ガダラの豚

【この小説が収録されている参考書籍】

評判

ガダラの豚の評価:

4.45/5点 レビュー 185件。 S ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.45pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全192件 141〜160 8/10ページ
No.52
(5pt)

めちゃめちゃ怖い

私がこの本を読んだときはちょうど「リング」や「螺旋」といった
ホラーが流行っていて、巷では大騒ぎでしたが、
残念ながら私は「リング」も「螺旋」も全く怖くなく、
映像化されてようやく「怖い」と思いました。
が、この本は読んでてめっちゃ怖かったです。
何度も後ろを振り返りました。
分厚いですが
文章の力がすごいのでドンドン読み進めることが出来ますよ。
私が今まで読んだ本の中で一番怖かった本かもしれません。
ガダラの豚 Amazon書評・レビュー: ガダラの豚より
440853191X
No.51
(5pt)

”豚”は何だったのか

バキリは言う。『人間てなものも、神の目から見ればただの蟻さ』
本書のタイトルのエピソードになぞらえると、
バキリが悪霊につかれた人で、犠牲者は豚だったのだろうか。
では大生部は、、キリストなのか?
どちらかというと、犠牲者のほうが善良に見えるし、
大生部は優秀な学者であるもののアル中で、
手放しに”立派な人”といえる訳ではないように見える。
読み終えて2週間ぐらい経つが、ふと気づくとこんな事を考えている。
久しぶりに、本棚でホコリをかぶっている聖書を、読んでみる気になった。
そういえば新約聖書に、こんな聖句があった。
『この世が自分の知恵によって神を知ることがないのは、神の知恵による』
本書を通して中島らもさんが何と闘っていたのか、
腹に落とすには、もうすこし時間が掛かりそうだ。
ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫)より
4087484823
No.50
(4pt)

少し収集がつかなくなってきた巻

文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを
著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。
第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。
第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。
第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。
ちょっと収拾がつかなくなってきた感じもするが、
本当に最後の最後まで読者に結末を想像させない。
これまでの2巻は、膨大な参考文献に支えられた、
微に入り細に入った描写が生み出すリアルさで、
読者を没頭させてきたが、ちょっと趣向が変わり
かなり血生臭い描写が多くなってくる。
この描写が苦手な人は居るだろう、でもこの巻まで
来たら誰も本書を置いて逃げることはできないな。
読者を圧倒する膨大な知識を骨として、その時々の
話題と風刺を散りばめながら紡がれたのが本作。
間違いなく楽しめる作品であることは折り紙付き!
ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫)より
4087484823
No.49
(4pt)

らも氏の力で読む手が止められない

文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを
著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。
第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。
第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。
第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。
舞台を日本からケニヤに移し、物語は進んでいく。
前巻に引き続き、その見事なまでのリアルな描写が、
読者も共にアフリカの大地を踏みしめているかの
ような錯覚を覚えさせる。
一見のどかなアフリカの大地からは想像も出来ない、
人々を結びつける呪術という明るい光と漆黒の闇、
その担い手たる呪術師達との出会い、そして現れる
バナナのキジーツと、彼等に対峙する強大な力。
ぎっしりと中身の詰まった、テンポの速い巻だ。
ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫)より
4087484815
No.48
(4pt)

膨大な参考文献に支えられたリアルさ

文句なしに面白い、3巻組の長編ミステリー。
参考文献はたっぷり42冊。 そのエッセンスを
著者が紡ぐことで、ここまで面白い作品となった。
第1巻 日本。マジックと超能力、そして宗教。
第2巻 ケニア。広大な大地と呪術、真の敵現る。
第3巻 日本。繰り広げられる果てしない戦い。
この巻は日本を舞台にして、マジックと超能力の
せめぎ合いを、新興宗教やTV業界を小道具にし、
ノンフィクションのドキュメンタリーのように
次々に舞台裏が白日の下にさらされていく。
そして、登場人物の一人一人が実在するかの如く、
そう、心の揺れ動く様までを見事に描き出した。
今、まさに動き出さんばかりの、生き生きとした、
リアルでだだっ広い世界がこの本に詰まっている。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.47
(5pt)

不世出の天才

アルコール中毒、奇術、呪術、ドラッグ、テレビ業界、スプラッターホラー、中島らもの著作を読んだ人であれば、どれも中島らもが関心を持っていた分野を融合させたエンターティメント作品であることがわかると思います。
特に、新興宗教の怪しさを書くことは、当時のタイミングとしては
なかなかできないことだったと思う。
直木賞候補にもなった作品なんですが、残念ながら選からは漏れています。
中島らもの良いところ、「達観」「中庸」が 賞レースのような「自己主張」にはなじまなかったのかもしれません。
もう中島らもには会えませんが、彼の作品には会える。
私のオススメは「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」「お父さんのバックドロップ」「今夜、すべてのバーで」 です。
人って、男ってどうやって生きて行ったらいいのかな?
そんな私の疑問に いつも真正面から応えてくれた 中島らもさんに ★5つ。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.46
(5pt)

最高でしょう

今読了したところですが、興奮おさまりません。呪術やアフリカの話は、他の人のレビューを参考にしていただくとして、皆にはイマイチ不評な三巻目に作者の奇才が現れていると思います。ものすごく丁寧に表現、設定されている人物が、もったいなくもあっさり死んでいく現実…。映画「ワースト☆コンタクト」に通じる驚きがありました。最後に一言!「らもさん、あんた、ほんまは全員殺したかったやろ〜!」
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.45
(5pt)

稀代のエンターテイメント小説

本の内容・解説は他の方々に譲るとしまして、
いや本当に寝食を忘れて読み込んだのは久しぶりです。
読書に親しんでいらっしゃる方ならわかって頂けると思いますが、
こういう体験ってそうそうあるものではないんですよね。
今もかなり眠いですが、幸せな時間だった…。
本当に日本は惜しい方を亡くされましたね。故人のご冥福をお祈り申し上げます。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.44
(5pt)

それでもやっぱり★5つ

 3巻である本書を要約するなら『フ○テレビ危機一髪』 舞台は日本にとって返し、バキリの呪術の恐ろしさが炸裂……って……え……? ええええええ? そうなの? そうだったの? と主人公がいきなり突然以下ネタバレにつき省略。というかなぜ最初から以下略。
 それでもテレビ局の薀蓄から何から知らない世界の嘘か本当か分からない、でも妙にリアリティのあるトリビアの数々が興味深い。
 今まではハリウッド娯楽大作だったのがいきなりハリボテ怪獣映画レベルにまでトーンダウンしてしまう感は否めないけれども、これまでやられっぱなしだった主人公側の巻き返しの爽快感はたまらない。とにかくまったく先が読めずに最後まで楽しめました。落ち着いて考えるとものすごく強引というか豪快というか、アレなのかもしれませんけど、初読後の感想は爽快でした。
 個人的には2巻>1巻>>>3巻の順で好きです。ああ、アフリカ行きたいなぁ…
ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫)より
4087484823
No.43
(5pt)

日本が世界に誇れる冒険小説

 第2巻の本著を要約するなら『アフリカ危機一髪』。新興宗教の一番厄介な洗脳からは逃れられたものの、アフリカの呪術者バキリという巨大な敵を前にして、一家は敵の本拠地であるアフリカはケニアに飛び込みます。このケニヤという土地の異質で魅力的なことときたら! 熱烈に行きたくてたまらない、化と言って素敵に描写されているわけでもない見知らぬ土地にわくわくしながら恐怖の呪術者を前に無力な一家の奮戦ときたらたまらない。
 危機また危機をどうかいくぐるのか。少しは頼もしくなった主人公の大学教授や、少しは応援したくなった家族たちを前に手に汗握る伝奇的冒険談。
 とにかく中島らもの立て板に水の知識に圧倒されつつ、シナリオの面白いことときたら。お勧め以外の言葉が出てきません。
ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫)より
4087484815
No.42
(5pt)

最高に面白い冒険小説

 第1巻を一言で要約するなら『新興宗教危機一髪』。新興宗教にはまっていく妻を取り戻さんと奮闘する大学教授(と言っても、全然格好よくない。映像化するならキャストは蛭子さんかなって思うぐらいの冴えなさだ)からスタートするんだけど、新興宗教の詐欺の手口をこれでもかってぐらい暴露していく面白さ。
 中島らもは衒学的だとはよく言われるけど、シナリオに密接に絡みついてるから面白いことこの上ない。現代日本を舞台にして、よくぞここまで面白い冒険小説を書いたものだと思う。世界に誇りたいエンタティメント。お勧めです。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.41
(5pt)

「ヒト」を知り尽くしている中島らも

 酒に溺れる。新興宗教にのめり込む…と聞くと、暗い暗い悲惨な状況なのだが、まるで喜劇のように描かれているのがこの本。次々登場してくる奇術師、セラピストなどなど、怪しげで興味をそそる人々ばかり。
 底なし沼のような人の心の闇を、老若男女問わず楽に読める物語に仕立てる中島らもは、奇才だとしか言いようがない。おそらく人の弱さやもろさをとことん知り尽くしてしまったのだろう。その病的な鋭敏さゆえ、現世では長く生きられなかったのかもしれない。
 もっともらしくの給う評論家や学者より、人間を深く理解している。アフリカについて、呪術についての知識も半端でない。
 自称中島らもファン、ますますファン度を増しました。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.40
(5pt)

中島らもは天才だった!!

生前の中島らも氏のこと、なんか、うさんくさい人だなあと
思ってました。無知も甚だしかった、天国のらもさん、ゴメンナサイっ!
あなたはほんとの天才でした。であるがゆえに、お酒やクスリの力を
借りないと、この世を渡っていくことができなかったのですね。。。
この「ガダラの豚」は空前絶後の面白さであること請け合います。
小説の愉しみ=この本といってもいいぐらい、ハラハラ、ドキドキ、クスクス、
ニヤリ、ホロリ、ジーン、ワクワク、のすべてが詰まってます。
宗教的・民俗学的知識もすごい。
小説が好きっていう人なら、これを「読まずに死ねるか!」ぐらいな本だと
思います。読者に迎合した、中味なしのカッコだけのかるーい小説を書く
「エセ作家」が多い中、らもさんこそ本当の「小説家」だった。
本当に本当に惜しい人を早くなくしました。。。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.39
(5pt)

1巻から一挙に読めるおもしろさ

2巻はアフリカの呪術。
生活に密着した呪術とは何なのか。
名言は「電話を知らない社会に電話をつかってみてたら、
それはすさまじい超能力と思われる」というように、
社会の文明発展に応じて「超能力」や「予知」の意味が違ってくるように、
ある程度のことは科学技術で理解ができてしまうのだ。
その一方で不可思議な呪術は、科学的なアプローチでなくても、
これまでつちかってきた民族の経験則から真実に辿りつき、
それをただ呪術的方法にのっとってみせるから、なんだかいかにも不可思議に見えるだけで、
そういったことも科学的裏づけがとれるということを物語仕立てで語らせるから実におもしろい。
ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫)より
4087484815
No.38
(5pt)

超おもしろい本です!

テーマは超能力と呪術とトリック。
といってもうさんくさい本ではない。
むしろ先進国での超能力ブームや後進国での呪術の役割について、
科学的、論理的な分析を、ストーリー仕立てにし、
おもしろおかしく、しかしなるほどと思わせて読んでいける。
1巻は日本の超能力とそれを使った新興宗教。
超能力はすべてトリックであるとあばきたてる種明かし師が登場。
主人公の奥さんが超能力的現象を見せられた新興宗教にはまっていくのを、
見事にその種明かしと心理分析をして、そのトリックをあばきたてるのは痛快だ。
読んでいてなるほどなーと感心してしまうところが多く、
しかもそれを難解な理論・理屈でいっているのではなく、
うまいことフィクショナルなストーリーの中にいれこんだことがこのおもしろさ・すごさだな。
絶対に読んでいてはまりますよ。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.37
(5pt)

酒は百薬の?

※ 第3巻まで紹介致しますので、未読の方ご注意下さい。ごめんなさい。
1.
舞台は日本。
アル中の民俗学者、マジシャン、サイコセラピスト、(元)超能力少年など主要人物が登場。
胡散臭い「超能力」のペテンを次々に暴きます。
凡そあらゆる「超常現象」はマジックの基本ネタ程度の技術に過ぎない、という。
中でもエセ新興宗教の教祖が用いる「奇跡」のトリック解明は見所。
然し、科学的実証が終わっても尚残る「闇」。
導入部といったところですが、既にその飄々とした筆致と相まって読者は知的迷宮の中へ。
2.
因縁の地、ケニアに飛びます。
この作品の本領発揮といったところで、呪術の総合百貨店アフリカ大陸を舞台に、
主人公一行の奇想天外な冒険行。人外魔境スペクタクル!
ミステリ的なプロットも読み所。
そして「バキリ」が姿を現します。
3.
再び日本。
大呪術師との直接対決です。
ばたばたと人が死にます。なんか『ハレンチ学園』の最終話を思い出してしまいました。
かなりとんでもない大破局〈カタストロフィ〉が展開するのですが、
でも矢張りスラップスティックなユーモアが全編を包みます。「躁」状態のグルーヴ。
最後の展開が唐突だろうが無問題!
長さも時間も忘れて没入できること請け合いの大冒険活劇絵巻。お薦めです。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.36
(5pt)

あふれるスピード感

 文庫で全3巻。だが読み始めたら止まらない。前半の舞台は日本。新興宗教団体が使う超能力のトリックを主人公たちが暴き出す。そして舞台はアフリカへ。呪術によって支配されている村に立ち向かう。
 展開はめちゃくちゃ速く、次々に襲い掛かる危機とそれを乗り越えていく主人公たちの息もつかせぬドラマがスピーディに展開する。長編だがあっという間に読めてしまうほどの面白さ。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.35
(5pt)

盛り上がりは頂点に・・・!

 第一章で焦らされ焦らされ、ようやくアフリカ入りします。ストーリー、キャラクター、第一章で整えた準備は万端。アフリカでの旅は、もうとにかくページをめくる手を止められません。
 アフリカの大地と人の描写はリアルで、実際私はアフリカに行ったことはありませんが、ちょっとした旅行に行ってきたような気分にさせてくれます。また、物語のテーマでもある「呪術」に対しての考え方も、なるほどなぁと思わせる視点で表現されていて面白いです。呪術というテーマが、超能力・手品・トリック・・・などと微妙なバランスで絡み合っていきます。
 そして大呪術師・バキリの登場です。果たしてバキリは本物の呪術師なのか、それともペテン師か・・・!
ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈2〉 (集英社文庫)より
4087484815
No.34
(4pt)

長編娯楽小説の幕開け

 ず〜っと前から読もう読もうと思いつつなかなか読めていなかった、中島らもさんの長編小説第一章。何しろ文庫3冊分にわたる小説は、らもさんとしては異例の長さだ。しかも、冒頭(を立ち読みしたところ)宗教的な描写が続く。この長さで宗教の話か、これは重いなぁと思っていた。なかなか読めていなかったのも無理はない。
 が、3冊まとめて購入し、本を開いてみたら・・・貪るように読み終えてしまった。宗教的な重い話ではなく、らもさんの軽妙なタッチと魅力的なキャラクターが紡ぎだす、非常に読みやすい娯楽小説でした。
 第一章は、壮大な物語の導入部。ストーリーとキャラクターの紹介といった内容にとどまっている。これから二章、三章と展開されていくであろう物語にとにかく胸が高鳴る。
 いわゆる「序章」とでも言うべき段階で全体の三分の一を費やしてしまうわけで、若干冗長な感もある(早くアフリカに行ってクレーと思う)が、じらされた分、第二章ではより一層エクスタシーも増すというもの。第一章はこうあるべきだ。
ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈1〉 (集英社文庫)より
4087484807
No.33
(4pt)

アナザーストーリー

シリーズの完結編。舞台は東京に戻り、物語はクライマックスに向けて加速度的なスピードで展開していきます。テレビ局での死闘と決着が、荒唐無稽なハリウッドのアクション映画を思わせてしまうのはちょっと残念。
登場人物は詳細な設定がきちんとされているのでしょう、みな魅力的に生き生きと描かれています。その上で残酷な死に方をしてしまうところなんかは結構ホラーです、怖いです。
現実や史実との接点を多分に持たせたリアリティー、宗教・呪術を絡めたオカルト性、関西的お笑いサービス精神あり、まさにエンターテイメント小説だと思います。
ところでこの物語、呪いをテーマにしているせいか全体として鬱々とした雰囲気があり、読了後もなんとなく暗い気持が残りました。なるほど調べてみると、作者のらもさんはこの時期かなりの鬱状態だったようで、物語はこの巻でそれなりのエンディングを迎えますが、本当はもっと別のストーリーを考えていたような気がします。もっと怖い結末を...
ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫) Amazon書評・レビュー: ガダラの豚〈3〉 (集英社文庫)より
4087484823