死神

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評判

死神の評価:

4.08/5点 レビュー 12件。 D ランク

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平均点4.08pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21〜26 2/2ページ
No.6
(4pt)

4点だけどおすすめ

福祉事務所のケースワーカーを扱った8編からなる連作集。各編でそれぞれ、生活保護費を受給している人たちが出てきて、その人たちの抱えるトラブルにケースワーカーが向きあうという話。まず、ケースワーカーという珍しい設定にもかかわらず、その様子を見事に描写しきっているのが素晴らしい。役所勤務の経験がある筆者だからこそ書けたのだろう。そして、生活保護費の受給という極めて現実的な出来事の中にミステリアスな雰囲気を漂わせているのもすごい。では、ここまで絶賛なのになぜ4点かというと、全体のトーンが単調で決定打みたいなものがないからだ。けど4点でもすごいおすすめです。
死神 Amazon書評・レビュー: 死神より
4408532711
No.5
(5pt)

現代にも潜む問題

生活保護の不正受給は現代でも問題視されています。
そういった社会的な問題と
個々のドラマを見事に書いた作品だと思います。
ケースワーカーの立場からという視点も良かったです。
読後感は決してよくはないです。
現実の辛さ、非情さ、厳しさ
そういったものを感じ取れる作品で
もしこういうケースと似た境遇を持つ人が読んだなら
なんだかお説教をしてもらったような
気分になるのではないでしょうか。
死神 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神 (文春文庫)より
4167605031
No.4
(2pt)

全体的に暗く、単調で飽きる。。

単に私に合わないだけなのだろうが、どうもこの抑揚のない文章がダメで
3話読んだところで断念してしまった。
話の書き方が回りくどく、「そんなことはいいから」と思ってしまう。
女性的といえば女性的なのでしょうが…
端々に作者自身の感情が出ているので、それも読んでいて痛い。
人間が書いているんだから当たり前なのだし、それをいいととる人もいるんだろうが
私にはちょっと重く感じてしまった。
女性らしい(やわらかい意味ではなく)文を求める人にどうぞ。
死神 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神 (文春文庫)より
4167605031
No.3
(4pt)

社会福祉を背景とする群像劇

 ケース同様自らもアルコールに溺れていく職員を描いた表題作の「死神」より
不惑近いハイミスの女性職員大場元子が登場する二編と
不器用な男性職員鮫島と破滅的な生き方しか出来ない女性を描いた
「失われた二本の指へ」を高く評価したいです。
 大場元子が狂言回しを務める二編は、
いずれも元芸妓、女詐欺師といった
「オンナを利用して生きてきた」結果、
社会の敗残者となった老女がケースとなっています。
元子の設定及び性格は
直木賞受賞作「女たちのジハード」のヒロイン康子に類似しており、
作者自身にかなり近い視点を持つキャラクターとも推察されます。
「女」である自分をどこかで忌避している彼女に対し
老いてもなお「女」であり続けようとする老女たちの描写が出色です。
 特に骨の髄まで虚言体質で出来ているかのごとき老女を描いた「緋の襦袢」は
プロットといい老女の強烈なキャラクターといい
最後まで読者の目を逸らしません。
 断片的な台詞から直接には描写されない老女の不幸な生い立ちや
修羅をくぐってきた壮絶な人生を想起させる点も実に上手いです。
簡潔な記述から物語の背後に横たわる広がりを感じさせる点に
作者の高い技量を感じます。
 「失われた二本の指へ」においては
福祉や家庭問題といったテーマは完全に表面的な装置に過ぎず
コワモテだが心の純な男性の叶わない恋を通して
男女の不可解さ理不尽さを描くのが真の目的だった様に思えます。
(その証拠に、各話でそれぞれ主人公を務める職員が
別の話でも重要な脇役として顔を出すのに対し、
この話の主人公鮫島は他の話には全く姿を現さない。)
 「女たちのジハード」でも夫からの暴力に苦しむ儚くか弱い女性紀子を
ペキニーズに譬える箇所が繰り返し出てきますが、
ここでも「くずみたいな男」ばかり選んで破滅に向かっていく女性の面差しが
ペキニーズに譬えられています。
 篠田節子の他作品との関連を見る上でも興味深い作品です。
死神 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神 (文春文庫)より
4167605031
No.2
(5pt)

波瀾万丈

福祉事務所のケースワーカーの仕事を題材にした連作短編集。
ケースワーカーの仕事は、もちろん一筋縄ではいかないが、まず感じた事は、
ケースワーカー自身の人生が、滑らかに回転していない場合も多い。
一つの例は、表題作の「死神」にも描かれている。
元子の人生も然り、だ。
ケーワーカーは完璧に近い人間ではなく、我々同様に、欠点だらけの人間だという事だ。
欠点だらけの人間が、人生に疲れた人々に、個々に深く立ち入って対応する。
生活保護費は、十分に適切には配分されていない。
しかし、色々なケースを見ていると、完璧な人間とは到底言えないケースワーカーだからこそ、
波瀾万丈の人生を生き抜いて、疲れ果てた人々に対応出来るのだと思う。
物語は、社会の暗い部分ばかりを描くのではない。
少しファンタジックな部分もあるが、人生の希望的側面も垣間見る。
それらは、生活保護費という、金銭で測れるものではない。
ケースワーカーの仕事を通じて、人の内面や生き様を描こうとしている。
死神 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神 (文春文庫)より
4167605031
No.1
(4pt)

4点だけどおすすめ

福祉事務所のケースワーカーを扱った8編からなる連作集。各編でそれぞれ、生活保護費を受給している人たちが出てきて、その人たちの抱えるトラブルにケースワーカーが向きあうという話。まず、ケースワーカーという珍しい設定にもかかわらず、その様子を見事に描写しきっているのが素晴らしい。役所勤務の経験がある筆者だからこそ書けたのだろう。そして、生活保護費の受給という極めて現実的な出来事の中にミステリアスな雰囲気を漂わせているのもすごい。では、ここまで絶賛なのになぜ4点かというと、全体のトーンが単調で決定打みたいなものがないからだ。けど4点でもすごいおすすめです。
死神 (文春文庫) Amazon書評・レビュー: 死神 (文春文庫)より
4167605031