私の男

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評判

私の男の評価:

3.34/5点 レビュー 311件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全201件 141〜160 8/11ページ
No.61
(4pt)

後味は、最悪

だけど最後の1ページを読んだ後は純粋に面白いと感じた。物語は近親相姦、殺人と二重の罪を犯した親子についてで、全体的にじっとりと暗く、それでいてどこか胡散臭いような雰囲気をまとっている。個人的にダークな話が好きだからかもしれないが何より腐野淳悟に相当強い魅力を感じてやまない。 雨匂いがしてくたびれた風貌だが優雅な雰囲気を纏っている影のような男。 今までいろいろな作品を読んできたがここまで魅力を感じた登場人物は稀だ。すごく個人的な好みの問題だけれども。だから「私の男」とまで言っていた花が最終的に淳悟ではなく美朗を選んだ理由がはっきりとわからない。そこまで美朗に魅力を感じられないし、むしろキャラ設定も曖昧でいまいちな気が。だけど「おかぁさん」はどんびきだったな。 近親相姦、2人の絡みの場面はリアルで生々しく正直気持ち悪い。花だけに限らず女特有の欲深い、男に対する執念や執着は恐ろしいほどぞっとする。こうゆう話は嫌いじゃないけど。すごくねっとりしている、と表現するのが適切なのかもしれない。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.60
(4pt)

“ぬめり”の正体。

躊躇していた、この本を手に取るコト。なんだか、表紙の絵からいってぬめっとしているではないか。だから避けていたのだけど、以前桜庭一樹のインタビュー記事を読んで “家族”が彼女の一貫したテーマだと知ってから“ぬめり”と家族をどう絡ませ、どのように描いているのか興味を抱き読むことを決意しました。
物語は、家族を事故で失った少女、花と彼女の唯一の身内である男、淳悟の緊密な関係を描いたモノ。まるで恋人同士のような肌と肌との触れ合いや、お互いの存在の奥の奥まで食い込み、許容する二人の深い深い関係。それはもはや、家族の域を超えている。いや、一個人としての領域さえも。でも、禁断の家族愛、近親相姦、といったモノとは違う気がします。
第6章に分かれており、時代を遡る構成。
花の婚約相手の美朗や、淳悟に恋心を抱いていた小町といった
第三者からみた淳悟と花の関係が描かれているのも読んでいて面白い部分である。
読了してわかるのだが、衝撃の結末は、なんとも唐突。そして、救いがない。
まるで、黒い冬の海の真ん中に、独り、 放り出された気分。
やり場のなく、消化しきれない高揚感を如何に消化していいものか、戸惑ってしまうほど。
すごい作品です。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.59
(5pt)

確かに

★の低いレビューにも共感し、納得もできましたが、僕はこの作品、すごい好きです。先ず話の筋が独特で彼女ならではのグロテスクな感じもよく現れていて大変良いと感じました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.58
(4pt)

実によかった

誰もが絶賛する内容だと思っていたが、ここを見て好みが別れる小説だと知った。
初めて読んだ桜庭一樹だ。好きになった。
凄く巧い。登場人物の心理や動きに不自然なところはなくて、父娘の心が歪にからみあっていく様は、なんともリアルだ。また登場人物周辺の人物の行動や、心理状態もとてもリアル。(主人公の男の恋人とか)こういう女の子は存在しそうに思える。過去にさかのぼっていく構成もいい。こんな硬質なおぞましさは、なかなか他の小説では味わえない。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.57
(5pt)

数枚の絵を重ね合わせた物語。

批判を招きやすい禁忌の題材を巧く料理したなぁ、という感想です。余り長々と書いていないんですね。場面を絞って、何枚かの絵を重ね合わせて全体を想像させるような構成にしています。スリル感が高まると作者は考えたのかな、と思いました。精神の歪み、と言いますか、壊れた精神を持つ男性である父がその場面毎に違ったイメージで登場します。父の変貌してゆく精神世界を垣間見せようとしたのかもしれません。近親相姦、ロリコン性癖、ファザコン性癖といったものは、家族の愛情のある部分が完全に欠けていて、その埋め合わせを行おうとしている、と受け止めました。この作品は、たくさんの謎の説明をしないまま終わってしまいます。心地悪さもあるのですが、余白を随分広めにとって、韻文のような雰囲気を狙ったのかな、と思います。文章の上手さで補っている面も大きいかと思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.56
(4pt)

リアリティがないからといって

近親相姦という題材を使いながらも大きく取り上げる程表現が「稚拙」「気持ち悪い」わけでは無いと思います。気持ち悪いと思うのは近親相姦自体をそう思う人が大多数だろうし、桜庭一樹の文章表現は高く評価出来ます。この手の小説にしては題材や内容は重くても読みやすい方だと思います。ラノベから入ってきた作家さんだから余計に評価が厳しくなる点もあるかと思います。実際この作品に関してもリアリティがない→元ラノベ作家だから…という意識があるように思えますがそもそも「ライトノベル」という定義はとても曖昧なものでリアリティがない=ラノベではないと思います。確かに文学としてはまだ発展途上な感じも所々見受けられますが作家の経歴見てラノベがうんたらいうのは短絡的すぎると思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.55
(4pt)

気になる点がいっぱいだけど

直木賞取ったということで読んでみました。
最初のほうは「養父と娘で!?」と
娘がいる身としては、衝撃的な内容に
うえええ、と思いながら読みました。
この本を生理的に受け付けない人も
きっといるだろうなぁと思いつつも、
過去にどんどんさかのぼっていって
過去に何があったかわかってくると、
いけないこととわかっていても
親子がなんとか幸せに暮らしていけばいいのにな
とか思ってしまっている自分がいました。
自分の子供は愛情いっぱいで
育ててあげようと
思わずにはいられませんでした。
その後どうなったかとか
もうちょっと知りたかったです。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.54
(5pt)

これ吉井和哉?

吉井和哉がモデルなんですよね?
ピッタリ(笑)。
女子は萌えるシチュエーションだし、
男子も萌える。
桜庭先生の至高なる粘着っぷりが、
見事に昇華された快作です。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.53
(4pt)

なぜか好きなんです

星が低い方たちのレビューを読み、納得もでき、こんなレビューを書けるなんてすごいなぁと思うんですが、文才がどうとか内容が暗いとか云々より、なんだか、私は好きなんですよね。本は、人の肌に合う合わないは必ずあって、タイミングみたいなものも絶対あって。今の私の肌や波長にどうしようもなく合ってしまったのですね。淳悟を愛しいと思ってしまいました。抜け出すべきなのに、抜け出せない。そんな恋愛をしているからかも知れません。話は変わりますが、章の構成の仕方とか、おもしろいと思いました。アルバムを逆からみるみたいで。最後の話が好きですね。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.52
(5pt)

冒頭泣けました

確かに、特殊な状況、心情、それに人としてのタブーなのに、
冒頭から感情移入できてしまいました。
そして、つらくて涙がでました。
人間の嫌な部分を見た事がある人ならば、
あるいは自分の中に、
少なからずあるかもしれない恐ろしい感情に気付いたことのある人ならば・・・
私は、それぞれの主観で読めました。
間違いなく、楽な気持ちでは読めません。
重くて、暗くて、つらくて、悲しくて・・・愛おしくて。
読み終えた今でも、私の男が頭から離れません。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.51
(4pt)

R15指定

陰鬱で淫靡な世界の描写と過去に遡りながら登場人物の生い立ちを振り返っていく構成には、巧みさを感じる。途中、中だるみすることもなく、最後まで読み手を引き込む力もあるし、登場人物のキャラ設定も分かりやすく、筆者の筆力には感心。
評価できない点は、淳吾と花がどうして、このようなアブノーマルな関係になってしまったのか、性格形成の原因や過程があまりにも単純というか、省略されている点。
それと、淳吾の喫煙シーンが多過ぎ。ちょっとしつこい。
粘着系のセックスシーンの描写も好きになれないし、子供には読ませられない。
でも、全体としてはおもしろいし、直木賞受賞というのは頷ける。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.50
(5pt)

問題作!!だが、成熟した女性の書いた真摯で切ない物語・・・

読み始めてすぐに分かる。危ないな〜・・・と言う感覚・・・。桜庭一樹の作品では、今までにも時々見られた「雰囲気」、じっとりと、濃密な、「淫靡」な雰 囲気が冒頭から溢れかえっている。章ごとに語り手が変り、時間は過去に遡っていくが、次第に濃さを増すその雰囲気に息が詰まりそうに・・・徹底的に過激な 「性描写」も現れる・・・。(18歳未満はちょっとやめた方が良い?)余りの徹底ぶりに投げ出したくもなったが、真正面から「タブー」に切り込む姿には作者の「本気」が感じられた・・・。
描かれるのは、父と娘の「救いのない日々」であり、やがて罪人として「破滅」を予感させる・・・。しかし、結末に向かうに従って見えてくるのは、「家族」 を知らずに育った二人の切ない思い・・・。そして、それまでの「救いのない日々」も納得させられる・・・。この「どうしようもない」、だから 「切ない」という描き方は桜庭作品の「王道」だと思うけれど、この作品は、その「どうしようもなさ」が並外れているな・・・。
最後に描かれるのは、ようやく巡り会った父と子の無垢なる姿・・・思わず泣けます・・・。
確かに、全体の構成や描写にこれで良いのか?とも思う。「未完」?とも感じるのだけれど、この終わり方によって、私は「救われた」としか言いようがない事を正直に認めましょう。
桜庭一樹・・・切ない物語を書かせたら最高であるが、成熟した女性としても、ここまで踏み込むとは思っても見なかった。これからどこへ向かうのか?末恐ろしい人物である。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.49
(4pt)

灰色

がずっと頭に残るはなしだなぁと思います。嫌悪感がない人よりある人が多いでしょうが、私はさほど感じませんでした(^_^;)ここまで癒着?執着できる相手がいるなら、それはそれでいいのでは?自己完結に等しく、話としてはあれかもしれないけれど、周りを気にせず生きていける二人は弱すぎて強いのだなと思った。偏りきって狭い灰色の愛の話…。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.48
(4pt)

読む方にも少し覚悟が必要

 正面から書いてはいけない物語だった。目をそらして話題から避けるのが妥当なテーマであった。目新しさや衝撃はないが、挑戦的な作品である。どこまでもほの暗く、悪夢のような物語だった。
 人間の意志より深いところにある、例えば扁桃体がつかさどる生理的な部分に働きかけてくるようだった。
 これまでの桜庭の、揶揄や皮肉やパロディの気配が、文体からきれいに消えている。相当な覚悟で書き上げた作品だという読後感だ。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.47
(4pt)

好き嫌い、わかれる、でしょう、たしかに。

読み終えて四日経つけど、私はまだ『この事』を考えています。近親相姦でもく殺人者でもない私だけれど共感してしまう部分が多々あり、誰もかもどうでもいい、このひとさえいればと想うことができ、しかも実際このひとのためならと何でもしてしまう二人が羨ましいです、正直。誰にも入れない二人だけの世界、どうにもならない二人の関係…。熱く、おもく、せつなく、苦しい気持ちになりました。たしかにほかのレビューにあるように『気持ちが悪い』と思ってしまえばもうそこで辞めた方がいいと思います。なぜかそう思わなかった私も、また、人間ではないのでしょうか笑
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.46
(4pt)

恋人でもない父でもない息子でもない、私の男

稚拙で複雑な愛である。そしてタブーでもある。
だがこのような愛も存在することがありえることもあるのだと。
これは筆者の筆力によるものであろう。
ふたりきりの世界で愛し信頼し合い、自分たちの関係を補い高めあいことで、親子であることも、家族環境も、とりまく周囲の人たちをも全てそれはふたりの世界観の中ではどうでもいいことであった。
ふたりの世界を継続していくためには、そのどうでもいいものたちが立ち入っていくことは許されない。そう考えると彼らが犯していく罪は必至のことなのかもしれない。
どのような葛藤があったのか、また、愛が複雑に変化し、離れようと決心するまでどのような気持ちを持っていたのか。このあたりの描写が欠損しており、想像するしかない。後半の4章、5章が内面の気持ちに迫っていただけに残念である。
共感は難しい。
生理的にも受け入れ難い。ってか、嫌。
が、いろいろな受け止め方ができる、複雑な作品である。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.45
(4pt)

淳悟のイメージは…

私が描いた淳悟のイメージは阿部ちゃんです! 皆さんはどうでしょう…
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.44
(5pt)

今までに読んだことないような本

最初は嫌やったんよ。話題にしようと思って奇抜な設定で作りやがって。みたいなね。でもこりゃ違う。
なんつーか。今までに読んだことのないようなお話だった。病的だな、とは思いながらもこんなに激しく愛されたいし、愛してもらいたいって思った。実際そのような環境にいたら、花(娘)のように、平凡な人生を歩まなきゃって飛び出したくなっちゃうのかもしれないし、実生活にも害及びっぱなしで無理なんだけどさ。
この世であなたしか必要ない、なんて一瞬思うならともかく、普通日常では味わえないこと。でもって、そこまできた心中カップルとか、周りから見れば不憫だし、滑稽にさえみえることもある。誰か責任ある大人が無理やりにでも引き離し、目を覚まさせなければ。って思うのも普通だと思う。いつもはそんな外側から見てるんだけど、この本を読んでるってことで、思いっきり中側から見てしまった。
本人が幸せならいいじゃん。それで済む場面と済まない場面がある。淳悟(父)は、お母さんに求めていた愛情を娘に求めた。そして癒された時期は確かにあった。もちろんその代償は社会的にも人間としても、大きなものを失ったけれど。では花は。花は前の家族でも浮いていた。別れは感動だった。そこから本当の心の通じ合う家族となれない可能性もないけれど、花の唯一の理解者は淳悟だけでしょ。その二人が暮らしていく上で、あの過程は仕方なかったのかな。と。まぁあくまでもフィクションとしてですけどね。モラルとか倫理観とか、この本に関していえば、もうどうでもいい。人間として越えてはいけない線がある、うんそれが通用する世界はものすごく広いだろうけどね。
「父と娘、してはいけないことは何もない。」「本当の親子ならそんなことしなくていい。」どっちもきた。
理解が消化不良。きっとここ一週間くらい様々な場面、会話、背景を考え続けるに違いない。
最終章とその前の章の、花と淳悟のやりとりは可愛かった。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.43
(5pt)

父と娘

読んで驚きました。嫌いな人もいるかもしれないですが、私は共感しました。これほど深い愛憎を生きる人間がこの世にどれだけいるか。どんなに苦しくても悲しくても浮かばれなくても、それだけで生まれてきた価値があると思いました。私としてはむせるほどの血の匂いを感じる小説でありながら、これは父と娘の物語ではないと思いました。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.42
(5pt)

家族小説

この小説はミステリでもなく、恋愛小説でもない。親と子の絆にまつわる家族小説だと思う。近親相姦というものに対し嫌悪感を感じる前に、登場人物の身勝手さに嫌悪感を感じる前に、安っぽい共感なぞ求めずにこの小説を冷静な目で読んでみてほしい。彼等がなぜあの様な生き方しかできなかったのかを。確かに拙い文章かもしれない。暗く重くねっとりとして受け付けない人はいるだろう。しかし作者の桜庭一樹氏は年間400冊以上は読むかなりの読書遍歴を持つ人で、ガルシア・マルケスの血族の物語に深く影響を受けている。安易に禁断だとか倒錯だとかのテーマを用いたかったのではなく、家族の『血』に纏わる因縁めいたものを書こうとしたのだろうと思うこれは親に対して愛憎入り交じるアンビバレンツな感情を持った事がある人ならわかると思うが、血の繋がりというものはとても不思議なものだ。幼少期にどのような環境で育ったかによって人は大きく変わるが、その前に親とどのような関わりを持つかによって少なからずその後の人生を決定づけられることもある。親に対してコンプレックスの様なトラウマを持ち続けている人は少なくない。その様な抗いきれない鎖に囚われているのがこの小説の花と惇悟であり、二人は血の結びつきで他者では決して埋められない孤独感を埋めあっている。時に父と娘であり時に母と息子であり、恋人同士にもなれる、まさに完璧な関係。幼少の頃から花を縛り続けてきた惇悟と、そんな惇悟に答えながら、彼の人生から結局は抜け出していきたいと願う花。お互いが傷つけあって癒しあって、それでも互いに血に結ばれているという強烈な意識。二人の関係を通じて、こんなにも家族としての血の有り様を見せつけられるとは思わなかった。彼等が正しいとか正しくないかを考える前に、それ程の結び付きを羨ましく感じてしまう自分がいて、そら恐ろしい気分になる。安易なカタルシスや共感なんて求めてはいけない。読後考えこんでしまう小説を読みたい方は、是非読んでみてください。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302