赤朽葉家の伝説

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評判

赤朽葉家の伝説の評価:

3.77/5点 レビュー 107件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 101〜120 6/7ページ
No.24
(4pt)

日本は復活できるのか?

祝「このミス」第二位。ミステリーというよりも憂国の書として読んだ。
日本が栄光の時代を経てついにここまで落ちてきたことを、再認識させられた。
学生の学力がゆとり教育の弊害で著しく落ち、向学心もなく、普通の大学を卒業しても普通の生活が出来ず、ネットカフェ難民と化しては、結婚も出来ず子供も生まれずますます日本は落ちていく。 低所得者層の月収が生活保護者層の月収より少なくなったので、生活保護費の切り下げを検討しているとは本末転倒の極み。 普通の人が普通の生活をおくれていた時代は甦るのか? 赤朽葉瞳子の未来は日本とともにぱらりらぱらりらと・・・
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.23
(4pt)

日本は復活できるのか?

祝「このミス」第二位。ミステリーというよりも憂国の書として読んだ。
日本が栄光の時代を経てついにここまで落ちてきたことを、再認識させられた。
学生の学力がゆとり教育の弊害で著しく落ち、向学心もなく、普通の大学を卒業しても普通の生活が出来ず、ネットカフェ難民と化しては、結婚も出来ず子供も生まれずますます日本は落ちていく。 低所得者層の月収が生活保護者層の月収より少なくなったので、生活保護費の切り下げを検討しているとは本末転倒の極み。 普通の人が普通の生活をおくれていた時代は甦るのか? 赤朽葉瞳子の未来は日本とともにぱらりらぱらりらと・・・
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.22
(4pt)

桜庭 一樹氏を知るのが遅かった。

 久しぶりで「筆力」という言葉を思い出した。
 同じ形容詞を1つの文で2回使うこともあるし、顔つきはいつでも「かんばせ」だし、無職の趣味人は必ず「高等遊民」だけど、そんなことが瑣末に思えるほどの力業。
 女3代と大屋敷の分厚い歴史を恐ろしいほどのスピード感でねじ伏せる。
 人物の造形が際だっていて、生々しく目の前に立っているかのよう。人称代名詞を使わないことで臨場感が高まるのかな。
 3章「瞳子」は蛇足かと思っていたが、ラストの5行を読んで不明に恥じ入った。この物語は3章を書きたいために作られたのかもしれない。瞳子によって、伝説は現代に紐づけられた。
 フィリピンの海老料理店や「ふくぷく茶」などの道具立て、「レッドデッドリーフ」のような小技も効いている。
 人と時間が転がり落ち、性懲りもなく再び登ってくる赤い坂道が眼に焼き付いた。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.21
(4pt)

桜庭 一樹氏を知るのが遅かった。

 久しぶりで「筆力」という言葉を思い出した。
 同じ形容詞を1つの文で2回使うこともあるし、顔つきはいつでも「かんばせ」だし、無職の趣味人は必ず「高等遊民」だけど、そんなことが瑣末に思えるほどの力業。
 女3代と大屋敷の分厚い歴史を恐ろしいほどのスピード感でねじ伏せる。
 人物の造形が際だっていて、生々しく目の前に立っているかのよう。人称代名詞を使わないことで臨場感が高まるのかな。
 3章「瞳子」は蛇足かと思っていたが、ラストの5行を読んで不明に恥じ入った。この物語は3章を書きたいために作られたのかもしれない。瞳子によって、伝説は現代に紐づけられた。
 フィリピンの海老料理店や「ふくぷく茶」などの道具立て、「レッドデッドリーフ」のような小技も効いている。
 人と時間が転がり落ち、性懲りもなく再び登ってくる赤い坂道が眼に焼き付いた。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.20
(4pt)

神話世界の構築

うまく神話的世界が構築されていると思う。
優秀なエンタティメントとしての側面と、文学的側面を持ち合わせている。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などにある桜庭一樹本来の持ち味である、暗くじとじとじとじとした感情の噴出は、もう一つのエキセントリックな女たちと対立し続けている。
この構図はこれまでの桜庭作品に存在した「現実と空想」の対立を発展させたものだといえる。実際、本書にも歴史小説としてのリアリズムを描いたシーンと、ファンタジカルなシーンが同居している。前二部と比べて低く評価されがちな第三部は計算されてやっていると思う。語るべきことはなにひとつないという文章にもそれは滲み出ている。要は、第三部は空白で、そこになにを書くのも読者の自由なのだ。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.19
(4pt)

神話世界の構築

うまく神話的世界が構築されていると思う。
優秀なエンタティメントとしての側面と、文学的側面を持ち合わせている。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』などにある桜庭一樹本来の持ち味である、暗くじとじとじとじとした感情の噴出は、もう一つのエキセントリックな女たちと対立し続けている。
この構図はこれまでの桜庭作品に存在した「現実と空想」の対立を発展させたものだといえる。実際、本書にも歴史小説としてのリアリズムを描いたシーンと、ファンタジカルなシーンが同居している。前二部と比べて低く評価されがちな第三部は計算されてやっていると思う。語るべきことはなにひとつないという文章にもそれは滲み出ている。要は、第三部は空白で、そこになにを書くのも読者の自由なのだ。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.18
(4pt)

桜庭一樹版シンセミア

女系家族に焦点を絞った桜庭一樹版「シンセミア」。
阿部和重はパン屋が支配する地方都市を舞台に様々なエピソードを散りばめ激動の戦後史を炙り出した。
「シンセミア」が視点の拡散を促しカタストロフに至る一大叙事詩だとすれば、「赤朽葉家の伝説」は同じ閉塞感を共有する地方都市を舞台に、旧家三代の女たちを主人公に据えた一大叙情詩。
産道を通り今まさに産まれ出でようとする我が子の生涯を一瞬の内に幻視する千里眼の万葉、暴走族のリーダーとして刹那的に生きたその娘・毛鞠、語るべきエピソードも持たずまだ何者でもない私。
三者三様の人生観と恋愛観が時代の風潮に添っていて興味深い。
桜庭一樹は少女の造形が上手い。
地方都市特有の閉塞感と怠惰を持て余し、しかし表面上はそれらと折り合いを付け、醒めた風を装いながらも内に癒し難い衝動と焦燥とを抱え込んだ少女の姿に切迫したリアルを感じる。
向かうところ敵なしの毛鞠の青春時代も痛快だが、「私」ことその娘・瞳子の現代を象徴するぬるい生き方も身近に感じた。
「熱くなっていいのは恋愛だけ」と女友達との間に暗黙のルールを作り上げ、自分の仕事がただの苦情受付係に過ぎないと上司に啖呵を切り同僚から拍手を受ける。
しかしその拍手も決して熱くはなく、衝動的に仕事をやめたあとも「熱血」や「感動」とは無縁のぬるい日常が相変わらずだらだらと続いていく。
女性陣が強烈すぎて男性陣が総じて霞んでいるのが難だが、「女」になみなみならぬこだわりのある桜庭一樹ならむべなるかな。
万葉は恋する暇もなく母となり、毛鞠はとうとう大人にも母にもなりきれずじまいだった。
「私」は大人になるのを面倒くさがり、子供とも大人ともつかぬ宙ぶらりんの状態のままだらだらと日々を過ごしている。
大人は責任を負う。
嫁は家を負う。
母は命を負う。
そのどれもに恐れに似た忌避と淡い憧憬を感じる瞳子の「今」は、確かに私たちが生きる「今」なのだ。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.17
(4pt)

桜庭一樹版シンセミア

女系家族に焦点を絞った桜庭一樹版「シンセミア」。
阿部和重はパン屋が支配する地方都市を舞台に様々なエピソードを散りばめ激動の戦後史を炙り出した。
「シンセミア」が視点の拡散を促しカタストロフに至る一大叙事詩だとすれば、「赤朽葉家の伝説」は同じ閉塞感を共有する地方都市を舞台に、旧家三代の女たちを主人公に据えた一大叙情詩。
産道を通り今まさに産まれ出でようとする我が子の生涯を一瞬の内に幻視する千里眼の万葉、暴走族のリーダーとして刹那的に生きたその娘・毛鞠、語るべきエピソードも持たずまだ何者でもない私。
三者三様の人生観と恋愛観が時代の風潮に添っていて興味深い。
桜庭一樹は少女の造形が上手い。
地方都市特有の閉塞感と怠惰を持て余し、しかし表面上はそれらと折り合いを付け、醒めた風を装いながらも内に癒し難い衝動と焦燥とを抱え込んだ少女の姿に切迫したリアルを感じる。
向かうところ敵なしの毛鞠の青春時代も痛快だが、「私」ことその娘・瞳子の現代を象徴するぬるい生き方も身近に感じた。
「熱くなっていいのは恋愛だけ」と女友達との間に暗黙のルールを作り上げ、自分の仕事がただの苦情受付係に過ぎないと上司に啖呵を切り同僚から拍手を受ける。
しかしその拍手も決して熱くはなく、衝動的に仕事をやめたあとも「熱血」や「感動」とは無縁のぬるい日常が相変わらずだらだらと続いていく。
女性陣が強烈すぎて男性陣が総じて霞んでいるのが難だが、「女」になみなみならぬこだわりのある桜庭一樹ならむべなるかな。
万葉は恋する暇もなく母となり、毛鞠はとうとう大人にも母にもなりきれずじまいだった。
「私」は大人になるのを面倒くさがり、子供とも大人ともつかぬ宙ぶらりんの状態のままだらだらと日々を過ごしている。
大人は責任を負う。
嫁は家を負う。
母は命を負う。
そのどれもに恐れに似た忌避と淡い憧憬を感じる瞳子の「今」は、確かに私たちが生きる「今」なのだ。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.16
(4pt)

読み応えあり

作品の中心的登場人物である赤朽葉万葉が、空を飛ぶ男を幻視するシーンから、物語は始まる。この鮮やかな導入から、製鉄業を営む赤朽葉家に生きる女(祖母の万葉、母親の毛毬、語り手である娘の瞳子)の3代に渡る物語が悠然と語られてゆく。
物語は「最後の神話の時代」「巨と虚の時代」「殺人者」という、3つの章から成る。中でも、千里眼を持つ祖母、万葉の半生が描かれた最初の章は、マジックリアリズム的ともいえる興趣が横溢していて圧巻だ。
強烈な祖母、母親に比べ、語り手・瞳子の存在感がやや弱く、後半は幾分息切れしてくるきらいはあるものの、全体を通しての読み応えは十分。「物語」の面白さを十分堪能できる作品だ。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.15
(4pt)

読み応えあり

作品の中心的登場人物である赤朽葉万葉が、空を飛ぶ男を幻視するシーンから、物語は始まる。この鮮やかな導入から、製鉄業を営む赤朽葉家に生きる女(祖母の万葉、母親の毛毬、語り手である娘の瞳子)の3代に渡る物語が悠然と語られてゆく。
物語は「最後の神話の時代」「巨と虚の時代」「殺人者」という、3つの章から成る。中でも、千里眼を持つ祖母、万葉の半生が描かれた最初の章は、マジックリアリズム的ともいえる興趣が横溢していて圧巻だ。
強烈な祖母、母親に比べ、語り手・瞳子の存在感がやや弱く、後半は幾分息切れしてくるきらいはあるものの、全体を通しての読み応えは十分。「物語」の面白さを十分堪能できる作品だ。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.14
(4pt)

著者の意図がわからないけど・・・好き☆

推理作家協会賞を受賞している作品だから推理モノと思いきや、
推理は最終章にちょろっとあるだけで
あくまで鳥取の旧家・赤朽葉家の3代の女たちの人生を読ませる記録モノです。
二段組みだし、一見ボリュームがあるように見えますが読み始めたら止まらない!
長さを感じさせず、スラスラを読めてしまう面白さでした。
けど一章の祖母・万葉の不思議な生い立ちと能力、
二章の母・毛毬の大映ドラマのような青春に比べると三章は少々パワーダウン気味。
特に大映ドラマで育った私には毛毬の青春はドンピシャ(笑)
女親から女の子供にのみ遺伝する「寝取りの血筋」・・・
寝取りの百夜の存在の不気味さなんてツボです。
マジメに書いてるんだか、笑わせようとしてるんだか著者の意図はナゾ。
作品を面白くするために著者の都合のいいような設定になってる部分がいくつかあるし、
「おいおいっ!」と突っ込まずにはいられない箇所満載だけど、
その吹き出しちゃうような小技が妙にハマるんですな〜。
桜庭一樹は今回は初読みでしたが、
これからはしっかりチェックするぜよ!(← 毛毬風にしめてみました 笑)
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.13
(4pt)

著者の意図がわからないけど・・・好き☆

推理作家協会賞を受賞している作品だから推理モノと思いきや、
推理は最終章にちょろっとあるだけで
あくまで鳥取の旧家・赤朽葉家の3代の女たちの人生を読ませる記録モノです。
二段組みだし、一見ボリュームがあるように見えますが読み始めたら止まらない!
長さを感じさせず、スラスラを読めてしまう面白さでした。
けど一章の祖母・万葉の不思議な生い立ちと能力、
二章の母・毛毬の大映ドラマのような青春に比べると三章は少々パワーダウン気味。
特に大映ドラマで育った私には毛毬の青春はドンピシャ(笑)
女親から女の子供にのみ遺伝する「寝取りの血筋」・・・
寝取りの百夜の存在の不気味さなんてツボです。
マジメに書いてるんだか、笑わせようとしてるんだか著者の意図はナゾ。
作品を面白くするために著者の都合のいいような設定になってる部分がいくつかあるし、
「おいおいっ!」と突っ込まずにはいられない箇所満載だけど、
その吹き出しちゃうような小技が妙にハマるんですな〜。
桜庭一樹は今回は初読みでしたが、
これからはしっかりチェックするぜよ!(← 毛毬風にしめてみました 笑)
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.12
(4pt)

現実と想像の間

昭和28年,万葉は山陰の山奥からある日突然転がり落ちてきた。鳥取県西部紅緑村に住む製鉄業を生業とする若夫婦が,その万葉を引き取った。万葉は読み書きなど学校の勉強は出来ないが,おかしな方法で未来が視えていたのであった・・・
3世代:万葉→毛鞠→瞳子による約半世紀に及ぶ紅緑村の赤朽葉家にまつわる物語である。戦後の昭和から平成の現在にかけての社会と人の変遷を紅緑村に住む3人の女性を中心に置き物語としては3章の瞳子(とうこ)が万葉から聞いた話の伝聞として語られている。淡々と流れる時の中で千里眼を持つという祖母万葉の不思議な話から,最終的には壮大な時の中に隠された小さな謎を追うのであるが,時の流れの中を赤朽葉家をめぐる個性の強いキャラクタたちが話の中で生き生きとしている様がとても心地よく感じる。現実と想像の間に取り残されたような錯覚に陥るような,心地よい物語であった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.11
(4pt)

現実と想像の間

昭和28年,万葉は山陰の山奥からある日突然転がり落ちてきた。鳥取県西部紅緑村に住む製鉄業を生業とする若夫婦が,その万葉を引き取った。万葉は読み書きなど学校の勉強は出来ないが,おかしな方法で未来が視えていたのであった・・・
3世代:万葉→毛鞠→瞳子による約半世紀に及ぶ紅緑村の赤朽葉家にまつわる物語である。戦後の昭和から平成の現在にかけての社会と人の変遷を紅緑村に住む3人の女性を中心に置き物語としては3章の瞳子(とうこ)が万葉から聞いた話の伝聞として語られている。淡々と流れる時の中で千里眼を持つという祖母万葉の不思議な話から,最終的には壮大な時の中に隠された小さな謎を追うのであるが,時の流れの中を赤朽葉家をめぐる個性の強いキャラクタたちが話の中で生き生きとしている様がとても心地よく感じる。現実と想像の間に取り残されたような錯覚に陥るような,心地よい物語であった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.10
(4pt)

生きるとは?人生とは?

未来が視えるという万葉の不思議な力。その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を
窮地から救ったこともある。しかし、自分にとって大切な人たちの未来を
視てしまうこともある。未来を知ってしまっても変えることはできない。
ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、
胸を打つ。また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き
通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。生きるということは、こんなにも
激しいことなのか。ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくる
ものがあった。赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。
これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?自分
自身の人生についても、考えさせられるものがあった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.9
(4pt)

生きるとは?人生とは?

未来が視えるという万葉の不思議な力。その力は、製鉄業を営む赤朽葉家を
窮地から救ったこともある。しかし、自分にとって大切な人たちの未来を
視てしまうこともある。未来を知ってしまっても変えることはできない。
ただ運命に向かって突き進む人たちを見守ることしかできない万葉の姿は、
胸を打つ。また、時代が大きく変わる中、流されることなく己の信念を貫き
通した万葉の娘毛毬の生きざまはすさまじい。生きるということは、こんなにも
激しいことなのか。ラストの毛毬の娘瞳子の万葉への思いには、ほろりとくる
ものがあった。赤朽葉家に関わる人々が織りなす物語も、切なくてほろ苦い。
これから、瞳子そして私たちが生きる未来はどうなっていくのだろう?自分
自身の人生についても、考えさせられるものがあった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.8
(5pt)

半世紀で日本はこんなにも変わった

内容には触れない。
この本に記されたのは、ただの物語ではないからだ。
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に、
この本が教えてくれた真実。
「わたしたちは、その時代の人としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。」
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.7
(5pt)

半世紀で日本はこんなにも変わった

内容には触れない。
この本に記されたのは、ただの物語ではないからだ。
同じ日本という国に住んでいながら、大人は子どものことがわからない。
子どもは大人にわかってもらえなくて、不貞腐れている。
どうしてだろうと不思議に思い続けていた私に、
この本が教えてくれた真実。
「わたしたちは、その時代の人としてしか生きられないのだろうか。」
「変わるって難しいことだ。成長するって、大変なことだ。」
生まれ育った時代が違えば、考え方だって自ずと違う。
だから、ぶつかり合うし、理解できない。
それでも、頑張って共存しなければならないのだ。
当たり前のことなのに、どうして理解できなかったのだろうか。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.6
(5pt)

鳥取言葉で書かれた大河小説

私は 1961年から 36年間鳥取県の田舎の研究所につとめた.この本で懐かしい鳥取言葉に出会って感無量である.鳥取言葉は知られざる大方言(中国四国方言)に属し,固有の語彙を持つ.この作品で語られる "..だが" がその例で,"..だよ" を意味する.さてこの作品は今の若い人達がどのように大人になるのかを文学的に固定するのに成功したもので,風俗的な意味に於いて画期的な意義があるし,なによりもまず途方もなく面白い傑作である.特に話し手の母 毛毬 の凄絶な生涯は比類を絶しているだろう.総てが終わってしまったようなこの時代に,これほどの凄まじい造形を目撃するのは歓びと言わずして何だろうか.著者の壮健を祈る.
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.5
(5pt)

鳥取言葉で書かれた大河小説

私は 1961年から 36年間鳥取県の田舎の研究所につとめた.この本で懐かしい鳥取言葉に出会って感無量である.鳥取言葉は知られざる大方言(中国四国方言)に属し,固有の語彙を持つ.この作品で語られる "..だが" がその例で,"..だよ" を意味する.さてこの作品は今の若い人達がどのように大人になるのかを文学的に固定するのに成功したもので,風俗的な意味に於いて画期的な意義があるし,なによりもまず途方もなく面白い傑作である.特に話し手の母 毛毬 の凄絶な生涯は比類を絶しているだろう.総てが終わってしまったようなこの時代に,これほどの凄まじい造形を目撃するのは歓びと言わずして何だろうか.著者の壮健を祈る.
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932