国境の南、太陽の西

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

国境の南、太陽の西の評価:

4.22/5点 レビュー 233件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.22pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全466件 261〜280 14/24ページ
No.206
(3pt)

通俗性は高いが芸術性は高くない

最近の村上春樹作品の摩訶不思議な世界観に慣れてしまった人の目にとって、この作品はかなり異色に映るだろう。春樹の他の小説の主人公に比べると、本作品の主人公は遥かに「まとも」である。結婚して子供もいるし、サラリーマン経験もあるし、仕事をして十分な収入を得ている。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、春樹の作品の中では極めて異例な主人公だと言っていい。物語の展開も分かりやすく、2000年以降の春樹作品に見られるような抽象的な難解さはほとんど感じられない。余りにも分かりやすい、悪く言えばベタなストーリーであり、下手すれば安っぽい恋愛小説になっていただろう。これを回避したのが、春樹作品の通奏低音である自我の危機というモチーフであり、これによって本書は通俗小説とは一線を画している。主人公が「まとも」で、物語もベタな分、感情移入できるという人も多いだろうが、感情移入の可否と芸術性の高低とは無関係であろう。読み物として本書を読むのであればそれでいいのかもしれないが、通俗小説を凌駕した作品を読もうと思った人にとってはやや物足りない本であろう。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.205
(3pt)

通俗性は高いが芸術性は高くない

最近の村上春樹作品の摩訶不思議な世界観に慣れてしまった人の目にとって、この作品はかなり異色に映るだろう。春樹の他の小説の主人公に比べると、本作品の主人公は遥かに「まとも」である。結婚して子供もいるし、サラリーマン経験もあるし、仕事をして十分な収入を得ている。当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、春樹の作品の中では極めて異例な主人公だと言っていい。物語の展開も分かりやすく、2000年以降の春樹作品に見られるような抽象的な難解さはほとんど感じられない。余りにも分かりやすい、悪く言えばベタなストーリーであり、下手すれば安っぽい恋愛小説になっていただろう。これを回避したのが、春樹作品の通奏低音である自我の危機というモチーフであり、これによって本書は通俗小説とは一線を画している。主人公が「まとも」で、物語もベタな分、感情移入できるという人も多いだろうが、感情移入の可否と芸術性の高低とは無関係であろう。読み物として本書を読むのであればそれでいいのかもしれないが、通俗小説を凌駕した作品を読もうと思った人にとってはやや物足りない本であろう。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.204
(4pt)

これまで読んだ春樹作品では最も「救いよう」のある話だった。

どういう筋書きかというと、「ハジメ」という男が女たちと出会いつつ子供から37歳になるまでを描いた一代記である。
彼は小学生のときに「島本さん」に出会い、高校生のときに「大原イズミ」「大原イズミの従姉」と出会い、
大人になってから「有紀子」と出会って結婚する。

物語の山は、子供時代に出会った女たちの影が大人になったハジメの前にチラつき始めて云々……という下りである。
彼と女たちとの絡みがどういう具合になるのかは実際に読んで確かめて頂きたいのであるが、
私はとにかく、他作品に比べて救いようのある内容であることを強調しておきたい。
ラブストーリーとしては及第点だと思う。ムラカミ的衒学要素は抑え目である。

どうしても気になるのが主人公が最後に連発する「わからない」という台詞である。
37歳になっても、没主体性とボンヤリした自意識に捕らわれたままに見えるのがどうも……。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.203
(5pt)

無意識下の欠落感、愛への渇望を鮮やかに抉り出す

村上春樹の代表作ではないかもしれないけれど、読み出したら止まらないような鋭利なリズムのある文体と力強い物語の駆動力があって、僕はとても好きな作品です。大学時代以来、これを読むのは3回目になりますが、やはり物語の中にぐいぐいと引き込まれて、一気に読み終えました。



主人公の始(ハジメ)は、バーを2件経営し、愛する妻と娘2人に恵まれ、経済的にも成功を収め、幸福な家庭を築いていました。村上春樹の小説の中では異色の主人公です。

思春期の頃の恋、高校生のときの恋、乾いた心で過ごした20代、結婚し、幸福で裕福な家庭を築いた30代と、主人公の一生が時系列で語られます。これも、氏の小説にとっては珍しいことです。

37歳になって、経済的にも家庭的にも幸福そのものだった主人公の前に、かつて、12歳の時に特別な存在だった女性(島本さん)があらわれ、主人公の状況は一変します。主人公が無意識に抱えた欠落感と激しい愛への渇望とが、鮮やかに描出されています。

とても読みやすい小説です。一度読み出すときっと、物語にぐいぐい引き込まれて一気に読んじゃうと思います。おすすめ。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.202
(4pt)

これまで読んだ春樹作品では最も「救いよう」のある話だった。

どういう筋書きかというと、「ハジメ」という男が女たちと出会いつつ子供から37歳になるまでを描いた一代記である。
彼は小学生のときに「島本さん」に出会い、高校生のときに「大原イズミ」「大原イズミの従姉」と出会い、
大人になってから「有紀子」と出会って結婚する。

物語の山は、子供時代に出会った女たちの影が大人になったハジメの前にチラつき始めて云々……という下りである。
彼と女たちとの絡みがどういう具合になるのかは実際に読んで確かめて頂きたいのであるが、
私はとにかく、他作品に比べて救いようのある内容であることを強調しておきたい。
ラブストーリーとしては及第点だと思う。ムラカミ的衒学要素は抑え目である。

どうしても気になるのが主人公が最後に連発する「わからない」という台詞である。
37歳になっても、没主体性とボンヤリした自意識に捕らわれたままに見えるのがどうも……。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.201
(5pt)

無意識下の欠落感、愛への渇望を鮮やかに抉り出す

村上春樹の代表作ではないかもしれないけれど、読み出したら止まらないような鋭利なリズムのある文体と力強い物語の駆動力があって、僕はとても好きな作品です。大学時代以来、これを読むのは3回目になりますが、やはり物語の中にぐいぐいと引き込まれて、一気に読み終えました。



主人公の始(ハジメ)は、バーを2件経営し、愛する妻と娘2人に恵まれ、経済的にも成功を収め、幸福な家庭を築いていました。村上春樹の小説の中では異色の主人公です。

思春期の頃の恋、高校生のときの恋、乾いた心で過ごした20代、結婚し、幸福で裕福な家庭を築いた30代と、主人公の一生が時系列で語られます。これも、氏の小説にとっては珍しいことです。

37歳になって、経済的にも家庭的にも幸福そのものだった主人公の前に、かつて、12歳の時に特別な存在だった女性(島本さん)があらわれ、主人公の状況は一変します。主人公が無意識に抱えた欠落感と激しい愛への渇望とが、鮮やかに描出されています。

とても読みやすい小説です。一度読み出すときっと、物語にぐいぐい引き込まれて一気に読んじゃうと思います。おすすめ。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.200
(5pt)

最高大好き胸がつまる

一人っ子で不倫をしていた自分と重なる。春樹さんの作品は全部読んでいて、だいたい自己中心的な主人公に腹立つけど、この作品はそんな自分と向き合い何度も自分をせめているところが大好き。春樹さんの作品の中で一番人物描写が繊細で精密と思う。だからなんか安心する。最初から最後まで考えまくる主人公の世界観に引き込まれまくって、すっごく共感して、切なくなる。それがたまらない。同じくらい、有紀子の目線の描写もたまらない。有紀子に感謝。お前自分どんだけ!ってもっと気づいたほうがいいから。最後の心が変わる様と終わり方もよかった。あとは春樹さんの考えられたれた文章で、不倫の話なのに韓流ぽくなく、飽きない。この本イケてる!大好き。何度も読みたいと思う大事な本。

国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.199
(3pt)

奇妙な深みを持った迷路みたいな小説

この一人称小説、主要な登場人物は数人で、かつ図式化しやすい。言い換えれば、それぞれのキャラの役割分担が、
ハッキリしている。

「僕」・・・1951年生まれ。妻の父親の助けを得て、都内で二軒のバーを経営する。
島本さん・・・「僕」が小学校5年生の時に転校してきた同級生。結婚後に再会し、不倫関係に陥る。
有紀子・・・「僕」より5歳年下の「僕」の妻。
大原イズミ・・・「僕」の高校生時代の恋人。「僕」がイズミの従姉と関係をもった事が原因で破局する。

ストーリーの流れには淀みが無く、一気に読み進めることもできる。
表面上は不倫・不貞がテーマの小説と言ってもいい。「僕」と女性たちとの遣り取りの中身も、前面に倫理的な
問題が出てくる。実際、最終的には、命のやり取りみたいなところにまでストーリーが突き進んでいく。

奇妙に思えるのは、「島本さん」「大原イズミ」の描かれかたで、不倫話という、
非常に人間的なテーマを持ってきているのにもかかわらず、生身の人としての存在感が欠如している。
結構濃厚な性愛の場面も出てきたりする反面、全体的に見てみると、「幽霊」みたいな描かれかたがされている。
このギャップに混乱させられると同時に、単なる不倫話にとどまらない、より深い意図が、この小説には込められている
のではないか、という疑念が生まれてくるのだ。

ここで、本作品にたいしても評価が分かれてくる面がある。「僕」と女性たちとの関係を読んで、人生の一回性や、
誰もが持っている喪失感について思いを馳せ、妻との関係を回復させる「僕」に共感することが出来るのであれば
何の問題もない。

ただ、作品から作者の顔が見えてきて、考え込んでしまうと、「僕」と女性たちとの関係も、どこか仕掛け的な、
作り話めいたものに思えてきてしまい、この作品に対する評価も微妙なものとなるのである。

実際、この小説は、作者が意図的に、仕掛け的なネタを作っている部分が少なくないように思えてならない。
たとえば、最後のシーン。
「僕」が疲れ果ててテーブルに突っ伏しているところで、「僕」の肩に、誰かがそっと手を置くのだが、
その、手を置いた人物が誰なのかが明示されていない。普通に読めば「僕」の妻なのだろうということになるのだが、
別の読みも出来るような通路も開いているのだ。

そういった意味で、これは、それほど単純な不倫小説ではないように思う。
奇妙な深みを持った、迷路みたいな小説だ。




国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.198
(5pt)

バイブル

今まで同じ本に戻ってくることがなかった私が初めて何度も読み直した本です。
読み直すたびに自分の成長を感じさせてくれます。
村上春樹氏の作品の中で、そんなにメジャーな方ではないと思いますが、
そこも私にとってツボです。
また、近々この作品に戻ってくることでしょう。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.197
(5pt)

最高大好き胸がつまる

一人っ子で不倫をしていた自分と重なる。春樹さんの作品は全部読んでいて、だいたい自己中心的な主人公に腹立つけど、この作品はそんな自分と向き合い何度も自分をせめているところが大好き。春樹さんの作品の中で一番人物描写が繊細で精密と思う。だからなんか安心する。最初から最後まで考えまくる主人公の世界観に引き込まれまくって、すっごく共感して、切なくなる。それがたまらない。同じくらい、有紀子の目線の描写もたまらない。有紀子に感謝。お前自分どんだけ!ってもっと気づいたほうがいいから。最後の心が変わる様と終わり方もよかった。あとは春樹さんの考えられたれた文章で、不倫の話なのに韓流ぽくなく、飽きない。この本イケてる!大好き。何度も読みたいと思う大事な本。

国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.196
(3pt)

奇妙な深みを持った迷路みたいな小説

この一人称小説、主要な登場人物は数人で、かつ図式化しやすい。言い換えれば、それぞれのキャラの役割分担が、
ハッキリしている。

「僕」・・・1951年生まれ。妻の父親の助けを得て、都内で二軒のバーを経営する。
島本さん・・・「僕」が小学校5年生の時に転校してきた同級生。結婚後に再会し、不倫関係に陥る。
有紀子・・・「僕」より5歳年下の「僕」の妻。
大原イズミ・・・「僕」の高校生時代の恋人。「僕」がイズミの従姉と関係をもった事が原因で破局する。

ストーリーの流れには淀みが無く、一気に読み進めることもできる。
表面上は不倫・不貞がテーマの小説と言ってもいい。「僕」と女性たちとの遣り取りの中身も、前面に倫理的な
問題が出てくる。実際、最終的には、命のやり取りみたいなところにまでストーリーが突き進んでいく。

奇妙に思えるのは、「島本さん」「大原イズミ」の描かれかたで、不倫話という、
非常に人間的なテーマを持ってきているのにもかかわらず、生身の人としての存在感が欠如している。
結構濃厚な性愛の場面も出てきたりする反面、全体的に見てみると、「幽霊」みたいな描かれかたがされている。
このギャップに混乱させられると同時に、単なる不倫話にとどまらない、より深い意図が、この小説には込められている
のではないか、という疑念が生まれてくるのだ。

ここで、本作品にたいしても評価が分かれてくる面がある。「僕」と女性たちとの関係を読んで、人生の一回性や、
誰もが持っている喪失感について思いを馳せ、妻との関係を回復させる「僕」に共感することが出来るのであれば
何の問題もない。

ただ、作品から作者の顔が見えてきて、考え込んでしまうと、「僕」と女性たちとの関係も、どこか仕掛け的な、
作り話めいたものに思えてきてしまい、この作品に対する評価も微妙なものとなるのである。

実際、この小説は、作者が意図的に、仕掛け的なネタを作っている部分が少なくないように思えてならない。
たとえば、最後のシーン。
「僕」が疲れ果ててテーブルに突っ伏しているところで、「僕」の肩に、誰かがそっと手を置くのだが、
その、手を置いた人物が誰なのかが明示されていない。普通に読めば「僕」の妻なのだろうということになるのだが、
別の読みも出来るような通路も開いているのだ。

そういった意味で、これは、それほど単純な不倫小説ではないように思う。
奇妙な深みを持った、迷路みたいな小説だ。




国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.195
(5pt)

バイブル

今まで同じ本に戻ってくることがなかった私が初めて何度も読み直した本です。
読み直すたびに自分の成長を感じさせてくれます。
村上春樹氏の作品の中で、そんなにメジャーな方ではないと思いますが、
そこも私にとってツボです。
また、近々この作品に戻ってくることでしょう。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.194
(5pt)

生きることは有意義だ、と思わせてくれました

生きるって難しい。ましてや、人と人が共に生きていくっていうのはとてつもなく難しい。そして、だからこそ、生きる事に価値があり、有意義だ。人と共に生きていく事に価値があり、有意義だ。そんなふうに思わせてくれました。村上春樹さんの作品群を読んでいて、人生をより有意義だと思える事が多いです。特に、この作品は、40代男性の私にとって、自分にとっての人生を振り返らせてくれるものでした。10代の儚い恋、20代で結婚したいと思ったのに嫌われてしまった失敗s(複数)、そして、その後の結婚生活と子育て。好きになった彼女たちが本当の所何を思ったのかは分かりません。しかし、自分の中では、主人公と合い通じるような揺れがあったのは間違いありません。一度しかない人生、過去に戻ってやり直すことなんてできない。そのせつなさがあるからこそ、今の人生に価値があり、有意義なんだと思います。そんなことを考えさせてくれた村上春樹さんとこの作品に感謝です。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.193
(4pt)

女性から見て、ハジメくんは許されるものなのでしょうか

ハジメくんは、島本さん、イズミ、有紀子の3人を大きく傷つけてしまう不届き者であります。男子から見れば、自分の中では正当な苦悶、悩みが存在していて、それなりに理解し得るものではありますが、女子から見れば、こんなに面倒な人では幸せにしてくれないと思ってしまいます。周りの人を巻き込み、傷つけて、漸く40才近くになって、自分のやってきたことがなんであったかに気付くハジメくんの心の中を読み解くという点では非常に面白いですが、こんな男子ばかりがいれば、日本も終わりという感じがします。ハジメくんも死ぬというエンディングにしなかったということにおいても、人の心の葛藤の一部を切り取った鋭さは理解しますが、3人の女性を傷付けた罰を受けないまま終わったという感じがして、これでいいのか、世の中こんなもんだ、という印象も持ちました。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.192
(4pt)

Midlife Crisis

これはいわゆるMidlife Crisisの話です。日本語に翻訳しづらいのですが、中年になって「俺の人生これで良いのか、、、、これが俺の望んでいた人生なのか、、、、、」と一種のIdentity Crisisに陥ると、よくある話ですな。でもこれだけ凄腕の書き手に書かれるとそれがなにやらとても繊細で、読んだ後に自分の経験だったような読後感を感じさせる。その上手さ(=凄さ)以外に新しさはないですね。それからもう一つ、1950年生まれってとこにも意味があるんでしょうね。いわゆる団塊ではなく、Midlifeにバブルを経験する。日本社会の経験してきた(している)「獲得と喪失」を意味してるのかなぁぁーーーなどと思ったりもしたけど良く解らん。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.191
(4pt)

私も一人っ子なので…

著者の一人っ子洞察力の鋭さに何度となく感心しながら読破に至りました。私もいつしか自立心だけが際立っていったのは確かです。通信簿でも自立心の評価だけはピカイチでしたし、何より担任の洞察力も確かだったことに今更ながら驚いています。でも、その頃から現在に至るまでかかわり合った殆どの人は自立心の長けている人とは見ていない筈。ハジメや島本さんのような境遇ではないにしても、一人っ子は案外、損をしています。人として。私は一人っ子の異性と運命の出会いは経験していませんが、それよりもこの作品に出会えたことに運命を感じました。
国境の南、太陽の西 Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西より
4062060817
No.190
(5pt)

生きることは有意義だ、と思わせてくれました

生きるって難しい。ましてや、人と人が共に生きていくっていうのはとてつもなく難しい。そして、だからこそ、生きる事に価値があり、有意義だ。人と共に生きていく事に価値があり、有意義だ。そんなふうに思わせてくれました。村上春樹さんの作品群を読んでいて、人生をより有意義だと思える事が多いです。特に、この作品は、40代男性の私にとって、自分にとっての人生を振り返らせてくれるものでした。10代の儚い恋、20代で結婚したいと思ったのに嫌われてしまった失敗s(複数)、そして、その後の結婚生活と子育て。好きになった彼女たちが本当の所何を思ったのかは分かりません。しかし、自分の中では、主人公と合い通じるような揺れがあったのは間違いありません。一度しかない人生、過去に戻ってやり直すことなんてできない。そのせつなさがあるからこそ、今の人生に価値があり、有意義なんだと思います。そんなことを考えさせてくれた村上春樹さんとこの作品に感謝です。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.189
(4pt)

女性から見て、ハジメくんは許されるものなのでしょうか

ハジメくんは、島本さん、イズミ、有紀子の3人を大きく傷つけてしまう不届き者であります。男子から見れば、自分の中では正当な苦悶、悩みが存在していて、それなりに理解し得るものではありますが、女子から見れば、こんなに面倒な人では幸せにしてくれないと思ってしまいます。周りの人を巻き込み、傷つけて、漸く40才近くになって、自分のやってきたことがなんであったかに気付くハジメくんの心の中を読み解くという点では非常に面白いですが、こんな男子ばかりがいれば、日本も終わりという感じがします。ハジメくんも死ぬというエンディングにしなかったということにおいても、人の心の葛藤の一部を切り取った鋭さは理解しますが、3人の女性を傷付けた罰を受けないまま終わったという感じがして、これでいいのか、世の中こんなもんだ、という印象も持ちました。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.188
(4pt)

Midlife Crisis

これはいわゆるMidlife Crisisの話です。日本語に翻訳しづらいのですが、中年になって「俺の人生これで良いのか、、、、これが俺の望んでいた人生なのか、、、、、」と一種のIdentity Crisisに陥ると、よくある話ですな。でもこれだけ凄腕の書き手に書かれるとそれがなにやらとても繊細で、読んだ後に自分の経験だったような読後感を感じさせる。その上手さ(=凄さ)以外に新しさはないですね。それからもう一つ、1950年生まれってとこにも意味があるんでしょうね。いわゆる団塊ではなく、Midlifeにバブルを経験する。日本社会の経験してきた(している)「獲得と喪失」を意味してるのかなぁぁーーーなどと思ったりもしたけど良く解らん。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869
No.187
(4pt)

Midlife Crisis

これはいわゆるMidlife Crisisの話です。
日本語に翻訳しづらいのですが、中年になって「俺の人生これで良いのか、、、、これが俺の望んでいた人生なのか、、、、、」と一種のIdentity Crisisに陥ると、よくある話ですな。
でもこれだけ凄腕の書き手に書かれるとそれがなにやらとても繊細で、読んだ後に自分の経験だったような読後感を感じさせる。
その上手さ(=凄さ)以外に新しさはないですね。
それからもう一つ、1950年生まれってとこにも意味があるんでしょうね。
いわゆる団塊ではなく、Midlifeにバブルを経験する。
日本社会の経験してきた(している)「獲得と喪失」を意味してるのかなぁぁーーー
などと思ったりもしたけど良く解らん。
国境の南、太陽の西 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 国境の南、太陽の西 (講談社文庫)より
4062630869