死美女の誘惑 蓮飯店あやかし事件簿
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時代は秦の始皇帝。徐福とその弟子の巫医達が様々な事件の謎を解き明かす、長編推理三冊、歴史小説一冊からなる、変則シリーズの最新作。今回は初の連作短編集となります。第三作で舞台が別の場所へと移っている間、第一作・第二作の舞台の街でなにが起きていたか、と言う補足編とも読めるでしょう。 主人公は…… と見た瞬間に、アレ? とシリーズを読んでいた人は首をかしげる筈。美男にして房中術の達人、ある種とんでもないトラブルメーカーである佳人先生は、シリーズですでに登場している人物。しかしその間の事情を考えると、彼がいま、ここに、いるはずはないのですが。 ともあれ、帰ってきた佳人先生と、シリーズでおなじみの登場人物達が。街を襲うさまざまな怪異、それもことごとくが女にまつわる怪異を解き明かしていく、と言う筋立ての、この連作。 なにしろ冒頭にあげた通りの、佳人先生のエキセントリックなキャラクターと、それに振り回される、比較的まともな登場人物達のやりとりと、一件理解不能な怪異が、さまざまな作為と偶然、そして錯誤の果てに組み立てられたものであることが解き明かされていく。 短編なだけに、事件の怪奇具合は若干大人しめではありますが、トリックの力業気味なところも含めて。歴史小説だった前作とは対照的に、ミステリ寄り、ギミック寄りな作品集、とも言えます。 とはいえ。様々な事情の絡んだ果ての解決が、どこかもの悲しくも爽やかなものを感じるのは。古代の中国と言う、女性の公的な立場が相当に弱かったであろう時代にあって。ただひたすらすべての女性のために、男とかどうでもいい、と、割り切って活動する佳人先生の行動力のゆえなのかも知れません。 短編集と言うところを考えると、シリーズの入り口に選ぶのも良いかもしれません。このシリーズの魅力に気付いてくれる人が、多くなることを祈りつつ。 | ||||
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