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蝶たちの迷宮
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蝶たちの迷宮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.89pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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94年に講談社ノベルスから出た作品ということで新本格ブームならではの鳴りもの入りデビュー作で、読者が犯人かつ被害者でもあるという趣向に挑戦した作品である。 だが、内容はメタということではなく、名作・ハコの中の失楽のオマージュ的内容となっている。 密室トリックなどはあまり優れたものではないが、学生運動のネタなどを盛り込んで物語的にも充分面白いものになっている。 、読者が犯人かつ被害者でもあるという仕掛けもかなり強引でそう言われてもあまり腑に落ちない感もあるが、この物語の世界観とは繋がっていて、まあそういうのもありかな・・って感じか・・。 一部酷評レビューもあるが、決して酷評されるような作品ではない。本格推理ファンならこういうギミックありきの作品は本来大好物のはずだ。下らないと一蹴してしまうような読者は真の本格推理ファンではなかったという事である。 | ||||
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本作を読んだのがこのノベルス版だった。のちに文庫にもなっているが、やはりこの版が著者には似合う。のちの作品もほとんど新書版での刊行である。ハルキノベルスの作品では、昭和の著名な事件を背景に取り入れる、というのが前提だったが、本作ではそんな妙なところはない。 著者の評価があまり高くないのは、その徹底した遊び心のせいだと思う。本作でもそれは良く表れているが、小説としての完成度とか、まとまりとか、レベルの高さというよりも、著者のとにかく読者をあっと言わせたい、という徹底したサービス精神が、ひとによって好き嫌いが大きく分かれることになる原因なのだとおもう。でも、私は、著者のこのサービス精神を評価したい。門前典之氏や島田荘司氏とも共通するサービス精神と遊び心は、ミステリにとって大事なことだと思う。そして、そんなミステリがつまらないわけがない。 本作はたしかに、ちょっと肩に力が入りすぎたというか、てんこ盛りすぎた感はある。読み終えたらおなかいっぱいになることは間違いない。でも、ある意味ではもっと評価されても良い作品だとおもう。プロットい意味があるため、あまり詳しくストーリーを紹介しにくい。文章もうまくはない。でも、このビックリ、私は面白かった。読者を選ぶ作品というのは、こういう作品のことを言うのだろう。 | ||||
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本作を読んだのがこのノベルス版だった。 のちに文庫にもなっているが、やはりこの版が著者には似合う。 のちの作品もほとんど新書版での刊行である。 ハルキノベルスの作品では、昭和の著名な事件を背景に取り入れる、というのが前提だった。 だが、本作ではそんな妙なところはない。 著者の評価があまり高くないのは、その徹底した遊び心のせいだと思う。 本作でもそれは良く表れているが、小説としての完成度とか、まとまりとか、レベルの高さというよりも、著者のとにかく読者をあっと言わせたい、という徹底したサービス精神だ。 それが、ひとによって好き嫌いが大きく分かれることになる原因なのだと思うう。 でも、私は、著者のこのサービス精神を評価したい。 門前典之氏や島田荘司氏とも共通するサービス精神と遊び心は、ミステリにとって大事なことだと思う。 そして、そんなミステリがつまらないわけがない。 本作はたしかに、ちょっと肩に力が入りすぎたというか、てんこ盛りすぎた感はある。 読み終えたら、おなかいっぱいになることは間違いない。 でも、ある意味ではもっと評価されても良い作品だと思う。 プロットに意味があるため、あまり詳しくストーリーを紹介しにくい。 文章もうまくはない。 でも、このビックリ、この意外性、私は面白かった。 読者を選ぶ作品というのは、こういう作品のことを言うのだろう。 | ||||
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はじめまして。私は、神戸に住む会社員(28)です。知り合いに紹介され、篠田先生の作品を読むようになりましたが、先生の作品は神戸が舞台になっていることもあり、それ以来先生の大ファンになり、いつも新作が出版されるのを心待ちにしています。「蝶たちの迷宮」は歴史的背景(学生運動)が盛り込まれており、「物語の中の物語」や「作者からの挑戦状」など奥が深く難しい作品でしたが、非常に読み応えがありました!神戸が舞台になっているところも、親近感が持て、物語に引き込まれました。篠田先生の学生時代、本当に同人誌などを出されていたのでしょうか?先生は法学部を卒業されているということですが、国語の先生をされて小説も書かれているというのはすごいですね。私は軽快で明るい(?)弥生原シリーズが大好きですが、「蝶たちの迷宮」も弥生原シリーズとは全く違いとても興味深い作品でした。これからも、いろいろな新鮮な作品を楽しみにしています!! | ||||
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