやエスパ-物語。共感できず。

全作「数学的にありえない」が面白かった記憶があったので、期待して読んでみ見たものの、自分的にはありえないドイヒ-な内容でした。

まず、ノンストップ?ジェットコ-スタ-?サスペンスという触れ込みは、全く自分には当てはまりませんでした。他人の精神世界を見れるとか自分の感情を投影出来るとか、そのあたりのエピソ-ドに面白みも無く、先の展開を期待させるような話でもありませんでした。一体何の話なのか、ダラダラ続き事件性も見えづらく、恐らく挫折する方もいるのでは。

しかも中盤には過去にさかのぼり主人公達の説明が永遠に続きます。終盤のオチも全然以外でもないし想像していた通りです。

もう少し共感できるリアリティが欲しい。次作は果たして期待できるのでしょうか?
心理学的にありえない 上
No.6:
(4pt)

この題名で亡霊?小説

全く表題と期待と内容が合っていなかったある意味驚いた本書。
著者は山岳冒険小説の傑作をいくつも書いており、この題目からすると当然その部分だろうと期待する。ところが、読んでみると山や自然の中でのホラ-というか心霊的な短編集となっていて想定外の展開に、すみません、引いてしまいました。

だが、この作品は3.11の震災やそれ以後の原発など非常に大きな影響が反映されていて確かにホラ-テイストではあるが、人が生きる意味、文化、自然とは何かと隠れたテ-マは重い。

趣味ではないが、言いたい事は共感できるそんな本作でした。
標高二八〇〇米
樋口明雄標高二八〇〇米 についてのレビュー
No.5:
(4pt)

蒼ざめた展開

もしかしたらとても良く出来たハ-ドボイルドかもしれない。でも、主人公が写真家で過去に探偵をしていたというだけで事件の調査を依頼されるとか狭い町で展開する殺人事件の犯人探しは、今更?って感じで新しさを感じなかった。それと、終始どんよりした雰囲気で描かれていて、主人公や登場人物にも魅力が感じず読み進めるのが結構苦痛。もうちょっと意外性が欲しかった。

ただ、古典的ハ-ドボイルドという観点でみれば王道と言えるか。
蒼ざめた眠り (小学館文庫)
香納諒一蒼ざめた眠り(虚国) についてのレビュー
No.4:
(4pt)

懐かし推理小説

探偵役の推理作家が地図に載っていない村で起こる殺人事件を解決する、王道の推理小説。
まず、事件が起こるまでが長い。文量自体がないので1日で読めてしまうが、半分ぐらい読み進めてようやく事件が起きる。
自然・古き良き伝統の中で起きる殺人事件。
閉鎖された村での娘の希望が真相のキモになるのだか、今実際に若者離れが進んでいる離島や田舎の事を思ってしまった。

最後にもう一段のオチもあるのだが、要らないオチだけど、なぜかほんわかする終わりになっている。
王道推理小悦好きな方はぜひ。

風精の棲む場所 (光文社文庫)
柴田よしき風精(ゼフィルス)の棲む場所 についてのレビュー
No.3:
(4pt)

低評価ですけど、終わりにインパクトあり。

あらすじに書いてある通り、個人で旅行代理店をしている関口が主人公でロシアから来た女をアテンドするところから始まり、この女が実は殺し屋で一緒に北へ逃亡するという話。
分かりやすい言葉使いや展開の早さはさすがで、いつの間にか読み進みてしまう。

ただ、この手の話は男女関係になって行くがうえに一緒に逃避行をする展開がほとんどだが、本作はそれは無い。(正確に言うと終盤までだが)逆に、女は肌すら触れ合うのも嫌う。これは、もちろんオチがあるのだが、だからこそ一緒に逃げる動機が薄くなってしまっている。脅されているという事だけで、この展開は現実感が低すぎる。
でも、まぁ百歩ゆずってここまでは許せる範囲で評価として6~7点あげられるが、最後の終わらせ方はありえないっていうか、無い。

恐らくだれが読んでも、えっ?、と言ってしまわれるでしょう。
急転直下というか、急に打ち切りになって締めなきゃいけなくなったというか、今までの関係や展開を覆すような終わり方。

逆に評価は低いけど読んでほしい。感想を聞きたい。
北帰行
佐々木譲北帰行 についてのレビュー
No.2:
(4pt)

ファンブックに近い

まず、シリ-ズを読んでないと、なかなか入り込めないかもしれない。
登場人物の関係性がわかりずらい。

スパイ小説というより、主人公の日常を描いたような内容で、ちょっとしたオチはあるものの、緊張感はない。

このシリ-ズは好きなので、是非長編で読みたい。
動物園で逢いましょう
五條瑛動物園で逢いましょう についてのレビュー
No.1:
(4pt)

盛り上がりすぎの一夜

一夜の中学生の冒険劇。
不法滞在中国人の子供誘拐をめぐって繰り広げられる話が裏切りに次ぐ裏切りで、最終的に何だか良く分からないのが感想。
話の展開や場面と変な軽さが合っていない。
もう少し中学生は中学生らしい反応や行動でそうなるよなと思うようなリアルな描写があってもよかったのではないか。

それにしても書かれている事が不法滞在者の真実の実情であれば、悲しすぎる。

灼夜 (角川文庫)
永瀬隼介灼夜 についてのレビュー