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りーり さんのレビュー一覧
りーりさんのページへレビュー数86件
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ドラマの放送禁止のノベライズ版。 映像の端端にヒントを紛れ込ませるような手法が使えないので最大の魅力がほぼ失われている。 |
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マラソン大会に乱入したダチョウを捕まえた楓ヶ丘動物園の飼育係面々。 やがて脱走したダチョウを巡って大きな陰謀が動き出す・・。 楓ヶ丘動物園シリーズの第二弾。 ライトミステリというかサスペンス路線で戦ってる事件の規模はライトではない。 のほほんとした動物ミステリを期待してるなら引き返そう。 基本的に似鳥鶏さんはストーリの面白さよりキャラの掛け合いで勝負している作家さんなのでそこに見出せないと厳しい作品でしょう。 |
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六体の地蔵の首が何者かに切断された。 捜査員魚間岳士と住職の風峰は首の行方を追い始めるが、発見された地蔵の首の近くには意味深な死体があるのだった・・・。 霞流一の連作短編集。 成程これはバカミスに片足を突っ込んでいるかもしれない。 魚間と刑事たちによる多重解決が見物で大胆な推理の連続はバカらしいながら本格推理の妙を持っている。 ★は5つ。 |
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主人公の横江継実は特殊な能力を持っていた、幽霊が視え、声を聴くことができるのだ。 ある日まったく知らない事件の事情聴取を受けることになる、容疑者の男から指名を受けてしまったらしいが横江は何の身に覚えがない。 しかし過去の記憶と目の前にいる従妹の幽霊が何かを握ってる気がする・・・、現在と過去、現世と黄泉が交わる超絶ミステリ。
西澤×幽霊でSF的な作品を想起した方も多いかもしれませんが、今作は主人公含めた一般人に事件を解決させる推理合戦よりの作品ですね。 幽霊の要素はあくまで主人公に付属する副次的なものです。 本作を読んで多くの方が抱きそうな感想は「分かりづらっ」でしょうね。 名前、家系図、各々の性格、登場人物、時系列、家の配置、あらゆるところで分かり難さが目立ちます。 少なくとも幽霊という奇怪な響きに惹かれて読むのはお薦めできないですね。 ★は5つ。 |
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標高2200mに建つ山小屋「琴乃木山荘」で働くのは生真面目なオーナーと不詳のアルバイト達、下界から離れた山奥でちょっと不思議な事件が巻き起こる!? 随所に山の蘊蓄や魅力は感じさせますがあんまりミステリーとしては絡んでないですかね。 泊りがけで登山となると三日は休みが必要ですよね・・・、山登りハードル高いなぁ。 ★は5つ。 |
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日々奴隷のような扱いを受けていた芸能マネージャー北上梁一は、ある夜の一組の男女との出会いで人生を見つめなおす。 自身の手で芸能界のスターを作り出す・・・、イメージとコネが物言う芸能界を掻い潜りつつ梁一は一世一代の勝負に挑む。 嘘、偽り、駆け引き、どんでん返し、技巧に技巧を重ねた連城三紀彦氏の長編。 技巧派ミステリと銘打ってるだけあって想像以上に複雑なつくりになってますね。 正直、嘘や奸計、トリックのためのぼかした表現が多すぎて非常にくどく読みにくいです。 芸能界のスターダムを目指す話なわけですが、私自身はあんまり俳優や映画スターに憧憬が無いのであんまり感情移入出来なかったですね。 ★は5つ。 |
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腕貫探偵シリーズの櫃洗市を舞台にした番外短編集。 富豪探偵の話は良かったです。 お金を使って常人には出来ない方法で豪胆に事件を解決する様は個性的でよろしい、それ以外の話は並。 やっぱりこのシリーズには腕貫さんかユリエちゃんは欲しいところ。 |
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わずか10ヶ月の活動で忽然と姿を消した写楽。 一人の研究員が彼の正体に近づくも、現実の世界では浮世絵界を揺るがす殺人事件が起き始めていた・・・。 希代の絵師東洲斎写楽をテーマにした歴史美術ミステリ。流石は作者が元研究者なだけあって浮世絵部分は相当緻密、美術好きなら読む価値はあるかもしれないです。 ミステリを期待しすぎると損、★は5。 |
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北海道は宗谷岬、斜塔どころか屋敷も傾いてる「流水館」。 リッチなクリスマスパーティの夜に起こる密室殺人、奇怪な現場と珍妙な館の真相は。。。 御手洗シリーズの2作目。 まぁあまり登場してこないけど・・これはこれで探偵ものあるあるである。 読者に対する驚天動地のトリック、作者視点では博打的な作品かもしれない、★は5つ。 |
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舞田ひとみは多忙な父と警察官の伯父を持つ小学5年生。 事件のことはよく知らないけど意図しない無邪気な発言から事件解決!? 歌野晶午氏の短編物。 小学生の思わぬ発言から事件の糸口を照らし出すライトな仕上がりになっている。 そういう点では探偵というよりワトソンの方が近いかもしれない。 一応続き物ということで歌野晶午らしい嫌な空気を漂わせつつ物語は一旦終結する。 短編としてはあまり真新しさはないがキャラクターは良いです。 |
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前の作者がお題を決めれる北村薫主催の連作アンソロジー。 個性が尖りすぎてる錚々たる面々が並んでおります。 題を活かしつつ、前者の要素を絡めつつ連作の要素も兼ねている短編集。 面白いですけど全体的に話が暗い、特に後半の面々はイメージ通りの苦い話を持ってきています。 短編集ならもうちょっと軽い洒脱な話が合っても良かったですね。 功労者は間違いなく辻村氏、作品の大トリを締めるポジションを見事にこなしていて、このバラバラな短編群を一つの作品集に昇華しています。 |
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殺意や無実の証明とは難しいものである。 科学捜査や映像証拠の乏しい昔なら尚更のことで、本作は運命のすれ違いから思わぬ終わりを迎えてしまう。 フィクションではあるが元法曹家の作者が実際に出会ってしまった事件なのかもしれない・・・。
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海野十三の短編集。 1900年代前半に書かれ、未来を希望的観測ではなく「アンチ・ユートピア」で描いた作品が目立つ。 技術を持った人類への警鐘ともとれる筆致にはドキリとされる。
特段好みな「十八時の音楽浴」では性転換やロボットといった技術が進み、人間の快楽・娯楽的部分も機械にコントロールされる世で独善的な政治が行われる。 先進的技術で国を統治したり、他国を脅かす様は核をちらつかせ為政を行う様に重なる。 予言書として書かれた作品では勿論無いのだが80年前から予想された世界に面白さも感じる一方で恐ろしさも感じる。 |
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「坂口安吾盗難事件&坂口安吾探偵小説集」に収録
まだプロ野球の黎明期、球団経営の制度が整いきれていない時代に一人の大投手を複数の球団が狙っていた。 金絡み、恋愛絡みの思惑が渦巻く中その大投手は殺害されてしまう・・・。 坂口安吾の中編小説。 様々なミステリが出てしまった昨今としては驚きこそ少ないもののやはりこの時代のミステリも面白い。 トリックは面白いが人間関係が宙に浮いたままなのが残念。 |
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天才探偵にも限度がある!? ワイン、デザイン、映像、工学、様々なスペシャリスト、でも謎解きは素人な人たちが日常の謎に挑んでいく短編集。
博学探偵を否定し、専門的素人探偵を押し出した意欲作。 専門的知識を扱うミステリが増えた昨今、あらゆる視点から事件を俯瞰すれば解けない謎なんて無いのだと思うことも屡々。 蘊蓄満載の日常ミステリーになってます。 コンセプト、キャラクターは良しだが全体的に起伏不足な感じ、短編集はもっと大袈裟でいいと思います。★は5つ。 |
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舞台は岩手県の奥地鷲尻村。 数か月前に村唯一の医師が事故死を遂げていたこの場所に後継の医師としてやって来たのは「滝本志門」。 凶暴な熊、血生臭い昔話、村の財政難、不穏な雰囲気漂う鷲尻村にて連続殺人の影が・・。 誰が言ったか21世紀の横溝正史、私の中の横溝正史のイメージと言えば金田一耕助を主人公とする探偵小説家で飄々とした探偵とおどろおどろしい舞台、戦争後昭和の日本が本人が生きてきただけあって当然に刻まれているといった感じでこの作品とは特に結びつかないです。 単に独特の因習残る怪しい村が舞台というなら別に横溝正史の特権では無いかと。 物語の方ですが色々と話を広げた割には特に相互的に絡まり合うこともなく、人物の描写もいまいちです。 賞の選評としては桐野氏と坂東氏に同調したい。★は5つ ▼以下、ネタバレ感想 |
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体長1メートル越えのワニが盗まれた!! 残された張り紙には怪盗ソロモンなる者が・・・。 動物の扱いに長けた人の犯行だろうと疑惑が渦巻く中、さらにほかの動物も盗まれて・・・。 動物園職員が奮闘するライトなミステリ。
楓ケ丘動物園シリーズの1作目。 似鳥鶏さん動物ものとかも書かれてたのですね、確かにペンネームも動物に因んで・・・って調べたら全然由来は動物好きとか関係なかった!! 獰猛なワニを盗んでいるので内部犯なのは確実なのですが、その割には登場人物全体の掘り下げが足りないような・・。 動物を盗んだ理由付けは上々、キャラクターも良し、鴇先生可愛い!! ライトで楽しいミステリ、そう考えるとラストの真相はむしろマイナスに作用するかな。 ★は5つ。 |
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