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ソウルケイジ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ソウルケイジ
ソウルケイジ (光文社文庫)

ソウルケイジの評価: 3.82/5点 レビュー 61件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.82pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全43件 41~43 3/3ページ
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No.3:
(4pt)

軽快さと対比

文体は読み易く、サクサク読み進められます。
内容的にも、各人物それぞれの視点から構成され、
心理描写、心情吐露の表現は、その軽快さも相まって
読んでいて楽しい。特に主人公の玲子。
そして、玲子に対する日下、父と子、菊田と井岡など、
あえて幾つかの絶妙な対比をうまくちりばめている。
扱ってるテーマや、シーン的に重かったりする部分もあるが
それらを、そういった、表情豊かで魅力溢れるキャラクター達の描写が
そう感じさせず、ある一定のまとまり感をもたせている。
トリックや謎解きという面では少々物足りなさを感じるのが残念。
ソウルケイジAmazon書評・レビュー:ソウルケイジより
4334925421
No.2:
(4pt)

軽快なタッチの中に切なさも..

同著者の「ジウ」シリーズより軽めのタッチ。
軽快に読めた。
エンタメ作品だけに、登場人物は魅力的なキャラクター揃い。
主人公の姫川玲子(すごい名前!)を始め、捜査上でいつも対立する日下や
玲子の部下菊田、玲子を慕う井岡や監察医の國奥翁、頼りになる上司今泉な
どなど、映像化にもピッタリなほど分かりやすいキャラである。
玲子と他のキャラとの掛け合いも良いし、玲子と菊田との恋の成り行きも気
になるところ。
事件の方は殺害シーンのエグさはあるけれど、その裏の人情話は著者らしい
切なさいっぱいで良い話だった。
面白い発見を一つした。
この作品の中で、「ジウ」シリーズに出てきた和田捜査一課長と西脇刑事部
長の名前があった。
ということは、この作品は「ジウ」シリーズとリンクしているということだ
ろうか???
著者の単なる悪戯心なのか、それともこの先「ジウ」シリーズの他のキャラ、
例えば門倉美咲や東弘樹などと姫川班とを絡ませる目論見があるのか...。
ちょっとそんな期待も持ちつつ今後もこのシリーズ、読んで行きたい。
ソウルケイジAmazon書評・レビュー:ソウルケイジより
4334925421
No.1:
(4pt)

父性とは、という隠された主題を持つ警察小説

結婚とは。
色の違う二つの粘土の玉を、押し合わせて、こねくり回して、また丸くするような、作業。
玉の中の、二色の内訳は、人それぞれ。
真っ二つに真ん中で色が分かれているのもあれば。
複雑に入り混じりあっているのもあれば。
あるいは一色が、完全にもう一方を飲み込んでしまっているのもある。
だが、いずれにせよ、外見は丸くなければならない。
二つの玉が、互いの形を崩しあって、もうちょっと大きな、一つの玉になろうとする。
すぐにはそうできなくても。
そうなるように、努力する。
それが結婚するということであり、家庭を持つということである。
子供とは。
その二つの玉が一つになった中に、ぽつんとできる、また違った色の、小さな玉。
どっちの色に近いかは、ケースバイケース。
子供はいつか、独立した一つの玉になって、家庭を離れていく。
その時、出来るだけ丸い玉であるように。
一人でも転がっていけるように。
そうしてやるのが、親の、役目。
偉そうに書いたが。
上記すべて、この本からの、受け売り。
エンタテイメント性が強い、警察小説なのだが。
小説の筋とは全く関係ないところで、強く感銘を受け。
でも実は、この作品に流れるもっとも強いメッセージ。
また、作者に嫉妬を感じた。
ソウルケイジAmazon書評・レビュー:ソウルケイジより
4334925421

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