私の男

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評判

私の男の評価:

3.34/5点 レビュー 311件。 C ランク

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平均点3.34pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全201件 101〜120 6/11ページ
No.101
(5pt)

「ずぅ〜ん」という感じ

鮮明に、かつぼんやりと矛盾した印象が頭に残る。

記憶にしがみついて離れないストーリーと、そのストーリーを邪魔しない控えめ(?)な登場人物の数々。

いや、というよりも、表紙が好き。
ストーリーに合ってるというか、ジャストマッチというか。
この本にはこの表紙!っていう理想が叶ってる。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.100
(4pt)

せつない

明るいストーリーではないのですが、登場する2人の切ない感じがなんとも言えず、どんどん引き込まれていきます。
ラストまで裏切られることが無く、2度読みしたくなります。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.99
(5pt)

何故、男は傘をさすのか

物語の冒頭、私の男=腐野淳悟は、どうして盗んだ傘を持ちながらゆっくり歩いてくるのか。
以下、物語の展開に踏み込んで説明しますので、本書をまっさらで読みたい人は読まないでください。

無頼な、殺人、近親相姦etc.人の道を踏み外しさえする男を印象づけるためでもあるが、それだけではない。
本書は、6部構成になっており、2008年6月の第1章から、二人が最初に出会った1993年7月の第6章まで、順番に過去にさかのぼっていく構成になっている。
1章、花の結婚式と養父との微妙な謎めいた関係。そして養父の失踪。2章、花の結婚相手の若い男との出会いと謎の死体、3章、東京にいた二人を追ってきた淳悟による田岡殺しと死体を隠す。それが2章の死体。そして二人のセックス。
4章、花による二人の秘密を知る大塩殺し。紋別からの離脱。5章、紋別での奇妙な親子の二人の生活。6章、二人の出会い。二人は実の親子だった。

1章で結婚式挙げた後、男=腐野は失踪する。何故、失踪したのか。この後、また二人は会うことがあるのか。それが物語の謎になる。
しかし、物語は延々過去に遡ってその後の二人がどうなるかは直接描かれず過去の中から導くしかなくなる。それが物語の冒頭部分。
二人に過去に何があったか、そのことを通じて推測していくしかない、ミステリーとなっている。
で遡れば、謎の死体が誰か、何故、二人は追われそして追ってきた男を殺さねばならないか、
二人の本当の関係は何かなどと、進めば進むほど、答えがわかってくる。そういう形でひきつけ読ませる仕組みになっている。
しかし、答えは表面上のそういう部分にはない。

答えは傘にある。それが冒頭の冒頭で男が傘を盗んだ理由なのだ。

花火と傘はともに開くものとしてイメージが繋がっている。
最後の最後、二人の出会いの時、花火を見ながら二人は親子であり、大切な絆を持つことが描かれる。
傘を持ってくる男はそのことを忘れていないことを伝えるため。そのためにこそ、傘は盗まれねばならなかった。
傘はさされねばならなかったのだ。
そして、その後、二人が会うのか会わないのか。そのことも自ずとわかってくる。

3章の最後で大塩を殺した花は、骨になっても離れないことを言い、忘れないでねと男に言う。「愛しあっていたこと」
1章で、「この世でお前を愛しているのは俺だけだ」と男は言うが、花は愛されていなくても女は生きていけると語る。
既に昔、自分の語っていたことを忘れて、日常を生きている女になっている。

もう花には自分は必要ない。男は身を引く。花にとって自分は邪魔だから。
1章の最後で、花は猛り立ってどうして私に何も言わずにいなくなったと、淳悟を責めるが、
自分で言っていたこと、大事なことを忘れて責められるべきは、花なのだ。
たとえ、女から約束を忘れられて、必要とされなくなっても、男は約束を忘れるわけはないではないか。
二人はもう会うことはない。しかし、骨になっても、いくら離れても、男は愛し合っていたことを忘れるわけがない。
女の言葉を忘れるわけはない。女は忘れても男は約束を忘れない、破らない。どんなに遠く離れても、二度と会うことはなくとも。

推定少女や少女には向かない職業に代表される、著者得意のモラルの外側に踏み込んで生きる相棒とそれを見る主人公の、
一つの極限として描かれた作品であり、砂糖菓子の海野藻屑が生きてたらどうだったかを問うた作品。
あちら側に行ってしまう人間、そのこちら側に残される人間との間に消すことのできない、忘れてはならない絆を描く作品。

女は忘れても男は約束を忘れない、破らない。どんなに遠く離れても、二度と会うことはなくとも。
これはそういう悲しい恋の物語なのだから。そのために傘を盗んで持ってきたのだ。俺は忘れないぞと。

それが「私の男」だから。

女が男のことを忘れて現実の中で、幸せにくらしていても。こちら側とあちら側でどんなに距離があろうが。
男は二度と女に会うことはなく、みじめに朽ち果てていくだけだろうが、その時もどんなに遠く離れていても、みじめになっていても、
女のことは忘れない。女を愛したことは忘れない。あちら側にいってこちら側と離れた中でのもっとも深い愛の物語。
作者が繰り返し描いたテーマの一つの終着駅。

それが私の「男」だから。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.98
(4pt)

ぬめり

本や映画でレビューを参考にするときは、内容でなく、数で選べ
という言葉があります
理由は明白ですね
人には好みがあって、それによってレビューの☆は変動するからです
ただし、☆の平均が3程度でも異常なほどの☆4,5と☆1,2がある場合、それは多くの人に感動を与えた(いい意味でも悪い意味でも)作品であるということ

この作品のレビューをかなり読んだのですが、高評価にしても、低評価にしても、かなりの確実で「ぬめり」や「まとわりつく」という言葉がある点に驚愕を隠せません
わたしもこの本を読んでいるときに(また、読み終わった後に)「ぬめり」を感じました
ただ、ぬめぬめと肌にまとわりつくような感覚
これがどういう意味をもつのか、わたしには図りきれませんが、稚拙な語彙力と幼稚な思考力を許してもらえるならこう表現します

誰もが同じものを感じ取った



この文章を読んだ人がどう感じとるかはわかりませんが、この作品はそんな作品です

もしかしたら、与えられない人が惹かれ合うのにはなにかこういった「ぬめり」が関係しているのかもしれませんね
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.97
(4pt)

読み応えはある

常識的に考えるとおぞましいとしか言いようの無い関係を描いているが、一気に読ませてしまう筆力はさすが。
ただ、以前にもレビューで書いている方がいたが、花と良家の御曹司がすんなり結婚できるのはちょっと無理があると思う。
こういう胡散臭い(?)出自の女性を嫁にしようとすれば御曹司の親や親類縁者がこぞって反対するのは目に見えている。
あと、腐乱死体の臭気はとても隠しおおせるものではないかと思うが。
それらの所の説得力が弱いのが残念だ。
それでも、この親子がその後どうなったか、非常に気になる。続編が出れば読んでみたい。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.96
(5pt)

「5→4→3→2→1」という時間の流れのすごさ

本作は桜庭一樹氏による第138回直木賞受賞作。

地震による津波で家族を失い、孤児となった9歳の少女、花。
花の養父となることを申し出た男、淳悟。
やがて、二人を引き離そうとする地方の小さな社会に反発し、二人は東京へ逃げる。

物語は1993年の二人の出会いから2008年までの15年間が描かれている。
本作のすごいところは、この時間をさかのぼるように描いたところだ。
冒頭でラストシーンを描き、一気に過去にさかのぼって時系列にエピソードを綴るという、
「5→1→2→3→4」という手法の作品には出会ったことがある。
しかし本作のように「5→4→3→2→1」という順序で描かれている作品に出会ったのは初めてだ。
時間の流れが新鮮で強烈で、とても面白かった。

時間の流れを逆にたどることによって、この親子の関係がどこで狂ったのかがよくわかるのでは、と思って読み進めたが、この二人は始めからどこか壊れていたような気がする。
壊れたもの同士、お互いを修復しようと試み続けたのか、そもそもそんな気がなかったのか。
特に淳悟という男は最後まで何を考えているのかよくわからなかった。
テーマにしても、描かれ方にしても、文句なしでインパクトがある作品。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.95
(5pt)

忘れられない作品

私が初めて呼んだこの人の作品です。
それ以来、何作か読み、全て大切にしていますが
この作品だけは「面白い」「面白くない」とは別の、もっと特別な
でもそれは決していい意味ではなく・・・とにかく特別な作品です。

それはおいておくとして。

何項かに分かれ、視点が切り替わりながら話は進んでいきます。
いや、進んでいくという表現はちょっと違うような気はするけれど。
この何人かの視点、その順番、すべてこの作品を書くにあたって必要なものだったとおもいます。
結婚をする花、この義理の父との関係は?どんな生活を送ってきたのか?
そんな疑問をすこしずつ紐解いていく。
この二人の別れが決定事項とされた後で、「骨になってもはなれない」などと
後半につれてその深さがわかる二人の愛情、関係・・・

読み終えた後は空っぽになりました。

私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.94
(5pt)

私の男

惇悟と花の出会い それからの二人の生 別れ 現在から過去へと 戻っていくこのお話は 1つの円で繋がっているようで けして戻れないのに 別れ 離れる事を拒む 二人の想いを表しているように感じた。 押入れの秘密は 幻だったのかも 婚約者に霊感がある という伏線 このお話に無駄な所はない 二人の大切な想い出だから
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.93
(4pt)

ほんとうにこれきり

骨になっても離れないと思っていたはずなのに、どうして逃げてしまったのだろう。
忘れるなと言ったくせに、どうしてどこかに消えてしまうことができるのだろう。
あんなに愛し合ったはずなのに、なぜ。
実ることなく、花は腐る。あっという間に朽ちる。

桜庭は親子として、罪人として、幾重にも結びついていた2人を、あっさりと絶つ。
その別れの章から始まり、2人の歴史を遡るように、物語は進んでいく。
朽ち果てた醜いものが、昔、輝いていた頃を振り返るように、進んでいくのだ。
これは、花の物語のようでいて、淳悟の物語だったと思った。
寂しくて寂しくてたまらなかった男が、ようやく母親から離れて一人に戻る。
悲しい巣立ちの物語であってほしい。
娘もまた自立しなければならない。失ったものを血の中に抱きながら。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.92
(4pt)

んんんん。。。。

タイトルに惚れた。手にとって一気読みした。

現実の中でが共感する部分は一つもない。

血のつながった肉親を「私の男」と認識できるはずがないから。

人間は、小説を読み、どう思うか。は、
無意識でも意識的でも
自分の常識や、観念に沿ってその物語を受け入れ、
その上で生じる自分の中の様々な感情を自分で処理して結論をだしていくことだと思う。

その点で、この本は、自分をこの小説の中に少しでもいれてしまったら、読めない作品。

ただ視点をかえれば、とことんまで純粋で無垢で

与えてもらえなかったために、知ることが出来なかった真っ白な2人の

愛するという感情が痛くて痛くてたまらなくなるくらいの

恋愛小説になるんじゃないかと思う。

高等な生物は、けっして血のつながりのある相手を犯したり
生殖の相手として認識はしないらしい。

高等な動物であればあるほど、その認識力は強く、

ましてや「ヒト」は地球上で一番の知能をもつ生物であり、

常識といわれる一線からして、この物語は逸脱している。

でも、

親が子に与える様々なものが、一切与えられなかったとしたら、
本能にくみこまれた
「愛する」しかなくなってしまうんじゃないだろうか。

そう考えると、この作品は

恋愛小説でも、切ない2人の恋物語でも

禁断の近親相姦ものでもなく、

ヒトが生きるということについて

とてつもなくストレートに問題定義している作品なのでは戸思ったりする。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.91
(4pt)

魂の漂流

この物語を完全に受け止めることはできなかったと思います。
ただ惹き込まれて読み終えました。
水平線を目指す永遠の放浪、漂流者ニョロニョロはムーミンに出てくる登場人物。
でもこの物語のふたりは只ひたすら永遠に漂流する魂のよう。それも寄り添うことによってかろうじて。
そんな読後感でした。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.90
(4pt)

淳悟が魅力的でした

一気読みしたあとで、淳悟という人物なくしては、かなり不快な小説だったかも、と思いました。だらしのないダメ男は現実でも架空でも好きなタイプではありませんが、登場とともに淳悟の堕落と美の危ういバランスに惹かれました。解説の北上二郎氏の賛辞にもほとんど納得、ですが「淳悟の内面描写はわざと描かなかったのでは」「確信犯的」という点のみ、どうなのかな?と思いました。単に「描けなかった」だけでは?作者の力が及ばないせいではなく、山田詠美の作品にたびたび登場する男性たちのように、このタイプの男性たちは、生きていることが美しくて、自己表現する必要がないし表現するつもりもない、それは文章で表現することが不可能な領域では?と。

ただし、淳悟という人物を外すと、思ったより通俗的な表現・展開が多く、特に甘えるときの男女の台詞に小さい文字(「よぉ」とか「さぁん」とか)が多用されているのが、どうしても好きになれませんでした。そのせいか、さほどエロスも甘さもどろどろ感も感じませんでした。それよりも、細かい既視感が妙に気になりました。イエモンのJAMのPVとの類似とか。
あと、本作を一気読みさせる要因は「殺人」ですが、これははたして必要だったのか、淳悟と花の依存ストーリーを、きめ細かく書くだけではいけなかったのか、それだと香辛料のないカレーのようになってしまうのか、だけど香辛料にしては辛さも意味もどんでん返しもないのはどういうわけか、美郎の霊感など、ミステリだったら重大な布石だとしか思えないのに、ただの霊感で終わってしまうなんてもったいない、等。
しかし個人的には淳悟という男性の美しさを堪能するだけでも、一読の価値がありました。淳悟に関する部分は「文章」だと思えず、映像として記憶に残りました。時系列がさかのぼるかたちで進む物語も、余韻があってとても良かったです。

蛇足ですが、最後の章の地震と津波で被災する場面、妙にリアルで恐いので、似た経験をお持ちの方、その知人の方などは、読まない方が良いですね。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.89
(4pt)

アンモラルではなくイノセントな物語

都会育ちの私には初め中上健二的な血の濃いムラ社会を描いた作品に通ずる嫌悪感がありました。しかし、中上作品が都会者を拒絶したままで終わるのに対し本作は都会者の道徳観を無効化させることに成功しています。(それには しゅう "あぶ"さんのレビューでは無用なように書かれている美朗や小町という都会者への媒介者が必要だと思われます。)

低評価の方のレビューは殆ど健全な道徳観に基づく生理的嫌悪に感じられましたが、作者は「道徳という人為的なものが無ければ人間はどうなってしまうのか?」ということを描きたかったのではないでしょうか? だから主人公ふたりは道徳以前の情動に従っていただけで、背徳を認識しながらの行為ではなかったように読めました。「アンモラル」という形容は通俗的な近親相姦に堕してしまうようで、解説の北上次郎さんの「禁じられた愛と性」という表現も不適当に思えます。

koru "shari"さんがおっしゃる「おっおっ」という台詞の違和感、そもそも淳悟のような男が「おかあさん」などという言葉を発したときは非常に観念的であり、とても作中の感嘆詞的なものではないでしょう。粗をさがせば限はありませんが、とにかく私は本作を読んでいままで想像もしなかった世界をのぞき見ることができました。それだけで読む価値のある作品といえると思います。

蛇足ながら私は本作を読みながら思い出したのは藤子・F・不二雄さんの「ミノタウロスの皿」でした。常識(道徳)を覆される定型的な物語としてなかなか重宝しますよ。

私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.88
(5pt)

私の読書は終わりました。

この作品以来、小説を読んでいません。読む気になれないんです。桜庭さんの作品すら読んでいません。私が(個人的に)読書に求めていたものが、全てこの作品にあったからです。いずれまた小説を読みたいと思う日が来るかもしれません。ですが、その時まで、私の読書は終わりです。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.87
(5pt)

近親相姦のファンタジー的な文芸小説

近親相姦(少女であった私と父親)が延々と続いていく
しかも主人公である少女は肯定し
なんて、絶対感情移入できない。
考えただけで虫唾が走る内容である。

しかし、不思議にこの少女に共感を抱いてしまう。
永遠に誰にも見つからないで二人の関係が続けばよいと
思いながら読んでしまった。そして、はじめから
父親に対しても、肯定的に思えてくる。

そんな事ってあるだろうか?ふつうありえない

だからこそこの小説はすごいのだと思う。

なぜ、作者にこのような物語が書けたかと考えてみると
後から気付いたのだが、
それは、ゴシックなどの少女が主役のファンタジー小説をも
得意としている、作者ならではの才能ともいえるのではないだろうか

内容は言葉で説明すると、とてもエロチックで、ドロドロしているような
内容なのだが、作中の二人はどんな罪を犯そうとも
決して穢れを知らない人として淡々と描かれている。

大人の小説、しかもファンタジー的に書かれた
親子とは、男女の関係とは、肉欲とは、血のつながりとは
罪とは何だろうか、色々な要素が詰まっている。

あり得ない内容なだけに、評価が分かれるだろう
男性より女性の方が受け入れやすいのだろうか。

ちなみに私はアラフォー女性。
近親相姦は嫌いです
でも、この作品は大好きです

私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.86
(5pt)

理解はできないが、なぜか共感させられてしまう筆力!

決して許されるべき形ではない、父と娘の親子関係。
だが、作者の人物造形や心理描写、構成の巧みさに
読む側は妙に納得させられてしまう。
極端に狭い二人だけの世界が濃密に描かれていて、
ある種の羨望にも似た気持ちが生まれる
不思議な小説だ。

私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.85
(5pt)

ファンになりました

桜庭さんはライトノベルの作家だと思っていました。今回初めて読んで圧倒されました。過去に進んでいく構成のうまさもありますが、文章がいきいきしています。続けて作品を読みたいと思います。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.84
(4pt)

腐野花と腐野惇悟の「禁じられた愛と性の日々」が、僕は嫌いである

主人公は腐野花(くさりの はな)24歳。明日結婚する。
その養父腐野惇悟40歳。花は自身で両親を失い、遠縁である惇悟に引き取られた。
その時、花10歳。惇悟25歳。惇悟は独身だった。
花と惇悟は、17彩都32歳になったときに、東京に出てきた。

そして花は、明日、尾崎美郎(おざきよしろう)と結婚する。
その挨拶のために腐野花と腐野惇悟と尾崎美郎は3人であった。
腐野当いうなの義理の親子、美郎という名の結婚相手。
その安易な命名はおいておこう。

小説は何を書きどう書いてもいい。ただし読者にも何をどう嫌っていいかの自由がある。
腐野花と腐野惇悟の「禁じられた愛と性の日々」が、僕は嫌いである。
『赤朽葉家の伝説』を最初に読んでよかった。直木賞のこの作品から読んでいたら、
桜庭一樹は僕の読書リストから外れていただろう。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.83
(4pt)

欠点あるが大きな魅力が

単行本のカバーがもの凄く良かったですね。
あの装丁の絵で読むと嫌悪感も魅力になるような。

星はつけづらいですねえ。強い魅力がある。
相当気持ち悪い部分もあるし子どもに読まれたらまずいな、と思うが
持っているのがヤダっていうことはない。☆2でもあるし☆5でもある。

死体を部屋にほっといて済むわけないだろう、
いかに最初は9歳でも5年たてば14歳と30歳の父娘の取り合わせで
孤児を引きとるのなんて、周囲が納得するわけないだろう。

という2点はさすがに変なんですが、まあそーいう野暮なことは
言っちゃいけないのかなあ?
もっと幻想小説の域に踏み込んでくれた方がすっきりしたかな、その辺。

北の、最果ての地というべき空、海、氷の描写が圧巻でした。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302
No.82
(5pt)

印象深い


凄い言葉に表しにくい作品です。
何というか、読んでると心の中でグルグルと何かが渦巻くんですよ。
不快感、と言っても過言じゃないです。

お互いが縋り合いながら生きてる、って印象が強いです。
私の男 Amazon書評・レビュー: 私の男より
4163264302