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ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編
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ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全131件 101~120 6/7ページ
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最初に読んだときにはあまりに深い世界観と構成に鳥肌が立ちました。まだまだ、人生経験も何もかも浅いですが。この小説に出会ったことは幸運だと思います。淡々と語られる「僕」の物語には不思議なそしてどんな物語にも無い空気が流れています。ねじまき鳥の声はいつか僕にも聞こえるのでしょうかね。しかし、自分の読解力の無さがもどかしい。もっと、もっと、深いところまで読みたい。そう思うのです。最後に始めて読んでから5年たちましたがこれより面白い小説にはまだ、巡り合えないです。 | ||||
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村上春樹さんの作品にはじめて出会ったのがこの作品で一番好きです。全作品を読んでるわけではありませんが。ただ他の作品をいくつか読んでみて、どうも村上さんてひとつの大きな形の定まらないテーマをずっと追っていていろんな角度から表現しよう表現したいと試みてるような印象を受けました。謎が多いし、全体的になにをいいたいのかよくわかりません。箇所的になんでここでこの話が?ていうのもよくありました。この作品を研究してる人っていっぱいいるんでしょうね。わたしはネット上で公開していたある分析文を読ませていただいて系統的な理解をすこし深めることができました。でもあの見方もひとつの見方でありこの作品はきっといろんな読み方・感じ方ができる可能性を含んでるんだと思います。個人的に精神が不安定な時期に読んだせいもありますが。衣服・食事・住居に対する意識を強く感じさせられました。その物や行為を通して自分を感じること支えること表現すること。時間的な縦軸と社会的な横軸にクロスされてる意識と身体。それにまつわって良くも悪くも受け継がれていくもの。さりげない科白にはっとさせられることが多かったです。 | ||||
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本書を読んだ多くの人がそうであるように、私もその世界にどっぷりとはまってしまいました。私の拙い読書経験のなかでも5本の指に入る程の圧倒的な存在感を持って、芯に訴えかけてくるものがありました。いや、そう錯覚しているだけかもしれません。それほどの迫力、表現しづらいエネルギーがそこにはありました。 そう感じられるのは、きっと本書の最後の部分がそうさせているのでしょう。何気ないどこにでもいそうな夫婦の話から、奇妙な展開が姿を現し、一部の締めくくりとして登場人物の悲惨な戦争体験が語られます。なんとも素晴らしい文章力をもって編まれたストーリーの展開の仕方でしょう。 もうこれは読んだ人にしかわかりません。このような本に対してどのような感想を述べてよいのか全くわかりませんが、ここに述べているのは私が感じた素直な読後の気持ちです。まだ一部のみしか読んでいませんが、この世界にはまる事が出来た事を光栄に思います。 ただ好き嫌いはある作品だと思います。題名のファンタジスティックな印象とは全く違った場面展開は、万人受けするようでいて、その好みははっきりするのではないでしょうか。とにもかくにも早く続きを読むことにします。 | ||||
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大長編ですが、テーマはシンプルだと思います。「夫婦の片割れとして、自分はどうあるべきなのか」はっきり言ってとても重たい小説。僕の場合、読み終わるころに熱を出しました。本当です。文章はとても読みやすく、文体もすばらしい。話の内容や情景はすーっと頭に入ってくる。水を飲むくらい簡単に理解できるし、イメージできます。だからこそ、苦しい。その内容や情景が、逃げ出したくなるほど重たいからです。後頭部が熱く火照ってくるほどグロテスクなシーン、戦争と暴力、理不尽。いろんな「害悪」が詰め込まれています。読者に対する拷問なのではないか、と思えるほど。村上春樹作品において、これほど苦痛に満ちた小説はまずない。同時に、とても示唆に富んだ小説です。人に言いたくなるような名せりふが多い。箴言に満ちています。知的なかっこよさがあります。主人公は職を失い、何もかも中途半端で、取るに足らない男です。僕みたいな男です。でも彼は奥さんを愛している。しかし妻を失いつつある。愛だけは貫きます。完璧な愛ではありません。いくつも過ちを犯す。力も足りない。怠慢すら過去にはあった。でも終わらない愛です。どんな苦難にあっても、いや苦難にあえばこそ蘇る愛です。小説でしか表現し得ないラブストーリーだと思います。読後、なんとなく、人生が面白くなってきます。 | ||||
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村上春樹独自の世界から逸脱した新たな章と言える。あいかわらずの幾何学的な物語展開と風景描写から、一種のアクロバットな遊戯によって、私は止まる事を忘れる。この甘美な世界へ一歩足を踏み入れたら、そこまでのロジックは役に立たない。 | ||||
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この本は村上春樹が読みたくて、ではなく単純に「ねじまき鳥クロニクル」というタイトルに惹かれて手に取りました。本の中身はタイトルそのまま、ねじまき鳥年代記。誰も姿を見たことがない、ねじまき鳥がねじを巻く不思議な世界。いったん読み始めたらねじまき鳥の世界にはまってしまい、なかなかぬけだせずに一気に読んでしまいました。頭が覚める一冊です。 | ||||
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話全体に、シュールレアリスム風な雰囲気が漂っています。まだ、第2巻の初めまでしか読んでいませんが、誰しもが抱えている問題、もやもやして、でもそれがなんだかわからない抽象的な問題を、解決してくる結末だと信じて読んでいます。登場人物(特に主人公)、がとても個性的なのに、共感できる人です。人間のいろいろな面を、それぞれの登場人物にしたんだと思います。「泥棒かささぎ編」は物語の、始まりです。主人公の周囲で、たいへんな何かがこれから起こるであろうと予想される、不可思議な出来事が起こり始めます。これは、誰しも身に覚えがあるできごとなのでしょう。 | ||||
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村上春樹の小説の中で1番好きな小説が「ねじまき鳥クロニクル」です。日本の小説で1番面白いと思います。だまされたと思って読んでみてください。絶対に後悔はしないです。長いけれど、一気に読めます。小説は、ある日、岡田トオルの妻クミコが家を出てもう2度と戻ってこない所からはじまります。クミコは、兄である綿谷ノボルの元に行きます。岡田トオルの世界をこっち側としたら綿谷ノボルの世界はあっち側となります。この小説は、クミコさんを綿谷ノボルの世界から取り戻すために、深い深い井戸の底から「ねじまき鳥さん」が戦います。中国大陸の井戸、家の裏の井戸、シナモンが聞いたねじまき鳥の声、夢の中でみるホテルの部屋の女、動物園の園長が聞いたねじまき鳥の声。血がついたバット。くらげ。ナツメグ。すべてがひとつの「ねじまき鳥」というクロニクルでつながり、結末は。。。とにもかくにもすごく面白いです。徹夜して上、中、下を一気に読みました。ぜひぜひ読んでみてください。 | ||||
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僕は村上春樹の作品を読むのはこれが始めてなので、この作品がファンの方にとってどのような評価をなされているものなのかはわかりません。ただ、この作品3冊という長編にも関わらず読みやすく、いろいろな謎が散りばめられているため、読者に次の展開を予測させない期待感をもたせます。また、描写が細かく丁寧なため、今読んでる世界が虚構の世界なのか現実世界の話なのかわからなくする不思議な文章力を秘めていると感じました。恐らくですが、この作品は村上春樹を初めて読む人にとっては、彼の特徴がよく表れているような感じがするため、いい本なのではないでしょうか。 | ||||
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世界の終わりとハードボイルドワンダーランドと甲乙つけ難い名作。この世の中には、不条理な暴力が満ちあふれていて、それは突然やってくる。それは社会の中のシステムが間違っていたり、狂っていたりすることが問題なのではないか?というテーマは、後に「アンダーグランド」で結実していく。その非情な世界での閉塞感を描ききっていた「世界の終わり~」から、ここでは、その社会と向き合う姿勢を見せたのが、「ねじまき鳥」ではないだろうか?小説という虚構の世界を駆使して、より現実の鈍さ、惨さ、恐ろしさを際立たせてくれる手法は相も変わらず見事です。 | ||||
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スパゲティーを茹でていたら、電話が…といった短編のような始まりから、3冊分の物語が始まります。個人的には第1部の最初の章だけで、非常に優れた短編として完成しているなぁという感じを受けました。電話、猫、ねじ巻き鳥、女の子…全てが不思議に満ち溢れています。この冒頭から、何を軸に次々と物語が展開していくのかと作者の想像力が読者の想像力に訴えかけてくる作品です。 | ||||
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題名から、ファンタジーっぽい内容なのかと思って読んでみたら、違いました^-^;はじめのうちは、一体どんな話?ととまどいますが、すぐこの世界になじめます。普通の現代世界のようで、何かおかしな、独特の世界です。(村上春樹はあまり読んでないのでわかりませんが、これが村上春樹ワールドなのかな?)この第一部だけでは、一体何が何やらわかりませんが、なんとなくひきこまれてすらすらっと一冊読み終えてしまいます。二部・三部が楽しみに思える一冊でした。 | ||||
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非常にシュールな話。夢と現実、過去と現在。さまざまな世界が交差している。現実のほうが仮想的に描かれていたり、夢のほうがリアルだったり。 最後まで読めば、ある程度の謎解きはされるが、全てが解明するわけではない。いったい何だったのかわからないこともあった。 読後、不思議な印象の残った話だった。 | ||||
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厚めの本だったので敬遠していたんですが、読み出してみるとあっという間に読破してしまいました。ぜひ一読あれ! | ||||
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僕の村上春樹デビューがこの作品でした(大学の講義で「風の歌を聴け」を読んだが、あれは読書とはいえない)。僕がどうこうと言える作品ではありません。「ワタナベノボル」とは?「井戸」?「猫の失踪」?「ノモンハン事件」?「動物園」?と考えるところはいくらでもある。しかし、この作品が傑作であることは掛け値なしに保障できることです。 この小説にはジョン・アーヴィングの「熊を放つ」(村上春樹氏が翻訳)の要素が多く取り込まれている気がする。テーマとしては別のところにあるようだが・・・。 謎に満ち、メタファーの富んだ村上ワールドを思う存分堪能できる作品であることは確かです | ||||
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初めてこの本を手に取ったときはただの分厚い本だとしか思いませんでした。村上春樹に出会ったのはこの本が初めてで、本当に最初の印象はいまいち良くなかったのですが、最初の一ページを開いた時の衝撃は今でも忘れられません。まず最初に主人公はパスタをゆでてるんですよ。実に普通に。その段階でかなり虜になりました。あまりにも描写が淡々と、かつ無気力な感じで、本当に読者には「こう読め!」とか「ここはこういう意味がある!」とは求めていないように感じました。それが本当に読み心地が良くて、食い入るように読んだのを覚えています。妻が失踪してから、主人公は妻を捜して旅をします。実に無関心かつ言葉少なげに。けれど最後に主人公は驚くほど積極的に愛を表現します。何より、愛を伝えます。私は何よりそこで主人公の秘められた熱いものを感じました。誰より素直に、一生懸命生きて、そして妻を本当に大切に、慈しんで愛しているこの主人公がとても好きになりました。この主人公の傾向は村上さんのどの本にも見られること、ゆえに私はずっと村上さんの本から離れられません(笑)関係ないですが好きな人がなんとなくこの人に似ている気がします(笑)これぐらい人に愛されたいなぁと心底思った作品です。是非お時間がある時にこの本、読んで見てください。魂の根本にある生きること、愛することの純粋さと大切さ、一生懸命さを感じると思います。 | ||||
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第1部のみ読み終わった時点でこのレビューを書いているので、他の方々がレビューで「妻を取り戻しに行く」話について書いているのを読んでも、まだ何それって感じです。次の展開が早く知りたくて途中でやめるのがとても難しい本でした。満蒙国境で間宮中尉が遭遇した事件の描写は、モンゴル人に対して一生消えない偏見を持ってしまいそうでショックでした。読みやすさとテンポのよさを持ちながら、音楽やファッションや歴史についての該博な知識を背景に感じさせる文章はすごいと思いました。2部、3部の展開に期待してます。 | ||||
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描かれている世界が頭の中にブワーッと広がって、あっという間に虜になっていました。わたしにとって何度でも読める、最高の作品です。 | ||||
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「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」という少し長いタイトルの作品と並ぶ、傑作です。どちらも長編で、「世界の~」は2冊、「ねじまき鳥クロニクル」は3冊にもなります。先が気になるストーリー展開と非常に読みやすい文章、表現。登場人物もかなり魅力的な人ばかりです。「村上春樹作品は読んでみたいけどこれは量が多いよー」という方はいるかと思いますが、読み始めたら「3冊あってよかった」という考えに変わってしまうこと間違いありません。 | ||||
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長く,複雑な物語。しかし,筆者の他の作品とは違い「妻を取り返す」という明確な目的があるのでその分,読み進めるのが楽しい。そして,心に深く生きつづける作品である。占い師に会ったり,バットを手にしたりRPGをしているような気持ちになる。テーマの見解はいろいろ分かれるだろうが私はこの作品を通して「孤独との向き合い方」のような物を学んだ気がした。 | ||||
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