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二人道成寺
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二人道成寺の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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梨園を舞台にしたミステリーという珍しいテーマの作品で、華やかな舞台と対照的な舞台裏や妖艶さを見て、歌舞伎は古典芸能でありつつも、粋に進化を続ける芸能として、強く惹かれました。特に、作者のあとがきには、郷愁と共感をおぼえました。 | ||||
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好きなミステリー作家は何人もいるけれど、近藤史恵さんほどバラエティに富んだ幅広いジャンルのミステリーを書ける人はなかなかいないのじゃないか いつも、それまで読んだことのないタイプの世界の著者の作品を手に取るとき、半分ずつの期待と不安を持って読み始めるのだが、必ず良かった、面白かったと思わせてくれる 歌舞伎の世界が舞台ってどうなのかな?と少し不安を持ちながら読み始めたが、最後まで次はどうなるのかとどんどん引き込まれるように読み進めていた 素晴らしい作家だと思います | ||||
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殺人事件ありきのミステリーをお望みの方は回れ右!! そういうたぐいの作品ではありませんので。 あと、シリーズものでもありますが、事情を知らなくても読めるクラスです。 (一応文中に他の作品があるのを示唆するものがありますが) ある歌舞伎俳優の夫婦の妻の秘密を追及するような依頼が入り ちょっと時によろしくない行動をとりつつも その真相へと切り込んでいきます。 ですが…これは後半に進むにつれてなかなかきついものがあります。 なんというかどこまでもどこまでも、報われないんですよ、これ。 殺人事件とか凄惨さはないものの、本当に心はえぐられます。 バッドエンドではないものの、ぐさりとはきますね。 静かに進んでいく作品です。 そういうのが面白くない人には一切向かないです。 | ||||
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帯には「梨園の名探偵・今泉文吾シリーズ」と記載されていますが、どちらかと言いますと、これは「女形・瀬川小菊シリーズ」でしょう。 小菊は大学をドロップアウトして歌舞伎役者の養成所に飛び込んだ女形で、今泉はその大学時代の友人。事件の調査をするのはたしかに探偵である今泉ですが、持ち込んでくる小菊が歌舞伎役者だからこその事件の数々は、はじめはちゃんとミステリのスタイルをとっていながら、いつも、微妙にミステリとはズレた位置に着地します。 歌舞伎とは不思議な芸能だなあ、奇妙な世界だなあ、そしてとてつもなく魅力的なものだなあ、と読者に感じさせてくれる語りが、「女形」である小菊の女性口調であるがゆえに、よりはっきりとその微妙さを伝えてくれます。 今回も、歌舞伎という女を必要としない世界に関わる女達の感情を描いた、激烈な恋の物語が、歌舞伎の演目をなぞるように語られています。美しく、切ないお話です。 けれど謎の解決としてはあまりすっきりとしていない、謎を解ききっていないところが、少々減点でしょうか。 | ||||
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近藤史恵の歌舞伎シリーズです。 女形役者の妻が火事に巻き込まれ意識不明となって1年。 その夫が放火したのでは、と調査依頼があった。 依頼主は夫のライバルと目され、互いに目も合わせない女形役者。 夫は放火犯なのか、依頼主の思惑は何か。 とストーリーだけ書くと不粋な感じだが、 そこは、歌舞伎の女形二人の葛藤を描く作品だけあって、舞台装置は華やか。 最後の、そしてタイトルになっている「二人道成寺」で二人がどんな舞を舞ったのか。 それが一番知りたい謎です。 | ||||
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近藤史恵の歌舞伎シリーズです。 女形役者の妻が火事に巻き込まれ意識不明となって1年。 その夫が放火したのでは、と調査依頼があった。 依頼主は夫のライバルと目され、互いに目も合わせない女形役者。 夫は放火犯なのか、依頼主の思惑は何か。 とストーリーだけ書くと不粋な感じだが、 そこは、歌舞伎の女形二人の葛藤を描く作品だけあって、舞台装置は華やか。 最後の、そしてタイトルになっている「二人道成寺」で二人がどんな舞を舞ったのか。 それが一番知りたい謎です。 | ||||
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歌舞伎界を舞台とした探偵モノ。 歌舞伎界ということで読みづらいかと思ったがそんなことはなかった。 探偵は出てくるが他の探偵物と違い、八面六臂の活躍を見せるわけではなく、第三者の視点で過去と現在が淡々と語られていく。 決して派手な事件が起きるわけではないが、各個人の心理描写が細かく描かれておりなおかつ文体に品が感じられ好感触。 ただサラっとしすぎていてミステリーとしての驚きが無い点が食い足りないと感じさせるかも。 | ||||
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