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庵堂三兄弟の聖職
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庵堂三兄弟の聖職の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 1~20 1/3ページ
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読む人をかなり選ぶ作品。 同じ作者の「宝島」が面白かったので、ホラー大賞を受賞したというこの作品も読んでみることにしたのだが、全くホラーじゃないのにホラー大賞とは、これいかに??? どういう選考基準ですか??? ホラーかどうかは別としても、設定があまりにも突拍子もないので現実味がない。故人と離れたくなければ遺骨を手元に置けばいい話で(実際そういう人は少なくないだろう)わざわざ遺体を加工して小物を作ってほしい人がいるとは到底思えない。ススキノ「首切り殺人」の犯人とやってること変わらないじゃん。剥製だったら、まだ少しは理解できる。 ヤクザにしても、残酷なことがしたいなら自分たちでやればいい話。わざわざ金払って部外者にやらせるなんて意味不明過ぎる。 そもそもの設定に現実味がないので、登場人物にも共感しにくい。 終盤手前の展開に至っては、狂っているとしか言いようがなく、読んでいてただただ不快。 内容だけなら☆1つにしたいところだが、文章がなかなかうまくて、最後まで一気に読めたので☆3つ。 | ||||
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延々と死体の解体シーンが続くだけで、別にストーリーもなにもない。三男の罵詈雑言も不快なだけ。時間を無駄にした作品。 | ||||
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これがホラー大賞受賞作とは、恐れ入る。それこそホラーだ。 ホラー小説に難しい定義はいらない。 読んで字のごとく、読んでいて怖さが感じられる小説だ。 ところが、本作はまるで怖くない。 確かに、「遺工」という設定は奇想天外だし、現実にあれば恐ろしいだろう。 しかし、本作を読んでも、現実味がまるで感じられない。 しかも、話がなかなか進まないし、毅巳なる人物の言動がいちいち神経に触る。 口汚さが不快この上もなく、ほとほと辟易してくる。 こちらは気が長い方ではないので、半分手前くらいから、斜め読み状態に。 読むだけ時間の無駄、とのレビューに全面的に同意。 時間と金を返せ、と叫びたい。 こんな作品がなぜに大賞? それこそホラーだ、と重ね重ね思う。 | ||||
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『サイコ』でその存在を世に知らしめ『悪魔のいけにえ』でカルトなホラー人気を不動のものとした実在した殺人鬼エドワード・ゲイン!何より恐ろしいのはアウシュビッツさながらに殺害した人体を日用品に加工したことではないだろうか?それとは異なりこの物語はエンバーミングといった正規の遺体処理を跳び越えためちゃくちゃな職業設定ではあるがホラーではない!この物語には静謐な遺体と長兄の奮う職人技があり、そこに末弟の罵詈雑言がまるでラップの様にリズムを添える。ある意味人間の物語であると言えるのではないだろうか? | ||||
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映像作品にしたら魅力がもっと出る作品。 まず全く怖くない。 話がご都合主義で、あまりにも登場人物の関係性に無理がある。次第に明かされていく真実にも突き刺さるものがない。 あと、三男のセリフの度に読みにくくて萎える。 | ||||
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おどろおどろしい設定でありながらヒューマンドラマ。 こう言うのには個人的に弱い。「絶対泣ける!」とか、「全米が泣いた!」って文言があると身構えてしまって、どんな映画や小説でも泣けないけど、予想しない方向から良い話持って来られるとコロッとやられてしまう。 これはホラーでは無い、と言う声が多いが、ホラーとは恐怖を扱う物語であり、「子供や親しい人を失う事」とは誰にでも起こる人生の恐怖であり、そんな普遍的な恐怖と真正面から向き合っている庵堂三兄弟の物語は広義の意味でホラーと言って良いと思う。 文章は何だかラッパーみたいに汚い言葉と韻を踏みたがるなあと思ってフラップの著者の写真みたら、実際ラッパーみたいな容姿だった。 バカヤロウ=俺はお前と繋がってる、とかマジでラップでありそうなセリフ。 (馬鹿にしてる訳ではありません) ホラーはこうでなくてはいけない、という思い込みが無くとにかに変わった本が読みたい人にはうってつけ。 | ||||
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色々の方が書かれているように、いわゆるホラーでは無いと思います。 ただし、とても良く書けていると思います。 登場人物のイメージが次々と変わっていき(良い方向に)、 そして「聖職」とのタイトルが響いてくる、そんな感じですかね。 私も、仕事に打込む方なので、素直に感動しました。 描写はグロテスクですが、要は、職人&人間賛歌なので、 ホラー要素を期待した方が低評価をつけるのもわかります。 私は、良い意味で期待を裏切られたので、高評価です。 でも、傑作ホラーとは言えないので、星1つマイナスとします。 | ||||
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タイトルどおりです。 死体が出てくるだけのファミリーコメディです、また非常に読みづらい。 んグッとかひッグとか糞とか糞とか糞とかそんな設定いらないから。 罵詈雑言ならコミック版ブラックラグーンでも読んでた方が時間のムダにはなりません。 | ||||
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兎に角中身のない小説です。 つまらなすぎるわ読みにくすぎるわで、読み終わるのに1週間以上かかりました。 言葉使いや、文章の書き方、進め方、どれをとっても平山夢明の劣化版のような小説です。 2度とこの人の作品は読まないです。 そのくらいつまらない小説でした。 | ||||
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才能あるのう。 低評価のレビューは、ホラー小説としての評価ですな。 今、一番、好きな作家かも知れないのでおま。 んー、この人は才能溢れる作家さんでさぁ。 ストーリー以上に、なにか惹きつけるものがあるのでありやす。 ちょいグロ。 | ||||
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「庵堂三兄弟の聖職」を読んだ。この本、いつ買ったのかも忘れていたような本なのだけれど、弔いのための死体加工を生業とする「遺工師」と書かれたあらすじ、ホラー小説大賞に選出されながらも、タイトルにある聖職という言葉が気になり、読み始めた。 感想としてまず言えることは、これはホラー小説ではない。読み始め数ページで感じたホラーらしさは途中から消え失せ、代わりにヒューマンドラマの体裁を見せ始める。ホラーに分類されてはいるが、とても分類が難しい作品だと思う。たしかに、死体を加工して遺品を創作するという行為上、スプラッタな描写は避けては通れないのだが、そこに恐怖を感じさせない文章になっている。一見、ただのグロにも見えかねないはずの行為が、作者の力量によって、神聖な職人芸として描き出されている。外科的医療行為が人にスプラッタな嫌悪感を与えつつも、医者の手術の腕や、人体の造りの精巧さに、息を呑むような美しさを感じるのとそれはすごく似ている。映画は見ていないのだが、「おくりびと」のような作品と似たテイストを持っているのではないかと思う。 難儀な性格を抱えた三兄弟にも、読み進めていくうちに感情移入し、惚れ込んでしまうのではないだろうか。特に三男が、一番優しくて、好きだ。小説の文章としては読みづらい部分もあるし、奇をてらった演出も多い。だけど、いつしかそれすらにも愛着がわいてしまう。読後感は、ホラー小説とは思えないほどスッキリとしている。死んだ人を弔うということは、死者ではなく、遺された人を慰めてけじめをつけさせる行為なのだな、とよく思える。作中の遺工師の仕事ぶりは、まさしく聖職だ。 この作品が、第15回ホラー小説大賞の名立たる各作品を抑えて大賞を受賞したというのは、ホラーに新たな風を吹き込むことになったんじゃないかなあ…と思った。 とにかく、ホラーとは思わずにいろんな人に読んで欲しい作品。身近で亡くなった人がいる人には特に。 | ||||
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第15回ホラー小説大賞受賞作(2008)だが少しも怖くない。体の解体とかの描写があるにせよ職業としての作業であり、喉元を過ぎれば法医学の解剖と同じくらいにしか感じない。遺工師という架空の職業という点がホラーでありその発想自体は見事だと思うが、ホラーに大切な<効果>という要素においてはいまひとつ。 いっこうに物語が進展しないので、もしかしてアイデアだけで終わるの? と、危惧したりもした。が、117ページから黒塗りのリムジンの登場とともに物語が動いていく。そしていくつかのドラマがあり、最後に三人がある目的に向かって働いているところの描写が幻想的かつ感動的でよかった。滅多に出会えないものに出会えた気がした。それだけで幸せで、読んでよかったと思う。 | ||||
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死体を解体し、それらを様々な道具に加工する長男正太郎。すぐカッとなり、暴力事件を起こしてしまう三男毅巳。唯一まともな次男の久就。彼ら三人が織り成すホラー小説。 いや、これはホラーなのだろうか。グロテスクな表現は満載だが、擲り書きのようにダラダラと書き連ねているだけで、ホラーとは感じなかった。 ホラー小説大賞の謳い文句の「恐怖を通して人間の光と闇を描く」に、全く当てはまらない。 リーダビリティも決して高いとは言えない。 ホラー小説大賞を受賞するには、甚だ納得いかない作品。 | ||||
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自分は文庫版を読んだのですが、遺工師という架空でしかもアングラな職業の リアリティにまず驚きました。三人三様で精神的問題を抱える「兄弟」とその 工房の異様な熱気は素晴らしかった。 ホラーであるとか怖いか怖くないか、文体がどうの、プロットがどうの、テー マがどうのこうの……。そういう細かい所が気になる人は、無視してよい作品 でしょう。多少の事件とともに「遺工師」の「非日常的な日常」が繰り広げら れるだけです。 「異界」は得体の知れない怪物が跋扈していないくても、別の意味で「異界」 が表現できるんだと、改めて思いましたね。 全然関係ありませんが、自分も男兄弟が多い上に異父なんですが、やんちゃな 家系ならちょうどこんなモンでしょうね。殴り合いや罵詈雑言、懐かしくなる ほど良く書けていますし、切っても切れない「縁」の雰囲気も素晴らしい。 万一、作者が男児一人で育っていたとしたら驚嘆に値する能力だと思います。 | ||||
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ハードカバーの時は金額的に手が出せなかったけど、文庫版になったので購入し、読ませて頂きました。 内容はホラーではないと思います。ホラーの定義は人それぞれですけど私はそう感じました。 暴力描写とグロい場面が多々あるので不快になられる方はいるでしょうが、“恐ろしい”と言った感情は湧いて来ません。 しかしホラーな要素を求めずに読むと、わりとスイスイ読めます。比喩的な表現は少々『?』となる場所もありましたが、人の心をよく描けていてこれはこれで良いと思います。最後の辺りでは思わず泣かされてしまいました。泣いたのではなく、泣かされてしまったのが不覚です…。 冷めて淡々とした人もいれば激情にかられやすい人もいて、作者さんの人物の書き分けが好きになった作品でした。これからも期待しております。 | ||||
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ハードカバーの時は金額的に手が出せなかったけど、文庫版になったので購入し、読ませて頂きました。内容はホラーではないと思います。ホラーの定義は人それぞれですけど私はそう感じました。暴力描写とグロい場面が多々あるので不快になられる方はいるでしょうが、“恐ろしい”と言った感情は湧いて来ません。しかしホラーな要素を求めずに読むと、わりとスイスイ読めます。比喩的な表現は少々『?』となる場所もありましたが、人の心をよく描けていてこれはこれで良いと思います。最後の辺りでは思わず泣かされてしまいました。泣いたのではなく、泣かされてしまったのが不覚です…。冷めて淡々とした人もいれば激情にかられやすい人もいて、作者さんの人物の書き分けが好きになった作品でした。これからも期待しております。 | ||||
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この作品はホラーではなくスプラッター色の強い再生の物語です つまりは別の角度から文学の王道を狙った作品と言えます 何故ホラーとして発表されたの?という疑問は残るものの非常に分類の難しい作品なので仕方ないと言った所ですが、購入者にとっては分かりにくい事この上ないです 小説としての完成度は低くく文学としてもホラーとしても中途半端で人に勧められるものでは無いです しかし遺工師という架空の職業を高い説得力を以って描けているという点と暴力描写の巧みさは素直に評価すべきであり、それを読む為に買っても損はしないでしょう | ||||
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この作品はホラーではなくスプラッター色の強い再生の物語です つまりは別の角度から文学の王道を狙った作品と言えます 何故ホラーとして発表されたの?という疑問は残るものの非常に分類の難しい作品なので仕方ないと言った所ですが、購入者にとっては分かりにくい事この上ないです 小説としての完成度は低くく文学としてもホラーとしても中途半端で人に勧められるものでは無いです しかし遺工師という架空の職業を高い説得力を以って描けているという点と暴力描写の巧みさは素直に評価すべきであり、それを読む為に買っても損はしないでしょう | ||||
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まるで音楽を聞いているような文章です。 独特のリズムがあって、洗練されているのにどこか不器用で朴訥で、 荒削りで乱暴な中に不思議なぬくもりがあって、 不思議と惹き付けられてしまいます。 最近、物語を重視するあまり文章に味わいのない作家が多いのですが、 (それはそれで面白いのですが) 真藤さんの文章は、軟骨を噛み砕くような快感があります。 私はこの作家さん、好きです。 | ||||
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まるで音楽を聞いているような文章です。 独特のリズムがあって、洗練されているのにどこか不器用で朴訥で、 荒削りで乱暴な中に不思議なぬくもりがあって、 不思議と惹き付けられてしまいます。 最近、物語を重視するあまり文章に味わいのない作家が多いのですが、 (それはそれで面白いのですが) 真藤さんの文章は、軟骨を噛み砕くような快感があります。 私はこの作家さん、好きです。 | ||||
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