九月が永遠に続けば

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評判

九月が永遠に続けばの評価:

2.83/5点 レビュー 136件。 A ランク

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平均点2.83pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全192件 181〜192 10/10ページ
No.12
(4pt)

読み終わってから「じわ〜っ」と怖くなった

’04年「第5回ホラーサスペンス大賞」大賞受賞作。「ホラ・サス大賞」はまだ設立が新しい賞だが、’02年には直木賞作家・朱川湊人も受賞にはいたらないものの候補作にノミネートされていた。
歴代の大賞受賞作(『そして粛清の扉を』、『リカ』、『人形(ギニョル)』、『裂けた瞳』)がセンセーショナルなものやグロテスクなものが目立ったなかで本書はひとりの高校生の失踪という事件を軸に、その母親の目を通した一人称の静かな心理描写の作品になっている。
そこである女性がすべての事件の中心的な存在として浮かび上がる。彼女自身、痛ましい過去の事件の被害者なのだが、実は周りの人たちの心を知らず知らずに壊してゆく・・・。
読み終わってしまってからが、なんかゾッ〜とする物語である。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.11
(3pt)

優等生の悲劇

これまで決定打に欠けたホラーサスペンス大賞が自信をもって世に送り出した作品が「九月が永遠に続けば」だと聞いた。「これが売れなきゃ何が売れる!」とばかりに気合の入った小説で、ページを捲る手にも気合がこもった。こういうのをリーダビリティーというのだろうな、などと思いながら読了。「いやぁ、いいもん読ましてもらいましたで」と本を閉じたはいいものの、椅子から立ち上がって三歩歩いた直後には「・・・あれ?どんな小説だったっけ?」と、ふと本を振り返る。『ゴミを捨てにいった息子が、そのまま行方不明になる』そんな魅力的な大きな謎も、いざ解決してしまうと「ああ、そうですか」と妙に納得してしまいそれ以外の感情がすべて飛んでしまうのだ。文章力、プロット、キャラクター。すべてがそつなく巧いので、逆に印象に残る部分が少ないように思えた。そういう意味ではとってもホラーサスペンス大賞的な小説であり優等生な作品だ。だけど優等生というものは所詮は近くて遠い存在。一般大衆というものは、劣等生でもユニークな人物に惹かれるもの。優等生であるこの小説が賞関係者の期待を裏切って世間の評判を集められなかったのは仕方ないことかもしれない。優等生を輩出し続けたホラーサスペンス大賞が優等生らしい潔さで賞自体を終了させてしまったのもまた、仕方のないことなのだろう・・・
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.10
(3pt)

とても重厚でよい作品だとは思います。

 新人(もっとも著者の沼田さんはプロフィールでは50代の人でしたが)にしては群を抜く表現力と心理描写にまず舌を巻きます。とてつもなく艇長に詳細な描写で読むものを引き込みます。 ある夜、突然一人息子が失踪した母の不安と苦悩の心情を、細かく描いている秀作。自身の情事。別れた夫の再婚相手の娘と息子の関係。そしてその母親亜沙実、と徐々に浮き上がる人間関係を、妖しげな雰囲気(この雰囲気がホラーなのかなあ?)で描いています。 と、作品自体は良いのですが、帯のホラーサスペンス大賞という文字に引かれた私からしてみれば、「えっ、どこがホラー!?」ってな訳なんですね。確かに息子が謎の失踪をするのは母親にとっては恐怖以外のなにものでもないのかもしれませんが、このてのものをホラー扱いするのはどうかと思います。 また服部といういおせっかい親父の存在もせっかくの物語に水を差すような気がしました。 暗い影に覆われたヒューマンミステリーというほうがあっている気がします。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.9
(3pt)

ちょっと物足りない

息子の失踪により、息子のまったく知らなかった一面を知る。それは母親にとっては残酷なことかもしれない。自分の腕の中にいると思っていたが、実はすでに手の届かないところに息子はいた。失踪をきっかけにさまざまな事が見えてくる。自分の家庭、離婚した夫の新しい家庭。いろいろなものを巻き込んで、物語は思わぬ方向へ・・・。読み手をのめり込ませる力のある作品だと思う。しかし、失踪の理由や、複雑そうに見えて実際にはそれほど複雑ではない人間関係などに、少々不満が残った。ラストにも意外性がほしかった。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.8
(4pt)

重かった・・・

なぜか読んでると心が重くなりました(ホラーが入ってたせいかな?)息子の失踪を追う母親という設定で、私は桐野夏生さんの”柔らかな頬をオススメしますですが とても新人さんという感じではなく 表現力がすごくあり 内容もグイグイと引っ張っていく強さがありました題名と表紙には星5つ付けてもいいと思います(私はこれに惹かれて買いました)
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.7
(5pt)

息子を持つ母としては・・・。

すごくせつなく読みました。読んでいるうちに、ドヨンドヨンと・・・不快感と悲しさと怒り。そこまでいくのかぁ?と・・・ミステリーなのでネタバレになるから詳しく言えないのが残念です。ちょっと終わりに近づくにつれ、都合よくまとまっていった気がしないでもないのですが、ぐんぐんと引きつけて書いていく作者はすばらしいと思います。ラストの1行まで読んで下さい。そこにちょっとした前向きさが、見えました。突然の、愛する息子の失踪から始まる底なし沼。おもしろいですよ。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.6
(5pt)

「感触」が肌に伝わる作品

愛する息子の失踪を追い続ける母親,と言えば「柔らかな頬」を連想させるが,こちらの方が切り口が深く生々しくホラーの要素も加わりどろどろとした感触がある。そう,この作品は読んでいて気味の悪い感触が皮膚を通して伝わってくるのである。新人の作品とは思えない,いや新人だからこそ変にまとまっていない斬新な切り口と鋭い文章能力,そしてここまで人物構成を複雑に絡め合わせるのかと感心する。それは息子が失踪すると同時に加速し,一気に最後まで読み終えた。一気に読み終えないとなんか気味の悪いことが自分に起きるようで・・。人間の心の弱さや醜さは誰でも持っていて,一歩間違うとそれが狂気に変わること。平凡な自分たちの世界のすぐ裏側にこんな世界があるとしたら・・・誰一人として幸福感や満足感をもてない結末が肌寒い。次回作が早く読みたい。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.5
(3pt)

狭い物語

ホラーサスペンス大賞の大賞受賞作です。突然失踪した息子を捜す数日間の物語で、時間的にも空間的にも狭い中で話が進みます。「文章力」が評価されての受賞ということですが、穿った見方をすれば、物語性が弱いということでしょうか。その分、人物造形に秀でており、登場人物である狂人・凡人・俗人それぞれの描写に魅力を感じます。
九月が永遠に続けば Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けばより
4104734012
No.4
(5pt)

隠されていること -心理劇-

怖い、恐怖という意味を改めて考えさせる。
本作は、
怪異や謎だけに恐怖は宿るのではなく、
もっと根源的に生活する上で、
皆秘密をもち暮らしていくが、
それらが明かされたときに、
恐怖も浮かび上がってくるという構造だ。
異母兄弟(的)な由縁だったり、
暴行を受けた女と精神科医の関係だったり、
40女の孤独といった、
小道具がいくつもあるところが、
小説のフックとして効いてる。
ストーリーにどんどん惹き込まれていく。
若干の肩すかし感はあるのだが、
ラストの乾いた感じは個人的には好きだ。
優れた心理劇である。
九月が永遠に続けば (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けば (新潮文庫)より
4101338515
No.3
(4pt)

ホラーを求めてはいけないが、紛れもないサスペンス。

この作品はホラーサスペンス大賞受賞作だが、
ホラーを求めると、評価は低くなるだろう。
逆に、サスペンスとすれば、1級の作品である。
地味だが、アガサクリスティーの「春にして君を離れ」のような
自分で自分を追い詰めていくという作品である。
文章もこなれ、キャラもきちっと立っているし、とても新人の作品とは思えない。
心理サスペンスがお好きな人には大変お薦めの一編である。
九月が永遠に続けば (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けば (新潮文庫)より
4101338515
No.2
(4pt)

読み終わってから「じわ〜っ」と怖くなった

’04年「第5回ホラーサスペンス大賞」大賞受賞作。
歴代の大賞受賞作(『そして粛清の扉を』、『リカ』、『人形(ギニョル)』、『裂けた瞳』)がセンセーショナルなものやグロテスクなものが目立ったなかで本書はひとりの高校生の失踪という事件を軸に、その母親の目を通した一人称の静かな心理描写の作品になっている。
そこである女性がすべての事件の中心的な存在として浮かび上がる。彼女自身、痛ましい過去の事件の被害者なのだが、実は周りの人たちの心を知らず知らずに壊してゆく・・・。
読み終わってしまってからが、なんかゾッ〜とする物語である。
九月が永遠に続けば (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けば (新潮文庫)より
4101338515
No.1
(4pt)

謎が謎を呼ぶスリリングなサスペンス

鮮やかな心理描写と意表をつく展開に度肝を抜かれて一気読みしました。
複雑に絡み合う感情からもつれて明かされていく秘密と愛憎劇が美味です。
最終的に読者の想像にまかせるような形で締めくくられており消化不良になったり腑に落ちない点はありますが、読者を引き込む強さと独自性があって面白い。
九月が永遠に続けば (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 九月が永遠に続けば (新潮文庫)より
4101338515