国境の南、太陽の西

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評判

国境の南、太陽の西の評価:

4.22/5点 レビュー 233件。 B ランク

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平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全466件 381〜400 20/24ページ
No.86
(4pt)

ある一人っ子の少年の成長

 村上春樹作品としては珍しく、一人の少年が大人になるまでの長い期間を書いている。現在の私の中ではこの作品は著者の作品の中でB級だ。他の長編作品ほどの強い個性のようなものを感じないのは、これが大人の小説だと言うことか?あと十年ぐらいしてから読んでみればこの作品の更なる良さが分かるかもしれない。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.85
(4pt)

ある一人っ子の少年の成長

 村上春樹作品としては珍しく、一人の少年が大人になるまでの長い期間を書いている。現在の私の中ではこの作品は著者の作品の中でB級だ。他の長編作品ほどの強い個性のようなものを感じないのは、これが大人の小説だと言うことか?あと十年ぐらいしてから読んでみればこの作品の更なる良さが分かるかもしれない。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.84
(5pt)

一人っ子必読!!

たぶん、この小説は、一人っ子の人と、そうではない人が読むのとでは、感じるものが異なると思う(ちなみに、私は一人っ子です)。一人っ子が感じる寂しさ、孤独に対する恐怖、それでいて、孤独であることになれてしまっている現実、それは、兄弟がいる人には理解できないものなのかもしれない。そう感じさせる内容だった。そして、現実がもたらす寂寥を強く感じた。結局のところ、人は死ぬまでの間に、多くの人と出会い、同じ数だけ、別れを体験する。その現実を、痛いまでにわからせてくれる内容だった。最近、著者は現実を凌駕した世界を描き、それによって人々の内面を描き出そうとしているように感じられる。それはそれで、心を打つものがあるが、本書のように、現実のリアリティを追求し、そこに偶然と必然を織り込むことによって、世界の美しさと厳正さを描く小説は、自分の置かれた状況を直視するきっかけを与えてくれるものだと感じた。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.83
(5pt)

一人っ子必読!!

たぶん、この小説は、一人っ子の人と、そうではない人が読むのとでは、感じるものが異なると思う(ちなみに、私は一人っ子です)。一人っ子が感じる寂しさ、孤独に対する恐怖、それでいて、孤独であることになれてしまっている現実、それは、兄弟がいる人には理解できないものなのかもしれない。そう感じさせる内容だった。そして、現実がもたらす寂寥を強く感じた。結局のところ、人は死ぬまでの間に、多くの人と出会い、同じ数だけ、別れを体験する。その現実を、痛いまでにわからせてくれる内容だった。最近、著者は現実を凌駕した世界を描き、それによって人々の内面を描き出そうとしているように感じられる。それはそれで、心を打つものがあるが、本書のように、現実のリアリティを追求し、そこに偶然と必然を織り込むことによって、世界の美しさと厳正さを描く小説は、自分の置かれた状況を直視するきっかけを与えてくれるものだと感じた。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.82
(5pt)

かなりオススメ★

私が村上作品にはまったのはこの本を読んでからです。日常には、何不自由なく過ごしている主人公の前に昔大好きだった人が現れる…なんてことない、ありがちな恋愛小説の設定です。でもだからこそ、心に響きました。結局時間は流れてしまうけど、もしかして本質的なものを忘れていってないのだろうか…毎日忙しく過ごしてると大切な事とか当たり前になって…とか色々考えさせられました。多分読む時期によって感じ方も違うんでしょうが、村上春樹さんの作品の中では一番現実にありがちな感じで最後の結末もすごく現実的にまとまって、冷たく暗い感じ、毎日の惰性のループからは、なかなか抜け出せないという事がとてもリアルに感じられました。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.81
(5pt)

かなりオススメ★

私が村上作品にはまったのはこの本を読んでからです。日常には、何不自由なく過ごしている主人公の前に昔大好きだった人が現れる…なんてことない、ありがちな恋愛小説の設定です。でもだからこそ、心に響きました。結局時間は流れてしまうけど、もしかして本質的なものを忘れていってないのだろうか…毎日忙しく過ごしてると大切な事とか当たり前になって…とか色々考えさせられました。多分読む時期によって感じ方も違うんでしょうが、村上春樹さんの作品の中では一番現実にありがちな感じで最後の結末もすごく現実的にまとまって、冷たく暗い感じ、毎日の惰性のループからは、なかなか抜け出せないという事がとてもリアルに感じられました。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.80
(4pt)

主人公が

プールで泳ぐシーンと娘を車で幼稚園に送っていくシーンと奥さんとの馴れ初めの回想シーンで旅先で雨宿りするシーンが好きだな。あんな絵に描いたような成功者、逆玉になってみたいもんよのぉ~僕は豊橋で怖い顔になってる側の人間だもの。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.79
(4pt)

主人公が

プールで泳ぐシーンと娘を車で幼稚園に送っていくシーンと奥さんとの馴れ初めの回想シーンで旅先で雨宿りするシーンが好きだな。あんな絵に描いたような成功者、逆玉になってみたいもんよのぉ~僕は豊橋で怖い顔になってる側の人間だもの。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.78
(5pt)

喪失を意識せず生きていく私たちへ

発売当時の90年代、喪失ということに実感値をもてず、理解に苦しんだ覚えがあります。ただ、大好きな村上春樹が年をとって、青山や外車が出てくるほど豊かになったんだな。という印象でした(失礼・・)。自分もそれなりに時を過ごし、再度読み直したとき、共感の高さに自分自身も驚いてしまったのです。時間を経ていくことは、得ることも多く、不幸せではない程度にみんな過ごしていると思います。日々の忙しさの中で、喪失している自身を前向きな現象だと捉え、がんばってる自分をはげまして、生きているでしょう。改めて突きつけられた気がしました。我々は喪失しているのだと。そして喪失しているのは自分だけではない、自分の大切な人たちも自分と関わることによって喪失しているのだと。何を失ったのか、それは得たものより大切なものなのか、得たもののほうが大切なものなのか。問いかけながらも、日々時は流れていくのでした。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.77
(5pt)

喪失を意識せず生きていく私たちへ

発売当時の90年代、喪失ということに実感値をもてず、理解に苦しんだ覚えがあります。ただ、大好きな村上春樹が年をとって、青山や外車が出てくるほど豊かになったんだな。という印象でした(失礼・・)。自分もそれなりに時を過ごし、再度読み直したとき、共感の高さに自分自身も驚いてしまったのです。時間を経ていくことは、得ることも多く、不幸せではない程度にみんな過ごしていると思います。日々の忙しさの中で、喪失している自身を前向きな現象だと捉え、がんばってる自分をはげまして、生きているでしょう。改めて突きつけられた気がしました。我々は喪失しているのだと。そして喪失しているのは自分だけではない、自分の大切な人たちも自分と関わることによって喪失しているのだと。何を失ったのか、それは得たものより大切なものなのか、得たもののほうが大切なものなのか。問いかけながらも、日々時は流れていくのでした。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.76
(5pt)

ラヴ・ストーリー史上最高のラヴ・ストーリー

1991年の初めから、約2年半、氏はスコット・フィッツジェラルドの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジ(プリンストン)に住んでいる。この間に氏は2つの重要な長編小説を書き上げる。ひとつが『ねじまき鳥クロニクル』そしてもうひとつがこの『国境の南、太陽の西』である。僕は作家の小説を書き上げた場所というのは、ものすごく重要な小説構築の要素だと考える。スコット・フィッツジェラルドに幾多の天啓を与えたプリンストンの地は、スコット・フィッツジェラルドを敬愛する氏にも驚くべき天啓をもたらした。『ねじまき鳥クロニクル』はシニカルな村上ワールドの、そして『国境の南、太陽の西』は村上ラヴ・ストーリーの最高傑作だからだ。2つは全く別の世界だが、現実世界に深く密接しているという共通点を他の村上作品より強く持っているという共通点も感じられる。もう一度断言するが『国境の南、太陽の西』は村上ラヴ・ストーリーの最高傑作だ。売れまくった『ノルウェーの森』も遙かに及ばない最高傑作である。ジャズの旨味が随所に効き、プリンストンの地の天啓がしみた素晴らしい文体が過去・現在に出会う女性達を見事に描ききる。そして村上氏は主人公に常に自問させる。この人生は確かに順調かもしれない、でも本当に俺の本当の人生なのか、と。いつか、敏腕なディレクターがこの作品の価値に気がつき、映像的なこの小説を映画にしてくれるだろう。それは日本かもしれないし、アメリカなのかもしれない。ナット・キング・コールの『国境の南』の果てのもうひとつの場所と時間で、僕の過去の想い出の中にいる『その後の』彼女ともう一度出逢い、その映画をみたいなと思う。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.75
(5pt)

ラヴ・ストーリー史上最高のラヴ・ストーリー

1991年の初めから、約2年半、氏はスコット・フィッツジェラルドの故郷マサチューセッツ州ケンブリッジ(プリンストン)に住んでいる。この間に氏は2つの重要な長編小説を書き上げる。ひとつが『ねじまき鳥クロニクル』そしてもうひとつがこの『国境の南、太陽の西』である。僕は作家の小説を書き上げた場所というのは、ものすごく重要な小説構築の要素だと考える。スコット・フィッツジェラルドに幾多の天啓を与えたプリンストンの地は、スコット・フィッツジェラルドを敬愛する氏にも驚くべき天啓をもたらした。『ねじまき鳥クロニクル』はシニカルな村上ワールドの、そして『国境の南、太陽の西』は村上ラヴ・ストーリーの最高傑作だからだ。2つは全く別の世界だが、現実世界に深く密接しているという共通点を他の村上作品より強く持っているという共通点も感じられる。もう一度断言するが『国境の南、太陽の西』は村上ラヴ・ストーリーの最高傑作だ。売れまくった『ノルウェーの森』も遙かに及ばない最高傑作である。ジャズの旨味が随所に効き、プリンストンの地の天啓がしみた素晴らしい文体が過去・現在に出会う女性達を見事に描ききる。そして村上氏は主人公に常に自問させる。この人生は確かに順調かもしれない、でも本当に俺の本当の人生なのか、と。いつか、敏腕なディレクターがこの作品の価値に気がつき、映像的なこの小説を映画にしてくれるだろう。それは日本かもしれないし、アメリカなのかもしれない。ナット・キング・コールの『国境の南』の果てのもうひとつの場所と時間で、僕の過去の想い出の中にいる『その後の』彼女ともう一度出逢い、その映画をみたいなと思う。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.74
(2pt)

理解しかねる。

意味不明とかではなくて、どうしてこんな作品を村上さんは出したのだろう、と思いました。もう少し考えてみれば、もう少し冷静に考えてみれば、いかに無意味な作品であることが、お分かりいただけるかもしれません。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.73
(2pt)

理解しかねる。

意味不明とかではなくて、どうしてこんな作品を村上さんは出したのだろう、と思いました。もう少し考えてみれば、もう少し冷静に考えてみれば、いかに無意味な作品であることが、お分かりいただけるかもしれません。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.72
(5pt)

何故不評なのか?

~三十四になるが、去年の十月まで村上春樹を読んだことがなかった、元々メジャー嫌いと、写真で見る村上春樹に興味が持てなかったからだ。ある日、本屋で二十五周年記念の文庫「風の歌を聴け」を手に取り、「完璧な文章など存在しない」その一行に惹かれ初めて春樹を買った。それから今年の一月までに講談社のものを中心に十四冊を読んだ。完全に春樹病になっ~~た、いや病になったというより「僕」という存在を確認することが毎日の日課になった。そしていつかこの心打つ日課が終わりをむかえることを恐れるようにまでなった。その中で一冊と言われたらオレはこの本というしかない、主人公と自分の境遇が似ていたという点があったことも確かだが、人生の折り返しを感じる時期に最も得難い感情とは何なのか、本当の至福~~とは何なのか、感じさせる話だった。最後の方は一ページ一ページがとても意味深く、島本さんの「全てを取る」ということの実現理想にもっていかれた。この本は発売当時不評で「5年後か10年後にまた読んで欲しい」と作者はいったらしいがこの時期に読めたオレは幸せ者だ、オレにとっての春樹ナンバーワンだ。春樹の最近の作品も読んでいるが山は越えたようだ~~、そして山を登ることは二度とないだろう、でもそれが刹那という芸術表現だと思う。~
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.71
(5pt)

何故不評なのか?

~三十四になるが、去年の十月まで村上春樹を読んだことがなかった、元々メジャー嫌いと、写真で見る村上春樹に興味が持てなかったからだ。ある日、本屋で二十五周年記念の文庫「風の歌を聴け」を手に取り、「完璧な文章など存在しない」その一行に惹かれ初めて春樹を買った。それから今年の一月までに講談社のものを中心に十四冊を読んだ。完全に春樹病になっ~~た、いや病になったというより「僕」という存在を確認することが毎日の日課になった。そしていつかこの心打つ日課が終わりをむかえることを恐れるようにまでなった。その中で一冊と言われたらオレはこの本というしかない、主人公と自分の境遇が似ていたという点があったことも確かだが、人生の折り返しを感じる時期に最も得難い感情とは何なのか、本当の至福~~とは何なのか、感じさせる話だった。最後の方は一ページ一ページがとても意味深く、島本さんの「全てを取る」ということの実現理想にもっていかれた。この本は発売当時不評で「5年後か10年後にまた読んで欲しい」と作者はいったらしいがこの時期に読めたオレは幸せ者だ、オレにとっての春樹ナンバーワンだ。春樹の最近の作品も読んでいるが山は越えたようだ~~、そして山を登ることは二度とないだろう、でもそれが刹那という芸術表現だと思う。~
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.70
(3pt)

時期尚早か

 この作品は 村上ファンには概して評判は良くない。「陳腐だ」とか「スノッブすぎる」であるとか言われいると思う。実際に読んでみてどうか。 確かに「独創性」に満ちふれた作品とは言い難いかとは思ってしまう。設定、ストーリーも どこかで聞いた事があるようなデジャヴュを覚えてしまい村上であれば もう少し「ひねり」であるとか「奇妙な味付け」であるとかが出来たような気もするのだ。そう言う意味で 器用さだけが目に付くような作品といえば そう言えるかもしれない。 村上が発売当時どこかのインタビューで不評を認めた上で 「5-10年後にもう一度 この作品を読んでみて欲しい」と発言していた記憶があるが その5-10年後である今日読み返しても まだ 僕には「解らない」としかいいようが無い。まだ時期尚早なのかなあと思う次第である。 最後に念のため付け加えますが 僕は この作品は 結構好きです。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.69
(3pt)

時期尚早か

 この作品は 村上ファンには概して評判は良くない。「陳腐だ」とか「スノッブすぎる」であるとか言われいると思う。実際に読んでみてどうか。 確かに「独創性」に満ちふれた作品とは言い難いかとは思ってしまう。設定、ストーリーも どこかで聞いた事があるようなデジャヴュを覚えてしまい村上であれば もう少し「ひねり」であるとか「奇妙な味付け」であるとかが出来たような気もするのだ。そう言う意味で 器用さだけが目に付くような作品といえば そう言えるかもしれない。 村上が発売当時どこかのインタビューで不評を認めた上で 「5-10年後にもう一度 この作品を読んでみて欲しい」と発言していた記憶があるが その5-10年後である今日読み返しても まだ 僕には「解らない」としかいいようが無い。まだ時期尚早なのかなあと思う次第である。 最後に念のため付け加えますが 僕は この作品は 結構好きです。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.68
(5pt)

人生を変える出会い

ある出会いが、その人の人生観や目に見える風景までを、それまでとはまったく違うものに変えてしまうことは本当にある。他者から見れば、その人の生活には何も変わりが無いように見えるだろう。しかし日常生活を変わりなく送りながらも、それまでの日常とは全く違う世界に生きることになる、そんな出会いは現実にある。そんな出会いを経験してしまった主人公の苦しみを、みずみずしい文章でテンポよく描いた傑作。孤独を抱いて生きる少年は大人になり、絵に描いたような幸せな生活を手にする。しかし、ある女性に再会することにより、自分の生活にどうしようもない喪失感を抱くようになる。人間は、自分を引き付ける目に見えない力に逆らうことはできないのである。読者をどんどん物語の中に引き込んでいく手法や心理描写は見事である。しかし、結末は現実的で少しがっかりした。小説の世界であればもっと冒険してもいいのでは・・・
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.67
(5pt)

人生を変える出会い

ある出会いが、その人の人生観や目に見える風景までを、それまでとはまったく違うものに変えてしまうことは本当にある。他者から見れば、その人の生活には何も変わりが無いように見えるだろう。しかし日常生活を変わりなく送りながらも、それまでの日常とは全く違う世界に生きることになる、そんな出会いは現実にある。そんな出会いを経験してしまった主人公の苦しみを、みずみずしい文章でテンポよく描いた傑作。孤独を抱いて生きる少年は大人になり、絵に描いたような幸せな生活を手にする。しかし、ある女性に再会することにより、自分の生活にどうしようもない喪失感を抱くようになる。人間は、自分を引き付ける目に見えない力に逆らうことはできないのである。読者をどんどん物語の中に引き込んでいく手法や心理描写は見事である。しかし、結末は現実的で少しがっかりした。小説の世界であればもっと冒険してもいいのでは・・・
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869