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琅邪の鬼



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【この小説が収録されている参考書籍】
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)

琅邪の鬼の評価: 3.86/5点 レビュー 7件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

中盤から一気に畳み掛ける。

論理と呪術が不可分である秦の時代。最初は堅苦しい中華ものかと思ったが、不可思議ミステリ要素がからんできた途端におもしろくなった。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
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No.6:
(4pt)

YOKKO

ドキドキしながらもすっと読めて楽しいミステリー。人物描写にもう少し深みが欲しいが。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
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No.5:
(2pt)

京極夏彦へのオマージュ

つまらないとは言いませんが…初見なら面白かったのかも知れません。
でもこれ、京極夏彦「塗仏の宴」にそっくりです。
ストーリーは一応違ってますが、構造とかキャラクターが似すぎていてがっかり。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
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No.4:
(3pt)

謎解きが強引

現代を舞台にしたミステリーを読み慣れてる方は謎解きに強引さを感じるかと思います。
最後の最後で名探偵的人物登場、二日足らずで事件の真相を調べ上げてあっさり謎解きをしてしまいます。
そのせいで主人公が名探偵の引き立て役になるマヌケな刑事になってしまったのが残念です。
ちょっと変わった2時間サスペンスドラマを見ている様な感じでした。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
4061827189
No.3:
(5pt)

独特の中華ファンタジーとミステリの融合・語り口の説話的な味わい

古代中国、しかも秦の始皇帝の時代の琅邪という架空の港町を舞台とし、不老不死を求めた徐福を長とする徐福塾を中心に、街のふたつの高家に事件が起き、最初は宝物の壁の行方不明から始まり、死者の蘇生、井戸の中の変死体、戻ってきた死体、自死、令嬢の謎の懐妊、家屋まるごとの消失、とどんどん話が大きくなり、まったく全貌が見えなくなってゆきます。

 おもに事件にあたるのは、当時の刑事にあたる求盗という役職の希仁、そして徐福塾の巫医、残虎先生、そのほか残留思念のよめる方士幽見、房中術の巫医、佳人先生(男性)など、それに看板娘の桃ですが、なにしろ現代と常識のまったく異なる古代社会で、ことに徐福塾には超能力者が集っている、との街の噂もあり、中国怪奇説話集のようなクラシックな趣も漂います。

 ミステリか、と言われれば、独特の世界の中で、その世界の常識や論理にのっとって解けるミステリである、と言えると思います。
 しかしこの世界自体が何とも魅力的で、作者の筆は淡々と物語をかたるように進み、センセーショナルに刺激や興奮をあおることはいっさいしません。
 おっとりと霞が漂うような古代世界に、美女の蘇りのあたりからは一気に引き込まれ、最後までぐいぐいと読ませられました。謎解きは、終わりのほうに登場した人物によって、やや一方的になされますが、この世界の肌理やコクを堪能する、という楽しみが大きかったので、その謎解きがうまく物語にはまっていることだけで、十分満足できました。

 著者は古代史に通暁しており、たくまずしてその雰囲気がよくにじみ出ており、最後のほうの武闘シーン(桃が大活躍)含めて、チャイナ・ファンタジーとして出色の出来だと思いました。
 最後はちらりと当時の政治状況(秦とその他の国の覇権争い)へと物語が開いてゆきますが、あくまでも歴史小説ではなく、マジックリアリズムな古代世界でしょうか。

 ぜひ続編も読んでみたいと思います。

 
 


琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
4061827189
No.2:
(3pt)

メフィスト賞はわかりにくい

なかなかに重厚感あふれる古代中国ミステリー伝奇ものでした。「好きこそものの上手なれ」を地で行く作品かと思われます。
ただ、何処に分類されるのかわかりにくい作品です。読んでいただければ感じると思いますが、著者はかなりな歴史好きだとわかります。しかし、そこにミステリーと伝奇とアクションが盛り込まれることでそのバランスが非常に危うくなっているように思います。正直、伝奇アクションや本格ファンタジー、ハードSFが好きな読者には物足りなく感じられるかと。やはり、メフィスト賞は基本ミステリーなのでしょうか。
ただ、この作品でも言えることですが、編集者が好きなのか、メフィスト賞受賞作にはライトノベル風の厨二病的な設定がよく見られます。この作品も別の所から出版されていればライトノベル扱いされかねない内容です。できることなら、この著者の本格歴史小説が読みたいものです。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
4061827189
No.1:
(5pt)

メフィスト賞受賞作品

本書は秦の時代、不死の秘薬を求めて徐福が神仙島に向かう以前に優秀な方士の集まる徐福塾があった、という背景を元に話が展開される。
話は塾の巫医・残虎、求盗・希仁を視点にして、街で起こる様々な怪事件、怪現象に立ち向かっていくというもの。古代中国という事で、易や漢方薬、儒学者の儀式などの細かな描写が話の中に織り交ぜられ、作者の中国文化への造詣を伺い知ることができる。
展開は前半緩やかに進みむが、用意されたいくつもの伏線が後半になり纏まりをみせていく事で読者は引き込まれていく事と思われる。
古代中国文化の風習や考え方をうまくミステリーというジャンルに溶け込ませているという点で一読の価値ある良作であると思われる。
琅邪の鬼 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:琅邪の鬼 (講談社ノベルス)より
4061827189

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