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りーり さんのレビュー一覧
りーりさんのページへレビュー数424件
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普段はほとんど読まないハードボイルドもの。知ってたら手に取っていたかは微妙、食わず嫌いは良くないですね。
受賞云々は特に気にしません、個人レベルの好みがありますしね。むしろひねた見方をしちゃうので 主人公は過去に澱みを持った中年アル中バーテン。落魄したというよりかは顕達する気のない、最低限の住まい、最低限の収入、最低限の人付き合いの元で暮らしている。この人生を諦めているような厭世観、時代に取り残されるのでなく追いつく気もない根性、超大好物です。それ以外の人物もなかなか魅力的、ホームレスから警察までどこか渋い心持を感じさせます。ごく一部の人を除いて感情を昂らせたり、声を荒げたりしないんですよね、成程これがハードボイルドか(違ったらごめんなさい) ミステリとしての犯人当てや動機当てはないに等しいかもしれないです。社会派そしてテロリズム的犯行と言うことで自分のミステリ像の中ではやや外れますが、単純に一小説として面白いです。★は7つです!!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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1990年、東野圭吾氏の作品では比較的初期の作品。 「不遇な運命を辿った警察官」と「運命の波など知らぬ恵まれた天才」が一つの殺人事件の盤面で追う追われる・・・ ある会社社長が殺されたことで大きく運命は動き出します。会社の権勢を理由に行われた殺人という社会的ストーリーと登場人物の出生の秘密に迫る人生的ストーリーの二つの物語を軸に据え、ミステリとしての犯人当てよりも、「宿命」の対決が紡ぎだすヒューマンな結末が見所となっています。 動機、トリックの謎はもちろんですが、それを超えたミステリ的謎を表現したい、と語っている作者のあとがき通りの顛末になっており以降の東野圭吾氏の作品の形成を感じ取れる作品です。 逆にしっかり推理したい人には少々物足りないかもしれないかも。★は7つ!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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館シリーズの二作目。中村氏の建造物を舞台に探偵島田潔が謎を解くというシリーズの大筋を決定づける作品となっています。 この水車館の殺人は犯人を言い当てるという点ではもの凄く平易であるといえますが、むしろ今作の肝は犯人の動機、目的にあるようです。 前作では犯人当てに主眼を置き、動機については回想として触れるだけだった故、今作の犯人よりも動機に重きを置いた構図は対蹠的であると感じます。 読者の予想を裏切る将又前作のイメージを引き摺り過ぎない作者の姿勢がうかがえ、館シリーズが叙述物という基本トリックを据えながら多様な形を見せてくれるであろう兆しが見られます。 前作が気に入った方はもちろん、迷路館・時計館と進んでいく上で読んで損しない作品でしょう(必然ではない)。 ★は7つ!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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探偵助手コンビに一人の大家を加えて、コミカルに殺人事件を描きます。 三作目ということでキャラクターの魅力が円熟されさらに面白くなってきました、朱美ちゃんと鵜飼さん、竜平君の関係ににやにやしてしまいますね。 今作はアリバイトリックと物理的トリックのザ・ハウダニット。現実的かはさて置きユニークなトリックはこの作品に非常にマッチ、楽しいミステリーとして誰にでもおすすめです!! |
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ラスト数行に残酷などんでん返しが待つという謳い文句通りの短編集。明かしてほしくはないが明かさないと売りに出せないジレンマ。実際裏表紙を読んで購入を決めました。 と思っていたのですがここの感想を読んで表紙が「小市民シリーズ」と同じと知る、あれれなんかそっちに惹かれたような気がしてきた。 見出し通り結末は残酷で後味は悪いが終始鬱々しているわけではなく、序盤は日常的な謎をあるいはファンタジーな世界での異端を平坦に描き、ラストのどんでん返しとのコントラストを顕著に見せています。決して晴れ晴れしい気持ちにはなりませんが、唾を飲み込むような息苦しさを味わえ、そのような作品が好みな方にはおすすめな短編集になっています。 城シリーズのイメージからはかなり裏切られました。短編集では精緻精巧なトリックには限界があると思っているので、雰囲気と転結を重視しているのですが本作は十分合格点、★は6つです!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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乙一氏のデビュー作、賞応募作であって140Pほどの中編小説。
読んで十数ページで凄惨な展開、そしてこの作品の斬新な装いに気付かされます。非常にシンプルながらきっちりまとまりを持った今作は若い才能が賞を受賞するに相応しいものになっています。しかし推理小説、現実的な要素はほぼ無くミステリーとして楽しめるかは微妙なところ、それでもぜひ長編作品を拝読してみたい、そんな気分にさせられる作品です。 |
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【ネタバレかも!?】
(1件の連絡あり)[?]
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東川篤哉氏のデビューシリーズの一作目。タイトル通りの密室もの、主役がその密室内に死体とともにいた強固な密室に加え、近場で起きた自殺、アリバイ工作から隠された動機と一筋縄では行かないストーリーに仕上がっています。 しかし特筆すべきは殺人事件をこれでもかとユーモラスに描いていることでしょう。本作は主要キャラの元恋人と先輩が亡くなってしまうという、一聴すると重い空気をイメージを感じさせる作品ですが、中身はコメディ要素満載で暗い雰囲気はほとんどありません。積み上げられたトリックをユニークで一癖あるキャラクターたちが飄々と解いていくのを楽しみながら読んでいく・・・ハードボイルドや陰鬱な雰囲気のミステリーとは真逆であり、大人から子供まで幅広く読んでもらいたい、誰にでもおすすめできるミステリー入門書となっています。 |
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1990年東野圭吾初期の作品、この作品を知ることになったのはどんでん返しでオススメされていたので、そして解説の人物がどういう人かも知っている。東野圭吾の知名度、評価も知っている。詰まるとこ本作を前情報による穿った読み方と過度な期待をした上で読了してしまった・・・これは私の罪。 おそらく純粋な気持ちで読んでいれば自分は「十角館」「葉桜」ぐらいの評価を付けていたと思います。それ程に今作のどんでん返しは強烈。既にどんでん返しとタグ付けされているのでここでは隠しませんが他の場所で人に薦める際には一切の情報を隠したうえで紹介したい作品です。★は7.5ぐらいです!! ▼以下、ネタバレ感想 |
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意外性のある犯人ではないが推理していく楽しみは味わえる作品でした。結末・真相は大変面白いと思ったのですが、作者は犯人当てに主眼をおいたのかラストの進行は性急なものになっているのが残念。
過去と現在の事件描写と手記の多方向から紡がれるストーリーは複雑さ故に人を選びそう。通勤通学中に少しづつ読んでいける作品ではないですね、じっくり腰を据えて推理したい人向けです。 折原氏作品では結構楽しめました。★は7つ!! |
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20人を超える登場人物が東京の一区画で連鎖的に事件?を繰り返し、やがて一つの終末に収束していく・・。ドミノというタイトルがこれ以上ないくらいにピッタシ、ミステリというよりかはパニックコメディですが恩田氏の作品の中でもとても楽しい良作です。
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事件に隠された裏は非常に大胆で面白いのですが、十津川警部の活躍やタイトルから想像して重厚なミステリーを期待している方には拍子抜けになってしまうかも。
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