世界の終わり、あるいは始まり

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評判

世界の終わり、あるいは始まりの評価:

2.78/5点 レビュー 77件。 D ランク

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平均点2.78pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全137件 61〜80 4/7ページ
No.77
(3pt)

だまされることへのカタルシスがない

ミステリーに分類されるのかもしれないが,実態は他のレビュアーの方も書かれている通り
妄想小説というのがふさわしい作品.最初の妄想が終わったところで,この作品の狙いはわかってしまうだろう.
不消化感のある結末ではあるが,そもそものメインテーマが
少年犯罪の加害者の親の心理,などという難しい命題を描ききることにはないのだから
それを指摘しても仕方がない,
この小説の楽しみ方は,
子供の誘拐殺人という同じ筋立てと,それに関わる小道具,つまり拳銃,PHS,自転車,トレーディングカード,
パソコン,ホームレス・・・といったファクターをいじり回して
どれだけ別な話を膨らませられるかという点にあるのではないか.
TVゲームの「かまいたちの夜」の複数のストーリー,エンディングに似ている.
同じ素材から,これだけ別なストーリーを作れるという実験的作品と位置づけるべきなのかもしれない.
ただ,ミステリーとして読んだ場合,致命的なことに,だまされても,ちっとも楽しくないのだ.
単に妄想を並べるだけでない意外性とか,妄想部分をそれと気付かせない演出が必要ではないか.
試みは面白いと思うが,それだけではいいミステリーを読んだというカタルシスが得られない.
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.76
(4pt)

現実逃避の妄想劇

恐るべき犯罪を犯した12歳の息子、そしてその事件を案じる父親の葛藤劇。
しかしその葛藤は実は自分の保身が大半で、息子に対する愛情などは凄く
希薄なのだ。そこに現代人というか、「この親あってこの子あり」という
感じがします。
息子が重大事件の真犯人と確信してから、父親は様々な妄想をし、
「息子が警察に捕まり、家族は世間から非難の嵐、挙句の果て小1の娘が
殺されてしまう」というパターンや「息子の旧友(ヤクザの息子)が黒幕
で、息子は無理やり共犯者にさせられていた」パターンや、「実は自分が
真犯人で、家族も道連れにしてしまうパターン」や「息子を殺し、浮浪者
に全ての罪を着せてしまおう」とするパターン、「その浮浪者に逆襲され
て自分が殺されてしまう」パターン、「実は小1の娘がその浮浪者と妻の
浮気の結果生まれた子で、妻も娘も殺してしまう」パターンなど、後半部
分はこの父親の数ある妄想が描かれ、それが良い意味で現実感を損なわせ
一体何が真実なのか、この息子の犯罪自体が妄想なのか、と思える位妙味
な物語として進行します。
しかも、自分が作り上げた妄想にも関わらず、そのトリックが大なり小な
りの綻びによってイチイチ瓦解していくという様が、「いいじゃん、そこ
は自分の妄想なんだから、ご都合主義で!」と思えて面白いです。
映画とか、ドラマにしたら凄い面白そうです!
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4048733508
No.75
(2pt)

どっちつかず…

前半までは本当に買って良かった、面白い!!と思って、ぐんぐん引き込まれて読んでいたのですが。後半から急にダルくなってきます。妄想の一つ目は妄想だと知らずに読んでいたため面白いものの、二つ目三つ目はいい加減にして、と本を閉じたくなりました…。妄想を頑張って読み終え、結末でどうなるのか若干期待しておりましたが、見事不完全燃焼。こういう終わり方は嫌いではありませんが、途中の話があってこそ生きてくる終わり方のはずです。この本の場合、うーん、でした。
妄想の一つ一つの筋書きは面白いので、著者はどれか一つだけを最後まで書ききるべきだったと思います。それなら文句なしに★5の作品でした。
前半のどきどき感が良かっただけに非常に残念な作品です。
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.74
(4pt)

リアリティのある面白さ

ミステリーとしての落ちはないが、主人公の思考や会話にリアリティがあって面白かった。
読者はこれが主人公の妄想なのか現実なのか分からなくなるだろう。主人公の考え方は一見身勝手で卑怯に思えるが、善良な普通の人間ならこんなもんでしょう。また少し大人びた小学6年の男の子ならこんな感じかなと思う。この物語の面白さは偽善的なヒューマニズムを排した現実感にある。
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4048733508
No.73
(1pt)

イライラ

「葉桜の頃に君を想うこと」が結構面白く、
同じ作家ならばと、本屋にて購入。
しかし、つまらない、というより、
読んでいて腹が立つ。
文章自体も、構成にもイライラ。
もう、こんな本二度と読みたくない。
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4048733508
No.72
(4pt)

世界の終わり、あるいは始まり

小学高学年の我が息子が連続誘拐殺人犯!?殺害に使用された証拠品が息子の部屋で発見し、親として真実を探っているのか、殺人犯を知りたくて探っているのか。色々な展開を考え、最終的に富樫家の 世界の終わりと始まりを表現している。作者の例えも上手く面白い。
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4048733508
No.71
(3pt)

実験的な心配

2002年に出た単行本の文庫化。
 非常に実験的なミステリであった。それを覚悟して読まないと、ひとによっては怒りだしてしまうかも知れない。実際、私も3回目の「実験」あたりでイライラしてきた。もっと前半を切りつめるべきなのではないか。こんなに厚い本にする必要があったのか、読み終わったいま、心底から疑問に思う。
 結末も非常に実験的だ。しかし、小手先だけのラストシーンを用意するよりは、はるかにいいだろう。
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4048733508
No.70
(2pt)

煮え切らない結果

9割は一気読みでした。
息子が誘拐、そして殺人を犯したのではないかと疑い始めてからの
父親の息子や家族、自分自身に対する葛藤は
スピード感と臨場感があり、惹きこまれて行きます。
しかし、個人的には結末が気に入らない。
妙に綺麗にまとめようとした作者の意図も解らない。
きっと、そこに「あるいは始まり」が含まれているのだろうけど
こういう類の小説にある「オチ」を求めている方が読むと
ちょっとばかしガッカリすると思います。
しかし、小学6年生である息子の発言、行為は
大人びていながらも、現在の頭の良い小学生なら
言いかねないかもしれない発言だなと、何度も思いました。
冷酷故、それが少しゾッとしました。
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4048733508
No.69
(2pt)

どこまでこの作風を続けるのだろう?

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)を読んだ読者の方なら、同じ感想を持つと思う。
騙すために作られた作品のような気がして、途中から集中できなくなってしまうのだ。1回めは新鮮だが、2回目以降はそうはいかない。
人間心理のとらえ方や、大人が子どもをどう思っているかなど、良い視点はたくさんある作品なのだけど、とにかく、途中から、どうでも良くなってしまうのだ。
この作者は、どこまでこの作風を続けるのだろう?
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4048733508
No.68
(3pt)

微妙な読後感…

どこかの雑誌でオススメの本としてこの本があって、あらすじを読んで興味を惹かれて最近読んだ。しかしあのラストは…今までモヤモヤと「どうなる?どうなる?」と考えて追っていた読者の気持ちを置き去りで終わった感じ。他にも書かれてる方多いけれども、やっぱり主人公の妄想が多いことにはウンザリした。1つや2つだったらいいけれども、ああも妄想オチが続くとどれが事実かも分からなくなるし、集中して予想しながら読んでる分余計ガッカリさせられた。でも怒涛の妄想パターンが始まる前(もしくは始まった頭くらい)までは、スピード感もあってワクワクしながら読めたので星3つ止まりで。ぁああーでも最後がなぁ!もやもや!
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4048733508
No.67
(3pt)

ミステリにお約束のお土産、今回はなしです。

無知だったらゴメンナサイだが、印籠を出さずじまいだった水戸黄門、怪獣の登場しないウルトラマンのエピソードはなかったと思う。ミステリも最後に「お持ちかえり」がお約束として決まっているジャンルで、それはもうサンタクロースがプレゼントを持ってきてくれるのと同じように期待されている。プレゼントの良し悪しは別の問題だ。だが、ウルトラマンや水戸黄門と違い、このサンタは稀にプレゼントを持ってこずに詩など吟じて帰ることがあって、まあ当然だが子供は泣く。大人は感動することもある。
今回別に泣きはしなかったが、途中であ、今回はプレゼント無しなんだなと気づいて悲しくなった。その結果、どうしても結末部を素直に味わうことができなくなってしまった。野心的な力作なんだろうなと「思う」という言い方しかできない。もう、そんなサンタだとか決めてかかった読み方はやめたら、とか言われそうだが、やっぱりミステリだけはなあ。読み手の姿勢として古いのかも知れないが。
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.66
(2pt)

ふざけんなよお・・・

私はこのタイトルが気に入って購入したのですが、家族のものは「タイトルを聞いただけで、いかにも面白くなさそう」と言っていました。気にせず読み進めていったのですが、主婦や子供がステレオタイプっぽく描かれているさまが不愉快でした。いかにもこういう言葉遣いや言動をしそうでありつつ、実のところ現実にはこんな奴いない。こんな話し方はしない。
それにも気にせず読み進めていったら、途中で妄想オチが出てきて、「いや、それはまずいでしょう」と思いつつも読み進めていったら、それが何度も出てくる。そして最後・・・。
「なんだ、これはーーーーー!!」
私の時間を返してくれ。
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4048733508
No.65
(4pt)

別の意味でのサプライズ

新本格作家・歌野晶午の作品、ということが一番のトリックになってます。「葉桜〜」や「女王様と私」等の前に読んでた、というせいもあるかもしれませんが。途中で嫌な予感がしてきて、 だんだん、あぁ…、そうか…、と。憎たらしい作家だな〜、と(笑)講談社でも光文社でもなく、角川書店から出てる、ということを当時不思議に思いましたが、読んでなんか納得。後味悪いのがイヤな方、特に「女王様と私」が納得できない方にはオススメできません。
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4048733508
No.64
(2pt)

付き合っていられないよ(^^;A

 ちょうど半分ぐらいまで読んで、騙されていたことが明かされる。
 同じ作者のベストセラー、『葉桜の季節に君を想うということ』も、読者を騙す作品だが、そっちは『やられた!』という、ある種心地よい感想を持ったが、こっちは『何じゃそりゃ!』と、怒りを覚えた。
 後半は、その『騙し』(もうわかっているので、騙しではないが)の繰り返しである。
 ひとつの事件を、あらゆる可能性を考えて、いろんな角度から考察するという物語は多多あるが、『では、真相はどうなの?』という所が、読者の最も期待することであり、作者の力量が示されるところであると思う。
 ところが、この小説には、それ(真相)が、ない。真相は闇の中、というか、青空の向こう、なのである。
 だから、結末は、『終わり』ではなく『始まり』なのだろうが、それじゃああんまり無責任だ。
 少年犯罪が生まれる背景や、少年法によって守られる加害者の罪の償い方など、作者の主張や考えさせられることが散りばめてあり、それはそれで読む価値はあったかも知れない。
 しかし、『殺人の追憶(MEMORIES OF MURDER)』のように、実際に起きた未解決事件を題材にしているというのならまだわかるが、この事件は作者の創作である。
 創作なのだから、作者がその真相を用意して然るべきではないだろうか。
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.63
(2pt)

角川の作品紹介に問題あり

今夏の角川文庫の100冊に選ばれていたため、作品紹介文のあらすじを読んで興味を引かれて購入した。
「小学生連続誘拐殺人」に我が子が関与しているという疑いを抱いた父親。
次第にその疑念は確信へ・・・。
とあり読者としては「主人公の息子は本当に犯罪に手を染めたのか」「もしそれが真実なら、主人公はどういう行動に出るのか」という面を期待する。
だが、前半のテンポの良さは途中から方向性を変え、主人公の幻覚・妄想面がメインとなってしまう。
著者の描きたかったのは「我が子が犯罪者だったら、どうしよう」という不安の究極の感情部分なのだろうとは理解出来る。
しかし最も知りたかった「真実を知った時に、息子にどう向き合うのか」という主人公の具体的な行動についての決着が欲しかった。
作品紹介文を読むとあたかもミステリー小説であるかの様に紹介されているのは反則ではないかと思う。
個人的には何度も繰り返される妄想に、途中からイライラしてしまった。
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4048733508
No.62
(3pt)

最後が一番うそっぽい

利己的な、人間らしいというのか、そういう人々が魅力といえば魅力です。
序盤は主人公である父親の無理解や母親の浅はかさ、
登場人物の人格が鼻についてしかたなかったのですが、
主人公である父親が不審や苦悩を抱けば抱くほど、
問題を否定しつつも理解を深め、なんとも皮肉な感じです。
そして、幾度も「その展開はないよ!」という方向へ行くたびに、
バタフライエフェクトのように分岐に戻り、
そういう話かと納得できるようになったら、お話はおもしろくなりました。
最後はさわやかです。
しかし、不気味でもありました。
なぜかと言いますと、最後に登場した息子と今までの設定の息子とを比べると…
それも結局はあれなんじゃないかと、思ってしまうんですねぇ
ほしみっつです。
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4048733508
No.61
(4pt)

オチはありません。

ミステリーらしいオチはありませんでしたが、大変面白かったです。うすら寒くなります。父親の身勝手な所に閉口する場面もありましたが、人間なんて所詮こんなものかも…。少なくとも私には、自分はこんな人間ではないと言い切れる自信はありません。
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.60
(3pt)

途中から意味不明

 前半はものすごくおもしろかったです。 でも途中から意味不明でよくわからなかった。 残念。 結局は息子が犯人だったんですか?
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4048733508
No.59
(4pt)

映像化したら

ドラマとかアニメとかでも面白いかも
竹内義和のアニメ映画「パーフェクトブルー」を彷彿させた
オチは賛否両論だろうけど
ハラハラがドキドキで一気読みしてしまう本は久しぶり
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508
No.58
(4pt)

すべてパラレルワールドで終わったほうがまだ納得できたと思う

 ある閑静な住宅街で、とある男児が誘拐される。狡猾な手口で、身代金を要求。その額は、二百万円。この金額の低さは、一体なにを意味するのか?
 要はサスペンスと言って差し支えはないだろう。事件の真相は急に闇の中に宙吊りになる。そこで、ふとしたことから富樫修は自分の息子に疑惑を抱く。前半は、その手がかりを追い求める物語。そして後半は、四種類からなる別の展開が待っている、という作品だ。つまり注釈なしで主人公の妄想が展開されるだけなのだが、そのことごとくが後味の悪い終わり方になる。主人公の妄想に付き合わされているだけなのだから、途中で軌道が意図的に修正されることもある。おそらく著者は新しいミステリーを模索した結果、こういうものを生み出したのだと思う。あくまで個人的な意見だが、すべてパラレルワールドで終わったほうがまだ納得できたと思う。でないと、四つの世界すべてを妄想で片付けられてしまうのもちょっと……。発想は面白かったが、若干肩透かしを食らったのも事実。
世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ) Amazon書評・レビュー: 世界の終わり、あるいは始まり (文芸シリーズ)より
4048733508