【西澤保彦】
転・送・密・室
評判
転・送・密・室の評価:
4.00/5点 レビュー 9件。 C ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全33件 1〜20 1/2ページ
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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| ◆「現場有在証明」 自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人 殺害した。 容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認 していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。 しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。 ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基 に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。 妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、 ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。 ◆「転・送・密・室」 未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。 (同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり) 周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。 ◆「幻視路」 保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を 絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。 その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、 夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。 そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。 「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。 ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。 ◆「神余響子的憂鬱」 神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を 貸してくれ、と頼まれる。 用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの 少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。 響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、 伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。 自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。 事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。 ◆「〈擬態〉密室」 能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。 外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。 慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、 密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。 本作の謎は大きく二つ。 ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、 もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という ホワイダニットです。 そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。 ◆「神麻嗣子的日常」 保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。 彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。 作品世界の時空に、歪みが存在することを 窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。 | ||||
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自分の分身をつくり出す〈リモート・ダブル〉という超能力を持つ
スプリッターが「車前」という苗字を持つ女性を立て続けに二人
殺害した。
容疑者は、すぐに逮捕され、当初は犯行を否認
していたが、一転、二回目の犯行だけは認めた。
しかし、どちらの犯行の際にも、リモート・ダブルが“観測”されていたにも
かかわらず、アリバイ工作にその能力を用いなかった理由がわからない……。
ホワイダニットの議論を重ねていくうちに、ある気づきが生まれ、それを基
に論理のアクロバットがなされることで、事件の構図が反転される本作。
妄執に囚われた犯人の凄絶な企みすらしたたかに利用する、
ある人物の狡猾さに、救いがたい人間の業が表れています。
◆「転・送・密・室」
未来に向けての時間跳躍能力〈タイムイレイザー〉が扱われる作品。
(同じくタイムイレイザーが扱われる、『夢幻巡礼』への言及もあり)
周到な《操り》とトンデモな動機の、絶妙なハーモニー。
◆「幻視路」
保科の元妻・遅塚聡子は、過去に親しくしていた女性に首を
絞められるという夢を見るが、その女性が誰か思い出せない。
その後、学生時代に付き合っていた御土田に再会した聡子は、
夢に出てきた女性は、御土田と結婚した真澄だと思い至る。
そして聡子は、御土田から「自宅の留守番を
してほしい」という、奇妙な頼みごとをされ……。
「念力密室F」同様、聡子が予知夢を見るエピソード。
ミステリ要素はなく、シリーズ全体の伏線となるお話。
◆「神余響子的憂鬱」
神余響子は、スキマー(警察内部にいる非公式の協力者)で重度のマザコン
の伊香正治に、擬似超能力を使えるカンチョウキ(簡易超能力実践キット)を
貸してくれ、と頼まれる。
用途を聞くと、鍵を数十センチ持ち上げるぐらいの
少量のパワーを複数回使わせてほしい、とのこと。
響子は不審に思いつつも、法外な報酬に釣られ、通算四回、
伊香にカンチョウキを貸したのだが、のちに伊香が殺害され……。
自らを「オレ」と称すガラッパチ娘ではありながら、病身の母親に
は献身的に尽くすという、殊勝な一面もある神余響子が初登場。
事件のほうは、作者終生のテーマである「母子癒着」にもとづくもの。
◆「〈擬態〉密室」
能解の部下・百百太郎は、副総監の親戚の娘と見合い
をし、その後、見合い相手のマンションに行くことになる。
外の廊下でしばらく待ったされていたところ、中から悲鳴が。
慌てて中に入ると、見合い相手が殺害されていた。しかし、
密室状況の現場のどこにも、犯人の姿は見当たらず……。
本作の謎は大きく二つ。
ひとつは、Dツール(変装能力)を持つ者は誰か、というフーダニット、
もうひとつは、なぜ密室を〈擬態〉しなければならなかったか、という
ホワイダニットです。
そして本作で、得体の知れない編集者・阿呆梨希が初登場。
◆「神麻嗣子的日常」
保科に、家事の手ほどきをする神麻さん。
彼女は、ある悲壮な決意をしていた……。
作品世界の時空に、歪みが存在することを
窺わせるエピソード。やはり、阿呆の正体は――。