■スポンサードリンク
完全犯罪に猫は何匹必要か?
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
完全犯罪に猫は何匹必要か?の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
使われているトリックは有名なトリックですので、 ミステリ小説を読み慣れている人からすれば、 すぐに分かると思います。 ましてこの小説は、 トリック、動機、凶器の隠し場所、すべて記載してます。 ギャグに混じっているため、気づきにくいのですが、 むしろ気づかせないためにギャグを使っているとも考えられ、 巧みな文書構成力のなせる技です。 事件は、砂川警部と鵜飼探偵と二つの視点から、 別々に解決していく。 あと最後のダイイングメッセージの回収はお見事。 約450Pも長く感じない名作だと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東川氏の烏賊川市シリーズの長編3作目で、恒例の映画タイトルもじりでくるのかと思ったら本作からそれはなくなった。 猫探しから始まる猫ネタづくしのミステリーで、今回も密室とアリバイトリックが融合した趣向である。 アイデア自体は面白いが、ユーモアミステリーという体裁だからだいぶ助けられているやや強引なアリバイトリックという感はある。 ここまで大掛かりで手間のかかるアリバイ工作を行いながら、アリバイが成立するのはそこに時刻をはっきり認識した通行人が偶然一定時間ごとに何人も通りがからないと成立しないという偶然性に頼ったものであるため、実際はほぼ犯人のもくろんだ通りのアリバイトリックは働かないと思うのだが・・・。 まあ若干のご都合主義が目立つが、相変わらず面白さは健在である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
東川先生の作品は本格ミステリーとしては余計な表現が多くて疲れるのですが、この作品は同期の意外性と馬鹿バカしさのバランスが絶妙でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
コメディの要素も十分に満たしながら、テンポ良く進み、思わずニヤッとしてしまう作品ですね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このシリーズ第三作はほんとうに完成度が高いと思いました。 招き猫長者が殺される、という事件に、飼い猫、巨大招き猫、野良猫とさまざまな猫がからみ、犯罪のすじと、最後にみごとによりあわされます。 砂川刑事の口をもれた呟きから、ん? とトリックをかすかに予想したのですが、それが実に数学的なみごとさで解き明かされます。視覚のトリック、アリバイのトリック、第二の殺人の意味、すべてがもれなく説明しつくされ、物語の網にすくいあげられて、快哉を叫びたくなる爽快な謎解きの後味です。 またユーモア部分もあいかわらず冴え、前作からの美人大家も紅一点で大活躍、凸凹刑事コンビと、鵜飼探偵が謎解きを半分ずつ分け合うかたちで、それぞれの得手が発揮されて痛み分け。 前作では、殺人の重みづけが、ユーモア部分とのバランスが悪い感じでしたが、今回は見事にトリッキーな味が勝って、パズルとして楽しめました。 そして猫、猫、猫。動物好きにはたまらないほっこりした味を出してくれていますし、招き猫の由来も、そして犯罪の焦点も、動機も・・・・。今後は猫を見たら、このミステリを思い出さずにはいられないでしょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
トリックそのものは小道具が出てきた瞬間予想がついてしまう程度で、たいしたものではありません。 が、それ以外のキャラクターの性格や、メインシナリオには直接関係しないような部分での伏線設定や回収が非常に上手く、読んでいていっこうに飽きない素晴らしいエンターテイメント作品でした。 刑事と探偵が出てきますが、よくあるミステリもののように刑事が無能で探偵が優秀とかそんなあからさまな作りはしておらず、両者ともほどほどに有能でほどほどに無能というリアルな作りでした。 で、読みながら気付いたんですがこれシリーズもののようですね。 店頭で見て買っただけだから全然わからなかったよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どうかこれからも「ユーモアミステリ」を書いてくださいますように。人気シリーズに胡座をかき 「お馴染みのキャラクターがドタバタしてるだけで、ミステリ部分薄&少」なんて作品を乱発する作家さんにはならないでくださいますように。 「ユーモアミステリ」と銘打たれてますが、あくまでミステリが主だからこそ許せる「ユーモア」であり、「ユーモア」だけを取り上げるのなら暖かく優しい作風だとは思いますが、素晴らしい文章とか人とは違った視点とかは無い作者さんだと思いますので。どっちかと言うとドリフ系。 まだそうなってもいないのに、全く余計なお世話なんですが。 読みながらずっとそう思ってしまった… この作品の感想。 主人公の登場シーンには本当に吹きました。 優しい人達の出てくる優しい世界は好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
招き猫をマスコットキャラにしている回転寿司チェーンの経営者・豪徳寺 豊蔵から、飼い猫である三毛猫のミケ子の捜索を依頼された鵜飼杜夫。 しかし、ミケ子を見つける前に、依頼人の豊蔵が自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。 現場となったビニールハウスの入り口には、なぜか屋敷の正門に置かれている巨大 な招き猫が運ばれていたのだが、そこでは、十年前にも、殺人事件が起き、迷宮入り したらしい。 当時の事件の捜査にも関わっていた砂川刑事が、今回の事件も担当することになる のだが、関係者全員に、鉄壁のアリバイがあり、なかなか真相を導くことができない。 そんな中、豊蔵の葬儀でも殺人事件が起きるのだが、 死体には、なぜか、みそ汁がかけられていた……。 本作では、過去と現在にビニールハウスで起きた殺人事件、 そして、葬儀場における殺人事件が、メインとなります。 前者は、ビニールハウスと巨大招き猫に細工を施し、 人間の錯覚を誘うことで構成した、アリバイトリック。 その上、不測のアクシデントによって犯行計画が狂い、犯人 が、それを弥縫したため、より不可解な状況が生じています。 一方、後者は、現場から消えた凶器と、死体にかけられたみそ汁が 謎となります。どちらもバカミステイストではありますが、猫尽くしの 趣向が採られた本作では、必然的に導きだされたトリックといえる かもしれません。 犯行動機も、猫のトリビアにもとづく、思わず膝を打ちたくなるようなものですが、 それと同時に、犯人の底知れぬ妄執をうかがわせ、よくできていると思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリではおなじみのあのトリックを、まさかこう使うとは! 読んだ後できっとみんなそう思うんじゃないかな。 すれっからしのミステリ読みほど「そう来たか!」と嬉しくなると思います。 おなじみのキャラクターの掛け合いも面白く 猫についての豆知識もいろいろ身につきます(笑) なんだかこの人の書くお話は、殺人事件だというのに最後に「めでたし、めでたし」とつけたくなる。人柄でしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『烏賊川市シリーズ』の3作目,03年08月のノベルス作品の文庫化です. どうしてもドタバタやユーモラスな掛け合いに目が行きがちですが, ミステリとしてもしっかりしていて,特に伏線とその回収はおみごと. あくまでもミステリがあり,その中にユーモアがあるという印象です. 事件の動機にもなる『うんちく』も,無理なく採り入れられているようで, 舞台となっている街のイメージに合わせているあたりにもうまさを感じます. ただ,読んでいて『あやしい』と気づかされるのが多すぎるようにも思え, ほかにも,ちょっとイメージの沸きづらいトリックの図解がほしかったです. なお,タイトルはもちろん,表紙にも猫が前面に押し出されていることから, 作中にも猫たちがたくさん出てくるように感じますが,実際にはそうではなく, 事件の『鍵』という位置づけで,猫好きの方の期待には添えないかもしれません. あとはタイトル,どうやらダブルミーニングになっているようですので, これに気づけると(かなり簡単ですが),ちょっとニヤリとできそうです. 一応,シリーズ間の繋がりはありますが,こちらからでもだいじょうぶです. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(;'Д`)ハァハァ 戸村流平や鵜飼探偵シリーズの3作目・・・。まあ ホッカルさんはキャラが好きだからな・・・。うほほっ?!今回は・・・前2作と比べると・・・ちょい落ちるかな。納得させられる・・・話ではあるが・・・いまいち・・・な感じが否めない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
招き猫と猫をテーマにしたユーモア本格ミステリ。私の場合、東川氏の作品は小説として面白い、あるいはキャラが好きなのかもしれません(キャラ萌えとはちょっと違う感じです)。トリックについて、ハウダニットに関しては終盤のヒントで分かりましたが、ワイダニットに関しては『トリビア』で見たネタとか、『三毛猫ホームズの推理』を知っていると、なるほど、と納得でした。ちなみに、タイトルと内容はあんまり関係ないかも…。でも、非常にキャッチーなコピー(タイトル)です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!