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うつくしい子ども
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うつくしい子どもの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.07pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 1~20 1/6ページ
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石田先生の作品の内、一番初めに読んだのがこの小説でした。 大変、読み易かったです。 すぐに、作品の中に引き込まれていきました。 もう、十数年前ですがね・・・。 最後のどんでん返しは、お見事でした。 石田先生の作品は、いい意味でタイムリーな作品が多いですね。 | ||||
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読むのがこわいけど時間ある時にゆっくり読みたい。 | ||||
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期待以上におもしろい作品 | ||||
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中学生の「ぼく」の視点と「世間」の視点の書き分けが秀逸。 辛いこと・楽しいこと・怖いことも中学生というフィルターを通すことで、 ある種の青春、清々しさのようなものを感じた。 殺人犯の家族というレッテルに葛藤する主人公と、 誰しもが持つ世間にはいえない様々な悩みを「夜の王子」と称し描かれている。 見事な文体で、他社視点・俯瞰的に描かれる様は 単なるいじめ克服物語、子どもの成長物語を凌駕する。 是非一度ご覧いただきたい。 | ||||
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神戸連続児童殺傷事件を題材にしているので、薬丸岳の『友罪』と比べてしまう。 こちらは、なんだか少年冒険物語みたいで、題材を単に消費しただけ。 薬丸作品はきちんと社会問題として考えさせる内容で、同じ題材でもこうも違うのかと、かなり残念な感じ。 『北斗』を読んだ後だったので、肩透かしを食らったな。 | ||||
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シビアな内容の中にとても美しいものがある。 それが石田衣良さんの作風な気がします。 この作品もそうです。 登場人物それぞれが美しいです。 | ||||
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最初私服着てるから小学校かと思ったら中学校の話。地域のモデル校になるほどの進学校らしいけど、いじめっこが罰ゲームに自分の排泄物を食べさせると提案したり、ましてやそれを袋に入れて持ってきたり、ドン引きな出だし…実際持ってきたらその行為だけでいじめられるでしょ…妙に物分り良すぎて聖人みたいな性格の主人公も、自慰の話を平気で口に出せる女子生徒もなんだかみんな中学生っぽくない。大人っぽいとか子供らしくないという意味ではなくて、悪い意味で物語の中でしか存在しないようなちぐはぐな性質のキャラクターばかり。下品な言葉ばかり書いて申し訳ないんですが、その下品さに読んでて辟易したんで、このようなレビューを書かせてもらいました。 サスペンスとしてもラストに刑事ドラマみたいに犯人が一気に真相を語りだして興醒めだし、犯人が典型的な物語の中でしか存在しないような存在しないようなスパルタ教育を受けたサイコパス天才少年で感情移入しにくいし、人格歪むほどスパルタ教育したお父さんの全然それっぽくない性格と行動が気になるし、なんか全てがチグハグ…あと作者の言いたいことをひたすら主人公に語らせるって感じのスタイルだからかな。いや作者の意見の代弁を登場人物にさせる作品がほとんどなんでしょうけど、この小説の場合見るからに主人公の考えじゃなくて作者の考えが透けてるから、あくまで主人公は言わされてる感があって白けるんですよね。もう一人の主人公である記者も結局大した活躍しなかったしなんでわざわざこの人の視点を置いたのかよくわからなかった。 | ||||
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この作者の本は初めてだったので、余り期待せずに読んだのだが、予想外におもしろかった。文章は読みやすく、けれど内容は濃く深い。 実際にあった事件がモデルなので、際物扱いされるかもしれないけれど、訴えていることはごく正当だと思う。凡百の評論より、小説というフォーマットの方が本質を捉えることもあると得心。 ミステリーとしてもよく出来ている。結末も、少しご都合主義的とはいえ意外なものだった。最初から最後まで、自分が14歳だった頃の濁りのない正義感を思い出しながら読むことができた。 | ||||
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ネタバレあり 13歳の少年が9歳の女児を殺害、、、って酒鬼薔薇事件モデルにしてるんだろうけど、この手の小説は腐るほどあって、その中でも本作は割と後味の良い、やや爽やかな中学生向けくらいのレベルで書かれている。 新聞記者や刑事たちの描写もあまり細かくないので、あくまで少年が主人公の謎解き小説のつもりで読んだ方がいいかも。 大人への階段をのぼりつつ、揺れ動きやすい不安定な少年の心理と、それを利用する洗脳の形……っていう発想はまあ悪くないんだけど、とにかくラストが雑。 主人公は果たして……と期待するも、単にナイフ忍ばせるだけだし。 しかも、あの親、何人も殺害してる事実があるならまだしも、そうそう社会的権威のある人間が我が子の過ち反省して、半ば心中なんて形とるかなあ…。 そんな物わかりの良い親ならあんな歪まない気もする…、まああの異常性は、先天的なものが関係してるんだろうけど。 2時間サスペンスみたいに殺す前にベラベラ喋る……このパターンきちゃうと興ざめ。 主人公の少年の優しさっや強さ、助けてくれる友人たちのキャラは多少魅力的ではあったけど、少年活劇なのか社会問題について熱い思いを書きたいのかはっきりしない。 脇を固めるキャラも皆キャラが薄い……。 惜しいな…と思う反面、正直まったく心に残らない小説、何故こんなに評価が高いのか謎。 | ||||
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古本屋で購入、石田作品を初めて読んでのレビューです。ネタバレなし、若干のキャラバレあり?となってます。 この作品は現実味とフィクションがいいバランスで混ざっているなという印象を持ちました。メッセージ性のある作品ですが、「人を理解する」というメッセージも込められているように感じました。 以下、枝葉部分にはなりますが、自分が気に入った点を挙げます。 ・加害者への糾弾 この話には殺人事件が起こったあとのマスコミと一般人による、加害者家族への糾弾の姿が描かれています。 芸能ニュースや週刊誌があまり得意でない私には加害者家族への糾弾という描写は、読んでてつらいものがありました。ただその描写は決して大袈裟でも偏向的でもなく、現実で十分起こりうる現象が淡々と描かれていました。 ・マイノリティ 主人公の友人として「ひどい下ネタを言う女性」と「女装子(じょそこ)」が出てきます。 下ネタっ娘は、世の中に対する不満を下ネタという観点から吐き出します。女性器を臆せず口にする、某ろくでなしな人と気が合いそうなキャラです。 もう一人、女装子(検索時注意)とは女装願望を持つ男性のことです。この話では日常のストレス発散として休日に女装する男性が描写されています。 私はこの二人の下りで思わず発刊年を確認してしまいました。言葉尻からは著者の偏見が一切見られなくて、一体どこからこんな正確な情報を仕入れたんだろうと思ってしまいました。 '99年にこれだけ進んだ理解を示せる石田衣良さんに驚きました。 ただ、星を一つ減らしたのは、主人公勢が中学生でありながら、あまりにも精神的に成熟しすぎていた点が、若干ご都合っぽく感じられたためです。 物語の進行上仕方なかったのかなと理解していますが、「こんな子供はいない」と突っ込まれる隙があるのは勿体ないです。子供として見るとその整った思想や人柄はファンタジーに見えますが、「こんな子供はいな」くても「こんな大人はい」ます。 視点を切り替えて読む必要があるかもしれません。 | ||||
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事件の後、引っ越していかなければならないときの、町に別れを告げる言葉がすきです。 事件そのものよりも細部の表現に魅かれて読みました。 | ||||
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テーマが重いために主人公の少年の純粋さが際立つ、そういう効果を狙ったのかもしれないが この少年の考え方がきれいごとすぎて、むしろ不気味に感じてしまった。 こんな子ども、本当にいるんだろうかという両極端にいる二人。 両極端すぎて「善」側であっても共感は難しい。 | ||||
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心に空白を持つ13才の少年が殺人を犯し、その心境を理解しようと兄が友達とともに世間の風当たりに屈することなく探求していく物語です。 14才の兄の口調で語られることが多いので、深刻な状況や残酷な出来事でも大したことないちょっと大変な出来事くらいに伝わってきます。そこがこの辛い事件を語るにあたって良い点でも残念な点でもあると思います。加害者の兄である主人公が被害者のように語られる点や、加害者に重点を起き、被害者家族の少年法によるやりきれなさをあまり伝えない部分がどうしても気になってしまいました。被害者家族の心情の量を増やすと伝えたいことが伝わらなくなったりするので仕方ないことだとは思うのですが。 主人公のジャガはとても勇敢で真が通った性格です。けれど、私は同級生の松浦や弟のカズシの心の闇の方をもっとキツイ表現で読みたかったという想いはあります。ジャガの目線がとても純粋だったのでその反動かもしれませんが。 犯罪によって当事者以外の被害者がたくさんの出てしまいます。どこからを被害者と扱うのかわかりませんが、加害者だけでなく、加害者に関わる人もずっと償いの応えを探さないといけないということでしょうか?難しいです。 うつくしい子どもというのは、出てくる子ども全員のこと?それとも13才の弟のこと?主人公のこと? 私には、わからなかったです。 | ||||
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評価に迷いました。 読んで楽しい話だとは言えない部分があったと思います。 自分の家族がこうなったらやり切れません。 そこまで書かなくても良いでしょ、と思う部分もありました。 しかし、現実に起こり得る話だとも思いました。 その意味で目をそむけてはいけない問題を提起して下さった良作だと感じました。 | ||||
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中一の弟が犯した殺人事件に立ち向かうため、 その動機を究明しようとする兄と仲間達の物語。 ミステリー小説としてのエンターテイメント性は押さえつつも、 多感な思春期青年の心理描写も、精緻に美しく描いており、 純文学のような丁寧さも感じる作品でした。 舞台は、学園都市のニュータウン。 そこに住む住民はフィルターで濾過された、似たもの同士。 混じり気のなく清潔に思える家庭や学校。 そんな無菌室と思える社会で、突然殺人事件が起こり、 加害者家族となる主人公が、殺人者となった弟との関係に悩み、 マスコミ報道に耐えながらも、真の友人を発見していきます。 設定は(恐らくは執筆当時も)ありふれています。 しかし、主人公のキャラクタ選択は面白かったです。 植物学者のような、観察眼に優れた物静かな主人公を活躍させ、 ニュータウンに残る自然描写に心象表現を重ね合わせさせることで、 彼のうつくしい精神が良く表現されていました。特に前半。 物語後半になってくると、事件の真相に迫ってくるため、 テンポががらりと変わってしまいます。 それまでの加害者家族の苦悩やら、様々な問題については、後回しとなります。 この展開により、一貫性が失われたように感じてしまったため、星3。 | ||||
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この小説には、社会性にあふれていたように思われます。 主人公の弟が女子児童を虐殺したことで、その家族までも過激な報道にさらされるようになる。 こういうケースには、よくなるのではないでしょうか? 当然、その過激な報道に、主人公もさらされてしまいます。 挙句の果てには学校でいやがらせに遭う始末。 ですがそれにもめげず、事実を追求しようとする主人公の姿勢、 過ちを犯した弟への思いやり、それに逆境の中で被害者の墓に花を供える優しさには、 とても共感できました。 社会性だけではなく、人情味にもあふれています。 特に、とても太刀打ちできないような相手(ネタバレ防止のため、具体的には書けないが)に立ち向かうだけの意志に、とても心を打たれます。 ですが、序盤から中盤にかけて、報道の無情さを鋭く描いていたのに、 終盤近くであまり重点を置かれなくなったことや、 かなり引き立てることができたはずなのに、 物語があっさりと終わったことには、ちょっと疑問に思いました。 星三つにするか四つにするか迷ったのですが、 きちんと感動を味わえたことや、登場人物たちの生き生きとした描写が加点できるので、 星四つとします。 | ||||
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新興住宅地の中で起きる女児殺害事件。 ≪夜の王子≫を名乗る犯人は自分の弟だった。 中学生のジャガは一緒に暮らしていた弟が、 凶行に駆り立てられた原因を知りたくて弟の周辺を調べ始める。 文章が淡々としていて、怖がらせようとしていないんだけど、 それがすごく日常感というか、現実っぽさを感じさせるので逆に怖くなりました。 現実にも児童による児童への殺傷事件って多いですよね。 しかも動機が理解できないというか、命が軽く見られ過ぎてる気がします。 そういう事も思って、ものすごく恐怖感に煽られながら読んでいたのですが、 主人公・ジャガの前向きな性格と、 家族やまわりの人々の中に少しづつの希望を見出せるような、 石田衣良さんの文章に救われた気がします。 テーマは重いけど、とても良い作品でした。 | ||||
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買うまでもないかなと思って図書館で借りたけど、正解 内容というより作者の頭が薄っぺらいのではないかと思う 内容がつまらないのはともかく、ちょっと調べればわかることまで 適当に書いてる 警察のキャリアは33歳で警視正になるとか書いてあるけど、 ありえないでしょうが 早くても40歳くらいじゃないですか? あと、影の犯人マツウラは英才教育ほどこされてて 何でも簡単にこなしちゃうってなってるけど それなら公立行くなんてありえないでしょ 地方に住んでるとしても、寮あるとこに行かせるって あと、洗脳されてるとはいえ まだ13歳で女の子殺すと言い出すような度胸ある弟が 捕まったあとでもマツウラにおびえて何も言わないなんておかしいって | ||||
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子どもが凄惨な事件を起こす現代をテーマにしたミステリーのような小説です。 もともと子どもの思想は残酷なものにも清らかなものにもなりえます。 筆者は殺人を犯した家族に訪れる悲劇と行き過ぎる報道合戦を痛快に書き上げています。 石田さんらしい読みやすい描き方でぐんぐん読み進めてしまいます。 題材が題材なだけにハッピーエンドは望めませんが(?)主人公の成長が面白い小説です。 子どもは親や周りの大人に染め上げ上げられる存在なのでしょうか。 読んだあと考えさせられます。 | ||||
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石田衣良の作品は読んだことがなかったので、何か読んでみるか…そんな軽い気持ちで手に取った一冊。 正直なところあまり期待せずに読み始めたわけだが、思っていた以上に、楽しく読めた一冊であった。 物語は、主人公・通称ジャガ14歳の弟・カズシ13歳が、9歳の少女を殺害して補導されるという内容。「なぜ、弟は少女を殺害したのか?」その理由を探そうと立ち上がるのが、主人公・ジャガ。 内容からすると、社会派的な作品なのかと思うのだが、単なる社会派とはちょっと違う。ミステリー的な要素も入っている。さらに、主人公が14歳ということもあり、青春物の要素もある。盛りだくさんで、なかなか楽しめる一冊ではある。 しかしながら、個人的には、ちょっと軽すぎやしないか?という印象である。題材が題材なだけに、もう少し重く仕上げても良かったような気もする。まぁ、趣味の問題かもしれませんが。 | ||||
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