私の男

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評判

私の男の評価:

3.34/5点 レビュー 311件。 C ランク

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平均点3.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全201件 161〜180 9/11ページ
No.41
(5pt)

すぅっと心に馴染む不思議な魅力。

複雑な生い立ちと人間関係に近親相姦、殺人、出自が絡む…
そんなあらすじを並べれば、ドロドロの昼メロ劇になりそう。
それでも小説として読ませる作家の力量を感じました。
根底に流れている、一見ありふれた人生に誰もが抱える闇が
わかりやすく描かれています。
個人的にシンパシーを感じる小説であり、とても気に入っています。
山田詠美の「風葬の教室」以来です。
目立たないように、世の中に紛れるように生きたい。
人生に意味など求めない。
ただひっそりと生きたい。
自分だけが知る甘美なものに浸る喜びを抱いて…。
ここのレビューでそうでない人の方が多いことが意外でした。
直木賞を受賞して多くの人に読まれることは良いことなのでしょうが…。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.40
(5pt)

こんなに重く、激しく切ない世界観を作り上げたすごさ

 最初の章を読み始めたときに、足が震え、本を持つ手も震えました。
これは絶対最後まで読まなくては、と強く思いました。
読み進むうち、目を背けたくなるような描写もありましたが、
物語の世界観をとらえるために、1本の映画を見るように、耐えて読み進めました。
物語の終わりに近づくにつれて涙が溢れてきました。
最初の章にもう一度戻って読み返すと、やりきれなさでいっぱいになりました。
 この作品が受賞して話題に上っていたとき、タイトルや広告の宣伝からは、
嫌悪感しか持てませんでした。しかし、たまたま「桜庭一樹 読書日記」を知人に薦められ、
作者の読書傾向や創作の様子などを知り、「私の男」も読んでみたいと思いました。
 読んで良かったと思います。
 桜庭一樹のファンになりそうです。
 おそらく過去の作品も遡って読破したら、ファンと名乗っていると思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.39
(5pt)

常識をもってこの本を読んではいけない。

常識的に、モラルを第一に考えて読み進めると、主人公たちの心理状態にシンクロできなくなってしまいます。二人の境遇、それぞれがお互いに何を求め合っているのか、結果としての殺人は何を意味したのかーー。共感はできないけれど、一歩現実の世界から逸脱してこの世界観に入り込んで読むと、得られるものは十分にある。
感情移入の仕方に工夫をしないと嫌悪感を抱くだけかもしれませんが、感じ方は多種多様にできるであろう作品。一読の価値はあると思います。
私はこれから、2度目、3度目を読みたいと思いました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.38
(4pt)

重い内容ですが

重い内容ですが、「そうか」という肯定ではないが
納得する部分もありで、愛という概念、カタチというものを
考え、感じるものでもありました。
時が後戻りしていく文章は、背景をひもとくので
また、この物語には、興味深さを増していると思いました。
「淳吾。」印象に残る名前となりました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.37
(4pt)

いい具合に毒のある話

4部構成になっているこの本は、読み進めるごとに時代をさかのぼり、
視点を変えながら真実へと近づいていく。
数少ない登場人物それぞれの視点から語られる花と淳悟(父)の関係は、
決して美しいものでも切ないものでもなくて、
ただ淡々と互いが互いの存在をどうしようもなく求めている、非常に自己中心的なもの。
私は、その関係が非常におもしろく感じられた。
共感なんかできなくてもいい。二人さえよければいいと言わんばかりの関係が、
この話の「毒」となって読み手をひきつけるのだと思う。
綺麗なだけな恋愛話よりも、そこに人の弱さとかずるさとか、
そういうマイナスの感情が入って初めて話が生きてくる気がします。
人はそんなに綺麗な感情だけでは生きていないし、絶対に許されない関係だからこその盛り上がりが
絶妙な「毒」になるのだと思うから。毒の無い話なんてつまらないし。
意味の無い話といえばものすごく意味の無い話でしたが、私はとっても面白く読みました。
花と淳悟2人の愛情は、お互いの育ちの仲に起因する、親への歪んだ愛情。
渇望していたものを、お互いの存在で埋めていたのだろうと思う。
それを守るためなら、人を殺すこともいとわない。
ラストには「そこまで深い想いがあったのか」と驚かされました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.36
(4pt)

怖いもの見たさ…

父と娘の 禁断の愛的な 内容を 知っていたので まったく初めは興味が なく 読む気がしませんでした。 ただ テレビ番組でこの作者桜庭一樹さんが出ていらして、この作品を書くにあたり、「食事も喉を通らなくなりながら、完成させた重い重いテーマ」と おっしゃっていたので、怖い物見たさに読んでしまいました。結論から 言うと、わたしは すばらしい作品だと 思いました。確かに 共感できる内容では ありません。が 人間の きれいさだけではない 生々しい汚れた部分が 匂いだったり、海だったり、寒さ だったり 流氷だったり… いろいろな 視点から 表現されていて、 さらにぐいぐい引き込まれてしまいました。 わたし自身、流氷のそばに住んでいるせいで、手に取るように、景色が目に浮んでしまいます。あんな 愛のカタチ… ありえません。 でも 人は 愛を知らずに 大人になることはできないんだなぁと 読み終えて 強く感じました。 そして、すごい体力消耗…疲れました。ほんとに重かったー…みんなに 簡単に 薦められるような作品ではないということで ☆4つ にします。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.35
(4pt)

歪んだ絶対的な絆。

直木賞を取ったのは知っていたけど
友人からサプライズで貰ったので
「大賞を取った本」というフィルターなしで
読めたのが良かったと思う。
私(花)と養父(淳悟)の強くゆがんだ関係。
お互いにはお互いだけしかいない。
とても孤独だけどお互いの絆が全て。
書き方なのか分からないけど
思ったほど近親相姦的な印象は少なかった。
2人に罪悪感がなかったからなのかもしれない。
個人的に時間が行ったり来たりしたり、
章によって視点が違う書き方が好き。
でも小中学生時代の花が妙に大人っぽく、
それには違和感を感じた。
好き嫌いがはっきりしそうな話だと思う。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.34
(4pt)

湿度の高い物語

息苦しくなるような、湿度の高い物語。
私の男であり、俺の女である二人。
面白いんだけど、でも、なんだか入り込めない話でした。
淳悟のキャラクター、もっと魅力的になりそうなのにな。
何ゆえだらしない風貌なのに優雅なのか?
そもそも作者の考える優雅ってどんなものなのか理解できず、
もしかすると作者すら優雅をわかっていないのかも知れず、
いまひとつ淳悟がつかめない。
おかあさんを貪り食いたいほどの熱を持っているけれど、
その理由も読めない。
その定まらない感じをわざと表現してたのかもしれないけど。
そして、地味で息を潜めて生きてきたのに、今風に着飾っているという花。
よくわかりません。
湿度があるけど、服も地味なんだけど、なんだか色気があるといわれたほうが、
私としてはまだしっくりくるんですが。
結婚相手がなぜ花に惹かれたかもよくわからない。
登場人物の魅力は表現しきれていないと思うけれど、
テレビのワイドショーにあるような、人間ドラマのつもりで読むと、
面白く読めると思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.33
(5pt)

タイトルが、、、

度肝を抜く。
読んでもなんだか愛というものをそれほどまでに身近にもとめなくても、
というわたしの心から反論がでる。
 平均的家族には起こりえないフィクションならではの世界観なのか??
まずは読む事はたのしい。しかし、悲しい。
 装丁表紙イラスト、目立ちたいへんに良い。
 まー読んでみて彼女の作品はこれなのかな、ここがポイントなのかなと思う。
それを探すのも一つの読み方だろう。
 推薦いたします。ぜひお買い求めください。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.32
(4pt)

不思議と引き込まれていった

花と淳悟、二人のやりとりが恐ろしくもあり、美しくもある。
家族の愛とは何かとか近親相姦とか、そういう言葉じゃなくて
花と淳悟はただ愛し合っている。
それだけがストレートに伝わってきた。
読んでいて嫌な気分にはならず、むしろ変にすっきりした
気分になった。
こういうのも、ありなんだろうなと、ただ思った。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.31
(4pt)

文は稚拙だが、構成とテーマが魅力的

 たぶん、過去に遡ったり、登場人物ごとに章でくくる
小説は枚挙にいとわないが、桜庭一樹は、ワザとなのか
判らないが、下手な文が、とてもこの手法で生きている。
まるで手動のカメラのようにピンぼけになったり、ぐっ
と近くに迫ったりする。
 父と娘の関係は、単純化すれば男女になるのだろう。
 男はマザコンであり、女はファザコンということが、
この本のテーマであった。
 父と娘と言えば、遠藤周作の作品を思い浮かべる人
が多いだろうが、養子にした娘との親子の話しをここ
まで深めるところはすごいな。
 ほとんどの登場人物の容姿や服装の表現がでて来な
い、シルエットのようだ。でもこのことが、かえって、
自分なりのイメージを作れた。
 桜庭とは、あるいは類い希な才能があるのかもしれな
い。もう少し推敲をすればと誰もが思うことだろうが、
この粗さも良さではないだろうか。
次作に期待し、星一つ落とした。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.30
(4pt)

インモラルというのか?

このくらいの愛情は、ありそうであるし、実の父ではなく、何となく遠い親戚のおじさんと両親を失った女の子との恋愛小説で、お互いが必要としているのであれば、こんな恋愛はありではないのかと思いますが、どうなのでしょうか?読んでいて、人をあやめるのはいけないと思いますが、それほどの問題作でもないような気がしました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.29
(5pt)

非現実的

現実にはない話だが、感情移入して読むことができたし、内容が過去に向かっている形が個人的に新鮮で飽きなくてよかった。作者の他の作品も読んでみたいと思う。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.28
(4pt)

腐野淳悟という男

 とてもおもしろい小説だと聞いていたので、ちょっとがっかりするところも多かった。特に過去に遡って行く形式は、おもしろいんだけど、過去に行けばいくほど作者のキャラへの入り込みが深くなってしまい、結婚式の日の花より九歳の花ちゃんのほうがおとうさんへの思い入れ強くなってる。ま、連載時はいいとして、本にする時は手直ししたほうがいいよね。63ページで「人に暴力を振るったのはこれが初めて」と言ってるけど213ページで8年前暴力振るってるよ、花。ここ、呼応しあう場面になるのだから、直したほうがよかった。
 ……とかはもうどうでもいいや。腐野淳悟というキャラが凄いのよ。だらしなくて、時に狂気を孕んだ目つきになる、それでいてどこか高貴な感じを漂わせるモテる男。このキャラと、紋別の流氷と東京拘置所のそばのぼろいアパート、というふたつの舞台を設定した段階で、もう細かいところはどうでもいい。……美郎くんの両親みたいな人は、そんなアパートに住んでる女の子と美郎くんを結婚させてくれないし、興信所とかつけそうだよね……とかはもうどうでもいい。……てゆうか、悔しいなあ。せっかくこんなにいいキャラなんだから、もっとじっくり練ればよかったのに!
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.27
(5pt)

脳が喜ぶよ

取り上げてるテーマの是非はともかく、読書が娯楽だということを思い出させてくれた本です。胸が揺さぶられるストーリーと文章表現です。読んでおいて損は無し。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.26
(5pt)

幸福と不幸が表裏一体となった人生の物語

幸福と不幸が表裏一体となった人生の物語です。これだけ毒のある小説なのに読み進めていくうちに幸せな気分になりました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.25
(4pt)

読後感は悪くありません

話題作なので手に取ってみました。(どの書店でも平積み、大フィーチャーされています。)
近親相姦というのは小説の題材として珍しくはないと思いますが、物語として既視感を与えない作りになっていて感心します。ただ、思わせぶりな伏線が多いのはやや技巧にはしり過ぎかと。
親子なのに一線を越えた男女関係なのか、各々が満たされない親子関係で育ったからこそ、必然としての男女関係であるのか。お互いに本当に決心がついたのか否か別として、結局は訣別することを選んだからでしょうか、読後感は悪くありません。
ところで、小説におけるセックス描写に自分との類似点を見つけてしまうのは私の性癖でしょうか。(それって、多くの読者に共通することですよね。)
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.24
(4pt)

評価が難しいところです

個人的にはこういうダークな話は好きなのですが、世の人々はあまりそう思ってはいないようです。
確かに技術的にはライトノベルの延長線上にあるものだと思います。
冗長な情景描写や、人物の感情表現の不足もあります。
ですが、これは桜庭一樹独特の表現技法なのではないかと思います。
前作の『少女七竈と七人の可愛そうな大人』においても、同様のことが言えます。
登場人物の心情が書かれない代わりに、情景で人物の心情を表していることが多いです。
七竃と雪風の感情は殆ど書かれない代わりに、季節の変化によって七竃が独り立ちするまでの心の移り変わりを描いています。
『私の男』に戻りますが。
舞台になっている紋別の冬の海なんて、とてもではありませんが明るいイメージは持てないでしょう。(紋別在住の方、ごめんなさい)
同様に主人公の花と淳悟は非常に暗い影を持って生きています。
それを直接的に言わないのは、技法としてアリでしょう。
万人受けするかと言ったら、決してそうではないと思いますが。
淡々とした文章の中に、景色や心情描写の美しさ(鬱くしさ)を読み取ることができたならば、それはそれで良いのではないでしょうか。
ストーリーは時系列を遡っていく構成になっています。
最初に花の結婚式が描かれており、そこから段々と過去の話へ、そして花と淳悟の暗さの核心が明らかになっていきます。
第1章が時系列の最後になっているので、いきなり何を言っているのか理解に苦しむ、というか読みづらいと思います。
ちょっと読み方に気持ち悪さを感じるかとは思いますが、第2章まで読むことが出来たならば、最後まで一気に読めるでしょう。
読書家の方々には若干物足りない設定かもしれませんが。
一度読んだだけでは若干の消化不良を感じます。
二周目は逆に第6章(最後)から時系列どおりに読んでみたいと思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.23
(5pt)

生理的には受け付けませんが。

まず、六つの章のタイトルがよかったです。
だんだん過去にさかのぼっていくという、特殊な展開の本ですから、
読んでいるうちに時代がわからなくなったとき、助かりました。
そしてそれぞれの章で主人公が違い(うち三つは一緒ですが)、
その人物の一人称で語られているところが良くできているなと思いました。
正直言って1・2章は全体がなんだかぼんやりした感じで、
そんなに面白いとは思いませんでしたが、
3・4章で急展開、ドーンと奈落の底に落とされた感じ。
そして5・6章ではつらくなりました。
それはあまりにもこの二人の孤独の癒し方が、普通の人とは違う方向に行ったからです。
本文の中でも何度か出てきますが、やはり近親相姦というのは人の道に外れたことで、
それを認めてしまったら、ホントに何でもありと言うことになってしまいますよね。
物語としては面白く読めますが、この二人に同情したり、
共感することは決してないです。
ただ、「これはフィクション」としっかり割り切った上で、別の次元で読むと、
新しい切り口の小説として高く評価できます。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.22
(5pt)

ミステリーとしても一流

とてもよく書けた本で、一気に読むのがもったいなくて1章づつ読んでいきました。
現実には、この本の主人公たちのような人間はいないと思いつつ、人間の深い部分をえぐっていくような描写で、どんどん引きつけられていきました。
直木賞を取るまでは、著者を男性だと思っていました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302