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動物園の鳥
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動物園の鳥の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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良かった | ||||
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Good | ||||
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すごく嬉しかった。 彼が殻から出て、成長して、巣から旅立った事が本当に嬉しいかった。 | ||||
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推理小説としての評価は低い。 それでも私はこの小説が大好きです。 この人の小説の魅力はキャラクターや人間関係にあると思います。 一般小説ではあまり見られない、男性間の『共依存』の友情を書いています。 勿論見方によってはかなりBLっぽいのですが、狙ってる感があまりなく、ただただ『異様な』『気味の悪い』『このままでは駄目な』関係として書かれていてかなり興味深いというか面白いです。この二人がどうなるのか凄く楽しみでした。 関係を断ち切ろうと動いた坂木に鳥井が泣き喚く所、坂木も泣いてしまう所、自分も涙が止まりませんでした。 グダクダしながらも関係を変えようと動いた二人に心を動かされました。 ラストは必見です。 二人を見守る自分も温かく、おまけも含めて全部幸せな気持ちになれました。 これからも皆仲良しでいて欲しいな。 坂木司さんの真の魅力はやはり、人間の書き方ですね。 どの小説でもこの人の作るキャラクターは魅力的です。 | ||||
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ミステリー一般としてページを開くと地雷を踏んでしまうかもしれません。このシリーズ全巻を読み、なんとも胸糞の悪い!!初めて飲んだドクターペッパーを思い出しました。が、入れ替わり立ち代り顔を出す脇役たちの動きはなかなか魅力的で、それにひっぱられ、完読できました。女性キャラが全く魅力がなく、各ストリーを支えるキャラの背景事情も底が浅いな、と。「和菓子のアン」から作者読みしたので戸惑いばかりのシリーズでした。自分の本棚に残ることはない作品ですが「嫌いになれない作品」でもあります。BLをお好きな方々に是非一読していただきたい。特に創造力をフル回転させたいBLファンには「入り込む隙だらけ」の作品として楽しめるのではないでしょうか。 | ||||
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とてもきれいな状態の商品で満足です。 またの機会がございましたら、どうぞよろしくお願い致します。 | ||||
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1つの事件を長編で扱っているのですが、この事件が一番心に響く、いい作品だったように感じました。この作品で扱っている「小さな悪意」って誰にでも持ち合わせてるものかもしれないけど、それが積み重なると大変なことになってしまう・・その恐ろしさを感じました。そんな「小さな悪意」がいかに人を傷つけるかということがテーマの今回のお話ですが、なぜか希望の光が見えてきました。その「小さな悪意」の存在に人が自分の中で気が付いたとき、人間はやっぱり、過ちを認め、それを繰り返さないでいくことができる生き物じゃないかと思えたからです。人の価値観に縛られ、自分がどうしていきたいか分からなかった犯人ですが、これを機に心が自由になって、いい人生を歩んでくれることを心から願っています。ラストでは主人公がひきこもりから、そしてお互いの関係から、もう1歩進む出来事があり、このシリーズは終わります。ささやかな進歩でも、大きな進歩につながっていくような気がして、いいラストシーンだったと思います。あと、「一端終わり」みたいなことがあとがきに書いてあったので、このシリーズの続きが出るといいのになと思います。 | ||||
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三部作の3つ目 引きこもり探偵の全てが判明し、読み応えがありました。 とても気に入っています。 ぜひ、続きをお願いしたいですね。 | ||||
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続きが読みたくなりますねー。 坂木が鳥井の手を放すタイミングがいささか唐突な感じにも思えましたが、とても「正解」的な着地で、読後に「何で?」がない。 ガンちゃんを「聖者」とする感覚が好きです。 「後のことがなきゃむしろ谷崎が可哀想」も頷いてしまう感じ。 多分坂木はそこにいるだけで、そういう人のそういう部分を刺激してしまうんだと思う。 とはいえ、大した器の無いヤツが己の分際かえりみず、いい器や大きな器を壊して回るのには我慢ならないけどw(壊して回った末に、その才覚で大成功の立身出世。 まで行けば別の意味で賞賛する) とても好みにあうシリーズです。 | ||||
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三部作の最終編。三部を通して楽しかったです。できれば、この続きもあったらなぁと思ってしまいます。 | ||||
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坂木さんファンです。ひきこもり探偵シリーズの三巻目。面白かったです。 | ||||
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是非お勧めしたい作品である。 各話のテーマ自体は現実的な社会問題に真正面から向き合っているのに 決して悲観するだけではない。 こちらに常に 君ならどう考える? と 考えを促させる作品だ。 全てに賛同はできないが、自分で深く考えることができる。 それは 素晴らしい作品なのではないかと思う。 そして 作品全体に流れる優しい空気に ひどく心が震えた。 | ||||
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鳥井シリーズ最終回。 虐待される猫、ホームレス、いじめっ子の登場、滝本(鳥井たちの元同級生)の妹と、 いつもの登場人物が巻き込まれる事件はなかなか幅広い人物を巻き込んで行く。 相変わらずのスイートな善人話はあるものの、 最終回につきもののドラマチックな展開というよりはささやかな第一歩、という感じ。 さらっと読めるので疲れていてもOK。 | ||||
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畠中恵さんが解説をお書きになっているということで、興味がわき、読んでみました。 感想は、じわ〜っという感動に、こころから泣けました。 ということで、他の人の評価が気になり、レビューを読んでみたのですが、かなり評価が分かれていますね。 でも、納得しました。確かに、万人受けするような作品ではないと思います。 解説で、有栖川さんや畠中さんがおっしゃっていたように、登場人物に共感できないのです。私も、共感は出来ませんでした。他の方もおっしゃっていたように、この本の登場人物は、現実離れしている……というか、現実にはない「きれいさ」があるのです。まぁ、小説なんてみんなフィクションなので現実離れしているのは当然なのですが、この作品にはどこか、無意識に現実と比べてしまう力があると思います。それで、ガッカリされたのでしょう。確かに少し説教くさいので、「こんなの現実ではありえない」と素直に思ってしまった方は評価が低いのかなぁと思いました。 最初の感想に戻ります。私はこの作品で「泣けた」といいましたが、本文を読んでいるときに泣けたわけではありません。すべて(解説なども)読み終わって、本を閉じた時に、なんだかうわぁ〜っと思って涙が止まらなくなりました。語彙が足りないもので、なんといったらいいかわからないのですが、ただ「すごい話を読んでしまった」と思いました。この作品の魅力は「人間関係」にあります。この一点に集約されてしまいます。終わらない、変わらない人間関係が、眩暈がするほどの感動を与えてくれる作品です。 長くなってすみませんでした。終わります。 | ||||
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この物語の評価がはっきり分かれているのは納得がいく。 それは、物語に何を求めているかによって好き嫌いが如実に分かれる気がするからだ。 はっきり言えば、この物語の中で、主人公達2人に深く関わり、輪の中に加わる人々以外は、刺身のつまなどに比べても全然存在感が薄い。 それは、坂木司という登場人物を通して描かれた世界ならではのことだから、ある意味当然と言っても良いと思う(これを許せるかどうかが評価の分かれ道の1つだろうと思う)。ある種の純朴さを持ち続ける主人公の目を通した世界だからこそ、咎人は反省をし、許しを請うた時点で、許されてしまっているかのように見える。 (咎人自身が心の中でどう思っているのか、反省し続けているのか、罪を忘れてしまっているのか、それは、物語の表面上は分からないままだったりする。) 咎人の有り様とは関係なく、声をかけ続ける、手を伸ばし続ける・・それが坂木司の生き方であり、その目を通したこの物語世界の有り様であり、それ故に世界そのものへの好悪が出てくる、とそう思っている。 物語の中では、ラストで人間関係を動物園の檻に例えた表現が印象的だった。 それぞれの常識、考え方といった檻の中にいる私たち。 ただ、それであっても、檻の外に出て、日差しを浴び、ストレッチをする。 他の誰かに声をかける。 いつか声が届き、分かり合えるかもしれないと思いつつ、また檻の中に帰る。 手をのばし続けること。誰かと関わり続けること。それが、それこそが生きているということなのだろうから。 自分で、自分に水をやる。自らの感受性をパサパサに乾いてしまわせない。 この物語は、心の渇きに気づいた時に読んだなら、甘露のように染み込む優しさがある。 | ||||
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坂木司の「ひきこもり探偵」シリーズ三部作の完結編です。 すごく気にいっただけに、読むのがなんだか勿体ないと我慢してみましたが、どうしても最後の結末がどうなるのか読みたくて読んでしまいました。このシリーズ、主人公の坂木とひきこもりの鳥井との少し共依存めいた関係がすごく特徴的で印象的でした。その関係は、物語が進み巻が進むにつれて、事件を通して少しずつ知人の和が広がってくにつれて薄れていきはしました。日常の謎を二人によって解決してもらった人物たちが、友達となって彼らのそばの輪を広げていったからです。 二人だけの閉じた関係が終わりに向かっている。読む人にとっては、ある意味それは心温まる、回復の物語でもあったわけです。が、二人にとっては、その関係の終わり方によっては、取り返しのつかない事になってしまうか知れない危険をもはらんでおり、自分はそのあたりにドキドキしながら物語を読み継いでおりました。特に、この最終巻では鳥井のひきこもりの原因になった人物までが登場するとあって、本当にドキドキしました。 結論はまぁ、心温まるこのシリーズのことですから皆さんの予想の通りのわけですが、すごく心に傷を負った二人だっただけにどうなることかと最後の最後までどきどきしましたし、最後のシーンには思わず坂木のように滂沱の涙を流しそうになりました。 さて、この最終巻、ファンにとっては嬉しいことに、作中で鳥井が取り寄せていたお菓子のお取り寄せ先や、鳥井が作っていた料理のレシピが巻末のおまけで載せられています。これだけサービス精神でこられた以上、読み手のこちらもいくつかは実際に作ってみたり、お取り寄せしてみて、誰かと自分も楽しい食卓の記憶を作ってみたいななんて思いました。 三部作、すべてお勧めです。 | ||||
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もはやミステリではなく、主人公達の成長の物語である。鳥は飛びたてるのか。 動物との距離感を程よく保つことが難しい人がいる。人間同士との距離感だって。 世界はそれなりに優しい。人のもつ優しさを信じていたい。そんな作者のメッセージは素晴らしい。 一歩を踏み出す勇気を出すためには、優しく甘やかすだけでは不十分なことがある。 ほろ苦くても、自分で自分を縛る檻から踏み出てしまえば怖くない。 物悲しくても、他者が自分を守る檻から踏み出しても縁は切れない。 坂木と鳥井は大人になることができるのだろうか。それは実際に読んでもらいたい。 最後まで相変らずご飯が美味しそうだった。 | ||||
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ひきこもり探偵シリーズ初の長編で、完結編です。 鳥井と坂木は栄三郎の友人であり、動物園でボランティアをしている安次朗に、動物園に住み着いている野良猫を虐待している犯人を捕まえてほしい、という依頼を受ける。 栄三郎のために動物園まで足を運ぶ二人だが、坂木はそこで、かつて鳥井をいじめた張本人である谷越と再会してしまう…… 相変わらず善意の塊のようなお話です。 少々説教くさくもあり、それが嫌だという人はいるだろうけれど、私は好き。 どこまでいっても最後にはわかりあうことの出来るあったかな人間関係と、鳥井の作るものすごくおいしそうなごはんのシーンに癒されました。 また今回は鳥井だけでなく、坂木の持つ心の傷やその他の脇役の背景なども出てきて面白いです。 坂木と鳥井の関係にも、とりあえず決着がつきました。 今までの伏線から、一体どうなってしまうんだろうとはらはらしていたけれど、こちらもあったかく落ち着いてよかったです。 二人にはやっぱり、ずっと一緒にいてほしいなあ。 ただ鳥井の幼児逆行シーンが好きな私としては、ちょっとだけ物足りなくもありました。 不安定でかわいい鳥井がもっと見たかったなあ。 最後のおまけにこれまで出てきた地方銘菓と鳥井の料理のレシピが付いています。 これはちょっとうれしかった。 | ||||
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大人になるということを表現するとこういう形もある。旅立ちというよりも巣立ちなのだろう。すがるのではなく、自らを奮い立たせるために行動を起こすのだ。他人のためではなく、自分のために生きる。ここに描かれているのは行為の実行者たちだ。よりわかりやすく、そして厳しく描かれた世界は共感が持てた。 | ||||
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ひきこもり探偵・鳥井と友人・坂木、そして彼らを取り巻くあたたかい人たちとの心の交流を描く、ミステリー(?)第3弾。 今までの2巻は、やさしさに焦点が当たっていましたが、この巻は非常に身につまされるような思いを感じました。 人のちょっとした悪意や無関心が時には人を殺すこともあります。癒せない傷を与えることも。自分を振り返ってみても、そうした無自覚な悪意で人を傷つけたこともあるでしょう。 でも、人を傷つけ、自分が傷つくことを恐れて、檻に閉じこもっていては世界は変わらない。美月ちゃんの言葉が頭に残ります。 「だから私、好きな人に好かれるための努力はするけど、そうじゃない人から嫌われるのはちっとも気にしない。ただ、相手の言うことには耳を傾けるようにしてる。もしかしたら、相手が言ってることが合ってるかも知れないし。」 しっかりと自分を持ち、傷つくことを恐れずに。相手を理解しようとする気持ちも忘れずに。たとえ理解し、理解されなくても、コミュニケーションを続けていこう。 今の日本はかつてないほどの競争社会になりつつあります。人を蹴落として「勝ち組」になることがもてはやされています。でも、人が生きていく上で、本当に必要なことは何でしょうか。この本は、そんなことも考えさせてくれます。 人は弱い。だけど少しのやさしさと思いやりをもって相手に接すれば、少しづつ世界は変わっていく。そう信じられる。 ささくれだった心に一服の清涼剤。爽やかな気持ちになれる読後感です。 | ||||
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