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死者の木霊
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【この小説が収録されている参考書籍】
死者の木霊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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これがデビュー作とは思えない秀作。内田康夫ミステリーの原点に触れた思いでした。 | ||||
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すぐに送ってくれました。対応に満足です。 | ||||
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「浅見光彦のミステリー紀行」の中の一冊ではありますが、番外編とあるように、浅見以外の探偵役が活躍した作品を取り上げています。読者から「浅見シリーズばかりでなく、竹村や岡部警部物も紹介してほしい」という要望があったそうで、それらを番外編1と2に分けて解説しています。12の作品は、上記の目次にある通りです。 それぞれを書くことになったいきさつ、当時の心情、現地取材の話、ここまでは内田先生の執筆です。それから地図入りで現地への交通機関、観光名所、名物料理やお土産などなど。1995年当時のものなので、特に交通に関してはだいぶ事情が変わっているのであまり参考になりません。が、「ああ、この頃、まだここには新幹線が走っていなかったのか」など当時の事情がわかって作品理解の助けにはなります。そしてどの章にも推理小説研究家、山前譲氏の解説がついています。 読んでいくと、だいぶ前に初読した時のことが思い出されてきて再読したくなります。実際「萩原朔太郎の亡霊」や「明日香の皇子」、「倉敷殺人事件」などをまた読んでしまい、すっかり忘れていた内容を「こんな話だったのか」と2度楽しめています(苦笑)。内田作品ファンにはおすすめです。 | ||||
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内田ファンの私にとって大切な作品です。以前に購入した「死者の木霊」に続いて新装版を買いました、愛読しています。 | ||||
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今年2018年3月13日に惜しくもお亡くなりになった人気推理作家・内田康夫氏の記念すべきデビュー作です。誠に遺憾ながらこれまで私は著者の作品をほんの僅かしか読んで来ませんでしたが、ご逝去のニュースを機会にして積読(つんどく)状態にあった物を遅まきながらもこれからどんどん読んで行きたいと決意した次第です。手始めに読んだ本書は本当に素晴らしい傑作で、あの江戸川乱歩賞の落選作品だという事実が私にはとても信じられない気がしまして誠に運がなかったとしか言い様がないなと思いましたね。 信州の飯田市郊外の松川ダムでバラバラ死体が発見され、その後犯人と目される管理人夫婦の自殺死体が見つかった事で事件は解決とみなされて捜査本部は解散となる。しかし事件当初から捜査に携わって来た飯田署の武村巡査部長は事件に不自然な物を感じて、私費をつぎ込みながら執念で一人継続捜査に打ち込んで行くのだった。 本書は最初「霜崩の館」という題名だったらしいですが、改題後の「死者の木霊」の方が圧倒的に良いなと思いますね。著者の作品の題名は初期の頃だと終りに「殺人事件」と付くものがかなり多く、それに比べると本書のネーミングは相当に異質で何より何処となく詩的な風情を感じさせるのが良いと思いますね。題名の意味は特に作中で明確に説明されている訳でなく最後まで読んでも中々に難解ではありますが、私が思いますのには死者が残した物証が山彦の様に反響して刑事に手掛かりを与え犯人逮捕に導いてくれるといったイメージを想像しました。本書で扱われているトリック(第二及び第三の死に於ける)は人間心理の盲点を突いた素晴らしいものではありますが、けれども飛び切りの独創という訳でなくやや新味には欠けると言わざるを得ません。でもそのトリックが一際輝いて見えるのは犯人の手抜かり・見落としである物証の意味を的確に判断する武村巡査部長の執念の名推理があったからこそでしょうね。犯人側から見てもっと慎重にさえしておればこの2つの些細だが重要なミスは避けられたかとは思いますが、でもそれは決して言う程に容易くはなくむしろ武村巡査部長の注意深さと切れ味鋭い見事な着眼点を讃えるべきでしょう。唯犯人のこの見事な犯行計画の中で計算外なのは、「白鳥の死」と「第五の死者」の2つの章の展開で、これはあまりにも上手くお膳立てが整い過ぎている犯人側の不自然な幸運を感じてしまいましたね。でも一方で著者の作風で気に入ったのは、土地の詳細な描写が行き届いている点と全く事件と関係ない死体発見者の説明にまで心を配られている点、そして著者の趣味である俳句を作中に取り入れて謎の手掛かりを示すヒントにしている至れり尽くせりのサービス精神ですね。でもやはり本作の肝は何と言っても武村巡査部長の執念の名推理ですよね。周りの同僚達が全員同じ意見を持つ中で、自らの直感のみを信じて自腹を切ってまでとことん頑張りぬくなんて事は人間誰もがとても出来る事ではありません。もうこの精神力の強さには脱帽するしかないですし、彼の努力が報われてそれまで彼を冷遇して来た人間を説得する事に成功した瞬間のシーンには正直ほろりと涙を誘われましてとにかく理屈抜きに泣けましたね。また本書に登場する二人の対照的な女性について書きますと、「白鳥の死」の主役の女性はもう27歳と立派な大人なのですから現実と向き合って全てから逃げて欲しくなかったという残念無念な思いと、もう一人の武村巡査部長の妻・陽子さんの夫が辛い時には自分の虎の子の「へそくり」を気前よく差し出して決して弱音を吐かず不安も見せずに夫を信じて黙って助けるいわゆる「内助の功」には心からの感動を覚えましたね。尚、武村巡査部長のニックネーム「信濃のコロンボ」の理由は、あの「うちのかみさんが」という独特な尋問で犯人を油断させる本家の刑事コロンボとは全く関係なくて、みすぼらしい古ぼけたコートを着ている外観から名づけられたのだという事を最後に紹介しますね。 | ||||
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浅見光彦のシリーズ等で人気の推理作家、内田康夫のデビュー作。 セクシャルな描写、グロテスクな場面などもあって、後の浅見光彦もののユーモラスな雰囲気とはちょっと違う。主人公の竹村も執念の鬼というのか、一歩間違えば危ない捜査さえ厭わない人物として描かれる。このあたりは、内田氏の作家としての軌跡を見る上でも興味深い。 ストーリーは、衝撃的な殺人事件に、さらに他の事件が重なり、複合的に謎が深まっていく。ラストになって解明されるが、その伏線の引き具合が上手く、とてもデビュー作とは思えない。むしろ、後の内田氏の作品群と比較しても、質の良さでは上の方に入るのではないだろうか。それに、主人公竹村の人間臭さも良く描かれており、苦労して捜査し、それが報われたときのカタルシスも良い。 デビュー作の時点で、内田氏が高い力量を持っていたことがわかるし、浅見光彦こそ、未だ登場しないものの、”信濃のコロンボ”竹村や、岡部警部が登場していることを考えると、後の内田ワールドの原点ともいえる。 後の氏の作品群を読むうえでも、一度は読んでおいた方が良い力作だと思う。 | ||||
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内田氏の出身大学の現在の学長は、竹村牧男といいます。この作品に登場する主人公は、竹村岩男です。内田氏は、先日この大学の校友会120周年記念式典で講演されました。その講演のなかで、さかんにこの処女作のことをアピールしてましたが、牧と岩が異なるだけのもしかしたら予言小説の意味合いがあったのかもと、思ったりしました。 内容は、まあまあといったところです。直感的ではありますが、最初に登場した段階でこいつが犯人だな、となんとなくわかりました。 | ||||
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内田康夫さんの処女作ということで、数年前から書店めぐりをして探していました。結局どこにも無くAmazonへ注文をして早速読み始めました。 主人公をローカルの警察官にしたこともユニークさがあります。 全般に内田さんの作品は、プロローグとエピローグで内容の良さが決まるといっても過言ではないと思っています。 ただ、政治家がらみの内容の著書は、私は評価していませんが。 | ||||
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恥ずかしながら、内田先生の作品を読むのは初です。 TVでお馴染みの”浅見光彦シリーズ”の作者というのさえ、知らなかった。 これがその原点ともいうべき、デビュー作と知り それだけで興味を持って、手に取りました。 読み始めは、確かに硬質な文章という印象を持ちましたが 決して読みにくい訳ではなく、以外とすんなりと読み進められる。 猟奇的なバラバラ殺人から、様々な展開を見せ 全く関係の無いことだと思っていたことを パズルのピースのごとく繋ぎ合わせて行く。 一度は解決したと思われる事件を、一人の田舎刑事の執念で 最後の最後で解き明かされるところは、爽快感さえ感じます。 孤立奮闘する、田舎刑事の竹村。 まるで取り付かれたように一人で事件に迫って行く様。 しかし、その周りの人々の 時に暖かい人柄に触れて 思わず竹村の目頭が熱くなるようなシーン。 警察という組織の中で、処罰を受けながらも、呆れられながらも 独りで追い続ける姿に、無謀だと思いながらも いつのまにか応援しています。 そして、その地方に行ってみたくなるような描写。 決して美しく描いている訳ではなく、どちらかというと 凄惨な事件の場として登場するのですが、何となく足を運びたくなりました。 それこそが、内田ワールドなのかもしれませんね。 驚いたのは、巻末にある作者本人の言葉。 このデビュー作は、江戸川乱歩賞に応募したものの 受賞を逃し、自費出版した作品だとのこと。 それがたまたま新聞の書評欄に載ったことで今があるということ。 後日談で、他の編集者に「乱歩賞に応募すれば、間違いなく受賞したのに」 と言われたエピソードなど。 本屋に行くと、内田作品はもの凄い数が棚に並んでいて驚いた。 その原点が、この作品なのだと思うと 他の作品に手を出す前に、もう一度読んでみたくなった。 | ||||
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恥ずかしながら、内田先生の作品を読むのは初です。 TVでお馴染みの”浅見光彦シリーズ”の作者というのさえ、知らなかった。 これがその原点ともいうべき、デビュー作と知り それだけで興味を持って、手に取りました。 読み始めは、確かに硬質な文章という印象を持ちましたが 決して読みにくい訳ではなく、以外とすんなりと読み進められる。 猟奇的なバラバラ殺人から、様々な展開を見せ 全く関係の無いことだと思っていたことを パズルのピースのごとく繋ぎ合わせて行く。 一度は解決したと思われる事件を、一人の田舎刑事の執念で 最後の最後で解き明かされるところは、爽快感さえ感じます。 孤立奮闘する、田舎刑事の竹村。 まるで取り付かれたように一人で事件に迫って行く様。 しかし、その周りの人々の 時に暖かい人柄に触れて 思わず竹村の目頭が熱くなるようなシーン。 警察という組織の中で、処罰を受けながらも、呆れられながらも 独りで追い続ける姿に、無謀だと思いながらも いつのまにか応援しています。 そして、その地方に行ってみたくなるような描写。 決して美しく描いている訳ではなく、どちらかというと 凄惨な事件の場として登場するのですが、何となく足を運びたくなりました。 それこそが、内田ワールドなのかもしれませんね。 驚いたのは、巻末にある作者本人の言葉。 このデビュー作は、江戸川乱歩賞に応募したものの 受賞を逃し、自費出版した作品だとのこと。 それがたまたま新聞の書評欄に載ったことで今があるということ。 後日談で、他の編集者に「乱歩賞に応募すれば、間違いなく受賞したのに」 と言われたエピソードなど。 本屋に行くと、内田作品はもの凄い数が棚に並んでいて驚いた。 その原点が、この作品なのだと思うと 他の作品に手を出す前に、もう一度読んでみたくなった。 | ||||
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この生真面目な作品は、推理小説ファンなら感動する。いい加減な推理小説の増産の中で光り輝いていた。著者がその後、執筆した作品3作は内田の品質がいかに高いかを証明している。その後の、内田はあっという間に、「浅見光彦」氏が主人公となる作品を続々と書きシリーズ化した。あちこちの出版社から彼の作品は出ている。読者は内田ワールドの中毒者になった。どこかに行こうかと思うとあらかじめ彼の書いた作品を読む。そして、ある先入観をもって旅に出る。すごいとしか言いようがない。こんなに、内田が自己の作品を上手に出版業界で広げ、内田ワールドを創出する才能を持っているとは予想もしなかった。どこにいっても内田の作品はある。旅に出るときは必ず、内田の作品を手元にもって、内田はどう感じたのかを知りたくなる。内田康夫中毒者は日本国に山ほどいるはずだ。これぞ、凄い行為である。前代未聞。 しかし、内田康夫の原点となるこの作品は、僕にとって内田と出会い、内田の生真面目な戦いを発見し、最高に評価することができる幸せをくれた。 内田ワールド中毒者必読書。 | ||||
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この生真面目な作品は、推理小説ファンなら感動する。いい加減な推理小説の増産の中で光り輝いていた。著者がその後、執筆した作品3作は内田の品質がいかに高いかを証明している。その後の、内田はあっという間に、「浅見光彦」氏が主人公となる作品を続々と書きシリーズ化した。あちこちの出版社から彼の作品は出ている。読者は内田ワールドの中毒者になった。どこかに行こうかと思うとあらかじめ彼の書いた作品を読む。そして、ある先入観をもって旅に出る。すごいとしか言いようがない。こんなに、内田が自己の作品を上手に出版業界で広げ、内田ワールドを創出する才能を持っているとは予想もしなかった。どこにいっても内田の作品はある。旅に出るときは必ず、内田の作品を手元にもって、内田はどう感じたのかを知りたくなる。内田康夫中毒者は日本国に山ほどいるはずだ。これぞ、凄い行為である。前代未聞。 しかし、内田康夫の原点となるこの作品は、僕にとって内田と出会い、内田の生真面目な戦いを発見し、最高に評価することができる幸せをくれた。 内田ワールド中毒者必読書。 | ||||
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はじめがセックスシーンで始まるので、ちょっとびっくりしたけど、読んでると非常に面白い本です。竹村巡査が一人で頑張るので応援したい気持ちになってきます。実際に、こんな巡査が1人くらいいればなあと思ってしまいます。 | ||||
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はじめがセックスシーンで始まるので、ちょっとびっくりしたけど、読んでると非常に面白い本です。竹村巡査が一人で頑張るので応援したい気持ちになってきます。実際に、こんな巡査が1人くらいいればなあと思ってしまいます。 | ||||
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バラバラ死体の描写がものすごく気持ち悪かったが、反面すごく引き寄せられて、最後まで読んでしまいました。これが、デビュー作なんて思えないほど、人々の会話や背景などがリアルな描写に飛んでいて、かなり力を入れて書いたのがわかる力作でした。 | ||||
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バラバラ死体の描写がものすごく気持ち悪かったが、反面すごく引き寄せられて、最後まで読んでしまいました。これが、デビュー作なんて思えないほど、人々の会話や背景などがリアルな描写に飛んでいて、かなり力を入れて書いたのがわかる力作でした。 | ||||
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