赤×ピンク

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評判

赤×ピンクの評価:

4.33/5点 レビュー 18件。 A ランク

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平均点4.33pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(3pt)

ライトノベル? 文芸書?

 タイトルのような区別をして、偏見を持って作品を判断することは嫌いなのだけれど、作者はライトノベルのようなテーマを文芸的な構造で書くことが上手い人なのかなと思う。いや、むしろ両方向に視野を持って活躍されている方ならではの執筆感覚なのだろうとも思うのだけれど。
 文字を流すように読んで、作品世界を楽しむことが好きな人にとっては多分何が何だか分からない作品。女の子がキャットファイトしていて何だか知らないけれど悩みが解消できたみたいで良かったね、で感想が終わる。 待っていたら何かを提起してくれるような作品ならそれで良いかも知れないけれど、こじつけでも深いテーマを見つけないと納得できないような文芸マニアの人にとったら、多分少女が檻の中で戦うことに意味を見つけようとする。作者の意図とはずれていても、何かを感じる人がいるならそれは作品自体が持つテーマの一つになり得るんだろうけど。
 そうは言っても、つまんないって言う人が多いんだろうなぁと思う。
赤×ピンク (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (角川文庫)より
4044281025
No.9
(3pt)

ライトノベル? 文芸書?

 タイトルのような区別をして、偏見を持って作品を判断することは嫌いなのだけれど、作者はライトノベルのようなテーマを文芸的な構造で書くことが上手い人なのかなと思う。いや、むしろ両方向に視野を持って活躍されている方ならではの執筆感覚なのだろうとも思うのだけれど。
 文字を流すように読んで、作品世界を楽しむことが好きな人にとっては多分何が何だか分からない作品。女の子がキャットファイトしていて何だか知らないけれど悩みが解消できたみたいで良かったね、で感想が終わる。 待っていたら何かを提起してくれるような作品ならそれで良いかも知れないけれど、こじつけでも深いテーマを見つけないと納得できないような文芸マニアの人にとったら、多分少女が檻の中で戦うことに意味を見つけようとする。作者の意図とはずれていても、何かを感じる人がいるならそれは作品自体が持つテーマの一つになり得るんだろうけど。
 そうは言っても、つまんないって言う人が多いんだろうなぁと思う。
赤×ピンク (ファミ通文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (ファミ通文庫)より
4757712839
No.8
(5pt)

充実した傑作!

ファミ通文庫から2003年2月に出版されたものの5年ぶりの「再版」と言う事になりますが、読んでみて、余りの充実ぶりに驚きました!
舞台は六本木。廃校となった小学校を使い、非合法?のガールファイトを売り物にする怪しい風俗風?の店。鉄製の檻の中で、夜毎繰り広げられる女たちの肉弾戦、あるいはそれに似たパフォーマンス。それを見つめる男たちの視線。酒を飲む客、指名されて相手をする女たち・・・。生きる意味を求め、漂よい、流される女たち・・・?読み出してすぐ、そんな雰囲気が伝わってきます。オイこれはファミ通文庫だったんだろう!!??と聞きたくなる。(笑)ヤバイな〜・・・と思いながらも、主人公たちの感覚的な会話や、濃密な情景描写に引き寄せられる・・・この異様なまでの筆力!5年前の作品だと言うが、「初期の作品」という感じが全くしないのは何故??(汗)
全体は三部からなり、一人語りの主人公は、前の章の脇役が引き継いで行く。都合三人の主人公が登場するが、話も後半に行くほど長くなる。結末は、苦しみ抜いてきた主人公が護るべきものを見つけ、未来に向かって歩き出す場面で終わります。作者はその苦しみの様をまるで自己の体験のように描き出していて、主人公の生々しい叫びに打たれます・・・。そして、最後は、全てを包み込む柔らかな光がさしこむ・・・。
独特の飛翔感と密着感が全編に溢れ、どこを読んでも桜庭一樹の世界が広がっています。きわめて今日的なエピソードも盛りだくさんで一気に読めました。
赤×ピンク (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (角川文庫)より
4044281025
No.7
(5pt)

死んでしまいそうなぐらい愛が足りない

ガールズファイト「ガールズブラッド」のファイター達は、社長の趣味で適当な設定を与えられ、それに応じた衣装を身に着けて戦う。
彼女達は少女という年頃を過ぎており、本人たちも自分を「大人」だと認識している。
しかし、これは少女達の物語だ。女性達の心の中の少女達の物語だ。女性の赤と、少女のピンクが交差する。
主人公たちは、それぞれ、家庭に縁がない。居場所がない。帰る場所がない。
自分がない。自分のしたいことも、好きなことも見つからない。
檻の中は、奇妙な安心感を与えてくれる。閉じ込められているが、同時に、守られてもいる。
どこにも行けなくても、何かをできなくても、許してくれるのが、手錠であり、檻となる。
問題は、死にたくなるほどに、愛情が足りていないということ。
檻の外に出て行くことができた少女達の先行きが明るいかどうかはわからないが、少しだけしたたかにしぶとく、彼女達は生きていくことができるのだろうと思った。
赤×ピンク (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (角川文庫)より
4044281025
No.6
(5pt)

一般的な小説に比し全く遜色無い

作者自ら「自身の転向点」と位置づけているらしく、
当初ライトノベルとしての出版ながら、
テーマや感情描写等は一般的な小説に比し全く遜色無い。
確かに舞台選びや、登場人物造形、衣装など
設定面でのキッチュさは否めないが
都会の生活/孤独/閉塞感/生きがいなど
驚くほどストレートに、真摯に、
そしてきついほど生々しく描かれている。
本当にいい作家だ、と感じられる傑作。
赤×ピンク (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (角川文庫)より
4044281025
No.5
(5pt)

だから、元気を出して。

……というのが、発売当初オビに書かれていた一文。
正直レビューしづらい作品ですが、自身の抱えているものから抜け出せず、格闘技という手段で戦う少女たちの物語。
彼女たちにとって格闘技は単なる「手段」で、檻のなかで足掻くのにはどうしてもそれが必要だったのかな、と今では思える作品。
赤×ピンク (ファミ通文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (ファミ通文庫)より
4757712839
No.4
(4pt)

ううむ・・・

かなり特殊な背景で書かれた作品です。桜庭作品で【ゴシック】シリーズが大好き、あの世界観が、キャラが大好き、な かたには抵抗があるかも。ガールズファイトを通じて人間模様みたいになっていますが、特に深くもないです。こうなったら勢いだけで読んでください。
赤×ピンク (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (角川文庫)より
4044281025
No.3
(4pt)

ううむ・・・

かなり特殊な背景で書かれた作品です。桜庭作品で【ゴシック】シリーズが大好き、あの世界観が、キャラが大好き、な かたには抵抗があるかも。ガールズファイトを通じて人間模様みたいになっていますが、特に深くもないです。こうなったら勢いだけで読んでください。
赤×ピンク (ファミ通文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (ファミ通文庫)より
4757712839
No.2
(4pt)

特殊な設定がうまく活かされてないように思えたけど、('-,_ω-`)プッ

これまた随分と扱いにくいテーマを掲げてきたな、と思います。('-,_ω-`)プッ
女の子たちが毎夜訪れる小学校。その中でファイトクラブというものが成り立っていて、それは観客を呼んで少女たちがその中で戦うんですよ。で、観客は彼女たちの必死な姿を見て喜んだりしてるわけです。
かなり特殊な設定なんですけど、この作品が内に掲げているテーマらしきものにはあまり合致していないかなぁというのが読み終わった後残った印象でした。('-,_ω-`)プッ
まー、でも内容は良かったですよ。桜庭一樹は「少女たちが抱える閉塞感」を描くのがうまいとどこかの記事で読みましたけど、この作品ではまさに彼女の本領が発揮されていて、楽しかったです。「少女の閉塞感」、いやはや見事でした。('-,_ω-`)プッ
僕が読んできた桜庭作品のほぼすべてに言える事ですけど、この人の小説に登場してくる女の子ってのはこちらが目を覆いたくなるくらいどこか生々しく、リアルですね。男性作家が書く少女には無い味わいを持っていて、しかしその味わいがまた苦々しくて、だけど僕は桜庭さんをお勧めします!
ラノベとしてはえらく異質な作品、と本人もあとがきで述べてますが、僕も同感ですね。だけどラノベとしての雰囲気を残しつつ、こういった他のラノベでは味わえないような深さ・重さを感じさせてくれる作品は好きですね。こういう作品、もっと書いてくれないかなと思いますね。
赤×ピンク (ファミ通文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (ファミ通文庫)より
4757712839
No.1
(5pt)

女の子たちの戦い

 色々な読み方があるだろうが、僕はこの作品を反セカイ系と位置づけている。 男の手によるセカイ系作品は、概して少女たちを“檻”のなかに閉じ込め、自己満足に浸っていたという印象を僕はぬぐい得ない。自らの自意識の肯定のために少女を“生贄”として捧げるそのありようは決して全肯定できるものではないと僕は考える。 『イリヤの空 UFOの夏』のように徹底して主人公の全能感を打ち崩すような例外も存在するが、それとても少女を殺さずにはおれない。 彼女たちに生き残る道はないのか、彼女たちはどこにゆけばいいのか、桜庭は真摯に少女たちの困難さや戦いを書きとめようとしている。桜庭の結論はあまっちょろいものであるかもしれない。しかし困難さから目を背け、見ないフリをするのに比べるなら、必死にいまを書きとめようとする「作家」としての正しいあり方に、賛辞の言を禁じえない。  さて、そして問題なのは僕たち〈男の子〉が今度はどうするかということだ。〈男の子〉の戦いを僕たちはどう戦えばいいのか。いつまでも〈女の子〉に戦わせてばかりいないで、もっと真剣に考えようぢゃないか、諸君。  
赤×ピンク (ファミ通文庫) Amazon書評・レビュー: 赤×ピンク (ファミ通文庫)より
4757712839