家守綺譚

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

家守綺譚の評価:

4.52/5点 レビュー 148件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.52pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全191件 101〜120 6/10ページ
No.91
(5pt)

村田から家守へ

村田エフェンディを経て、家守奇譚を読みました。

所々、村田が出てくるので微笑ましかったです。

私的には村田エフェンディの方が好きです。

ただ、私もいつか葡萄を勧められる場面がきたなら、
食べてしまいそう。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.90
(5pt)

ゆったりと流れる時間を堪能する

あらすじを読んで苦手なジャンルかと思われたが、これは読みやすい。さらさらと読めて後味も良い。
 植物の名前を冠した短編が束ねられた形式。ふと見過ごしそうになる植物にも、細やかに目を遣りたくなる。
 鬼も河童も死者も神も当たり前のように隣に在る生活が、ゆるゆるとした速度で描かれている。日の当たる窓辺でゆったりと読みたい良書。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.89
(5pt)

ゆったりと流れる時間を堪能する

あらすじを読んで苦手なジャンルかと思われたが、これは読みやすい。さらさらと読めて後味も良い。
 植物の名前を冠した短編が束ねられた形式。ふと見過ごしそうになる植物にも、細やかに目を遣りたくなる。
 鬼も河童も死者も神も当たり前のように隣に在る生活が、ゆるゆるとした速度で描かれている。日の当たる窓辺でゆったりと読みたい良書。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.88
(4pt)

ぶどうを食べたら

梨木氏の作品には、「西の魔女が死んだ」以来触れていなかったが、
今回知人の薦めで本作品を読み、改めて氏の魅力に触れることができた。

主人公征四郎と、掛け軸の中からときおり現れる高堂。
ストーリーはこの二人を主軸とし、あやかし、物の怪、精霊たちと織り成す、
意表をついた、それでいて調和の保たれている世界を背景に進められる。

征四郎は魑魅魍魎に愛され、時には騙されてしまう少々情けない人物なのだが、
それを卓越した視点から見つめる高堂の眼差しには、生きているものにだけ向けられる
静かな愛情がある。

タイトルは、是非本作品を読んでから、味わって下さい。

家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.87
(4pt)

ぶどうを食べたら

梨木氏の作品には、「西の魔女が死んだ」以来触れていなかったが、
今回知人の薦めで本作品を読み、改めて氏の魅力に触れることができた。

主人公征四郎と、掛け軸の中からときおり現れる高堂。
ストーリーはこの二人を主軸とし、あやかし、物の怪、精霊たちと織り成す、
意表をついた、それでいて調和の保たれている世界を背景に進められる。

征四郎は魑魅魍魎に愛され、時には騙されてしまう少々情けない人物なのだが、
それを卓越した視点から見つめる高堂の眼差しには、生きているものにだけ向けられる
静かな愛情がある。

タイトルは、是非本作品を読んでから、味わって下さい。

家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.86
(4pt)

昔の人には見えていたのだろうか

舞台は100年くらい前の日本。親友の死後、その家屋の家守を任された主人公は、日々不思議な現象を体験します。庭に咲くサルスベリに懸想されたり、庭の池に河童が迷い込んだり。

もののけに振り回される日常に対し人並みに辟易するものの、結局は「まあそれもよかろう」とその現象を楽しんでしまう主人公の心ばえが読んでいて清々しいです。

また、話中で語られる怪奇譚が、いかにもありそうな出来事のように感じられるのが楽しいですね。化かされた狸にお詫びとして松茸をしもらったり、桜の花が散り際に女性の姿をして暇乞いに来たり、もしかしたら、昔はそんなことが当たり前だったのかなあ。昔の人には今の私たちには見えないものが見え、愉快な毎日を送っていたのかもしれない。この本は人間と自然がまだ未分化だった時代に読み手をタイムスリップさせてくれます。

科学技術の進歩により、世の中の不思議がどんどん解明されていく現代。そんな現代にあって、この小説の世界がなんとも居心地よく感じられるのはなぜでしょう。

個人的にはタローが初めて出てくる「都わすれ」が一番好きです。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.85
(4pt)

昔の人には見えていたのだろうか

舞台は100年くらい前の日本。親友の死後、その家屋の家守を任された主人公は、日々不思議な現象を体験します。庭に咲くサルスベリに懸想されたり、庭の池に河童が迷い込んだり。

もののけに振り回される日常に対し人並みに辟易するものの、結局は「まあそれもよかろう」とその現象を楽しんでしまう主人公の心ばえが読んでいて清々しいです。

また、話中で語られる怪奇譚が、いかにもありそうな出来事のように感じられるのが楽しいですね。化かされた狸にお詫びとして松茸をしもらったり、桜の花が散り際に女性の姿をして暇乞いに来たり、もしかしたら、昔はそんなことが当たり前だったのかなあ。昔の人には今の私たちには見えないものが見え、愉快な毎日を送っていたのかもしれない。この本は人間と自然がまだ未分化だった時代に読み手をタイムスリップさせてくれます。

科学技術の進歩により、世の中の不思議がどんどん解明されていく現代。そんな現代にあって、この小説の世界がなんとも居心地よく感じられるのはなぜでしょう。

個人的にはタローが初めて出てくる「都わすれ」が一番好きです。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.84
(5pt)

ゴローちゃん、かわいい!

梨木香歩さんの本は、ほとんど読みました。
その中で今のところの一番のお気に入りが、この本です。

犬のゴローちゃんに頬がゆるみます。満面の笑みを浮かべたり、鼻歌を歌いながら散歩に行ってしまったり、体をぶるぶるしたり。でも、仲裁なんかもこなしちゃう才能もあって。

掛け軸から当たり前のように出てくるお友達、ふきのとうを集めるコオニ。かっぱにたぬきに、和尚さん。皆、魅力的です。

穏やかに、食欲も刺激されてしまう本。何回でも読み返したい本。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.83
(5pt)

ゴローちゃん、かわいい!

梨木香歩さんの本は、ほとんど読みました。
その中で今のところの一番のお気に入りが、この本です。

犬のゴローちゃんに頬がゆるみます。満面の笑みを浮かべたり、鼻歌を歌いながら散歩に行ってしまったり、体をぶるぶるしたり。でも、仲裁なんかもこなしちゃう才能もあって。

掛け軸から当たり前のように出てくるお友達、ふきのとうを集めるコオニ。かっぱにたぬきに、和尚さん。皆、魅力的です。

穏やかに、食欲も刺激されてしまう本。何回でも読み返したい本。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.82
(5pt)

もののけたちとのくらし方指南書♪

何気贔屓にしている役者さんが来月この作品を朗読劇で上演されるらしく、読んでみました。
なるほど、この綿貫は当たり役。いわゆる霊的なものに振り回された経験をお持ちらしいのですが、作品の舞台と同じ京都の気脈を受けた育ちも大きな要因かと。
「ツリガネニンジン」で綿貫の住まいの近所に人康天皇陵が出てくるのですが、それなら気脈も強く怪異も多かろうと察せられます。
宮内庁は歴史上没地でもない所にわざわざ位の低い皇子まで担ぎ出して空の陵墓を建てて管理しているのですが、どうやらそれらは天皇家存続祈願の施術っぽいのです。風水で、気の噴出するいわゆるパワースポットに墓を建てるとその家は途絶えることなく繁栄し続けるそうで。
となると御陵の近隣は「気」の強い場所ということになりますよね。良く出来た設定だ。

草・花・鳥・獣・仔龍・小鬼・河童・人魚・死者…様々な異形の者が訪れますが、この作品の裏表紙の紹介文のようにそれら皆天地自然の「気」たちであり、綿貫のように「おや、来たか」程度のリアクションで受け入れるからこそ、彼らも顔を出し易いのだと思います。
顔見ただけで「ひえぇ〜出たぁ!」と大騒ぎされちゃあ、お互い付き合い辛いでしょう。

綿貫のように意識し過ぎず、されど敬意を払い好意を持ち続けていれば、長い人生のうち、作中と全く同じものではないにしても、それとわかる怪異と触れ合う「そのとき」が訪れ易くなるのでは、と推察しています。
気の利いた計らいであればあるほど、自然に受け入れられる形で来るので、気付かずに流してしまう場合も多かろうと思われますが、中には高堂のような亡き縁者の来訪を受ける方もきっと。
少なくとも、私はその一人。
ずっと「そういうことがあったら面白いな」と憧れる子供でしたが、今では綿貫と高堂のやり取りを読みながら自分に起こった怪異を懐かしく思い出す大人になっています。
「こういう作品が好き」という塩梅の心持ちをこそ、人ならぬ者たちは律儀に愛してくれるように思います。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.81
(5pt)

もののけたちとのくらし方指南書♪

何気贔屓にしている役者さんが来月この作品を朗読劇で上演されるらしく、読んでみました。
なるほど、この綿貫は当たり役。いわゆる霊的なものに振り回された経験をお持ちらしいのですが、作品の舞台と同じ京都の気脈を受けた育ちも大きな要因かと。
「ツリガネニンジン」で綿貫の住まいの近所に人康天皇陵が出てくるのですが、それなら気脈も強く怪異も多かろうと察せられます。
宮内庁は歴史上没地でもない所にわざわざ位の低い皇子まで担ぎ出して空の陵墓を建てて管理しているのですが、どうやらそれらは天皇家存続祈願の施術っぽいのです。風水で、気の噴出するいわゆるパワースポットに墓を建てるとその家は途絶えることなく繁栄し続けるそうで。
となると御陵の近隣は「気」の強い場所ということになりますよね。良く出来た設定だ。

草・花・鳥・獣・仔龍・小鬼・河童・人魚・死者…様々な異形の者が訪れますが、この作品の裏表紙の紹介文のようにそれら皆天地自然の「気」たちであり、綿貫のように「おや、来たか」程度のリアクションで受け入れるからこそ、彼らも顔を出し易いのだと思います。
顔見ただけで「ひえぇ〜出たぁ!」と大騒ぎされちゃあ、お互い付き合い辛いでしょう。

綿貫のように意識し過ぎず、されど敬意を払い好意を持ち続けていれば、長い人生のうち、作中と全く同じものではないにしても、それとわかる怪異と触れ合う「そのとき」が訪れ易くなるのでは、と推察しています。
気の利いた計らいであればあるほど、自然に受け入れられる形で来るので、気付かずに流してしまう場合も多かろうと思われますが、中には高堂のような亡き縁者の来訪を受ける方もきっと。
少なくとも、私はその一人。
ずっと「そういうことがあったら面白いな」と憧れる子供でしたが、今では綿貫と高堂のやり取りを読みながら自分に起こった怪異を懐かしく思い出す大人になっています。
「こういう作品が好き」という塩梅の心持ちをこそ、人ならぬ者たちは律儀に愛してくれるように思います。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.80
(5pt)

自分に所属してないものへの愛

庭の樹々や、生き物、
親しかった友が異形となって現れる、いびつな日常、
そういったものへの、愛、、あい?っていうか、うまい具合のつきあい方が、心地よい。

支配するでもなく、すべてを明らかにするでもなく、
契約社会にはないゆるやかな時間がただ流れています。

西の魔女、、よりも、こっちがすき。
きっと、梨木さんは、本来こっちなんじゃないかと思った。

読む季節は夏がいいと思って、レビューしてみました。
できれば畳の上で。日曜の午後に読んでほしい。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.79
(5pt)

自分に所属してないものへの愛

庭の樹々や、生き物、
親しかった友が異形となって現れる、いびつな日常、
そういったものへの、愛、、あい?っていうか、うまい具合のつきあい方が、心地よい。

支配するでもなく、すべてを明らかにするでもなく、
契約社会にはないゆるやかな時間がただ流れています。

西の魔女、、よりも、こっちがすき。
きっと、梨木さんは、本来こっちなんじゃないかと思った。

読む季節は夏がいいと思って、レビューしてみました。
できれば畳の上で。日曜の午後に読んでほしい。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.78
(5pt)

何度も読み返したくなる。不思議で美しい世界。

正直言って、最初のページを立ち読みしたときには、
「うわ、なんかとっつきにくい雰囲気…」と感じました。

しかし、読み進めるうちに、美しくて幻想的で、どこか
懐かしい世界に見事に引き込まれてしまいました。

主人公の駆け出しの小説家綿貫は、湖で亡くなった親友、
高堂の実家に家守として住み始めます。

その中で、庭の草木との対話、親友高堂との再会、
衣を置き忘れた河童の童女や、ふきのとうを集める子鬼の出現、
下半身が鮎の人魚、信心深く魂魄を背負ってしまった狸、
白無垢を着て神の元に嫁入りする、縊死した少女・・・と、
さまざまな"綺譚"が起こります。

でもそんな不思議な出来事が、この世界では当たり前のこととして
受け入れられているため、素直に驚いている綿貫は後輩の編集者や
隣のおかみさんに呆れられてしまっています。

ちょっと前の日本は、こんな風に不思議な出来事を受け入れて、
共存していたのかもしれないなあ、と思いたくなりました。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.77
(5pt)

何度も読み返したくなる。不思議で美しい世界。

正直言って、最初のページを立ち読みしたときには、
「うわ、なんかとっつきにくい雰囲気…」と感じました。

しかし、読み進めるうちに、美しくて幻想的で、どこか
懐かしい世界に見事に引き込まれてしまいました。

主人公の駆け出しの小説家綿貫は、湖で亡くなった親友、
高堂の実家に家守として住み始めます。

その中で、庭の草木との対話、親友高堂との再会、
衣を置き忘れた河童の童女や、ふきのとうを集める子鬼の出現、
下半身が鮎の人魚、信心深く魂魄を背負ってしまった狸、
白無垢を着て神の元に嫁入りする、縊死した少女・・・と、
さまざまな"綺譚"が起こります。

でもそんな不思議な出来事が、この世界では当たり前のこととして
受け入れられているため、素直に驚いている綿貫は後輩の編集者や
隣のおかみさんに呆れられてしまっています。

ちょっと前の日本は、こんな風に不思議な出来事を受け入れて、
共存していたのかもしれないなあ、と思いたくなりました。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.76
(4pt)

この空気感には圧巻

怪異が特異なことでは無く
日常として描かれる

起きている出来事は、かなり奇妙なのに
一貫して、穏やかなテンションで綴られる

傑作であった
癒される作品だった


物語の時代設定はおよそ百年前

正直、その時代のことは
おぼろげながら想像はできますが
実感はわきません

現代と地続きだが
なかばファンタジー(異世界)的ともいえる

この絶妙な空気感は素晴らしい
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.75
(4pt)

この空気感には圧巻

怪異が特異なことでは無く
日常として描かれる

起きている出来事は、かなり奇妙なのに
一貫して、穏やかなテンションで綴られる

傑作であった
癒される作品だった


物語の時代設定はおよそ百年前

正直、その時代のことは
おぼろげながら想像はできますが
実感はわきません

現代と地続きだが
なかばファンタジー(異世界)的ともいえる

この絶妙な空気感は素晴らしい
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.74
(5pt)

とにかく好きな本

裏庭が初めて読んだ本。そのときはあまり面白いと思わなかったですが。
だから長いこと梨木さんの本は手に取らなかった
も一度呼んでみようかと思ったきっかけは、西の魔女が死んだ の映画にいたく感動したから。
絵本以外はほとんど読んだ。ファンタジーというものは、その人の頭の中の世界に共鳴しないと面白くない。つらいばっかりで。
この本のジャンルは何なんだろう、なんてくだらないことを考えながら、梨木さんの作品を一冊、一冊、読了するにつれて、どんどん梨木さんの感覚がわかってきて、どんどん好きに。
この本で完全にノックアウト。
漫画家の坂田靖子さんのファンでもある私は、坂田さんの<村野>という作品がダイスキなのですが
それを思い出しました。
一つ一つの章を読み進めるのが勿体無い感じで。
いつも持って歩いて閑閑に読みたいくらい好きな本です。
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030
No.73
(5pt)

とにかく好きな本

裏庭が初めて読んだ本。そのときはあまり面白いと思わなかったですが。
だから長いこと梨木さんの本は手に取らなかった
も一度呼んでみようかと思ったきっかけは、西の魔女が死んだ の映画にいたく感動したから。
絵本以外はほとんど読んだ。ファンタジーというものは、その人の頭の中の世界に共鳴しないと面白くない。つらいばっかりで。
この本のジャンルは何なんだろう、なんてくだらないことを考えながら、梨木さんの作品を一冊、一冊、読了するにつれて、どんどん梨木さんの感覚がわかってきて、どんどん好きに。
この本で完全にノックアウト。
漫画家の坂田靖子さんのファンでもある私は、坂田さんの<村野>という作品がダイスキなのですが
それを思い出しました。
一つ一つの章を読み進めるのが勿体無い感じで。
いつも持って歩いて閑閑に読みたいくらい好きな本です。
家守綺譚 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 家守綺譚 (新潮文庫)より
4101253374
No.72
(4pt)

久々に見付けた、就眠儀式用の愛読書かも。 わりと気に入った。

シュールである。
何しろ、びっくりするような超常現象が、日常の出来事として普通に描かれ、
主人公はじめ登場人物の誰も少しも驚かない。
 
一節を引用する。
「狸に化かされた一件から、山寺へ上がる坂道は多少緊張するが、
 狸も犬には弱いに違いないのでゴローがいると心丈夫である。」
 
その他、早世した親友が床の間の掛け軸を通用門にして現世と行き来し、
主人公が庭のサルスベリ(百日紅)に懸想される、など。
全編を貫いているのは、森羅万象、すべての存在に対する「畏怖、憧憬、情」といった
主人公の情動であり、特異な私小説とも言える。
子どもの頃、身の回りに溢れていた、不安な闇、精霊、妖精・・・・・
長じるにともなって失ってしまった感受性・・・・
何とも言えない、自身の内面に対する郷愁が湧いてくる。
 
家守綺譚 Amazon書評・レビュー: 家守綺譚より
4104299030