裂けて海峡

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

裂けて海峡の評価:

4.62/5点 レビュー 13件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.62pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全42件 41〜42 3/3ページ
No.2
(4pt)

一気に読みたい本

 主人公長尾は、自分の弟の乗った船の沈没の原因に不審を持ったことから、目に見えない集団に追われる。最初が鹿児島県 次に熊本、福岡、北九州 徳山と追われ、逃げる。その間に感じる緊張感が、読むのをやめられない。主人公と共に、体に力が入る。
裂けて海峡 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (新潮文庫)より
410134518X
No.1
(5pt)

確かな筆力で描く国家との闘い

沖合いで沈んだ船の謎を探るうちに、強大な権力を相手に回すことになった男の物語。時にスリリングに、時にユーモラスに話は進んでゆく。そしてすべてがカオスとなってなだれ込むクライマックスが圧巻。読み手の感情をも喚起させずにはおかない文体で描かれる最後の数十頁のために、この物語があると言っても過言ではない。数年ぶり、ことによると十数年ぶりに新装版で読み返してみたが、読み手に与える衝撃力は不変であった。この本が絶版となった後、再び刊行されたことを喜びたい。しかし、社会不安を喧伝する国家に煽られて、誰もが国家を無条件に信頼しているように感じられる現在、主人公が内に持つ行動規範を理解できる人も少なくなっているだろう、とも思う。近代は遠くなりにけり。ちなみに、新装版では最後の1文が著者自らの手によって改変されている。
裂けて海峡 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 裂けて海峡 (新潮文庫)より
410134518X