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ハサミ男
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ハサミ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全255件 181~200 10/13ページ
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当初、猟奇殺人の件が気持ち悪すぎて 投げようか迷ったが、 読み進めて良かった。 脳みそが刺激を求めている。 予定調和的な先のわかる話ではなくて、 想像し得ないストーリー展開。 いい意味で期待を裏切る展開。 推理小説の読者の脳は構造的にマゾスティックなのだと思う。 期待を裏切られることを期待する読者にとって、 この本はひどく快楽的でサディスティックなんだと思う。 | ||||
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映画「シックスセンス」のような、そのメディア(映画、図書)などの特性をよく生かし見ている者をあっと言わせる手法には脱帽。 この話の映像化には無理があると思われる。(一度映画化されているが、酷評になるのもしかたがない) 最後の謎解きが始まると、しばらくは混乱し理解に苦しむかも(笑) | ||||
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驚愕とまでいかなくても、えっ、そうだったの?? というくらいの驚きがあって、そこまでに読んだ内容が頭でリフレインしていきました。 辻褄があっているかと読み返してしまいます。 登場する刑事たち、ハサミ男と目される人物の行動もなかなか面白く、 ほのぼのするような内容でした。 死のうとして何度もこころみるも失敗する姿も滑稽でした。 それをあっさりとした硬質な文体で、読む側にはリズムもたらします。 足りないところとしては犯行動機。 これを掘り下げて欲しかったですね。 それを加えれば立派な社会派ミステリーの味付けが加わったかもしれません。 だから良いという訳ではありませんね、私の希望です。 ハサミ男、面白いです。 おすすめです。 | ||||
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トリックにはしっかり騙されたし、推理小説モノとして面白かったといえる。 しかし、それ以外にも面白い点があり、私はこの作品を読む度に作中の登場人物である「医師」のスノビッシュな語りに魅了される。 彼のように世界を見ることができたら、世界が連想で包まれたらどんなにか楽しいだろう。 すでにトリックを知っているにもかかわらず何度も読んでしまうのは、彼の功績に違いない。 | ||||
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終盤で読んでいるとわからなくなる。それでも無理に読み進めていこう。わからなくなることが正解。これは本当によくできている。 | ||||
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衝撃的な展開でした! 始めは淡々としていたけど、 次第に何事にも動じないが精神的に不安定な犯人や 個性的な警察のメンバーの人物造形に惹かれていきました。 そして犯人と警察の視点が交互に書かれ、 徐々に警察が犯人に近づいていく様子が面白く盛り上がってきたと 思ったら、意外な展開にすっかり騙されました。 | ||||
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叙述トリックに関係なくすばらしい小説だ。 僕はむしろ二回目の方がおもしろく感じたほどだった。 「ロートレック荘事件」が障害者に対する自分でも気づかない差別意識を浮かび上がらせる作品だとするならば、 「ハサミ男」はいわゆる猟奇殺人の犯人像に対する固定観念の存在を浮き彫りにしてくれる作品だといえよう。 占星術殺人事件がつまらなくてハサミ男がおもしろいと言ってる奴なんかどうかしてる、 というお叱りは覚悟していますが、これはもう説明のしようがありません。 僕はXTCも大好きなので、何から何までツボにはまった作品だった。 | ||||
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トリックが素晴らしい。 ここまでびっくりすることができる小説は滅多にないです。 まあ予備知識が多少あれば伏線はごく少ないですがあるのでトリックに簡単に気付いてしまうかもしれないですが・・・ あと主人公がシリアルキラーなのに自殺願望があるという不思議な人間なので、 言動や行動を読んでるだけで面白いです。 | ||||
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ひさびさに読んだミステリ。軽快な文章で全体として楽しめましたが、ちょっと無理があるなというところと途中やや失速気味なので☆は4つ。あんまり書くとネタバレしそうなのでやめておきます。 | ||||
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-(ネタばれなし)- 「殺戮にいたる病」を読んで叙述トリックというものに驚かされ、 ミステリ好きの知人に「叙述トリックの面白い作品を教えてくれ」と言って、お薦めされた作品です。 その知人は「ネットでの評価は高いけど、俺としてはイマイチ。叙述トリックとしては甘い」と 辛辣な評価でしたが、個人的にはすごく面白かったです。 テーマとしては、サイコロジー・サイコアナリシスの批判・皮肉でしょうか。 ミステリ慣れしていない自分でも、叙述トリックの仕掛けや、真犯人、<医師>の正体など、 読んでいてすぐに気付きました。ある意味<フェア>と言うか、あちこちにヒントが 散らばっているので、気付く人は、すぐ気付くのではないでしょうか。 それでも終盤の畳み掛けには驚かされっぱなしでしたが。 そして<ハサミ男>と<医師>の二人は、陰惨な事件・狂気の殺人鬼という作品には 似つかわしくないユーモラスなキャラクターで、彼らのウイットに富んだ会話に 何度も笑わせてもらいましたw ある意味、キャラクター勝ちとも言える作品ですね。 読む人に「合う、合わない」は、どんな作品でもあると思います。 自分には「合っていた」作品です。面白く読ませていただきました。 | ||||
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ハサミ男と呼ばれるシリアルキラーの正体と, 3人目の被害者をハサミ男を模して先に殺害した真犯人. 2つの意外性がこの作品のテーマである. 叙述トリックの方は,正直なところあまり意外ではない. トリック自体はそれなりに機能しているし, ところどころにヒントを提示するフェアな姿勢にも好感が持てるのだが・・・. ま,このトリックに驚けないのは,作者の責任というより, この種のトリックにスレてしまった読み手の問題だろう. もう1つの意外性は,ミステリーとしては王道的なものだが, 逆に新鮮だとも言える. なんといっても,デビュー作としては,文章の秀逸さに感心した. 自殺願望者のサイコな精神世界の表現力や, 真犯人の意外性を成立させるためのいい人像の描き方が自然である. これがわざとらしかったり,説明的すぎるとミステリーが成立しなくなってしまう. 構成,筆力が高い次元でバランスした新人離れしたデビュー作といえる. | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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題名がすでに,このカタカナと漢字の混じり具合が絶妙である。 筒井康隆の「ロートレック荘事件」,貫井徳郎の「慟哭」などが好きな人はお勧めです。ほとんどネタばれに近いかな? ”ロートレック荘”が自分の心の中にある偏見に気付かされる苦い作品,”慟哭”が何も解決していないつらい作品,だとすれば, こちらは,心の病(やまい)という,外から明らかなのに自分ではわからない,という怖さをじわじわと感じる作品でした。 でも,ほんとうにどっちが病気なのかはわからんけどね。 多数派や社会派が正・善である,という考えは,一度しっかりエッセンスのみ取り出して,疑ってみてもいいと思う,と思う今日この頃。 我が家は自閉症率75%ですけど。 | ||||
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ハサミ男の性格がなんともいいです。 実際は女なのですが。 言葉使いが男 「安心しろ」 など しかし喫茶店でパイを進められると 断れない。 いいね | ||||
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ハサミ男を読んで初めてミステリを意識して読むようになった。 それまでも京極夏彦氏の作品などを読んではいたが、彼の作品の場合は、キャラ物、妖怪モノとして読んでいた。 しかし、このハサミ男に偶々出会ってしまってからはミステリの虜になった。 作品について多くかたるのは野暮なので、思いを綴らせていただいた。 | ||||
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面白かった。大帝の作品は、あまり意外性を強調するとネタばれになってしまうが、本作はそんなことはない。いや、気がつくひとには分かるかもしれない。 いかにも、という人物が実はそうではない、という展開はよくある。本作も本格作品だし、そのあたりは大抵誰でも眉につば着けて読むだろう。だが、このネタというかヒッカケというかは、予想以上だ。 実は映画版も見た。心配したとおり、豊川悦司主演の妙な映画だった。本作は間違いなく文章のほうが面白い。本作を心から堪能できる。ミステリ作品、特に本格系の作品の映画化で成功したものはほとんどない。特に日本のものでは、全滅に近い。かろうじて「本陣殺人事件」、「不連続殺人事件」、「犬神家の一族」、「陰獣」あたりがとりあえずの合格点だろうか。伊坂作品の出来は良いのだが、あれは本格系じゃないしね。 ただ、インパクトが強すぎて、ネタを忘れることができないから、再読は難しいかもしれない。 | ||||
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「ハサミ男」とは美少女連続殺人鬼の事であり、残酷描写もあるが意外にユーモア描写もあり、なかなか面白かった。 それと驚愕のトリックに騙された。読了後、もう一度読んでどこで騙されたのかその快感を再び味わう事ができた。 正直のところ、私はこのような騙され型ミステリ(そのような云い方があるのかどうか判らない)が好きなのだ。作者の術中にはまりそれに気付いていない。最後の最後でドドーンとくる。 何年かたって、再読してみたい本である。 | ||||
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同じどんでん返し系で比較されることの多い「殺戮にいたる病」に小説としての物足りなさを感じた人向けか?随所に遊び心を織り交ぜてニヤリともさせてくれる、非常に濃い内容を持った(と言っても読み難くはないし、重くもない)優れたミステリーだと思います。ラスト数行で唖然としてしまうという意味でのどんでん返し度は「殺戮〜」や「イニシエーション・ラブ」が上ですが、なかなかこちらもビックリですね! 作者のミス・リードに見事に嵌まったままでした。(その辺は「葉桜の季節に君を想うということ」に近いかもです)たいへん面白かったです!! | ||||
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ネタバレ内容を含んでいるので、未読の方は スルーしてください。 どんでん返し小説で、必ずと言っていいほど、 あげられる本作。 伏線放置でもなく、丁寧に読んでいけば、トリック に自然と気付くやさしい表現。 よって、残念ながら、すぐに犯人や本筋のミスリードには 前半で気づいてしまったけど、終盤の怒涛の追い込み、 納得できる伏線回収、そして、最後の場面の余韻の 残し方など、完成度は高い。 拙私も、どんでん返しのお手本として、タイトル命名 の妙として、友人によく薦める作品だ。 ただ、医師との会話場面は、直球すぎるし、 主人公の科白「こういう〇子って、△子にはもてるんだろうなぁ」 は、もっとぼかしてほしかったな。 ただ、私が、どんでん返しモノに食傷気味な だけかもしれないが・・・。 上記でも述べたが、最後の場面、めでたしめでたしって、 普通の悪人主人公側に立ってるのなら思うかもしれないが、 この主人公は、普通じゃないんだから、この終わり方が すっごくいいわけで。。。 | ||||
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「絶対に騙される」と勧められて読んだところ、普通に序盤でオチが分かってしまいました。 疑って読むと分かってしまいびっくりできないので頭をからっぽにして読みましょう。 オチが予想できたとき、「いや、みんなこうやってミスリードされるんだ。もっとびっくりするオチがあるはず」っと思って最後まで読んだのですが、結局予想した通りになり、がっかりしました。 しかし、登場人物はかなり好きなので4つ星にしました。歪な人間がでる小説は大好きです。 | ||||
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