メタボラ

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評判

メタボラの評価:

4.32/5点 レビュー 96件。 C ランク

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平均点4.32pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全85件 21〜40 2/5ページ
No.65
(5pt)

桐野のフルスロットル

気分が悪くなるほど興奮した。
実は小説家という職業は俳優業に近いのではないかとすら思った。小者は沖縄に十数年住んでいたことがあるが、桐野の登場人物達の会話が沖縄の方々の交わす会話そのものだと言って良い。実に活き活きしているのである。
ガープ川、という小さな川を登場させているがこれは那覇に住んでいる人でも知らない人は知らない。そういうマニアックなシチュエーション作りからして凄い。
一体桐野はこの小説を書き上げるのに何回沖縄に足を運んだことだろう?どれだけ沖縄の人と会話したことだろう?

本書は桐野の小説の中で最も優れている。
メタボラ(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: メタボラ(上) (朝日文庫)より
4022645547
No.64
(5pt)

現代社会の辺縁を生きる若者の絶望的な自己探求

桐野夏生「メタボラ」読了。
 この小説は詳しく語るとネタバレにならざるをえない性質をもっているから、多くは語らない。
 しかし、これは現代日本社会のおける限界状況を生きる若者の、すぐれた自己探求の物語だと思った。
 自己探求と言っても、自己が見つかるわけではない。むしろますます滅茶苦茶になっていくだけだ。
 だが、その舞台が沖縄本島であり、主人公のひとりは本州、もうひとりは宮古の出身であり、知事選や辺野古の問題が絡んだり、理想郷をつくるカリスマや、政治に進出しようとするゲストハウス経営の若者が出てきたり、限界を超えたブラックな企業現場が描かれたり、そこでしたたかに生きる中国人労働者の姿に肉薄したり、桐野の描く世界は、僕の関心の縁を見事に踊っていく。
 それでいて何かが見つかるわけではなく、何も見つからないのがよかった。
 暗澹たる未来に希望はない。
 だがもっと闇を進んでいきたいという意欲はなぜかいや増すのである。
 現代社会の辺縁を生きる女たちを描いてきた桐野が、同じく辺縁を生きる若者男子を描いて、ここまでの力量を見せつけたのはさすがである。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.63
(5pt)

こんな気持ちな方に良い恋愛小説です...と感じました

最初、読みにくく感じたのは独特の方言?でしたがロードムーヴィー小説としても、沖縄を知っている人知らない人もイメージ出来る小説で、読み出したら止まりません。 深刻な内容も登場しますが、このような説明抜きの恋する気持ちが通じる人には良い恋愛小説でしょう
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.62
(5pt)

ジェイク生命力

ちゃらんぽらんな生き方をするジェイクが言うセリフに、しばしば、どきっとするような真実が見えて私にはそれが魅力の一つでした。

なんとか塾、イズム、ゲストハウス。ナイチャーの吹き溜まりのような面もある沖縄のサブカルチャー。
嘘っぽさがなく、いちいちbelievableで面白かったです。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.61
(4pt)

これが生きるということ

厳しい家庭環境の中、前向きに生きることの難しさを痛感させられた。
雄太には心底同情してしまう。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.60
(5pt)

満足です

本が思う以上に早く着いたうえに綺麗な状態できて大変満足でした
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.59
(5pt)

桐野夏生の最高傑作と信じて疑わない

「すっげー!」

の一言。10年以上沖縄に住んだ経験のあるナイチャーだが、ガープ川を引き合いに出すあたり、筆者の力量がハンパない。ジェイクの吐くセリフ、ひとつひとつがリアリティに富む。お見事。

確かに、作り物っぽい雰囲気があって選挙の話なんて沖縄の実情を反映しているのは言い難い面もある。
でも、すっげー!ここまで小説がなりきりを可能にするものなのか?
OUT、柔らかな頬、ナニカアル、東京島…筆者の主立ったものは既読だが、これが一番すっげー!
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.58
(4pt)

とても心に残るストーリーでした

確かに現代社会の抱える問題を盛り込み過ぎの感覚はありましたが、面白く最後まで読み通せました。今でも心に残っています。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.57
(5pt)

メタボラのレビュー

カバーも中身も綺麗で、しかも腰巻き付きで、新品かと思いました。満足です。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.56
(5pt)

バカでバタでバカすぎて

〈僕〉がジャングルで出会った、ワイルドでクールな宮古青年、17歳ぽっちのジェイクが、バカでバタでバカすぎて、最後に少し泣けた。
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.55
(5pt)

若者の孤立化を描く

沖縄を舞台に、若者の孤独・孤立と共同体との両側面を描き出している。若者の共同体として描かれているのはルームシェア、シェアハウスやサークルであるが、その組織も一時的なものであり、若者たちのつながりが、いかに刹那的であるかを描き出している。そして、そうした描写は昨今みられる若者バッシングのような、偏見によって塗り固められているのではなく、格差や貧困と隣り合わせであるという点に、リアリティを見せているところに作者の感覚の鋭さを感じた。

また、沖縄経済は基地産業に依存していて、基地がなくなってしまえば自分自身の食い扶持を失うことにもつながる、と登場人物が語らせた場面が印象的であった。これは決して基地への賛同を示しているわけではなく、いかんともしがたい住民の葛藤と苦悩なのである。基地によって生活は抑圧を受ける、しかし基地が無くなってしまえば地域産業そのものが廃れてしまう。311以降の原発の問題にもつながる視座であり、小説を通じて重要な問題提起をしている。
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.54
(5pt)

記憶を取り戻すと、、、

ゲストハウスに住み込む男、ホストになった男
それぞれの過去があきらかになる。

家庭崩壊、格差社会、失われた雇用、沖縄の基地問題、

今の日本の背景が絡み合い やがて二人をまた結びつける。

派遣労働、外国人労働、実態はもっとあくどいが取材は抜群
メタボラ(下) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: メタボラ(下) (朝日文庫)より
4022645555
No.53
(4pt)

記憶を失っても、、、

記憶を失った男、施設から脱走してきた男、
二人の男が 女の世話になりながら、裏切り、旅に出る、、、

はじめ 沖縄の方言のせりふが、なまりがきつくて意味不明だった。

沖縄の現状がたとえ小説とはいえ、詳細に取材しているのがわかる。

ただ 記憶を失った男は、本当はもっと恐怖に怯えるのではないか?
メタボラ(上) (朝日文庫) Amazon書評・レビュー: メタボラ(上) (朝日文庫)より
4022645547
No.52
(5pt)

新聞に連載されてる時から凄く好きでした

村上春樹もよくしてる二人語りで構成されてます。
記憶喪失の謎を知りたいのも有りましたが、ネクラは私はネクラなギンジの語りが楽しみでした。悲惨だけど・・。
女の子の事ばかり考えててアキンツみたいな人はどうも共感できない良く分からないってのが正直な気持ちでした。
でもラストでアキンツはギンジの友情を甚く感じたと思います。感涙ものです。
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.51
(4pt)

★4、5

重量級小説。
毎回桐野節描写には激震を覚えます。
タフネスなテクスト。

イズム・・・読んでいて、多角世界が繰り広げられ、、、

outでもそうだったけど、ミクロ世界な、誤解を恐れずに言うなら、繊細な情景描写。

結末のリアリズム。

厳しい・・・この世は・・・
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.50
(5pt)

桐野夏生最高傑作

ミロシリーズにはじまって桐野夏生をたくさん読んだけど
これが今までで読んだなかで最高傑作。
あこがれの元クラスメートに金を払い続けるアキンツ/ジェイクは
世の男の悲しみを代弁してくれるようなキャラクターだ。
小集団に君臨してるつもりでも
底の浅さがモロバレのコミューンの責任者たち。
そこに集まってくる運に見放された若者たち
それでもみんなどこか嫌いにはなれない。そういうふうに書かれてる。
どうしようもなくて情けなくてそうなってることが伝わってくる。
主人公自身にもっとつっこんできてほしくなる・・・傍観者的でいるのではなく。
逃避するものなりの突破というか反逆がみたくなる。
しかしそれをしないからこの話なのでしょう。傑作です。
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.49
(5pt)

したたかに生きること

桐野夏生の作品は
本作と「グロテスク」「東京島」しか読んでいないので
確かなことは言えないのですが、
この人のテーマは、一貫して
「したたかに生きること」なのかと思う。サバイバル。

したたかに生きていくうえでの滑稽さ、醜さを描いて
そのことがいつしか
人間(現代人)への畏怖と信頼にまで高められていく。

「デストロイ」「イエローランプ」の2章が
「グロテスク」における「和恵の手記」に相当するのだが
みなさんが絶賛するように、鬼気迫るほど、圧巻です。
桐野節炸裂です。

私は沖縄人なので、登場する沖縄の地名、地域は
日常的によく知っているのですが、
沖縄の土地勘と描写が驚くほど正確で驚きました。
著者はかなり長く滞在して取材したと思われました。
(事実はどうか知りませんが)

それにしても、桐野夏生にとって中国人とは何なのだろう?
私にとって1つの謎である。ぜひ本人に聞いてみたい。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.48
(5pt)

したたかに生きること


桐野夏生の作品は
本作と「グロテスク」「東京島」しか読んでいないので
確かなことは言えないのですが、
この人のテーマは、一貫して
「したたかに生きること」なのかと思う。サバイバル。

したたかに生きていくうえでの滑稽さ、醜さを描いて
そのことがいつのまにか
人間(現代人)への畏怖と信頼にまで高められていく。

「デストロイ」「イエローランプ」の2章が
「グロテスク」における「和恵の手記」に相当するのだが
みなさんが絶賛するように、鬼気迫るほど圧巻です。
桐野節炸裂です。

私は沖縄人なので、登場する沖縄の地名、地域は
日常的によく知っているのですが、
沖縄の土地勘と描写が驚くほど正確で驚きました。
著者はかなり長く滞在して取材したと思われました。
(事実はどうか知りませんが)

cf.それにしても、桐野夏生にとって中国人とは何なのだろう?
私にとって1つの謎である。本人に聞いてみたい。

メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797
No.47
(5pt)

青春小説として読もう -ギンジとジェイク-

桐野夏生、
力強い物語を書かれています。
本書「メタボラ」は、
沖縄を舞台に、
記憶喪失の青年ギンジを主人公に、
最愛の友人ジェイク、「安楽ハウス」の人々等、
癖の強いそして我々の身の回りにいそうな登場人物が、
日常に絡めとられていく姿を描いていく。

ギンジの記憶が戻る辺りから、
一気に物語が動き出し、
ページをめくる手がとまりません。
ギンジの過去に対峙する恐れや苦悩がリアルに迫ります。
それは微かに再生の色を帯びており、
ポジティブに読めます。

ジェイクのどこかユーモラスな生き様は、
単純に気のいい悪党ということではなく、
若さの儚さも感じさせます。
爽やかです。

最後のギンジの選択が心に余韻を残す、
唐突と言っていい終わり方は、
心に悲しく迫ってきます。

現代社会の若者の疎外を描いた等、
解釈、深読みは色々可能です。
とは言え、
本書は青春小説として読むのが一番正しいはず。
ホントに面白い小説です。
メタボラ (文春文庫 き 19-23) Amazon書評・レビュー: メタボラ (文春文庫 き 19-23)より
4167920115
No.46
(5pt)

青春小説として読もう -ギンジとジェイク-

桐野夏生、
力強い物語を書かれています。
本書「メタボラ」は、
沖縄を舞台に、
記憶喪失の青年ギンジを主人公に、
最愛の友人ジェイク、「安楽ハウス」の人々等、
癖の強いそして我々の身の回りにいそうな登場人物が、
日常に絡めとられていく姿を描いていく。

ギンジの記憶が戻る辺りから、
一気に物語が動き出し、
ページをめくる手がとまりません。
ギンジの過去に対峙する恐れや苦悩がリアルに迫ります。
それは微かに再生の色を帯びており、
ポジティブに読めます。

ジェイクのどこかユーモラスな生き様は、
単純に気のいい悪党ということではなく、
若さの儚さも感じさせます。
爽やかです。

最後のギンジの選択が心に余韻を残す、
唐突と言っていい終わり方は、
心に悲しく迫ってきます。

現代社会の若者の疎外を描いた等、
解釈、深読みは色々可能です。
とは言え、
本書は青春小説として読むのが一番正しいはず。
ホントに面白い小説です。
メタボラ Amazon書評・レビュー: メタボラより
4022502797