その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。

奥多摩の山村、媛首村。淡首様や首無の化物など、古くから怪異の伝承が色濃き地である。

「死者の提示する謎を、先生が解き明かしてくださいーー」 推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。

十三歳で遊女となるべく売られた少女。“緋桜”と名付けられ、身を置いた世界は苦痛悲哀余りある生き地獄だった。

戦国の頃、三千両の黄金を携えた若武者が、七人の近習を従えてこの村に落ちのびた。

奈良の山奥、波美地方の“水魑様”を祀る四つの村で、数年ぶりに風変わりな雨乞いの儀式が行われる。

忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。

警備員の西岡は、新興宗教団体を過激な反対運動から護る仕事に就いた。

碆霊様を祀る、海と断崖に閉ざされた強羅地方の村々。

忌名は、いわば生贄だと? 「この忌名は、決して他人に教えてはならん……もしも何処かで、何者かに、この忌名で呼ばれても、決して振り向いてはならん」 生名鳴(いななぎ)地方の虫くびり村に伝わる「忌名の儀礼」の最中に起きた殺人事件に名(迷)探偵刀城言耶が挑む。

神々櫛村。谺呀治家と神櫛家、二つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。

邪険な扱いしかしなかった亡き妻に謝罪したい――一代で財を成した傑物、方城兵馬の願いを叶えるため、長男の直嗣が連れてきたのはなんと霊媒師。

奇っ怪な分身、“生霊”の目撃談が語り継がれる奥多摩の旧家、谷生家。

高校時代の初恋の相手・小夜子のルームメイトが、突然部屋を訪ねてきた。

曰く付きの屋敷で夜を明かすことにした私が蝋燭の灯りで古の手紙を読み不気味な雰囲気に浸っていた時、突如鳴り響いた鐘―それが事件の幕開けだった。

瀬戸内海の兜離の浦沖に浮かぶ鳥坏島。鵺敷神社の祭壇“大鳥様の間”で巫女、朱音は神事“鳥人の儀”を執り行う。

その物語は、人を殺す――。

口に髪が入ったら死がやってくる。

独房からは信じがたい静寂が漂ってきた。獄内の静けさを残らず集めたより深い静謐が。

旧家の猪丸家に現れた記憶のない謎の女・葦子は、開かずの間だった蔵座敷で“狐狗狸さん”を始める。

ホラー作家、那々木悠志郎の担当編集となった久瀬古都美は、彼が初めて体験したという怪異譚を題材にした未発表原稿を読むことに。

私は探している、「人を殺せる」怪談を。

「彼女の悲しい声が 　聞こえるんだ」 落下し続ける自殺霊による消失事件。

かつて花街だった古い町の実家に戻ってきた貴樹。書斎として定めた部屋の鏡を何気なくずらしてみると、芸妓のような女が見えた。

一心の口から語られる驚くべき八雲の過去に、晴香は涙する―中学教師の高岸明美は、他人を寄せ付けず、寂しげな目で教室にたたずむ1人の少年のことが気になっていた。

“絶対的な悪意”七瀬美雪が逮捕され、平穏が訪れたかに思えたのもつかの間、収監された美雪は、自ら呼び出した後藤と石井に告げる―私は、拘置所の中から斉藤一心を殺す…。

あれは、ぼくがやったのか―?目を覚ました八雲の側にあった、血まみれの遺体。

赤い左眼を持ち、死者の魂を視ることができる青年。 その名は斉藤八雲。

【多摩川に出現した巨大生物！】【世田谷の公園に化け猫！？】 そのあやかしの謎、解明します！ ネット放送の『あやかしTV』は、現代も残る不可思議な現象やスポットを徹底調査していく番組。

八神森司は、幽霊なんて見たくもないのに、「視えてしまう」体質の大学生。

叔母から受け継いだ町屋に一人暮らす祥子。まったく使わない奥座敷の襖が、何度閉めても開いている(「奥庭より)」。

刑事を辞め、八雲と心霊専門の探偵を始めた後藤に持ち込まれたある相談。

死者の魂が見える赤い左眼を持つ大学生・斉藤八雲。

八雲が消えた―!?15年前に起きた猟奇殺人事件の現場で、ビデオカメラに映り込んだ、恐ろしい形相をした女性の幽霊。

その島は風車と風鈴に溢れ、余所者には誰も本当のことを話さなかった―作家葛木志保が自宅の鍵を預け失踪した。

ホラー作家・那々木悠志郎、最大の危機!ループから抜け出せるのか!? 一年前の火災事故で親友を失った天田耕平は、恋人と共に慰霊祭へと向かう途中にバスが事故を起こし、山道で立ち往生してしまう。

晴香を守り切ることができなかった。自分の無力さを実感し、後悔の念に苛まれる八雲。

霊が「見える」けれど、その存在を否定したい天哉。

こよみとの初デートが成功し、思い出しては幸せ気分の大学生、森司。

いいね! 実にきなくさい。ここで幽霊男爵のお出ましとしよう――。

年の瀬も押し迫ったある日、オカルト研究会に奇妙な依頼が。絵画愛好会主催の、卒業生のための展示会。

どこか不穏な空気を醸し出す園児がいるので調べて欲しいと、保育園の園長からの相談を受けた、私立探偵の春近。

小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。

大学祭間近の雪越大学。霊感系大学生の森司は、美少女こよみに焦れったい片想い中。

神出鬼没のホラー作家にして怪異譚蒐集家・那々木悠志郎再び登場! 生まれ故郷の村が近隣の町に吸収合併されると知り、十二年ぶりに道東地方の寒村、皆方村を訪れた井邑陽介。

年末、こよみと森司が一つ屋根の下に!大人気青春オカルトミステリシリーズ 今年も残すところあと数日。

宿敵・七瀬美雪に左眼を傷付けられ、死者の魂を見る力を失ってしまった八雲は自分の存在意義を見失い、失意の底に落ちてしまう。

大学生の佐和子は、恐ろしい言い伝えがある泉でずぶ濡れの女の幽霊を目撃してから、謎の歌を口にし始める――八雲に持ち込まれた幽霊騒動は、語られることのなかった後藤刑事の過去へとつながっていた!? 八雲のもとに、また幽霊騒動の相談が持ち込まれた。

キャンパスの中心にそびえ立つ時計塔。その最上部の小部屋にある鏡に祈りを捧げると、死者と再会できるという伝説がある。

猿倉佳奈美は「幽霊が見たいのに霊感ゼロ」の女子高生。

神社の境内にある樹齢千年を越える木の前で、刺殺体が発見される。被害者は、高校時代に石井をいじめていた望月だった。

『このミステリーがすごい！ 』大賞・隠し玉として17歳でデビュー、Z世代の現役女子大生作家・日部星花（ひべせいか）が描く本格ミステリー！ 高校一年生の袋小路鍵人は、しばしば事件に巻き込まれ、強制的にクローズドサークルに閉じ込められてしまう。

八雲のもとに、叔父の一心から相談事が持ち込まれる。偶然居合わせた晴香と後藤と連れ立って、一行は山梨へ。

新キャラ登場で、底が見えない面白さ! 大人気青春オカルトミステリ! オカ研に芸能人がやってきた! アイドル系美少年の彼は、テレビ番組でも活躍する大人気霊能者。

草食男子大学生、森司に訪れた試練。それは簿記の試験と、美少女こよみへの片想いを妨害する昔なじみ(男)。

悔い改めなければ、三つの魂が地獄に落ちる―。心霊現象が相次ぐ湖畔のペンションに、不吉な予言が告げられた。

宿敵・七瀬美雪に晴香が拉致!? 大人気シリーズ、物語は最高潮へ! 八雲の宿敵・七瀬美雪の手により、晴香が拉致されてしまう。

雪まだ深い春休み。大学生の森司は、来たるホワイトデイのことで気もそぞろ。

大丈夫。昼間だって、見えないけれど星はそこにちゃんとあるから。

幽霊が視えてしまう体質の大学生、八神森司。その能力を生かし(?)、オカルト研究会で、美少女こよみに密かに片想い中。

大学生が一番ときめく季節、夏。

オシラサマ伝説によって複雑に隠された事件の真相にオカ研メンバーが挑む! 黒沼家の分家筋にあたる白葉家はオシラサマのいる神社だ。

八雲と晴香が通う大学は、まもなく学園祭を迎えようとしていた。

こよみちゃんと、菜の花が有名な福島潟で初デート!その日に向け、いろいろ頭を悩ませる、大学生の森司。

幽霊が「視えてしまう」草食系大学生の八神森司。

大学生の折橋奏には、一つ秘密がある。 その正体は、なんと人気占い師「オリハシ」ーーの代理。

推理小説の名探偵に憧れて開設した〈天野春近探偵事務所〉。

舞台は霧深いヴィクトリア朝のロンドン。

新人税関職員の千々石天使が、いつものように横浜港に届いた積み荷を検査していると、大量の土が詰まった謎の棺が見つかる。

教育実習のため、とある小学校にやってきた晴香は、幽霊が見えるという寂しげな少年・真人に出会う。

ニコラス・理人・リューディガーは金髪碧眼の美青年。見た目は異国の王子様だが、中身は傲岸不遜な“魔女の専門家”だ。

悪夢に悩まされるスタイル抜群の女子高生・晶水。クラスで孤立した彼女に、なぜかまとわりつくお調子者の同級生・壱。

累計235万部突破! 大人気喫茶店ミステリー 女性バリスタは安楽椅子探偵―― ビブリオバトル決勝大会で起きた実際の出来事をはじめ、 日常にさりげなく潜む謎のかけらを結晶化したミステリー短編集! 全国高校ビブリオバトルの決勝大会にて、プレゼンの順番決めの抽

友だちが、神隠しにあった―晴香のもとに、助けを求める電話をかけてきたのは、晴香が以前、教育実習の際に担当となったクラスの児童・大森真人だった。

奇妙な文様が刻まれている魔偶――土偶の骨董――は、所有する者に福と禍をもたらすという……。

トンネルの中に歪んだ女の顔が浮かび上がった!?聖央大学の超常現象研究サークル・通称ルーピーズは、幽霊の仕業かどうか調査を始める。

東京からの訳あり転校生・水里あかね。

21年前に住人が殺された、いわゆる“事故物件”で共同生活を することになった初音、ユウさん、真歩の女性3人。