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Hidezo さんのレビュー一覧

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レビュー数136

全136件 101~120 6/7ページ

※ネタバレかもしれない感想文は閉じた状態で一覧にしています。
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No.36:
(7pt)

オーダーメイド殺人クラブの感想

特殊で異様な世界を描いているかの様で、ずっと共感できませんでした。
雰囲気は、「凍りのくじら」のよう。
まわりを見下して、自分だけ外から一般人を見下しているかのような「私」。
でも、「自分の世界で手一杯で、人のことが見えず、人の話を聞かない、考えることと人をバカにすることだけ一人前」の「私」は、誰でも一度は通る、普通の世界の普通の「私」なんですね。
他の作品のような、クライマックスへの加速度的な展開は感じなかったですが、最後は震えました。
ちょっと、グロ表現が多くて子供には勧められないかな。
オーダーメイド殺人クラブ (集英社文庫)
辻村深月オーダーメイド殺人クラブ についてのレビュー
No.35:
(7pt)

夜の国のクーパーの感想

人間の根底にある醜さと優しさをテーマに、日常と非現実的な世界が錯綜しながら話が進む。
杉が「さなぎ」になって、脱皮して暴れだすなんて、クーパーとは何者なのか?
透明になったクーパーの戦士はどうなるのか?
その中で、妻に浮気されて迷い込んだ男がどんな役割を果たすのか?
突拍子もない設定は作者独特で、でも、その突拍子もない設定の結末が気になってしょうがありません。
最後は爽やかに終わろうとするのも作者らしいのですが、設定がさすがにファンタジー過ぎたかな。

夜の国のクーパー【新装版】 (創元推理文庫)
伊坂幸太郎夜の国のクーパー についてのレビュー
No.34: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

火の粉の感想

正統派サスペンスです。
殺人事件で無罪判決を受けた武内が隣に引っ越してきてから、梶間家がおかしくなります。
巧妙な罠に崩された家庭に、読者も、「いつの間に?」なんて思うかもしれません。
人物の背景や心理が丁寧に描かれており、いろんな出来事がドラマを見ているかのように思い描けます。
武内は被害者なのか、加害者なのか?
結末が気になって途中で止めれませんでした。
火の粉 (幻冬舎文庫)
雫井脩介火の粉 についてのレビュー
No.33:
(8pt)

首折り男のための協奏曲の感想

首折り男の話と、他の作品にも出てくる「黒澤」の話を含めた短篇集。
作風はいつもの伊坂幸太郎ですが、少しトリッキーといいうか、変化球的な話もチラホラ。
「黒澤」に愛着がある人にはお勧めですが、個人的には、「首折り男」を絡めた2編の方が面白かったです。

首折り男のための協奏曲
伊坂幸太郎首折り男のための協奏曲 についてのレビュー
No.32:
(8pt)

SOSの猿の感想

ひきこもりと株の損失、交通事故に虐待、そして孫悟空。
これらにどんな関わりがあって、どんな結末を迎えるのか、全く予想できなかった。
こういう突拍子もないものを、うまくつなげて話をまとめるのは作者ならでは。
内容的には、なんだこれ?と思う人もいるかもしれません。
SOSの猿
伊坂幸太郎SOSの猿 についてのレビュー
No.31:
(8pt)

ブレイクは五種類のフレーバーで 珈琲店タレーランの事件簿 4の感想

本格ミステリーを求める人には物足りないのでしょうけど、短編スピンオフ作品として楽しめました。
特に、美星バリスタの過去を垣間見ることが出来る『純喫茶タレーランの庭で』は、
自分が何に支えられて今があるのかを、思い出させてくれる作品でしょう。
珈琲店タレーランの事件簿 4 ブレイクは五種類のフレーバーで (宝島社文庫)
No.30:
(7pt)

みんな邪魔の感想

オタクも市民権を得た今日このごろですが、
オタクから抜け出せないおばちゃんたちの怖さというか、気味悪さというか、
読んでいて気持ち悪かったです。
連続殺人をめぐるミステリーとしては面白かったのですが、生理的にちょっと・・・

みんな邪魔 (幻冬舎文庫)
真梨幸子みんな邪魔(更年期少女) についてのレビュー
No.29:
(7pt)

異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵の感想

前作を気に入ったので買いました。
今回も、絵画と図像学の話に期待していたのですが、
千景と透磨の話が割り込みすぎて、肝心の事件の事が薄っぺらく感じました。
でも、隠されている過去の事が暗にほのめかされたいたりして、続きが気になります。

異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 (集英社オレンジ文庫)
谷瑞恵異人館画廊 贋作師とまぼろしの絵 についてのレビュー
No.28:
(7pt)

絶望ノートの感想

同一クラスで起きる死亡事故に殺人、自殺。
誰がどんなふうに関わっていたのか、日記形式で読み進めるうちに真実が分かってきます。
なかなか凝った趣向だと感心ながらも、全く爽快感がないし、話の内容に面白みもない。
こんな感じの作風なのかな?
絶望ノート (幻冬舎文庫)
歌野晶午絶望ノート についてのレビュー
No.27:
(7pt)

硝子の葦の感想

大人のサスペンスって感じの作品です。
虐待された大人がいて、虐待されている子供がいて、
こういった歪んだ世界で生きている人たちの、利害関係がもたらす事件の真相。
面白かったけど、なかなかページが進まなかったのは、作品の重苦しい雰囲気のせいかな。

硝子の葦 (新潮文庫)
桜木紫乃硝子の葦 についてのレビュー
No.26: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

グラスホッパーの感想

マリアビートルと続けて読もうと思い、年末年始のために温存しておきました。
「殺し屋もの」ってことで構えていたのですが、全然ドロドロしていない。
それぞれ個性あるキャラクターに愛着も出てきます。
とにかく、いろんなことが起きて着地点が全く予想できません。(作者も探り探りだったのだろうか?)
マリアビートルへ続く序章として、読んでおきたい作品。

グラスホッパー
伊坂幸太郎グラスホッパー についてのレビュー
No.25: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

往復書簡の感想

湊かなえの定番で、読んでいて安定感があります。
これといった驚きはありませんが、情報を小出し小出しにして読者を引きつける手法は流石です。
普通に面白かった。

往復書簡
湊かなえ往復書簡 についてのレビュー
No.24: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

むかし僕が死んだ家の感想

タイトルを見て買いました。
少年の日記から過去の出来事が少しずつ明らかになってくる展開は面白かったし、判明した事実もゾクッとするところがありました。
ただ、文章が簡単なのがわかりやすい反面、物足りなくも感じるのです。
むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)
東野圭吾むかし僕が死んだ家 についてのレビュー
No.23:
(8pt)

果てしなき渇きの感想

スリリングで圧倒されました。
残酷な描写が多いので、ダメな人も多いかもしれません。
とにかく深い闇ばかりなので、注意して読んで下さい。

果てしなき渇き (宝島社文庫)
深町秋生果てしなき渇き についてのレビュー
No.22: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

小暮写眞館の感想

みんなが自分を責めながら、お互いに気を使い生きている辛さ。
感動作です。
ただ、不思議写真(心霊?)の謎解きが長くて間延びしたかな?
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)
宮部みゆき小暮写眞館 についてのレビュー
No.21: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

リカの感想

ミステリーじゃない。ホラーだった。
帯通り、怖すぎる。
でも結末が気になって一気読みでした。
面白かったけど、このジャンルはこれっきりにしたい。
リカ (幻冬社文庫)
五十嵐貴久リカ についてのレビュー
No.20:
(7pt)

クラリネット症候群の感想

ミステリーというか、SFというか、奇想天外な内容ですが面白かったです。
なんだかハチャメチャな感じが楽しい一冊でした。

クラリネット症候群 (徳間文庫)
乾くるみクラリネット症候群 についてのレビュー
No.19: 1人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

彼女は存在しないの感想

虐待と多重人格というテーマは、いかにもなんて思いましたが、うまく作者にハメられました。
真実が明かされた時、一瞬どういうことか分からなかったのは自分のせい?
登場人物の会話が、なんかわざとらしい感じがしたのと、ここまでのグロさは必要か?ってところがマイナスでした。

彼女は存在しない (幻冬舎文庫)
浦賀和宏彼女は存在しない についてのレビュー
No.18:
(8pt)

Nのためにの感想

トリックがどうとか、どんでん返しとか、ミステリーとしての「うまさ」を求める人には物足りないかも知れませんが、読み物として面白かったです。
関連するすべての人、アパート(大家)の名前までにNをつける凝った設定もおもしろい。
事件の根本に精神的な要素があるので、無理を感じるところもありますが、真実を知りたくてページをめくる手が止まりませんでした。

Nのために (双葉文庫)
湊かなえNのために についてのレビュー
No.17: 2人の方が下記のレビューは「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

ラットマンの感想

ミステリー小説の王道といった感じの作品。
途中なんか物語に引きこまれて、ミステリーということをすっかり忘れていました。
最後に自分が騙されていたことが分かってびっくり。
謎も全て解いてくれてすっきりです。
結果は読者の推測におまかせ・・っていうやつ、もやもやしますよね。
ラットマン (光文社文庫)
道尾秀介ラットマン についてのレビュー