テロリストのパラソル

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テロリストのパラソルの評価:

3.94/5点 レビュー 177件。 B ランク

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平均点3.94pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全459件 381〜400 20/23ページ
No.79
(4pt)

現実味のある日本のハードボイルド

 江戸川乱歩賞&直木賞のダブル受賞作品。10年以上前の作品ながら、既にPCやネットも登場し、それほど違和感なく読めます。日本が舞台でも、現実的なハードボイルドは書けるのだな、と思いました
 主人公・島村は、冤罪ながら爆破テロリストとして指名されている中年のアル中バーテンダー。かつて東大紛争時に同志だった仲間の気配に引きずられるように、隠遁生活から現実へと舞い戻ってくるさまが、克明に描かれています。
 奇妙なヤクザ、20年以上前の恋人の娘、死んだはずの親友。ラストのどんでん返しは、やや都合よすぎる気もしますが、学生運動という時代を生きた者なら、多分、共感するところ大なのではないでしょうか。
 もし今映像化するなら、桑野役には堺雅人さんをお願いします。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.78
(4pt)

ダブル受賞に恥じない傑作

本書が史上初の乱歩賞・直木賞ダブル受賞作品としてベストセラーになってから数年が過ぎました。
だいたいベストセラー本にはろくなのが無いのですが、本書はさすがはダブル受賞を果たしただけあって、予想を大きく裏切る見事な作品でした。
文章の質も内容も展開も、全てが高いレベルに達しており、最後まで一気に読み切ることができました。
特に作品全体を支配する、静かでどっしりとした濃いめのセピア色的な空気感(表現が難しい)にはやられました。
謎の提示や伏線の張り方、展開の意外性などを見ても、本作品は十分に本格ミステリとして通用するだけのものを持っていると思います。
#最後がやや陳腐な終わり方になってしまっているのが惜しい。
単にひとつの作品としての面白さだけでなく、筆者の筆力の高さや作家としてのポテンシャルの高さも感じさせてくれる一冊でした。
ベストセラー本にもたまにはまともなのがあるんですね☆
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.77
(4pt)

ダブル受賞に恥じない傑作

本書が史上初の乱歩賞・直木賞ダブル受賞作品としてベストセラーになってから数年が過ぎました。
だいたいベストセラー本にはろくなのが無いのですが、本書はさすがはダブル受賞を果たしただけあって、予想を大きく裏切る見事な作品でした。
文章の質も内容も展開も、全てが高いレベルに達しており、最後まで一気に読み切ることができました。
特に作品全体を支配する、静かでどっしりとした濃いめのセピア色的な空気感(表現が難しい)にはやられました。
謎の提示や伏線の張り方、展開の意外性などを見ても、本作品は十分に本格ミステリとして通用するだけのものを持っていると思います。
#最後がやや陳腐な終わり方になってしまっているのが惜しい。
単にひとつの作品としての面白さだけでなく、筆者の筆力の高さや作家としてのポテンシャルの高さも感じさせてくれる一冊でした。
ベストセラー本にもたまにはまともなのがあるんですね☆
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.76
(5pt)

このアンバランスなタイトルの意味は?

直木賞と乱歩賞を受賞した稀有な作品。なにしろセリフがかっこよすぎます。最初から最後までスピード感あふれる展開とその魅力的な会話にまったく飽きることなく一気に読めてしまった。登場人物も主人公はアル中だし、パートナーはヤクザだし(これがまたカッコいいんです)、ヒロイン的存在の元恋人の娘塔子はとにかく魅力的、と個性十分。ハードボイルドですが、そう固くないです。そして素晴らしいのがこのタイトル。「テロリスト」と「パラソル」という一見真逆に位置するこの二つがいかに繋がったのか。ラストでこの意味を知ったとき何ともいえない悲しさが残った。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.75
(5pt)

このアンバランスなタイトルの意味は?

直木賞と乱歩賞を受賞した稀有な作品。なにしろセリフがかっこよすぎます。最初から最後までスピード感あふれる展開とその魅力的な会話にまったく飽きることなく一気に読めてしまった。登場人物も主人公はアル中だし、パートナーはヤクザだし(これがまたカッコいいんです)、ヒロイン的存在の元恋人の娘塔子はとにかく魅力的、と個性十分。ハードボイルドですが、そう固くないです。そして素晴らしいのがこのタイトル。「テロリスト」と「パラソル」という一見真逆に位置するこの二つがいかに繋がったのか。ラストでこの意味を知ったとき何ともいえない悲しさが残った。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.74
(1pt)

こういうのが、「ハードボイルド」なんでしょうか?

 自分自身がこの手のジャンル物を読まないからなのか、全く面白いとは感じませんでした。
 導入部では共闘世代の燃え残りな人物描写。
話の進展のきっかけは偶然ばかり、ご都合主義を感じてしまいました。
著者はコンスタントに執筆なさっているようですが、
自分はこの方の作品を今後読むことは無いと思います。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.73
(1pt)

こういうのが、「ハードボイルド」なんでしょうか?

 自分自身がこの手のジャンル物を読まないからなのか、全く面白いとは感じませんでした。
 導入部では共闘世代の燃え残りな人物描写。
話の進展のきっかけは偶然ばかり、ご都合主義を感じてしまいました。
著者はコンスタントに執筆なさっているようですが、
自分はこの方の作品を今後読むことは無いと思います。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.72
(5pt)

ハードボイルドの新時代

史上初の江戸川乱歩賞・直木賞のダブル受賞作品。
輝かしい功績を残した作品だけに、さすがにすばらしい作品だと感じる。
審査員の意見が全員一致で江戸川乱歩賞を受賞したことは、おおいにうなづける話である。
何よりもまず、文章センスのよさに驚かされる。
読み出してすぐに作品の世界に引き込んでくる。本当に出だしの一行目は美しく魅力的だ。
藤原伊織の文章は、本当にどの文を切り取っても名文だと思う。
藤原伊織の綺麗で流れるような文体を一度は体験してほしい。
ストーリーも魅力的である。
詳しくは書けないが、新宿の街で起こった爆弾テロ事件が主人公の過去に上手く絡んでくる。
伏線もなかなかよく働いている。
また、登場人物がとても生き生きと描かれており、本当にそれぞれのキャラクターが作品の中で呼吸をしている。
主人公以外の脇役にも手を抜かず、通行人一人ひとりが生きている。自分がまさに新宿の街に存在しているのではないかと思わされるほどだ。
リアリティーとはこういうことなんだと感じさせられる。
全共闘時代を話題にしているため、拒否反応を示す読者も多いようだが、実際のところ全共闘は物語の芯や軸ではない。
重要なのは『彼らが戦っていたものは結局何だったのか?』という一方的な問いである。
もちろん、答えは提示されないままだが。
日本ハードボイルド界に新たな世界を拓いた作品だといえるだろう。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.71
(5pt)

ハードボイルドの新時代

史上初の江戸川乱歩賞・直木賞のダブル受賞作品。
輝かしい功績を残した作品だけに、さすがにすばらしい作品だと感じる。
審査員の意見が全員一致で江戸川乱歩賞を受賞したことは、おおいにうなづける話である。
何よりもまず、文章センスのよさに驚かされる。
読み出してすぐに作品の世界に引き込んでくる。本当に出だしの一行目は美しく魅力的だ。
藤原伊織の文章は、本当にどの文を切り取っても名文だと思う。
藤原伊織の綺麗で流れるような文体を一度は体験してほしい。
ストーリーも魅力的である。
詳しくは書けないが、新宿の街で起こった爆弾テロ事件が主人公の過去に上手く絡んでくる。
伏線もなかなかよく働いている。
また、登場人物がとても生き生きと描かれており、本当にそれぞれのキャラクターが作品の中で呼吸をしている。
主人公以外の脇役にも手を抜かず、通行人一人ひとりが生きている。自分がまさに新宿の街に存在しているのではないかと思わされるほどだ。
リアリティーとはこういうことなんだと感じさせられる。
全共闘時代を話題にしているため、拒否反応を示す読者も多いようだが、実際のところ全共闘は物語の芯や軸ではない。
重要なのは『彼らが戦っていたものは結局何だったのか?』という一方的な問いである。
もちろん、答えは提示されないままだが。
日本ハードボイルド界に新たな世界を拓いた作品だといえるだろう。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.70
(2pt)

全共闘世代にしか通用しない危険な作品

私はおそらく作者や主人公とほぼ同じ世代なのだが、本作に描かれている登場人物(=作者)の考え方は到底理解できない。本作は全共闘世代の自慰とも言えるもので、他の世代には理解できないものである。実は私が大学に入学した当時、紛争は続いていた。私の知人(政治的な偏向なし)で暴力沙汰に巻き込まれた者もいる。それだけに私は本作の背景が見える。
作者がそれをハードボイルド・タッチで描いているのは、滑稽さを通り越して、醜悪感させ覚えさせる。本作をハードボイルドの傑作等と呼ぶのは浅薄過ぎる。これを仲間うちの同人雑誌に投稿するならともかく、公の刊行本として発表するところにこの世代の怖さがある(勿論、出版側にもこの世代がいるのであろう)。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.69
(2pt)

全共闘世代にしか通用しない危険な作品

私はおそらく作者や主人公とほぼ同じ世代なのだが、本作に描かれている登場人物(=作者)の考え方は到底理解できない。本作は全共闘世代の自慰とも言えるもので、他の世代には理解できないものである。実は私が大学に入学した当時、紛争は続いていた。私の知人(政治的な偏向なし)で暴力沙汰に巻き込まれた者もいる。それだけに私は本作の背景が見える。
作者がそれをハードボイルド・タッチで描いているのは、滑稽さを通り越して、醜悪感させ覚えさせる。本作をハードボイルドの傑作等と呼ぶのは浅薄過ぎる。これを仲間うちの同人雑誌に投稿するならともかく、公の刊行本として発表するところにこの世代の怖さがある(勿論、出版側にもこの世代がいるのであろう)。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.68
(5pt)

一番大好きなハードボイルド。

そもそもハードボイルドなんてあまり読まないし、酔っ払いがかっこいいとも思った事がない。でも、このお話はとても切なくて、何度も読みかえしてしまいました。
第41回江戸川乱歩賞
もう、10年も経つのに、今読んでもぜんぜん色あせない本物の小説です。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.67
(5pt)

一番大好きなハードボイルド。

そもそもハードボイルドなんてあまり読まないし、酔っ払いがかっこいいとも思った事がない。でも、このお話はとても切なくて、何度も読みかえしてしまいました。
第41回江戸川乱歩賞
もう、10年も経つのに、今読んでもぜんぜん色あせない本物の小説です。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.66
(5pt)

脱帽。

公園で酒を飲むのを日課とするアル中。
いつものように過ごす、ゆったりとした時間は突然の爆音によって壊された。
久々に読書の楽しさを感じた一冊。
するすると物語は展開していき、内容がすんなりと頭に入ってくる。
計算された物語構成だと思う。
アル中のオヤジに魅力を感じるとは不覚…っ!とも思うけれど
頭脳派ヤクザも文句なく格好いいから、もう何も言いません。
事件の真相にあなたはどこで気付けるか?
(…私は結構驚かされた)
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.65
(5pt)

脱帽。

公園で酒を飲むのを日課とするアル中。
いつものように過ごす、ゆったりとした時間は突然の爆音によって壊された。
久々に読書の楽しさを感じた一冊。
するすると物語は展開していき、内容がすんなりと頭に入ってくる。
計算された物語構成だと思う。
アル中のオヤジに魅力を感じるとは不覚…っ!とも思うけれど
頭脳派ヤクザも文句なく格好いいから、もう何も言いません。
事件の真相にあなたはどこで気付けるか?
(…私は結構驚かされた)
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.64
(1pt)

かっこいい?

 刊行当初から全共闘世代の願望充足小説めいている、という批判があったそうだが、まったくその通りだと思う。
 登場する人物が皆そろいもそろって、妙にスカしたり、キザったらしい台詞を連発するので読んでいてウンザリしてくる。主人公の臆面もないハードボイルドヒーローっぷりははたして作者の確信犯なのかどうか。チャンドラー、「長いお別れ」の構図をそのまま持ち込んでいるのにも唖然とさせられる。直木賞の選考委員の見る目のなさがモロにでた作品だろう。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.63
(1pt)

かっこいい?

 刊行当初から全共闘世代の願望充足小説めいている、という批判があったそうだが、まったくその通りだと思う。
 登場する人物が皆そろいもそろって、妙にスカしたり、キザったらしい台詞を連発するので読んでいてウンザリしてくる。主人公の臆面もないハードボイルドヒーローっぷりははたして作者の確信犯なのかどうか。チャンドラー、「長いお別れ」の構図をそのまま持ち込んでいるのにも唖然とさせられる。直木賞の選考委員の見る目のなさがモロにでた作品だろう。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.62
(5pt)

藤原伊織の最高傑作

 新宿の公園で起こった、テロ。当然、疑われる人物。何の脈略もないけど、「食べてみたいと思うホットドック」・・・読んでいない人には何の噺家と思うかも知れないけれど、まずは、こんな調子で、この壮大な物語は始まる。
 ネタバレになってはならないので、割愛するが、外国のテロリズムや拷問の恐ろしさとか、良くぞここまで書いたというのが、率直な感想である。
 わずかに救いになる男女の場面〜普通、この種の小説では、将来の映画化を目的とした濡れ場の設定になってるが、そうではない〜が、最期までキーポイントとなっている。
 テンポの速い小説で、一気に読んでしまうので、翌朝仕事がある場合は、一晩我慢した方がいい。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973
No.61
(5pt)

藤原伊織の最高傑作

 新宿の公園で起こった、テロ。当然、疑われる人物。何の脈略もないけど、「食べてみたいと思うホットドック」・・・読んでいない人には何の噺家と思うかも知れないけれど、まずは、こんな調子で、この壮大な物語は始まる。
 ネタバレになってはならないので、割愛するが、外国のテロリズムや拷問の恐ろしさとか、良くぞここまで書いたというのが、率直な感想である。
 わずかに救いになる男女の場面〜普通、この種の小説では、将来の映画化を目的とした濡れ場の設定になってるが、そうではない〜が、最期までキーポイントとなっている。
 テンポの速い小説で、一気に読んでしまうので、翌朝仕事がある場合は、一晩我慢した方がいい。
テロリストのパラソル (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソル (講談社文庫)より
4062638177
No.60
(5pt)

絶対にお薦め出来る作品

96年度版このミス6位
1995年文春ミステリーベスト10 1位
週刊文春二十世紀傑作ミステリーベスト10 19位
第41回江戸川乱歩賞
第114回直木賞受賞
この作品を読まずに、日本のハードボイルドを語ることはできないであろう傑作。
作品のテンポ、主人公や登場人物の造型、そしてmysteryの要素等、発表から10年以上たっても色あせることのない作品である。作者の他の作品にもいえることだが、特に会話文の使い方がうまく、全編を通じ、よく練り込まれたストーリーに緊迫感を与えており、読書をあきさせない。
絶対にお薦め出来る作品である。
テロリストのパラソル Amazon書評・レビュー: テロリストのパラソルより
4062077973