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終戦のローレライ



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終戦のローレライの評価: 4.45/5点 レビュー 177件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.45pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全152件 141~152 8/8ページ
No.12:
(5pt)

何のために死んでいったのか?

ハードカバー600ページ弱の上下2巻の大冊ながら、一気に読んでしまいました。日本人でもこんな冒険小説が書ける作家が居るんだ、と感心しきりです。従来の和製冒険小説は、大藪春彦の伝統か?一匹狼が主流であり、このような集団組織と個人の関わりの中で話が進んでいくのは、よほどの筆力と展望がないと出来ない仕事であり、それだけでも賞賛に値します。さらに、作者の深く強い思いいれが、こんこんとあふれ出てくる展開は、読む方にも居住まいを正させる何かがあります。「こんな我々を生き延びさせるために、皆は死んでいったのか?」という問いかけは、「いま我々は生きている。そして未来にその命をつなげることが出来た。それが大切なのかもしれない」という答えで、一応の救いが見えます。
終戦のローレライ 下Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 下より
4062115298
No.11:
(5pt)

やはり福井春敏氏はすごい!

 前作「亡国のイージス」は私のç"Ÿæ¶¯ã§æœ€é«˜ã®å°èª¬ã«ãªã‚‹ã¨æ€ã£ã¦ã„まã-たが、それは今作で見事に裏切られまã-た。前作ã‚'凌ぐスケール。舞台は前作や「ï¼'ï½-ï½...lï½-ï½... Y、O」みたいに現代では無く太平æ'‹æˆ¦äº‰å½"時のæ-¥æœ¬ã€‚一人のé'å¹'のè¦-点から見た「あの戦争」が美ã-くも悲ã-く描かれます。 前作でも感じていたのですが、良い物語というのは登å '人物の一人一人の人物像がはっきりã-ている事が絶対条件ではないでã-ょうか。福井春敏氏の作å"ã§ã¯å„人物がとても丁寧にæ'»ãæ'»ãã¨æã‹ã‚Œã¦ã„ます。今作も例å¤-ではありませã‚"。 ï¼'9ï¼"5å¹'。米軍による本土への爆æ'ƒãŒæ¿€åŒ-ã-、負ã'æ-¹ã‚'選ぶã-か無い状æ...‹ã¾ã§è¿½ã„込まれているæ-¥æœ¬ã€‚そã‚"なæ-¥æœ¬ã«ã€Œã‚るべき終戦」ã‚'迎えさせるべく、戦利潜æ°'艦「伊50ï¼-」にæ!µ·è»ã®ç•°ç«¯å...ãŸã¡ãŒé›†ã‚ã‚‰ã‚Œç‰¹æ®Šä»»å‹™ã«å°±ã„た。 潜æ°'艦というé-‰éŽ-された空é-"ã‚'中心に描かれる「戦時」という異常な時ã‚'ç"Ÿãã‚‹äººã€...の魂の航跡。「国家」とは「友」とは「家æ-ã€ã¨ã¯ã€Œç"Ÿå'½ã€ã¨ã¯ä½•か?そã-て「戦争」とは? 発想、設定の見事さや、æƒ...景が眼前に浮かã‚"でくる程の筆力と表現力。そã-て独特の熱い熱いä¸-界観が私は本å½"に好きです。涙è...ºãŒã"れほど緩む作å"ã¯ç¦äº•氏以å¤-に今もæ˜"も出会っていませã‚"。 「亡国のイージス」など今までの福井氏の作å"ãŒæ¥½ã-めた人はæ-‡å¥ãªã-に読ã‚"でいただきたいです。また熱い話や、軍事ものが好きな人は一度手にとってみてください。心地よい読書経é¨"ã‚'おç'„束できるものと確信ã-ております。 
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X
No.10:
(5pt)

『ローレライ』がくれた感動

 タイトルã‚'見た限り、「どã‚"な話?なã‚"かマニアっぽいなあ」というのが第一印象だった。それは僕にとっての福井æ™'敏作å"ã¯ã€Žãƒ­ãƒ¼ãƒ¬ãƒ©ã‚¤ã€ãŒåˆã‚ã¦ã ã£ãŸã‹ã‚‰ã‹ã‚‚ã-れないが(ç¬')。友人から勧められて初めて手にã-た『ローレライ』ã‚'読み始めたとき、普段あまりマンガ以å¤-の本ã‚'読まない僕はå­-の多さにクラッときたものだった(ç¬')。 でもそã‚"なものはすぐに吹き飛ã‚"だ。序盤、そのä¸-界観や登å '人物ã‚'把握するまで恐る恐るページã‚'めくっていた手が、どã‚"どã‚"スãƒ"ードã‚'上ã'てゆく。 物語は1945å¹'8月のæ-¥æœ¬ã€‚『終戦』の見えないæ-¥æœ¬ã«ã€ãƒ‰ã‚¤ãƒ„からå-ã'渡された一隻の潜æ°'艦『伊507』が主な舞台。ã"の物語はそのä¹-å"¡ã§ã‚り、主人å...¬ã§ã‚る折笠征人と『彼女』の出会いã‚'皮切りに、壮大なスケールで描かれるã!€‚ 征人は17歳のæ-¥æœ¬æµ·è»ä¸Šç­‰å·¥ä½œå...µã€‚親友のæ¸...æ°¸å-œä¹...雄とともに伊507にé...å±žã•れたæ-°ç±³å...µã§ã€ç‰©èªžã‚'通ã-て成長ã-てゆく様子がç' æ™'らã-い。いつのé-"にか征人にã-っかり感æƒ...ç§»å...¥ã-ている自分にæ°-づくはず。 伊507は、æ-¥æœ¬è»ã‚¨ãƒªãƒ¼ãƒˆå¤§ä½ã§ã‚ã‚‹æµ...倉良橘の『終戦工作』の真意ã‚'知らないまま太平æ'‹ã‚'突き進む。そã"のあるのは、さまã-まな戦いや人é-"ドラマが幾重にも交錯ã-てç"Ÿã¾ã‚Œã‚‹æ„Ÿå‹•、恐æ€-、友æƒ...、そã-て終結・・・。 é­...力的な登å '人物たちは、一人一人が強烈なドラマã‚'ç'¡ãŽã‚い、読è€...の記憶に刻まれてゆく。ã"の本がものすã"く面白い理ç"±ã®ã²ã¨ã¤ã¨ã-て、脇役の不在、つまり登å '人物すべてに『その瞬é-"は主人å...¬ã€ã¨ã„える輝きがç"¨æ„ã•れているã"とがあã'られるだろう。あれほどの長編作å"ã‚'常にワクワクã-!ながら読めたのも、それが原因だと考えるとç'å¾-できる。 読み終えたときにä½"中ã‚'æ"¯é...ã™ã‚‹ä¾‹ãˆã‚ˆã†ã®ãªã„感動は、ぜひå'³ã‚ã£ã¦ã‚‚らいたい。作å"ã‚'読ã‚"ではじめて、作è€...が『終戦のローレライ』というタイトルに込めたとても深い想いが理解できるはずだ。 若いä¸-代のç"·æ€§ã¯ã‚‚ちろã‚"、ä¸-代ã‚'問わずに女性のæ-¹ã§ã‚‚十二分に楽ã-めると思う。最初はやっぱりä¸-界観などに戸æƒ'うかもã-れないã'れど、主人å...¬ã¨ã€Žå½¼å¥³ã€ã«è§¦ã‚Œã¦ã-まえば、もう『ローレライ』ã‚'読むã"とが止められないはずだ。 最後にã"のå 'ã‚'借りて、『ローレライ』と出合わせてくれた私の友人に感謝の言è'‰ã‚'送りたいと思う。本å½"にありがとう。
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406211528X
No.9:
(4pt)

平和のエンブリオとしての「ローレライ」

 「既存の原理を超越した高感度水中探索装置」もしくは「千里眼」。これがナチス・ドイツが「開発」した「ローレライ」の定義である。しかしてその実体は? その致命的な弱点とは? そして、「ローレライ」を使って「国家としての切腹を断行」するとはいかなることか。「日本民族の滅亡を回避し、あるべき終戦の形をもたらす」手立てとは? これらの謎をめぐって、この雄大な物語は進行する。そこには『亡国のイージス』ほどの緊密な完成度はない。福井エンターテインメントの魅力である戦闘シーンの迫力は前作に拮抗する(スケールにおいてむしろ凌いでいる)ものの、いま一つの魅力であるヒューマン・ファクターの叙述はやや甘い。しかし、その分メッセージ性はより強く、読後の苦い充足感は秀逸㡊??傑作である。《そんなふうに潰しあい、淘汰しあい、とぐろを巻くだけの種の連鎖なら、なぜこうも胸が痛む。なぜ人は希望の所在を追い求め続ける。生物の業に支配されていても、人の血と知は新たな地平を求めている。生きたくても生きられなかった人々の声が、いまだ鼓動を続ける自分の心臓が、等しく同じ言葉を叫んでいる。/『なぜ』(略)/終わらせるために。/この世界の戦をあまねく鎮めるために、いま私は魔女になる。船乗りたちに死をもたらす魔女ではなく、すべての戦に終わりを告げる終戦のローレライに……。》 ──作中、『ドグラ・マグラ』の「胎児の夢」に言及される。「ローレライ」とは、エンブリオである。《大海を漂う単細胞生物が、結合すべき同族と結びあい、互いの感覚を拡大させる!至福感。二つの個がひとつになり、新たな個を形成する──産み出す──瞬間の、数億年にわたる種の連鎖に組み込まれるおののきと、自分という刹那も永遠の一部なのだと識る高揚感。》
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No.8:
(5pt)

機動戦士ガンダム。

 はっきりいって、面白い。 太平洋戦争末期。敗戦のドイツから、SSが極秘裏に開発した秘密兵器『ローレライ』が日本へと運ばれていた。この兵器は、「日本の終戦の形すら変えてしまう」究極兵器ときたもんだ。 ところが、運搬の途中、事故により海底深く沈んでしまう秘密兵器。これを回収に行くのが、ボロボロの日本海軍の寄せ集め、落ちこぼれ兵と少年兵ばかりのサブマリーナときた。克明な歴史考察と戦争描写、時代の波にあがらえずに散っていく人々の悲しみまでをもしっかり書き込んでいるという代物。 つまり、本書を一言で表現するなら、『第二次世界大戦を舞台とした機動戦士ガンダム』です。健康な日本男子なら面しろくないわけがありません(女子は?ですが...)。
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No.7:
(5pt)

これは日本人必読の書

悲鳴の無い海を目指すもの・・・完全なる浄化の中からの真の日本の再生はあると信じるもの。戦争とは?命とは?国家とは?二つの理想はそれぞれ両立せず、そこにあるのは、やはり戦いと生と死。それでも生き戦う!作者の視点は、どちらにあるのだろう・・・重いテ-マを含んだ大エンタ-テ-メント作品である。日本の過去を清算するには・・・考え深い名作である。
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No.6:
(5pt)

大作でした!!

はっきり言って大作!読み応えあり!です.日本近代史に詳しくない私ですら、内容に引き込まれました.おそらく脚色はされているのでしょうが、第二次世界大戦中の日本(軍)に関する記述は生々しいものがありました.戦時には、こう言う事が起こっているのかもしれないと考えると、いかなる戦争も正当化されるものではないと言う事でしょうか?
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406211528X
No.5:
(5pt)

今年最高の一冊。

早くも今年最高の一冊になるであろう本に出会え興奮している。
日本が明治以降歩んできた道の総括とわずかな希望。
途中何度も読むのが辛く、ページをめくる手が止まってしまったが、登場人物に後を押され読み終える事が出来たように感じる。
読後、重い物を背負うが、今 考えなければならない事なのでは。
もう一度 大事に大事に読み返そう。
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406211528X
No.4:
(5pt)

この臨場感!!

もうハラハラ、ドキドキしながら至福の時間を堪能させていただきました。潜水艦の知識があまりないので、少しイメージしにくい部分もありましたが、それでも、ありあまる臨場感・緊迫感がありました。人物描写もすばらしく、戦争と政治の関係も興味深かったです。なぜか「かわぐちか●じ」さんのマンガを今一度読んでみたくなりました。最後の部分は、もう少しコンパクトにまとめたほうが良かったのではと、個人的には思いました。しかし、著者のメッセージが読者には確実に伝わるはずです。読んで絶対にそんはしません。間違いなく、第一級の歴史小説であり、冒険小説であり、エンターテイメント作品であると同時に、世界平和について深く考えさせられる作品です。
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No.3:
(5pt)

至福の読書体験

「亡国のイージス」は作者自身にとって越え難い壁になってしまうのではないかと思っていたが、それは全くの杞憂であった。本作は長大な物語であるが、読む者の心をがっちりと掴んでページを繰る手を止めさせない。まぎれもない一級のエンタテインメントでありながら戦争、国家など様々なことを考えさせてくれ、また相変わらずの熱い文体に涙腺がゆるむこともしばしばであった。上下巻であることとその厚みに引いてしまいそうになっている方も、ぜひ読み始めていただきたいと思う。至福の読書体験になるであろうことを確信する。
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4062115298
No.2:
(5pt)

終戦のローレライ

同じ作者の「亡国のイージス」を夢中になって読んだ読者であれば、この「終戦のローレライ」も一気呵成に読んでしまう魅力のある小説である。第二次世界大戦というより、太平洋戦争末期の日本海軍に、敗戦後のドイツの幽霊潜水艦が譲渡され、その幽霊潜水艦が軍部上層部の認知なしに戦地に赴き、結果として日本を広島・長崎に次ぐ第三の原爆投下、それも東京への原爆投下から守ったというストーリー展開である。実に、個々の登場人物の性格・育った環境等背景を巧みに描いており、それぞれの場面に綾なす人物の交流がうまく表現されている。また、現在の日本の姿を当時の人間が予測していたように描かれ、読者にはそれが奇妙な感覚となってくるものと思う。
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4062115298
No.1:
(5pt)

亡国のイージスを越えた!

前作の亡国のイージスも良かったが、今作はそれを上回る出来。亡国のイージスとは違い、日本に対する熱いがそれでいて、やさしい思いが伝わってくる。
終戦のローレライ 上Amazon書評・レビュー:終戦のローレライ 上より
406211528X

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