1Q84

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1Q84の評価:

3.66/5点 レビュー 983件。 D ランク

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平均点3.66pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1,146件 1,061〜1,080 54/58ページ
No.86
(4pt)

村上春樹的幕の内弁当

よくも悪くもこれまでの村上作品の「おいしかったおかず」を詰め合わせた作品のように感じました。パラレルワールドは「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」だし、純愛要素は「ノルウェーの森」だし、カルト宗教は「アンダーグラウンド」だし。それを評して「新しい文化的挑戦」がないという人もいますが、僕はこの幕の内弁当はとてもおいしく食べさせてもらいました。どなたかのレビューにもありましたが「村上作品なら安心だ」と手にとる多くの人たちに幕の内的な安心感を与えられると思います。何の物語かわからない作品を手にとらせる芸当ができる作家が果たして日本にいや世界に何人いるでしょう?このレベルまで文学的高みに立ち得た村上春樹氏に対し、敬意を持たずにはいられません。村上作品らしい華麗なるレトリックも健在です。ただ、レトリックのスパイスが多少強すぎるきらいが今作にはあったように思います。一ページに何個もの”華麗なる”レトリックのスパイスはややトゥーマッチで、”スパイス過多のインドカレー”みたいに少々もたれます。
(ここからはネタバレになるので未読の方は飛ばしてください)
BOOK2で終わっている以上作品の続きは存在していくんでしょう。1Q84の世界から脱出した青豆に対し、天吾はまだ存在しているし、小松、安田恭子の不在の理由も明示されていませんし、ふかえりのこれからも、戎野教授も姿を消したままです。「物語に拳銃が出てきたら発射されなければならない」なら、この残された謎も発射されるべき銃弾だと思うのですが。
 僕のあくまで個人的悲観的予想なんですが、今作とそれに続くBOOK3、4で村上春樹氏は長編の最後の作品にしようと考えてるのではないでしょうか?この物語のフラグメントが、今までの村上作品の集大成から構成されているような感じと、これまで以上の村上レトリックの多用から、なんだかそんな気がしてならないのです。 
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.85
(2pt)

村上春樹に触れる時

村上春樹の新刊に何年かに一度触れる事になるが、その“何年”の間に様々な文学の新しい視点や珍しい文体に出会う事もある。その中で“いつまでも変わらない村上春樹”が、時に非常に古臭く。その“変わらなさ”が、一進一退をしつつ確実に膨らんでいるような文学の領域の中で、いつまでも成長を拒んでいる思春期の子どものようであるような印象を、私は抱いてしまいます。そしてその“変わらなさ”にやや辟易してもいる私は、それを“敢えて分かり易く示している”かのような。長編の枠では前作と言える『海辺のカフカ』の2者の物語の交互の配置、とそれらが混じり合って行く事。おいでなすったジョニーウォーカーよろしくな、ナカタさんよろしくな、カフカ君よろしくな人物と“人間の預かり知らない力”の登場に「またかよ」と、、、。あらゆる事物が、メタファーにメタファーを上塗りし、複雑で収集の困難になったような歪んだ寓話性は、更に進行したように思えます。それが良いことか悪いことかは別として。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.84
(5pt)

1つのQuestion,無限大のAnswer

久しぶりに楽しい読書を味わいました。
天吾と青豆の物語はあれで完結しているのだと思います。
天吾は最後に青豆に出会うことができた。
ふかえりと一緒にいる理由はもうない。
青豆は1Q84の世界の出口が閉じられていることを自ら確認することで、
自ら決めた人生の帰結を果たそうとしている。
(「引き金にあてた指に力を入れた」だけで、まだ果たされてはいないが)
BOOK3以降が出るのであれば、主人公は変わるのかなと思います。
ふかえりというキャラクターが非常に魅力的で印象に残りました。
ふかえりが話す言葉はすべてひらがな、カタカナで現されており、
純粋で無邪気な幼児性を感じさせます。
海外向けに翻訳した場合、ここまで味わい深くならないのでは。
乳房に関する描写が目に付きました。母性への暗喩でしょうか。
(天吾の母親の幻影、ふかえりの形のよい胸、青豆の左右の形が違う胸)
エルサレム賞スピーチを基に解釈すれば、リトルピープルはシステム、
反リトルピープルは個々の存在ってことでしょうか。
何故ふかえりがリトルピープルを導き入れたのか?
それは「さきがけ」というシステムに対抗するためなのではないでしょうか。
力には力を。システムにはシステムを。
システムとは個々と相対する圧倒的な存在であると共に、個々を内包する存在でもあるのです。
エルサレム賞スピーチを批判する海外の人々にはその辺が理解されていないのではないかと思います。
システムvs個々とは単純な対立構図ではなく複雑なものです。
まるで無数に絡まった電線のように。
そのほかに無数の暗喩が散りばめられており、読み終えた現在、
色々妄想して楽しんでいる所です。
あと、この本の背表紙を眺めてて気づいたのですが、
「1Q84」の「8」は横にすると「∞」になります。
「4」は「A」にも見えます。
つまり、「1」「Q」「∞」「A」
1つのQuestion、∞のAnswerと解釈できます。
1つの物語(Q)に対して解釈(A)は無限大だ、
という村上氏のシークレットメッセージかな・・
なんて考えすぎでしょうか。。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.83
(2pt)

いまいち腑に落ちない作品

日本を代表するベテラン作家の新作だけあって、なお且つ何冊か読んでいるので、(海辺のカフカなど)期待して、上下巻計二冊、発売日に購入して
一週間かけてじっくり、堪能して読みましたが、最初のBOOK1の方は、普通に楽しめましたし、展開も徐々に変わっていって楽しめましたが、BOOK2ははっきりって、退屈でした。展開は、鈍いし、ある人物の説明もなければ、主人公のことばかりで、うまく文章で、ごまかしているのに非常に退屈さを感じました。だいたい、あらすじを何回も解説してどうするの?まったく腑に落ちない部分がやや目立った形の作品になったと思います。もう少し概念的に人間模様を描いてもらいたかった。主人公だけではなく後半の最後の200ページは、本当に読むのが、かったるかった
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.82
(4pt)

気をつけるべきこと

文章を書くとき、"気をつけること"は何だろう。
話をするとき、"気をつけること"は何だろう。
ひとつに「タイミング」と「実行すること」だと思う。
詳しくは書かないが。
主人公はちょうど僕の年と近い。限りなく近い。
その主人公"たち"は、【あること】を実行しなかった。20年にも渡り。
僕は、20年という月日を回顧したことがあるだろうか。いや、ない。
20年前から胸の内に秘めていた部分、それに気づいているのに気づいていないように過ごし、
でも、20年間ずっと実行してこなかった【あること】。
それが結果的に良かったのか、良くはなかったのかは、未だにわからない。
「もし…だったら」の世界だ。タラレバの世界だ。     ^^^^^^^
この小説を読む事を実行したのも、読む「タイミング」があったからだ。
血液中のヘモグロビンが酸素をからだ中へ送り込むように、
タイミングという脳の中で生み出さられる時間と時間の織り成しが、
次の時間と時間の織り成しを産み出す。
この「1Q84」は、上下巻というタイトル付けではない。
(1)(2)とタイトル付けされている。
そして、(1)は4月から6月、(2)は7月から9月を表現している。
アマゾンのレビューは呼んでいないが、
きっとこの小説を読んでいる人は、続編がある、と思っている。
僕は以下のケースがあるように思う。
 ・case1:(3)(4)巻がある ⇒物語のゴールを想像するに、(1)(2)だと6割くらいの内容だから
 ・case2:(3)巻がある  ⇒(4)巻が「1Q85」になってしまうから。
さて、どうなるだろうか。。。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.81
(3pt)

いまいちシックリこない作品

日本を代表するベテラン作家の新作だけあって、なお且つ何冊か読んでいるので、(海辺のカフカなど)期待して、上下巻計二冊、発売日に購入して
一週間かけてじっくり、堪能して読みましたが、最初のBOOK1の方は、普通に楽しめましたし、展開も徐々に変わっていって楽しめましたが、BOOK2ははっきりって、退屈でした。展開は、鈍いし、ある人物の説明もなければ、主人公のことばかりで、うまく文章で、ごまかしているのに非常に退屈さを感じました。だいたい、あらすじを何回も解説してどうするの?まったく腑に落ちない部分がやや目立った形の作品になったと思います。もう少し概念的に人間模様を描いてもらいたかった。主人公だけではなく後半の最後の200ページは、本当に読むのが、かったるかった。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.80
(3pt)

村上春樹は才能ある作家「だった」

タイトルにも記載させて頂いたが、村上は確かに才能ある作家だった。それは「世界の終りとハード〜」や「ノルウェイの森」を読めば、その卓越したメタファー、文章力、独自の世界観らは当時の日本純文学作家群の中でも群を抜いていた。しかし、本作はもう村上の「才能の枯渇」を露呈しているものでしかない。〜まず、作劇の基礎中の基礎であるが、小説は大きなモチーフ(メタファー等)によって網羅されるものであり、「自分の書きたい事を直接書く」事は純文学の完成度からいって、あってはならないのが原理原則だ。それならばエッセイですむ。しかし、本作は特段のしかけもなく、ただ二人の主人公のほぼ独白と描写によって村上が言いたい事を「直接書いて」しまっている。〜僕自身は「ねじまき鳥〜」から明らかな作品の劣化を感じてきていたが、ここまで来ると、村上の才能の枯渇を疑わざるを得ない。〜どんな才能ある人間でも才能とは有限の貯蔵タンクだ。天才・三島由紀生であっても遺作となった「豊穣の海」の3.4巻は1.2巻とは明らかな枯渇を露呈していた。〜村上がこの先作家としてどんな活動を続けていくのかは本人にしかわからないが、僕自身、残念だが村上の今後のフィクション純文学作家としての活動は厳しいものになる。としか思えなかったのが本作の読了感だ。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.79
(3pt)

リトル・ピープル

リトル・ピープルとはきっと日本人のことである。そのネタは、ランディ・ニューマンの 'Short People' からとられている。また、今回も露骨な性描写が含まれているようだが、これまでの村上の作品でもおそらくそうであり、ストーリーがだれないように悪趣味な暴力描写やセックス描写を挿入してしまうところが彼の「弱さ」を露呈してしまっている。そこが大きなキズとなって、いつまでも三流の小説しか書けないという、村上春樹の限界がある。まだ『1Q81』を読んではいないが、学校の図書館で借りられるようになったら、たぶん、読んでみようと思う。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.78
(5pt)

幸福

文章・構成・テーマ。どの要素をとっても、これほどレベル高く、緻密な小説を作り上げることができる作家は、現代の日本の文学界では、村上春樹をおいて他にあるまい。
私は彼の小説を、翻訳なしの原語(日本語)で読めること、つまり日本人として生まれたことを、至上の幸せに感じる。
ベストセラー書・話題書の常として、風当たりも強く、ここAmazonでも辛辣な評価が散見されるようだ。
が、それでも私は、この小説を現代日本文学を代表する作品として、多くの人に強く推したい。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.77
(5pt)

次作が待ち遠しい

村上春樹と同時代に生きて、新作を読めるということだけで幸せだと思う。
そして、私たちには、世界中の読者に先駆けて読めるという特権もある。
天吾の電話中に、ふかえりが綿棒で耳掃除をしているシーンが可愛かった。
村上さんは昨年お父様を亡くされたそうですが、天吾の父との会話はたいへん印象的でした。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.76
(3pt)

抽象画家としての村上春樹について語ること

本作品の構成と意義についてまとめてみました。ご参考にどうぞ。
(1)大構成
   『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』、『海辺のカフカ』と同様に、
   最初は全く接点がないような二つの物語が語り始められ、徐々に接点が明らかになり、
   加速度をつけて接近していくという、いわば渦巻き状の構成となっている。
   前の二作品よりも長編であるため、特に物語の始まりの部分がゆっくりしすぎており、
   また、著者があまり得意としない、歴史、民族、宗教などの社会問題の領域に踏み込ん
   でいるため、かえって作品としての深みが損なわれている感がする。
(2)中構成
   物語の一つは、「原作者とらイター」といういわば楽屋裏話的であり、もう一つは
   「犯人と警察官」という推理小説にありがちなパターンとなっていて、前ニ作品の
   奇抜で魅力的なストーリー比べると明らかに新鮮味に欠けると思う。
(3)小構成
   文章は独特のメタファーやアフォリズムにあふれており十分魅力的なのだが、こちらが
   年をとったのか、著者の力量が全盛期程ではないのか。やはり、落差を感じてしまう
   出来となっている。
おおざっぱに言うと、村上春樹以前の日本文学は、小説という虚構をいかに現実として
みせるかをテーマとしていたが、村上春樹の文学は、むしろ小説という虚構でなければ、
表すことができない、人間という存在の本質に迫ろうとしているように見える。
これは、抽象画が非現実的世界を描くことにより、かえって写実絵画より世界の本質を
人々に見せつける力を持っていることと、非常に似ているように思う。
そのような意味において、村上春樹が戦後の文学の大きなターニングポイントとなっている
ことは間違いないだろう。しかし、本作品は構成に多くの何点を持っており、村上春樹の
代表作として後世の人々に評価されることはないだろうと私は思う。   
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.75
(5pt)

ブランド品

内容を知らないのにここまで売れてしかもマイナス批評してるのって、まさにこの作品の題名どおりですね。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.74
(5pt)

先入観なしに読んで欲しいです

2巻とも読みました。
村上さんの本はほとんど読んでいますが、今回の発売直後からのお祭り騒ぎに、正直なところ戸惑いを感じました。
私は、自分の価値観で読みたいと思って、読み終わるまでは、あえてレビューや感想を読まないようにして、読み通しました。
賛否両論わかれていますが、私は5つ星評価です。
今までの長編小説に比べて、ぐっと現代社会が反映されています。
想像力豊かな世界を期待するなら他の作品を読むことをオススメします。
現実とフィクションが入り組んで、その場にいるような臨場感を私は感じました。
読み終えて、はじめからまた読んでいます。
気になるから読んでみよう・・程度の興味で読むのだったら、近いうちにマーケットプレイスで安価で売る人も出てくるのでは??と思います。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.73
(2pt)

もう、有効ではありません

僕にとって、村上春樹さんの描く世界観は、もはや有効ではなくなってしまった。
きっと創造力はもう湧き出してこないのだろう。
「ダンス・ダンス・ダンス」までは間違いなく有効だったし、「ねじまき鳥クロニクル」も結構、有効に機能した。
今から読む人にとっては、最近の小説のほうが有効なのかもしれないし、世代によっても違うのかもしれない。
今さら「ツイン・ピークス」のボブみたいなのもどうかと思うが、語り口が洗練されていて、それなりには読める。「世界の終り〜」がもう一度読みたくなるという効能もあります。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.72
(5pt)

BOOK12まででも

この物語では、物語の中で登場人物たちが新たな物語を作り、新たな物語を作った登場人物たち自らも、自分たちの作り出した新たな物語の中を生きることになる。
私たちが現実に生まれて成長し生きていくときにも、きっと同じことは起きている。ただし、新しい物語がそれまでにあった物語とほとんど変わりない人もいれば、それまでにない斬新な物語を生み出す人もいる。そして、新しい物語を一緒に生み出してくれる自分以外の人と共に生きていける幸せな人もいれば、不幸にしていない人もいる。
この物語を読んで、そんなことを考えた。
物語では、神的な存在と、それに対抗する人間のエピソードが語られる。しかし、物語は始まったばかりだ。作中に出てくる「平家物語」のように、この物語は叙事詩的な文芸作品なのだろう。
この後、物語はどのように展開するのか、登場人物たちの願い、愛は成就するのだろうか。BOOK6まででもBOOK12まででも、延々この物語を読んでいたい。
1Q84 BOOK 1 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 1より
4103534222
No.71
(5pt)

痛烈な皮肉としての小説あるいは諦め

 誰もがいろいろな形で楽しめるエンターテイメントでありながら、その奥底にあるに村上春樹の思いは”自己内省力、自己批判力のない浅はかな人々に対する批判”です。それは箇所箇所で読むことができます。
 小説の中で何度と繰り返される文章に、
”説明されなければ分からないということは、つまりそれは説明してもわからない”
というくだりがあります。
 この文章は一読、「物語は自由に解釈してもいいのだ(この小説もね)」「言葉で伝えることのできることは限られているんだよ」「もっと感覚を解放して生きよう」などと読み取ることができます。
 しかし、これはおそらく公、一般大衆に対する、村上春樹としての最大限の皮肉であり批判であり軽蔑であると想われます。しかしそれらの感情の伝達が直接的であることは、いつの時代でも許されません。そうすることは数多くのターゲットからのパッシングを受け、最悪飯の食いはぐれになります。伝えたいのに伝えられない感情は塵のように少しずつ積もっていきます。そして今回、素敵なホウキとチリトリを用意して事を成すのです。。
 そしてついに今まで溜まりに溜まった心のお掃除がはじまります。伝達可能性の限界に挑みます。
 そして、なんとも洗練された文章と卓抜な比喩力によって、『言葉にして言葉でないところに訴えかける』ことに成功するのです。。物語という言い訳を施しながら。
 そこで語れるのは、彼の世界観(生きる為に非常に大事で少数の人間が持ちうる、と彼が考えている)の肯定の物語です。それも核なる部分はわかる人だけがわかってくれればいいという風で、選民的であります。
この選民性を物語の奥深くの織り込む。
そして、読者の多くにその選民的優越感を感じさせる(村上の嫌悪はそのような人達に向けられているというのに)。。
その技術と圧倒的な才能。
ただ感服です。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.70
(5pt)

そこにある特別な何かを感じることができる

そこに、言葉にすることの難しい特別な何かを感じることができます。
他の文章の書き手と、明らかに何かが違います。
電車で読んでいて、物語に引き込まれ、2回ほど乗り過ごしました。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.69
(4pt)

性的描写の多い純愛小説

性的描写はbook1の方が多く、後になるほど純愛度が増しています。
2人の主人公は関係性が段々と強くなっていき、リンクしていきます。
しかし、最後はとても切ない。
読み終わった後、ちょっとした疲労感がありました。
しかし癖になる!もう一度読み返してみたいと思う作品です。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.68
(3pt)

「世界の終わり〜」は超えていない

BOOK1ではそれほどの強さを感じなかったものの、BOOK2で一気に引きつけられる感覚。
「世界の終わり〜」は超えていないと判断したい。
「ねじまき鳥〜」も超えていないと判断したい。
但し、最後の最後、主人公が療養所に出かけていく場面から終末までは
村上春樹キター!!という感じです。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230
No.67
(4pt)

アニメ化を希望

村上チェイサーとしては、「村上春樹ワールド」を堪能できた作品。
(ちなみに一番好きな作品は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』、
苦手な作品は『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』デス)
渦(そういえば「Q」という文字も渦してますが)のような構成は秀逸で
ぐんぐん巻き込まれていく。
これは『出口のないペーパームーン・ワンダーランド』。
というか、きっと唯一の手段はあるのかもしれない。
そういう意味で主人公と父親のエピソード&第23章がとても興味深かった。
登場人物含め要素的には総動員感(既視感)があるので
ファンには村上図書館的な楽しみ方ができるかも。
逆に、この本がはじめての村上春樹体験という方の感想をこそ聞きたい。
個人的には村上春樹にとっての小説作法のような読み方をしてしまった。
なにかを取りだし、形にして、ばらまく。
なにかを受け取り、分身(観念)を生み出す。
信じればフィクションでも個人の内的世界は変わる。
内的世界が変わると外的世界も変わる。そしてそれ以前の世界は失われる。
そういう、ある種の物語世界の舞台裏を描いた(ダーク)ファンタジーと
して楽しめた。
(『東のエデン』の神谷監督にぜひアニメ化を希望したい)。
それにしても作者の嗜好(狙い?)かもしれないが
作者の性描写・性暴力表現の多用は個人的には違和感を感じ続けているが
すでに作風というべきなのか、こちらはファンの方々の感想を聞きたいところです。
1Q84 BOOK 2 Amazon書評・レビュー: 1Q84 BOOK 2より
4103534230