■スポンサードリンク
(短編集)
ヒトリシズカ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ヒトリシズカの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 21~40 2/3ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読んでいて何度も東野圭吾の「白夜行」を感じさせました。私は東野圭吾のファンではないけれど、白夜行は傑作だと思います。この作品は、傑作になり損ねた白夜行みたいな感じです。何故、傑作になり損ねたか?書ききれなかった感じと、最後ですね。白夜行は最後が良い。終わりよければ全て好しみたいな。宮部みゆきの「火車」もそう。最後の場面は、見事に静かに確実に秒刻みに情景が浮かぶ。はっ、とするほど美しい。白夜行も主人公の美しい一瞥と後姿が夜の闇に消えて美しい。でも、この作品は最後がないんです。でも、宮部みゆきより東野圭吾より、私は誉田哲也が好きなんだな。頑張って下さい。★4はちょっとおまけ。ファンという私情がからんでます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kindleで読みましたが、面白くて一気に読んでしまいました。 謎の女性静加をめぐって翻弄される人々、という感じで、警察小説をあまり読むことがない自分ですが楽しめました。 残念なのは、他の方も書いていますが、最終話とそれ以外の話とのギャップが酷いことです。 確かに、時系列的に見ても最終話は他の話よりもだいぶ後の話なので、仕方ない面もあるのですが、読んでいるほうとしては静加が唐突に変わってしまったように見えます。 連作短編ですが、主人公とも言うべき静加は一貫して悪女というか、得体のしれない人間のように書かれています。 なのに、最終話で突然普通の人になってしまった。そんな感じがする。 おそらくは、血の繋がった妹である澪との出会いが、孤独に生きてきた静加に変化をもたらしたのだと思われますが、そこが詳しく書かれないので最終話が変な違和感を感じてしまうんじゃないかな。 確かに、静加の内面をあっさりと描いてしまうと、得体のしれない静加のイメージが一気に薄っぺらくなってしまいかねないことは確かですが、もう少し静加について書いて欲しかったという思いです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
商品の満足しています。梱包もいいデスね。今後とも、何かありましたらよろしくお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
展開に思わず引き込まれてしまいました。 少女がいかにしてそのような思考、行動をおこすことになったのか素直に疑問に思うとともに作者のすごさを改めて感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
6編からなる連作小説。 異なる5つの殺人を警官たちが追う。 一見、無関係な事件がかかわりを持つことが明らかになっていく。 先へ先へと物語を進め、読ませる技はさすがである。 しかし、とてつもなくおもしろくなりそうな構成なのだが、 読後感は「薄い」「残念」 なにがそう感じさせるのだろうか。 主人公の人物造形は魅力的だ。その抱える闇もずしりと重い。 が、それ以外は有体に言えば「手抜き感」満載だ。 たとえば謎を解明する役割を担う警官たちの人物造形が、いかにも平板だ。 同僚に金を借りていたり、ギャンブル好きだったり、 それぞれに個性はあるのだが、それらが描写されず、すべて説明に終始している。 また、発端から最終章まで16年という時間が経過している設定なのだが、 時間の経過感がきわめて乏しい。 会話も服装も社会風俗も街の様子も、ほぼ変化が描かれていない。 だから謎を追った(抱えた)歳月の重さがまったく伝わらない。 各章ともに書き込み、深堀の余地がある。 とりわけ最終章は走りすぎで、興が削がれる。 ぎりぎりの推敲を重ね、人物や事象を深堀して加筆していけば、 どえらい傑作になった可能性がある。 残念だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初から、読み手を一気に引き付けて離さない。 とても面白かった、が・・・ 最後がどうもあっけない・・・。 結局、シズカという人物は・・・ そこが一番知りたいのに、 急に死んでしまい、幕引き・・・なぜ? いろいろ事件からの描写で、 ちょっとした短編集のようになっているが、 どんどんと物語りは繋がっていく。 そこまでがとても面白かった分、悲しすぎる・・・。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
WoWoWのドラマの方を先に観ちゃって、その印象が強く初めて映像の方が心に残った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(ネタばれ注意!!) 中学生の女の子による連続殺人(あるいは教唆)事件を捜査にあたった警察官の視点で描いた短編連作集。 誉田哲也の作品らしく、事件発生から犯人逮捕に向けた捜査の進行や捜査会議でのやり取りなどがリアルに書きこまれる一方で、事件の謎めいた展開にワクワクさせられ、またさりげない伏線に感心しつつ、一気に最終章まで読み進めることとなるが…。 結末がどうしても共感できない。 やくざの子に生まれ、不幸な家庭に育ったトラウマが「シズカ」を犯罪に駆り立てる。東野圭吾の『白夜行』や宮部みゆきの『模倣犯』に見られるモチーフであり、新鮮味はないものの、それ自体は「あり」と思う。 しかしながら、「シズカ」を血を分けた妹の為に自らの身を投げ打つ形で美化してしまうのはいかがなものか? 数々の犯罪を引き起こした狡猾さや冷血さをこの1点でチャラにしてしまうのはアンフェアだし、作品としての深みを損なっていると感じる。シズカには最期まで“悪”でいてほしかった。 また、最新作『ブルーマーダー』でもそうだが、誉田哲也の作品には、救いようの無い犯罪者は『私刑』をもって抹殺すべし、との思想が根本に流れており、本作品にもその思想が色濃く表れている。 上記の通り、姫川シリーズにも共通の思想だが、同シリーズが共感を呼ぶのは、姫川自体がその思想に犯罪被害者として共振しながらも、辛うじて警察官としての、法の番人としての立場に踏みとどまっている…その相克に深みや希望を見出せるからではないだろうか? その意味で『う〜ん。面白いけど共感はできない…。』作品だ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一人の女性を描いています。 謎めいた、事件が六つ。一つ一つが謎めいています。 その展開に、胸躍ります。 猟奇っていうと、可笑しいのかもしれません。 DNAって言うと、突き詰めすぎているのかもしれません。 六つの事件が紐解いていく一人の女性。いくつもの名前を持つ一人の女性。 最後まで謎めいた、魅力的な女性。伊東静加。 一章一章が、よくできているので、そのスピード感、その謎の深まり方。 読まされます。引き込まれてゆきました。 が、謎は謎のまま、と言った終局で、読者の感性に任された女性像は、 様々でしょう。 最近の、松永事件と言い、尼崎事件と言い、既に死人に口なしって事件が 多いので。そういった事件を思い出してしまいました。 この女性のほうが、謎めいていますし、何より美人。 結局美人に弱いんだよなあ。美人の謎についついのめりこんでしまったなあ、 という読後感でした。 美人には、騙されてみたいのかもしれません。謎は謎のままでいて欲しい。 知りたくなるから、より魅力的なんでしょう。 終局に問題あり、もうちょっと静加の言葉が聞きたかった。と言うことで、 70点。他の誉田作品を読みたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誉田哲也さんはもともと好きな作家なので、読みやすく、次の展開が予想しづらくワクワクしながら読んでいました。 代表作のストロベリーナイトや幻の華などにもひけはとらないと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストリー展開が面白い。 短編形式も読者をあきさせない。 人間の闇の部分をえぐり出す。 暴力シーンも綺麗に表現されていて、興味ぶかかった。 飽きさせない手法をこの作者は心得ている。 他の小説もよんで見ます | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ドラマ化されるのでドラマを観る前に原作を読んでおこうと思い読みました。 レビューではなかなか厳しい意見が多かったと感じましたが、私はそれなりに良かった。 感じ方は人それぞれ・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ひとつひとつが新たなドラマを展開しながら、からみあっていく人間模様がおもしろかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
数年間の間に、警視庁管内で散発する殺人事件。 これらの事件に関連性はないようだが、、どうやらひとりの少女が関わっている。 それぞれの事件を担当する、刑事たちは完全にモブキャラで、彼女に辿り着く寸前でギブアップ。 どんな目的を持っているのか? なぜ、冷酷かつ凶悪な犯行を実行出来るのか? 謎が少しずつ解明していく、、、のではあるが、 全て読み切っても、消化不良な感じがした。良い余韻があるわけでもない。 彼女のキャラクタが、分からず終いだったからか。。 凶悪性を裏付ける出来事や、行動原理なんかも、途中で明らかになるけれど、 少女本人の語る言葉があまりに少なくて、人物像が固まらないままラストを迎えてしまった。 特に、探偵との攻防を描く章で、大きくバランスが崩れてしまったように思う。 そして肝心のラストシーンも、安易な辻褄合わせのようで、スッと胸に収まる感じはしなかった。 はっきりとモンスターとして描くか、ミソジニー的見地で狂気を持たせるとか。 殺人事件の主犯格として、いろいろ遣り様があったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フィクションだから何でもあり?な作品です。 著者のデビュー作「妖の華」と同じで各キャラクターが全然 描けていないし、印象に残らなかった。 特に主人公はひどい。殺人の動機が??? 主人公のシズカにいたっては、現実的にはあり得ない唐突な設定。 13歳の少女がどうがんばっても20歳前後に見えないし、特に裸に なったら年齢はごまかせない。 シズカと肉体的に関わった人間は全てロリコン趣味? 15歳で暴力団同士を戦わせる、拳銃のドンパチに加わるなんか あり得ないでしょ。普通、どう考えても。 最終章が一番ひどかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
男が拳銃で撃たれ死亡した。だが、射創には不可解な点があった。犯人だと思われていた 男は犯人ではないのか?現場から走り去った少女は?シズカというひとりの女性をめぐる 物語が始まる・・・。6編の連作集。 さまざまな事件がおきる。その陰に、人を殺すのに何のためらいもない残虐性を持つシズカと いうひとりの女性の姿が見え隠れする。非情な彼女の行動はその生い立ちに由来するのだが、 もともと彼女の中にあったものがあるきっかけで姿を現した・・・そんな気がする。なぜ彼女は 人を殺すのか?彼女の行動にはインパクトがある。だが、殺人の動機には少々納得できない 部分もある。シズカの心情に寄り添うには、描写不足なのでは?ラストはシズカの意外な面を 知ることになったのだが、そこに至るまでの彼女の行動を考えると、今までの彼女のイメージと うまく結びつかなかった。また、あっさりとこういう結末にしてしまったことに拍子抜けした。 あまりにも安易な終わらせ方だ。プツンと断ち切られたような感じで物足りない。また、最後まで シズカという女性の人物像がぼやけたままで残念だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
頭を使って読み進める内容でした。 映画化の話が有ったら(ドラマの方がいいかな)エキストラやってみたいですね(*^^*) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
誉田さんの作品は大好きです、登場人物の人間描写の綿密さ、 あっさりとした殺しのシーンは気になるものの、 キーマンのなる女性の魅力の表現は大好きです。 シズカは人も殺すほどの残虐性もあるのですが、 「人を傷つけるような虫ケラは死ねばいいし」 というような極端な正義感はなんとなくスカッとするものがありました。 どんな男も手玉にとるような演技は とても関心いたしました。 警察でいう正義とか極道とか彼女には関係ないんですよね。 ただ大切な人を守りたい気持ちと、 そのためなら殺人も厭わない強さ、 それでも精神のバランスが保てなくなる弱さ、 小説として読むのには逸脱した不思議な個性があるのは いいなぁと思います。 それには「なぜそんな人間になったのか」は 個人的にはどうでもいいと思います。 誰にもありうる、実際人を殺したりしないだけで 心の中に潜んでいるものと思われます。 あとがきでも書かれていますがテルマ&ルイーズを彷彿させる、 まさにそのとおりだなと思いました。 ヒトリシズカニの花言葉は隠された美だそうです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作は連作短編の形式を通して一人の少女の物語を浮き彫りにしていく話です。 全6話から成っておりそれぞれが違う語り手で進められていきます。 1話を読み終えると物語の全容が早く知りたくてたまらなくなりページを繰る手が止まりませんでした。 ただ、やはり短編形式なので、それぞれの話の序盤から中盤にかけてはダレますね。 シズカの狂的な行動が何よりの救いですかね。それしか印象に残らない感じが否めない。 最後にはシズカの良心的な部分を垣間見ることもできますが、それをどう評価するかは人によるかなーと。 個人的にはシズカの救われない生き様にちょっとうるってしてしまいましたが、他のレビューにもあるように、 もう少しシズカの内面や犯行の動機を描写してほしかったですね。そうすればもっと評価されたんじゃないでしょうか。 物語として評価するなら星3つにしたいところですが、シズカというキャラクターが良かったので星4つで。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なかなかに面白く二日で読破しました。最終章ですべての事件の繋がりが解明されるわけですが、まぁ悲しい一人の女性の物語という感じと言えばそうですが、2、3章の悪意ある巧妙かつ計画的な犯行を繰り返えされた経過からすると、若干、尻すぼみ的な終わり方だったと思います。個人的には、これまでの巧妙かつ計画的に実行された犯行の全貌をもう少し解説して欲しかったです。誉田氏の作品は、毎回、なんとも悲しい真実があり、心が痛んでしまいます。しかし、作品自体は、帯にあるように一気読み傾向になってしまう面白さがあるので、個人的な満足度としては100点満点中71点といったところです。(^ー^) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!