赤朽葉家の伝説

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赤朽葉家の伝説の評価:

3.77/5点 レビュー 107件。 B ランク

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平均点3.77pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 81〜100 5/7ページ
No.44
(4pt)

それぞれの時代の女性の生き様

祖母、母、わたしと、3代に渡る女性が描かれている作品です。
「色」を使った表現を多用するなどし、その背景描写の美しさを感じます。
また、祖母や母の波乱万丈の一生に比べると、「わたし」の章では本人も言っている通り、「語るべき新しい物語はなにもない。」のですが、ここで、祖母、母の一生に潜む「謎」を解決するべく、「わたし」は奔走します。
その謎を解く「手がかり」は、膨大な祖母、母の一生の記述に含まれているごく小さなものであるため、最初読んでるときは「手がかり」とも思わず完全に見落としていました。
ミステリー小説として手ごたえがあるかどうかと言えば、「わたし」の章でミステリー色が出てくる程度のスケールなのですが、それよりも私は、この3人の女性が苦難の中、それぞれの時代を必死に生きている様子の描かれ方に非常に好感を持ちました。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.43
(4pt)

それぞれの時代の女性の生き様

祖母、母、わたしと、3代に渡る女性が描かれている作品です。
「色」を使った表現を多用するなどし、その背景描写の美しさを感じます。
また、祖母や母の波乱万丈の一生に比べると、「わたし」の章では本人も言っている通り、「語るべき新しい物語はなにもない。」のですが、ここで、祖母、母の一生に潜む「謎」を解決するべく、「わたし」は奔走します。
その謎を解く「手がかり」は、膨大な祖母、母の一生の記述に含まれているごく小さなものであるため、最初読んでるときは「手がかり」とも思わず完全に見落としていました。
ミステリー小説として手ごたえがあるかどうかと言えば、「わたし」の章でミステリー色が出てくる程度のスケールなのですが、それよりも私は、この3人の女性が苦難の中、それぞれの時代を必死に生きている様子の描かれ方に非常に好感を持ちました。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.42
(5pt)

長いのにちっとも厭きないとこがスゴイ

いやー、びっくり。凄く面白かったです。
旧家の女3代ということでドロドロ系を想像してたのですが、
大間違いのアッケラカン系でした。
端的に言ってしまえば、1代目は電波系で、2代目はヤンキーで、
3代目はニートなんですが、全く違うタイプの3代に共通してるのは、
ウソをつけない女たちってことです。
この点がこの小説に妙な爽快感を与えているのではないでしょうか。
自分を過大評価も過小評価もしない正直な女たちに、周囲の
人々が度肝を抜かれ続けるお話です。
こんな家なら田舎の旧家に生まれるのもいいなあ、と思います。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.41
(5pt)

長いのにちっとも厭きないとこがスゴイ

いやー、びっくり。凄く面白かったです。
旧家の女3代ということでドロドロ系を想像してたのですが、
大間違いのアッケラカン系でした。
端的に言ってしまえば、1代目は電波系で、2代目はヤンキーで、
3代目はニートなんですが、全く違うタイプの3代に共通してるのは、
ウソをつけない女たちってことです。
この点がこの小説に妙な爽快感を与えているのではないでしょうか。
自分を過大評価も過小評価もしない正直な女たちに、周囲の
人々が度肝を抜かれ続けるお話です。
こんな家なら田舎の旧家に生まれるのもいいなあ、と思います。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.40
(4pt)

他では体験しがたい不思議な世界

この小説がもつ何とも表現し難い雰囲気というか世界というか、これは読んでみないと分からないように思います。1冊の本がまるで1年分のドラマを見たような気になります。おそらく読者が自分の中でそれぞれのキャラクターや”だんだんの上の真っ赤なお屋敷”をイメージしていくからでしょう。
この小説の大変重要な鍵になると思いますので書きませんが、私はこの作品の最大の魅力は登場人物の名前だと思います。このネーミングがかもしだす独特の世界は他に類が無いでしょう。実に上手いと思いました。中でも黒菱みどりのキャラは最高ですね。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.39
(4pt)

他では体験しがたい不思議な世界

この小説がもつ何とも表現し難い雰囲気というか世界というか、これは読んでみないと分からないように思います。1冊の本がまるで1年分のドラマを見たような気になります。おそらく読者が自分の中でそれぞれのキャラクターや”だんだんの上の真っ赤なお屋敷”をイメージしていくからでしょう。
この小説の大変重要な鍵になると思いますので書きませんが、私はこの作品の最大の魅力は登場人物の名前だと思います。このネーミングがかもしだす独特の世界は他に類が無いでしょう。実に上手いと思いました。中でも黒菱みどりのキャラは最高ですね。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.38
(5pt)

戦後から未来へ貫く烈女の系譜

女性にとっての自由とは何か。自由を手に入れることができたのか。
三代を経て、ようやく好きな男と寄り添うことを許された。この小説は50年がかりの恋愛の歴史だと、私は感じた。
近代から現代に移り変わる時代を、駆け足で著者は追う。そのスピードにいささかたじろいだ。
自分にとってあっという間に感じるとしても、それ相応の年月を要して経験を積み重ねてきた。その時間が、限られた紙数の中に折り畳まれて、ほんの数行で片付けられていく。
自分の生きている時代が、いつか未来において歴史として語られるときには、こんな風になると未来視させられたような体験だった。
淡々と描く文章は、古めかしく堅苦しく見せておきながら、人を食ったような表現をさらりと含み、どきりとさせられたり、笑わせられたり。
読み応えがあり、反省も込められつつ、けれども希望の残される、よい本だと思った。しばらく余韻をゆっくり噛み締めていたいと思う。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.37
(5pt)

戦後から未来へ貫く烈女の系譜

女性にとっての自由とは何か。自由を手に入れることができたのか。
三代を経て、ようやく好きな男と寄り添うことを許された。この小説は50年がかりの恋愛の歴史だと、私は感じた。
近代から現代に移り変わる時代を、駆け足で著者は追う。そのスピードにいささかたじろいだ。
自分にとってあっという間に感じるとしても、それ相応の年月を要して経験を積み重ねてきた。その時間が、限られた紙数の中に折り畳まれて、ほんの数行で片付けられていく。
自分の生きている時代が、いつか未来において歴史として語られるときには、こんな風になると未来視させられたような体験だった。
淡々と描く文章は、古めかしく堅苦しく見せておきながら、人を食ったような表現をさらりと含み、どきりとさせられたり、笑わせられたり。
読み応えがあり、反省も込められつつ、けれども希望の残される、よい本だと思った。しばらく余韻をゆっくり噛み締めていたいと思う。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.36
(5pt)

語るべきことが無いのに共感してしまった

 推理とかミステリーとかそういった先入観は不要。(というか厳密にはそういうジャンルじゃない気がする)勝手に登場人物や人間関係、時代背景が飛び込んでくる。それにそういったこと関係なく面白く読める。読んでいて圧倒されるというのはこういうことだと思った。
 物語は現代に生きる赤朽葉瞳子による語りを中心に時系列順に進行。ただその時系列というのが瞳子の祖母、万葉の幼き頃からだというから壮大。祖母、母、そして娘と時代は変わる。戦後やバブル景気といったそれぞれの時代背景の細やかな描写が輪郭を持ち浮き上がる。様々な人が抱く、もしくは抱いてきた気持ちや思いを作者は言葉に直しきってしまったともいえる。時代の変化、人々の心の移り変わり。それらを丁寧に描いたからこそ最後のあの静かな問とその答えがすんなりと読者の心に落ちてきたのだろう。
 祖母、母、わたしの三つの章に分かれているが、一番面白くないのはわたしの章だった。本当に語るべきこと無いのだろう。でも私自身が現代に生きる人間だからか一番共感できたのもわたしの章だった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.35
(5pt)

語るべきことが無いのに共感してしまった

 推理とかミステリーとかそういった先入観は不要。(というか厳密にはそういうジャンルじゃない気がする)勝手に登場人物や人間関係、時代背景が飛び込んでくる。それにそういったこと関係なく面白く読める。読んでいて圧倒されるというのはこういうことだと思った。
 物語は現代に生きる赤朽葉瞳子による語りを中心に時系列順に進行。ただその時系列というのが瞳子の祖母、万葉の幼き頃からだというから壮大。祖母、母、そして娘と時代は変わる。戦後やバブル景気といったそれぞれの時代背景の細やかな描写が輪郭を持ち浮き上がる。様々な人が抱く、もしくは抱いてきた気持ちや思いを作者は言葉に直しきってしまったともいえる。時代の変化、人々の心の移り変わり。それらを丁寧に描いたからこそ最後のあの静かな問とその答えがすんなりと読者の心に落ちてきたのだろう。
 祖母、母、わたしの三つの章に分かれているが、一番面白くないのはわたしの章だった。本当に語るべきこと無いのだろう。でも私自身が現代に生きる人間だからか一番共感できたのもわたしの章だった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.34
(4pt)

評価が難しい。

第一章は確かに伝説ではあるかなと思いましたが、
第二章は伝えたいことがなんだかよくわからないまま終わってしまいました。
第三章では第一章の万葉にだけスポットライトが当たっていて、
いったい第二章はなんのためにあったの?という感じ。
語り手は三代目である瞳子ですが、
主語が「祖母は」とあってすぐ「万葉は」というようにころころ変わるので、
第三者の目から見て話しているのか、瞳子自身が見聞きしたことなのかがよくわからなくて、
頭の中がごちゃごちゃしました。
絵があればわかるのにと思いました。
そういう意味で、これはマンガの原作っぽいですね。
以前「少女には向かない職業」を読んだときも思ったのですが、
絵があれば映えるかなと言うストーリーです。
単なる”小説”と言うジャンルだと思うと少し疑問が残りました。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.33
(4pt)

評価が難しい。

第一章は確かに伝説ではあるかなと思いましたが、
第二章は伝えたいことがなんだかよくわからないまま終わってしまいました。
第三章では第一章の万葉にだけスポットライトが当たっていて、
いったい第二章はなんのためにあったの?という感じ。
語り手は三代目である瞳子ですが、
主語が「祖母は」とあってすぐ「万葉は」というようにころころ変わるので、
第三者の目から見て話しているのか、瞳子自身が見聞きしたことなのかがよくわからなくて、
頭の中がごちゃごちゃしました。
絵があればわかるのにと思いました。
そういう意味で、これはマンガの原作っぽいですね。
以前「少女には向かない職業」を読んだときも思ったのですが、
絵があれば映えるかなと言うストーリーです。
単なる”小説”と言うジャンルだと思うと少し疑問が残りました。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.32
(4pt)

女たちの視点

女系家族の物語を借りて、戦後の男たちの苦闘をこそ描いているようにも読める。
女は弱く愚かしく見えてもその実しなやかに強いが、男たちは時代の要望の容赦ない変化に時にぼっきりと折れてしまう。
それだけに、時代を過敏に反映するのはこの物語の中では実は男の方だ。
それぞれの時代があまりに典型的に描かれすぎている観もあるが、それもまた計算の内だろうか。
万葉を描いた民話的世界、それ自体少女漫画であるかのような毛毬の武勇伝、語り手であり等身大の現代女性である瞳子の平凡な憂鬱、どの物語にも繊細な情感が織り込まれている。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.31
(4pt)

女たちの視点

女系家族の物語を借りて、戦後の男たちの苦闘をこそ描いているようにも読める。
女は弱く愚かしく見えてもその実しなやかに強いが、男たちは時代の要望の容赦ない変化に時にぼっきりと折れてしまう。
それだけに、時代を過敏に反映するのはこの物語の中では実は男の方だ。
それぞれの時代があまりに典型的に描かれすぎている観もあるが、それもまた計算の内だろうか。
万葉を描いた民話的世界、それ自体少女漫画であるかのような毛毬の武勇伝、語り手であり等身大の現代女性である瞳子の平凡な憂鬱、どの物語にも繊細な情感が織り込まれている。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.30
(5pt)

昭和の時代の流れがよくわかる。

ミステリーといえば、語弊が残るようなお話ですが、「千里眼」の祖母や「漫画家」の母、(特にこの母親の週間連載がすさまじくて、過労死するところなど)ともかく、ああそうだあの時代は、そんな感じかとまるでその時代を生きてきたかのように読めるのですごく面白かったです。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.29
(5pt)

昭和の時代の流れがよくわかる。

ミステリーといえば、語弊が残るようなお話ですが、「千里眼」の祖母や「漫画家」の母、(特にこの母親の週間連載がすさまじくて、過労死するところなど)ともかく、ああそうだあの時代は、そんな感じかとまるでその時代を生きてきたかのように読めるのですごく面白かったです。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.28
(4pt)

赤朽葉家の伝説

テレビのブックレビューを見て気になっていた本です。最初の万葉の時代から、女三代の約50年の話で、それぞれの時代を生きる様は興味深かった。時代背景がおおざっぱだなぁと思う箇所もあったが、まぁ許せる範囲か…。私が気に入ったのは表紙。タイトルにも合っていてよかった。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.27
(4pt)

赤朽葉家の伝説

テレビのブックレビューを見て気になっていた本です。最初の万葉の時代から、女三代の約50年の話で、それぞれの時代を生きる様は興味深かった。時代背景がおおざっぱだなぁと思う箇所もあったが、まぁ許せる範囲か…。私が気に入ったのは表紙。タイトルにも合っていてよかった。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932
No.26
(5pt)

何とも云えない読後感(もちろん満足感)

ある家系をめぐる物語という意味では『楡家の人びと』や『ブッデンブローク家の人びと』の重厚さを若干彷彿とさせながら、一風変わった多彩な登場人物を巧みにあやつりつつ、一気に読ませるストーリー・テリングの才に脱帽。主人公が(会社を)「やめます」と云ったシーン(289頁)では、思わず拍手しました。(こういうの好きです。)今年の各種トップ・テン上位に入るのも頷ける一作でした。一読をお勧めします。
赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)より
4488472028
No.25
(5pt)

何とも云えない読後感(もちろん満足感)

ある家系をめぐる物語という意味では『楡家の人びと』や『ブッデンブローク家の人びと』の重厚さを若干彷彿とさせながら、一風変わった多彩な登場人物を巧みにあやつりつつ、一気に読ませるストーリー・テリングの才に脱帽。主人公が(会社を)「やめます」と云ったシーン(289頁)では、思わず拍手しました。(こういうの好きです。)今年の各種トップ・テン上位に入るのも頷ける一作でした。一読をお勧めします。
赤朽葉家の伝説 Amazon書評・レビュー: 赤朽葉家の伝説より
4488023932