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(短編集)
4TEEN フォーティーン
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4TEEN フォーティーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全118件 41~60 3/6ページ
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この本は良かった。 私は普段、本を読んだ後の感想を上手く人に伝えられないのですが、この本は心から良かったと言えます。 14歳の素直な気持ちがいっぱい詰まっていて、冒険してみたいというどきどきする気持ちが、同い年の私の心にもキました。 難しいことは考えずに、読んでみると良いと思います。こんな世の中でも、良いものがあるなって感じることが出来ます。 中学生の純粋さや単純さに笑ってしまうところや、中学生だからこそ起こる感情、正直に書かれた文章が訴えてくるものがあります。 楽しいとか、面白いとかじゃない、別の「良さ」がこの本にはありました。 | ||||
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今時の燃えない子達だって、彼らには彼らの青春があるんじゃない?的な作者の希望的小説? それは、私が14歳の子を持つ母だからそう感じるのかな? 「性」や「拒食症&過食症」「ドメスティックバイオレンス」「虐待」などなど、 今、社会問題とされるテーマを「これでもか!」って盛り込んでるところは、 ちょっとやり過ぎっぽいけど、しつこく弄り回してないから許せる。 それに、確かに世の中にはそんな問題が氾濫していて、直接関わってなくても 情報として触れることは多いだろうから、あながち全くでたらめでもないんだろう。 さらっと読めるし、子どもとの話題づくりに良いかもしれません。 ちなみにうちの息子14歳は「頭ヘンだろー」って言いながら 面白がって読んでいます。 読後感が良いので星4です。 | ||||
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読んだ素直な感想は、『7TEEN セブンティーン』という 感じであった。 私の中学二年生の頃を思い出すと自我が目ざめたころで、 友情、恋、性などについては、そこまでは、とうてい考えて いなかったと思うので少し違和感を持った。 高校二年生ならそうかなーと共感できるところもある。 私が好きな話は、「十五歳への旅」である。 二泊三日の都会の公園でのテント生活も面白かったが、 旅行の最後に、各自の悩みをひとつずつ仲間の前で話 して、悩みを共感するところが良かった。 悩みを共感できる仲間が出来れば最高であると思った。 | ||||
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読み始めたときは、正直「こんな中学2年生ありえないー」と思っていましたが、不思議に話にどんどん入っていって、一日で全部読み終えてしまいました。かなり面白かったです。 読み終えた時、なんか明るい希望みたいなのが生まれる不思議な小説でした。 登場人物がそれぞれに抱える悩みは現代を象徴しているようで、結構深刻なはずなんだけど、ちゃんと受け止めて明るく前向きで。でも気をはっている感じもなくて。 そういう感じがすごく良いなと思いました。 | ||||
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2003年直木賞受賞作品ですが、非常にいいです! なんか、とても甘酸っぱくて切ない青春小説。 現代社会の問題を底辺にちりばめながらも、 少年たちの清々しい姿がなんともいえない。 特にはじめの話「びっくりプレゼント」には驚き! おもしろいのでネタバレしませんが、 このようなテーマをこんな風に描くのかってのが、 すごく斬新でおもしろかった。 おすすめできる本です。 | ||||
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ちゃりんこ(bike)で月島を駆け回るがきんちょ4人組の話です。 短編が数話掲載されているので、短くて、文字も大きくて小説初心者の方でも気楽に読めます。 ただ、内容は気楽じゃない。 今の社会、(昔にもそんなことはあったけれどそれと名称するものがなかった) が抱える問題を、子供の目線から、(というかその4人のまわりに巻き起こるので)描かれています。 おもしろいです。今こんな行動的ながきんちょいるのだろうか? 中学生日記?みたいなNHK教育の子供向けドラマを大人になって見たとき、 ああこれ、成人男性が脚本かいたんだなあ。としみじみ思いますが、それがなきにしもあらず。 とにもかくにも、すごく考えさせられます。しょっぱな(第一話)から、おおーと思います。 ただ前まで明治の文豪の小説を読んでいたので、文字がでかっとおどろきました。 池袋ウエストゲートパークのように行間に妙なマークがないので、私にはこちらの作品のほうが読むのが楽でした。 是非手にとってください。 | ||||
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石田衣良さんの著書を初めて読みました。 これは、面白かったです。 ステレオタイプだとか、ありえない設定とか、そんなのどうだっていいじゃないのと思います。 だって小説なんだから・・・。 素直に騙されて、本の世界に漂っていられる、さわやかな青春小説でした。 そしてこれは個人的なことですが、 私は東京在住ではないのですが、数回旅行しただけの東京がなぜかもともと好きです。 この本の描写から、東京特有の雰囲気というかキラメキのようなものがすごくすごく伝わってきます。 私には、一粒で二度おいしい小説でした。 石田さんの他の本も読んでみたいな。 | ||||
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時代によって人を取り巻く環境は変わっていく。 世代によって感じるきっかけやモノだって変わっていく。 石田さんの小説はいつも希望的観測に基づくファンタジーではあるけれど、 でも、この物語に描かれているような気持ちは、時代や世代を超えた普遍的なこと。 仲間を大切にする気持ちや、女の子との事、ちょっとした冒険心、 大人に対する不信感や、それでも信頼に足りる大人もいるということ。 人生とか、社会とかそんな大きなものの存在を前にして混乱したり、臆病になったり、 ちょっと背伸びして虚勢をはって見たりしてたあの頃の気持ちが 読んでいる自分にみずみずしく蘇ってきた、そんな本でした。 | ||||
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本作の舞台に縁がある者だから余計になのかもしれませんが、私は個人的に非常に楽しめました。やや脚色されている部分があるものの、ほぼそのままの世界が現実にあることを感じながら読むと、実際に4人の中学生がそこにいるようで、臨場感が味わえました。 それは勿論、石田氏の人間の描き方のうまさによるものであります。彼の描く登場人物は、人間味があって、それぞれが個性を持っている。だから私は感情移入しやすかった。どうしてこうも多感な時期の「子ども」(敢えてここではこう呼んでおきます)を上手く描けるのか不思議でなりません。 彼の、リピートというか、短い一言の文章で前後の様子を表現する独特の間が、文章全体を通して、良いリズムを持つことにつながっているのでしょう。簡潔明瞭なだけでない、リズムのよさ、爽やかさ、情景を想像させる力を彼の文章は持っています。直木賞を取っただけのことはあると、私は素直に評価したいと思います。 興味のある人はぜひ、本作品の舞台となった街に足を運んでみてください。そのままの情景が、風景が、街並みがそのままひろがっています。高層ビルが乱立するようにはなりましたが、いつまでも変わらない街並みがそこにはずっと待っていてくれると思います。 | ||||
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著者はあとがきでこの物語の設定について触れている。 「十代の中で一番たのしかった年はいくつだったろうか。高校時代は本ばかり読んで暗かった。やはり中学生がいいだろう。それも受験勉強が厳しい三年生でも、まだ中学に慣れていない一年生でもない。やはり底抜けにたのしかったのは、中学二年生十四歳のときだ。」 中学二年生といえば、男子にとってはまさしく子供から大人へ変化する時期ではないだろうか。 著者が言うように、中学生活でも一番安定しており、身体的変化、精神的変化に対して戸惑い、悩み、そして学んでいく時期だったと思う。 その頃の友達というのは、同じ感覚を持っているので固い絆で結ばれているだろう。 また、大人のように打算的に交友関係を持とうとしないので、頭のいい子も悪い子も、金持ちの子も貧乏人の子も、同世代という絆だけで結ばれる。 これは、その後の人生ではなかなか出来ないことであるし、中学二年生がそんな友達を持つ最後のときではないだろうか。 本書のストーリーはそんなことは現実離れしているだろう、という内容かもしれない。 しかし、その出来事に接した時の少年の気持ちには共感させられるものがあった。 今、中年になってしまった我々を、中学時代にトリップさせ、新鮮な気持ちを思い起こさせる物語である。 | ||||
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4人の14歳の少年たちが過ごす日常を切り取った形で、色々なエピソード、物語が描かれています。ジュブナイルな青っぽさが、ちょっと気恥ずかしいですが透明感のある雰囲気が良いです。青春のもは「4人の少年」という設定がハマりますね。スタンド・バイ・ミーなどもそうでうが、3人でも5人でもイマイチで4人がしっくりくるのは何故なんでしょうね。 | ||||
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石田衣良の作品は、文章が自然体でいい。 僕が月島に住んでいるからっていうこともあるのかもしれないけれど、 やたらと細かい街の描写が苦にならない。 病気、恋愛などシビアな話が多いのだけれど、中学生らしく(ちょっと大人びているかな)、 等身大にかっこよく、難問に皆で協力して立ち向かって行くのがいい。 最初は中学生日記にみたいなものを想像していたのだけれど、シビアなテーマを中学生という視点で切りこんでいるのが斬新だった。 自分の息子も、こういうふうに中学生活を充実させてくれればいいのになと考えてしまう。 息子に読ませようかと思ったけれど、ちょっと性描写がきついのでもう少し大人になってからかな〜。 http://blog.goo.ne.jp/motoisto | ||||
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好奇心旺盛だった、あの中学生の頃をすがすがしい気持ちでよみがえらせてくれた。 個性溢れる3人の友達+すべてに於いて平均点なテツロー。 舞台となる月島は、さすが作者の地元ということで風景描写もリアル。 "空気感" が伝わり、『あるある』とか『わかるなぁ〜』なんて思いを さらに強く感じさせる。 あの頃いだいていた、大人の世界に対する『興味・憧れ・疑問・不安』などなど . . . 自分が成長するにつれ、いつの間にか解消されてたことっていろいろあるんだなぁ。 そして、いつの間にか忘れてしまってたことも . . . ところで、親の立場として、チョット気にかかる場面があった。 (結果的に)親を殺してしまった友達。 その友達のところに行ってくる、と親に言って出掛ける息子。 その息子に対して親は、 『大切にしてやりなさい』的なことを言う。 幼なじみとはいえ、そんなことが普通に言える親が素敵だった。 ロクに理由なども聞かずに『そんな子には近づくな』ぐらいのことを 言ってしまいそうな自分が嫌になった。 物事の本質を見極め、子供たちの視点にも立って一緒に考える。 ともすれば、ウワベだけで、大人の勝手な解釈をしてしまいがち。 そんな大人にはなりたくなかったはず( ̄〜 ̄;)ウーン・・・ 気を抜けないね! お父さん&お母さんたち! | ||||
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単行本のときから気になってはいたが、中学生の話で購入まではそそられませんでした。文庫になったので買ってみようと思い読んでみたけど、良かったー。14歳が感じる世界の広さに清清しくなりました。14歳って束縛や拘束で何もできないって思っていたけど、大人になった今のほうがもっと多くのことができないと感じてしまいました。ちょっぴり切なくなりましたが、そのことまでをも清清しくさせてくれました。 そして、ナオトなんてインパクトのある設定なのに全然、ストーリーを構成する核の一部にしか過ぎないあたりも気に入りました。私が今年読んだ文庫上位であることは間違いありません。 | ||||
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『4TEEN』です。最初一瞬、タイトルの意味が分からなかったのですが、主人公4人が14歳なので14のフォーティーンと、10代が4人なので4人のティーンという意味をかけているようです。 ついでに言えば作者はこれを執筆した時は39〜43歳くらい。ほぼ40歳です。 「40歳の瑞々しい感性が描く青春群像」とでもいうべきでしょうか(『蹴りたい田中』のようですが)。4つながりなので☆も4としておきます。 連作短編、という形です。それぞれの物語は良くできてはいると思います。読者が面白いと思う所、感動する所を巧く突いています。そういう「人為感」がイヤという人には向かないでしょう。地に足はついてはいるけれど、そこは月島のような埋立地で本当の地面ではないような感じです。埋立地であってもいい、というテレビドラマ世代の現代人ならば多分楽しめると思います。 扱われている冒険は、空を飛んだり、人を殺したりと、中学生ならば誰でも経験したり、経験者が身近にいたりする程度のありきたりなものばかりではありますが。 主人公4人の主な足は、電車ではなく自転車です。自転車で風を切って走る爽快感が本書全体を通じて描かれており、その描写と雰囲気こそが、登場人物の心理描写などよりも本書最大の魅力だと思います。 | ||||
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十四というと性に目覚める一方どーでもいいことをいきなりやってみたくなる子供っぽさが残ってたり、危険なことに憧れたりっていう過渡期であり一番青臭い時期ですが、その一瞬が結構うまく切り取られ、表現されています。後書きにある成長した主人公達を描いた作品も読んでみたい | ||||
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2003年というと、自分は高校を卒業した年。つまり物語の中心となる4人の中学2年生は、 14歳の自分よりも後の14歳ってことになる。ちょっとびっくり。 結果、携帯電話を自在に扱う14歳に若干びびりつつ、(これは年が近いからかえって戸惑うのかもしれないが)、 それでも「あぁそんなこと思ってた」と感じる。時々「そこまでじゃないだろ〜」と思わなくもないけど。 この年代の物語というと成長物語のようにも思えるが、読んでみるとそういう説教くささは全然ない。 主人公は終始落ち着いた目で周りを見ている。しかし色んな事件が次々起こり、日常の中に消化されていく。 こんなに大変な中学時代じゃなかったけど、同じ立場になったらどこまでできるかって考える。 そして今だったらどうだろう?という自問こそ、この作品の持つメッセージなのかもしれない。 | ||||
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中学2年の同級生4人組。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー。 それぞれ悩み(友情、恋、性、暴力、病気、死等)を抱えながら、14歳を精一杯に生きてる姿に不覚にも涙しました。 14歳は、遥か遠くになってしまい、時代も環境も違いますが、確かにそんな事考えてたなぁとノスタルジーに耽ってしまいました。 続編はあるのだろうか? | ||||
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4人の14歳の少年が主人公の青春小説。 懐かしい思いで読んだ。 誰もが通りすぎる14歳という時期をみずみずしく描いている。 一番多感で研ぎ澄まされた感性を持った少年たち。 出てくる中学生は、大人的な視点で言うところのステレオタイプな「いい子」ではないと思うけど、みんな杓子定規では計れない「いい奴」ばかりなのである。 少し先鋭化されすぎていて、逆に有り得ないと思う部分も多くある。 でも誰もが少しは某かの登場人物に重ね合わせることができると思う。 いつまでも色褪せない思い出、年月を経ても変わらずに笑いあえる仲間、こんな奴らに中学時代巡り会えたら、きっと何事にも負けない自分自身が築ける気がする。 中学生がこの小説を手にとるのは恥ずかしいかも。 なんだかあまりにも真面目に描かれていて。 作中でも述べられている通り、中学生という時期は何事にも気だるい時期なのだ。 むしろある程度の年を経て読む方が、この小説を味わい尽せると思う。 あのみずみずしいまでに真摯な気持ちをいつまでも忘れたくない。 | ||||
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颯爽として、それでいてちょっと熱いところがある少年達の物語。 それぞれに何かを抱え、ときに大人びて、そして少年らしく。 時代を切り取る、その切り口は柔らかく、はっきりとして。 「ああ、こんなんかもなぁ...」と思わず思ってしまいました。 舞台は月島。豊海に住んだ事があるので親近感も湧きました。 この少年達はどう今後成長するのでしょうか? 読みたい気もするし、このままにしておきたい気もするし。 ふむふむ、直木賞受賞ですか。 やっぱうまいと思いました、この作家は。 一服の清涼剤?古い言い回しだけど、なんとなくそう呼びたいです。 | ||||
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