盤上の敵

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評判

盤上の敵の評価:

3.76/5点 レビュー 41件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.76pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 41〜57 3/3ページ
No.17
(5pt)

忘れられない衝撃

北村薫作品の中では、この作品は極めて異質な感じがするかもしれません。人が人を傷つけ、破壊する、という行為を読まされることは、読者にとってもとても辛いことだと思います。しかも、過酷な内容に比べて、文体はいつもの北村薫独特のやさしい感じなので尚更に辛かった。この本を読んでから、2年以上立ちますが、未だにその辛さと衝撃が頭を離れず、世の中の不条理なことを目の当たりにするにつけ思い出しては色んなことを自問する日々です。
盤上の敵 Amazon書評・レビュー: 盤上の敵より
4062098768
No.16
(5pt)

忘れられない衝撃

北村薫作品の中では、この作品は極めて異質な感じがするかもしれません。人が人を傷つけ、破壊する、という行為を読まされることは、読者にとってもとても辛いことだと思います。しかも、過酷な内容に比べて、文体はいつもの北村薫独特のやさしい感じなので尚更に辛かった。この本を読んでから、2年以上立ちますが、未だにその辛さと衝撃が頭を離れず、世の中の不条理なことを目の当たりにするにつけ思い出しては色んなことを自問する日々です。
盤上の敵 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社文庫)より
4062735636
No.15
(5pt)

美しい文体と比喩と物語と驚天動地の逆転劇

 たしかに悲しい話なのですが、わたしは好きです。悲しくとも、話の主眼は正義にあったので、読後感もすっきりとしていました。  一方では妻を人質に取られた夫の決死の攻防戦が描かれ、並列して妻の過去にまつわる物語が語られます。 その妻なんですが、彼女は穿った視点をもっており、人間社会にある不公平、ジェンダーの偏重、普遍的な暴力などを巧みに指摘しながら自らの過去を語るのです。文体も美しく幻想的で、わたしは夢の中にいるような心地でぐいぐいとその世界に引き込まれていきました。ラストの大逆転は素直に驚かされました。さして無理な感もないと思います。 そして、読み終わって後しばらく経ってから、タイトルの仕掛けに気付かされました。
盤上の敵 Amazon書評・レビュー: 盤上の敵より
4062098768
No.14
(5pt)

美しい文体と比喩と物語と驚天動地の逆転劇

 たしかに悲しい話なのですが、わたしは好きです。悲しくとも、話の主眼は正義にあったので、読後感もすっきりとしていました。  一方では妻を人質に取られた夫の決死の攻防戦が描かれ、並列して妻の過去にまつわる物語が語られます。 その妻なんですが、彼女は穿った視点をもっており、人間社会にある不公平、ジェンダーの偏重、普遍的な暴力などを巧みに指摘しながら自らの過去を語るのです。文体も美しく幻想的で、わたしは夢の中にいるような心地でぐいぐいとその世界に引き込まれていきました。ラストの大逆転は素直に驚かされました。さして無理な感もないと思います。 そして、読み終わって後しばらく経ってから、タイトルの仕掛けに気付かされました。
盤上の敵 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社文庫)より
4062735636
No.13
(5pt)

思わず唸ってしまう作品

「凄い」私が読んで一番感じたのはソレだった。レビューの通り、この本は「妻が殺人犯に人質にされてしまった」という物である。妻の身を案じる夫は妻を救う事が出来るのか…!?夫(旦那か?)がどのような行動に出るのか、是非読んでもらいたいと思う。ソレと同時進行で進むのが、妻の昔の回想だ。妻は、決して幸せとは言えない人生を生きてきた。読んでて苦しくなる様な、そんな思いを体感した。そして…現代の夫の「妻救出劇」と、妻の「昔の苦い思い出」がひとつになったとき、物語は予想もしていない結末を迎えるのだ。無駄のない登場人物、計算された、鮮やかなまでのその文章。この本はお勧めだ。
盤上の敵 Amazon書評・レビュー: 盤上の敵より
4062098768
No.12
(5pt)

思わず唸ってしまう作品

「凄い」私が読んで一番感じたのはソレだった。レビューの通り、この本は「妻が殺人犯に人質にされてしまった」という物である。妻の身を案じる夫は妻を救う事が出来るのか…!?夫(旦那か?)がどのような行動に出るのか、是非読んでもらいたいと思う。ソレと同時進行で進むのが、妻の昔の回想だ。妻は、決して幸せとは言えない人生を生きてきた。読んでて苦しくなる様な、そんな思いを体感した。そして…現代の夫の「妻救出劇」と、妻の「昔の苦い思い出」がひとつになったとき、物語は予想もしていない結末を迎えるのだ。無駄のない登場人物、計算された、鮮やかなまでのその文章。この本はお勧めだ。
盤上の敵 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社文庫)より
4062735636
No.11
(5pt)

あっと驚く上手い展開!!

とにかく面白かった。一部心に重くのしかかるシーンもあるけれど、あっと驚く展開にニヤリ。盤“上”の敵というのがギミックか。ところがこの作品どうやら最も「北村薫らしからぬ作風」らしい。続けて「ターン」を読んだけれど評価はちょっと落ちる。(ファンの方ご免)
盤上の敵 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社ノベルス)より
4061822152
No.10
(4pt)

悪とは?

この世に絶対的な『悪』が存在するのでしょうか。バカの壁ではありませんが、話せば分かるというのは、やはり幻想なのでしょうか。では、その絶対開くに対峙した時に、自分だったらどうすべきなのでしょう。それを考えると、登場人物のとった行動が止むを得ないと思うと同時に、でもやっぱり。。。と思う、両方の考えに揺れる自分がいます。北村氏の作品では、マイナーとも言える作品かもしれませんが、他の一見柔らかな雰囲気の作品でも、同様な厳しさは根底に流れていると感じていましたので、このような作品の出現にも驚きはしませんでしたが、正直そのあまりの厳しさになかなか手に取る事が出来ずに、それでも棄てる事も出来ず、いつかもう一度きちんと読もうと、本棚に眠っています。」
盤上の敵 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 新装版 (講談社文庫)より
4065231779
No.9
(4pt)

悪とは?

この世に絶対的な『悪』が存在するのでしょうか。バカの壁ではありませんが、話せば分かるというのは、やはり幻想なのでしょうか。では、その絶対開くに対峙した時に、自分だったらどうすべきなのでしょう。それを考えると、登場人物のとった行動が止むを得ないと思うと同時に、でもやっぱり。。。と思う、両方の考えに揺れる自分がいます。北村氏の作品では、マイナーとも言える作品かもしれませんが、他の一見柔らかな雰囲気の作品でも、同様な厳しさは根底に流れていると感じていましたので、このような作品の出現にも驚きはしませんでしたが、正直そのあまりの厳しさになかなか手に取る事が出来ずに、それでも棄てる事も出来ず、いつかもう一度きちんと読もうと、本棚に眠っています。」
盤上の敵 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社ノベルス)より
4061822152
No.8
(4pt)

なぜチェスの形を採ったのか

物語は単純なように見える。家で妻を人質にして、殺人犯がたてこもっている。夫は警察に頼らないで妻を奪還できないか、考え出す。そこまでが序盤戦だ。主な登場人物は、黒のキング(殺人犯)白のキング(夫)白のクィーン(妻)しかいないように見える。物語の構成で、何故か妻の昔の回想がはいってくる。たぶんこれがミソなのだろう。しかしいちばん大きな謎である。これがなぜチェスの形を借りて語らなければならなかった物語なのかを、恥ずかしながら私は読後二日ぐらいしてやっと気がついた。「なるほど後味の悪い物語だ」と遅まきながら呟いた。
盤上の敵 Amazon書評・レビュー: 盤上の敵より
4062098768
No.7
(4pt)

なぜチェスの形を採ったのか

物語は単純なように見える。家で妻を人質にして、殺人犯がたてこもっている。夫は警察に頼らないで妻を奪還できないか、考え出す。そこまでが序盤戦だ。主な登場人物は、黒のキング(殺人犯)白のキング(夫)白のクィーン(妻)しかいないように見える。物語の構成で、何故か妻の昔の回想がはいってくる。たぶんこれがミソなのだろう。しかしいちばん大きな謎である。これがなぜチェスの形を借りて語らなければならなかった物語なのかを、恥ずかしながら私は読後二日ぐらいしてやっと気がついた。「なるほど後味の悪い物語だ」と遅まきながら呟いた。
盤上の敵 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社文庫)より
4062735636
No.6
(4pt)

「悪意」が全面に出た作品

北村作品はどれも優しい人たちばかりが登場したハートウォーミングな作品、に見えて、「悪人」に対して潔癖なまでに厳しいところがあります。殺人犯でもあたたかに包み込む一方で、ちょっとした、犯罪とも言えないような犯罪に対して、登場人物が心の底からの嫌悪感を表したり、と言ったような。この作品は、そんな、これまで冷たい視線で突き放されてきた悪意がどの登場人物にも見え隠れする、他の北村作品とは違ったテイストの作品です。が、いつものような優しい光景もそこかしこに挿入されています。北村さんの他の作品を読む時とはちょっと違った心持ちで読めば、しっかりと楽しめる作品だと思います。
盤上の敵 Amazon書評・レビュー: 盤上の敵より
4062098768
No.5
(4pt)

「悪意」が全面に出た作品

北村作品はどれも優しい人たちばかりが登場したハートウォーミングな作品、に見えて、「悪人」に対して潔癖なまでに厳しいところがあります。殺人犯でもあたたかに包み込む一方で、ちょっとした、犯罪とも言えないような犯罪に対して、登場人物が心の底からの嫌悪感を表したり、と言ったような。この作品は、そんな、これまで冷たい視線で突き放されてきた悪意がどの登場人物にも見え隠れする、他の北村作品とは違ったテイストの作品です。が、いつものような優しい光景もそこかしこに挿入されています。北村さんの他の作品を読む時とはちょっと違った心持ちで読めば、しっかりと楽しめる作品だと思います。
盤上の敵 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社文庫)より
4062735636
No.4
(4pt)

だまされました。

北村薫さんの小説は良く読むのですが、非常に残酷で意外でした。円紫さんのシリーズが好きな方は、同じ雰囲気を期待すると愕然とするかも知れません。
猟銃を持って家を出た男性は見知らぬ男をはねてしまう。その男は・・・!「今見えているシーンは、事件のほんの一部でしかない」そう最初から教えてくれているのに、見事にだまされました。小説の構成が見事です。
しかし、単純にトリックで驚かせたいのではないと思います。事件に関わる人達が丁寧に描かれすぎて、パズルとして楽しむにはあまりに辛いからです。
この構成は、人間の「悪意」と「愛情」との闘いをくっきりさせ、ぞっとさせるためのものではないでしょうか。それで「盤上の敵」なのでしょうね。
盤上の敵 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 新装版 (講談社文庫)より
4065231779
No.3
(4pt)

だまされました。

北村薫さんの小説は良く読むのですが、非常に残酷で意外でした。円紫さんのシリーズが好きな方は、同じ雰囲気を期待すると愕然とするかも知れません。
猟銃を持って家を出た男性は見知らぬ男をはねてしまう。その男は・・・!「今見えているシーンは、事件のほんの一部でしかない」そう最初から教えてくれているのに、見事にだまされました。小説の構成が見事です。
しかし、単純にトリックで驚かせたいのではないと思います。事件に関わる人達が丁寧に描かれすぎて、パズルとして楽しむにはあまりに辛いからです。
この構成は、人間の「悪意」と「愛情」との闘いをくっきりさせ、ぞっとさせるためのものではないでしょうか。それで「盤上の敵」なのでしょうね。
盤上の敵 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社ノベルス)より
4061822152
No.2
(4pt)

緻密な構成

北村薫の緻密な構成力が良く現れた作品。設定が全てと言えるものの、このアイディアを具現化してみせる手腕はやはり天才的なものがあると感じてしまう。
 心温まる話しではないし、読む人を選ぶ小説かもしれない。だが素晴らしい。
 北村氏はまた一歩新しい地平線に踏み出した。
盤上の敵 新装版 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 新装版 (講談社文庫)より
4065231779
No.1
(4pt)

緻密な構成

北村薫の緻密な構成力が良く現れた作品。設定が全てと言えるものの、このアイディアを具現化してみせる手腕はやはり天才的なものがあると感じてしまう。
 心温まる話しではないし、読む人を選ぶ小説かもしれない。だが素晴らしい。
 北村氏はまた一歩新しい地平線に踏み出した。
盤上の敵 (講談社ノベルス) Amazon書評・レビュー: 盤上の敵 (講談社ノベルス)より
4061822152