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うつくしい子ども



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うつくしい子どもの評価: 4.07/5点 レビュー 107件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 81~100 5/6ページ
No.27:
(5pt)

ミステリーじゃない

せつない物語でした。決して難しい文章じゃないのだけれど物語に入っていこうとすればするほどその壁は高かったような気がします。しかし読み終わったあとに自分の胸の中に何かが残ったのも事実です。ミステリーで終わらない。他人事でないような。そんな感覚が私を刺激したのかもしれない。ぜひいろいろな年代の人に読んでもらいたいです。
うつくしい子どもAmazon書評・レビュー:うつくしい子どもより
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No.26:
(4pt)

子供は美しいの?

題名どおりの子供が作品を動かして行く。そんな石田さんの作品は読み手を引き込む力がある。読む前は、どうかな?????が読み終えてなるほど。と。他の作品を続けて読みたくなる筆者であります。デビュー当時の「江国香織」を彷彿。
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No.25:
(4pt)

少年A事件が提起した問題の数々

池袋ウエストゲートパークを書いた石田 衣良の初めての長編小説。石田 衣良はやはり人物設定がうまいなぁと感じさせる作品だった。地雷震や青の炎、サイコなどでも扱われている1997年におきた「少年A」の事件をモデルに作られた作品。この作品では事件を起こしたのは13歳の少年であり、その13歳の「少年A」の兄が主人公になっている。そのため、「中学生でも何をするのか分からない」という怖さをテーマしたというよりも、「マスメディアと大衆の無神経さ」をテーマにした作品であり、こういう意味では視点が新しく斬新だ。テンポがよく、文庫でも出版されていて、さらにページ数も文庫で300以下と読みやすいのでお勧めの作品である。個人的な欲を言えばもう少し個々の部分を掘り下げて欲しかった。主人公のことは良くかけているのだと思うのだが、その他の登場人物についても書こうと思えば書けるネタはあっただろう。読み終えた後に「もっと読みたかったな」という物足りなさが残った。
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No.24:
(5pt)

中学生の強さとはかなさ。

主人公はいたって普通の中学生。脇役も悪役も普通の中学生。それだけに真相は哀しいし、恐ろしくもある。この作品には一気に読ませる力があるし、一気に読まなくてはならないと感じさせる空気がある。その力の源は繊細で軽妙な筆致によるものであるが、もちろんそれだけではない。それは目を背けてはいけないストーリそのものである。ラストは哀しくも感動的であるが、最後読み終わったとき、頬がゆるみ暖かなきもちになった。
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No.23:
(4pt)

よくあるレビューです。

幼女殺人事件とそれを取り巻く、主人公の学校生活。話の最初のほうは、最近の売れてる小説をなぞるような二番煎じのようなむずがゆさを感じる。だから最初は途中でやめようかとも思った。しかしそれがこの作者のテイストで、途中からなにかその売れ筋とのズレを楽しんでるんじゃないかと思いながら、読み進めた。例えば物語の中で、<アマチュア劇団だった母親が、よくある演技のような会話を自分や家族とするのを主人公が憤慨している>ことを描写していること自体が、よくある小説っぽくした小説のように。しかし後半になるとそのズレ幅が段々小さくなって、物語の結末は途中まで読むとだいたい見えてくるのにそこを埋め込むパズルのかけらだけが、どうなっているんだろうと、それだけが気がかりになってくる。そしてこの作者のすごいところはそのピースがピタッと収まっていくことである。その部分にズレはなく、ちゃんと一番煎じになっている。エンターテイメント最高。
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No.22:
(2pt)

事実は小説よりも・・・

誰がどう読んでも「例の事件」が下敷きになっている、とわかる小説。非常に悲劇的な話なのにキレイにまとまり過ぎていて、深みがない。被害者の怒りや悲しみ、あるいは加害者の家族の苦しみがちっともリアルに伝わってこなかった。だからこそこんなつらい内容にもかかわらず、サラリと読めたのだが。酒鬼薔薇の両親が書いた手記と比較するのはおかしいことかもしれないが、現実のほうがはるかに残酷で、罪深い。
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No.21:
(5pt)

innocent

周囲の環境や言葉,接し方に染まり・影響されやすい子供は,一方で秘めたパワーを持っていて,それは自ら行動を起こす時に現れる。家族が事件を起こしてしまった事実を真正面から捉え,全身で歩く少年の姿は特別なものじゃない,誰だってその心を持っている。少年犯罪を鋭く,かつ優しく描いた傑作!
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No.20:
(4pt)

うつくしい子ども

いわゆるサカキバラ事件以降、遅れてきた作家達は少年犯罪を下敷きにした安易な作品を書き散らし、ひどいのに至っては人間のダークサイドを認める自分はエライとばかりに暴力の魅力とやらを描きました。しかし、石田衣良さんによる本書は、そういった作品群から完全に抜け出しています。本書の主人公はニュータウンに住む14歳の中学生。植物の研究の好きなもの静かな子どもですが、弟が幼女を殺害して補導されたことをきっかけに、マスコミによる取材や学校でのいじめに巻き込まれます。そして、混乱の中で、少年は弟に真っ向から向かい合うことを決意し、弟の読書遍歴などを調べていくことで弟がなぜ殺人を犯すに至ったのか調べ始めます。著者は、事件を取材する新聞記者をもう一人の主人公にしていて!、少年と記者が一人称で語る章を交互に配置し、次第にクロスさせて行きますが、そのことにより物語に客観性と緊張感を帯びさせることに成功しています。本書の魅力は、容易に理解できない心の闇に迫ろうとし、理解できないものを必死で受け入れようとしている人間の哀しみや努力を描いている点にあります。安易なレッテル張りをして安心を得るマスコミや評論家に疑問を感じた主人公の少年が、心無い記事やいじめに耐えながら弟を理解しようとひたむきに努力する姿は感動的。事件を一緒になって調べるクラスメートとの友情も印象に残ります。石田さんの文章は詩情さえ漂う上質なもので、社会の残酷さや、主人公の少年の途方も無い哀しみが、落ち着いた語りの中から滲み出すように伝わってきます。一方でマス!コミの行動原理や警察組織についてはちゃんと取材されていて、記者や警察官の葛藤も描かれ、そのことが物語に説得力を与えています。最近の小説では忘れ去られた、うつくしい人間の姿が、ここにあります。
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No.19:
(5pt)

子どもでいることのつらさ

子どもの頃の胸の痛みを思い出した。つらい事や悲しい事があって、それに真正面から向き合っていた頃。もう耐えられないと思っても1日1日は過ぎてゆきいつしか理不尽さをいなして生きるすべを身につけた今。理不尽な人生に真っ向から立ち向おうとする主人公の少年とそれに共振する仲間。仕事に疑問を抱きつつ少年の立場を思う若い新聞記者少年犯罪という重いテーマが作者独特の切り口と軽快な語り口で語られ泣き笑い、のち勇気&希望。幾重にも考えさせられる内容の濃い本です。
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No.18:
(3pt)

うーん

どこかしら心のバランスが保てなくなり(という表現が適切かは?ですが)事件を起こすに至る子供の心情や過程が読みとれるかと期待して読みました。そこから作者の表現したかったものとは違ったのかなと思いますが。。。子供の心がなぜ残忍な事件を起こすに至ったのか?弟の心情を辿っていく経緯で明らかになるかと思いきや外的要因へと話が向かっていく。ではその外的要因の心情の経緯が読み取れたかというと正直深くは読み取れませんでした。弟の人格形成に何かしらの関わりがあったであろう両親の心の葛藤もあまり見えてこなかった。私自身が現実の事件とダブらせすぎたのか、読後は少し不完全燃焼な感じでした。
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No.17:
(5pt)

色々考える。

”まだ幼いと思っていた子どもが起こしてしまった犯罪”が題材になっているこの作品。それをその加害者の兄を中心に話しが繰り広げられています。犯罪の猟奇せいや話題性よりも加害者、被害者の為になにをしていけるのか?暗い中にあって前向きに行動を繰り広げる主人公に希望があって救われます。読んだあとなかなか考えさせられます。暗くて後味悪くなるかと思いきや、なかなか前向きに自分もなれる。そんな感じがしましたよ。やはり石田さんは少年像を書くのがすばらしいです。みなさんも一度は読んでみてはいかがでしょうか。
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No.16:
(4pt)

現実とのストーリーの間

石田作品としてはじめて読んだ1冊である。TVドラマの池袋ウエストゲートパークのイメージと話題の作家というのが頭のイメージにあって、読み始めはなかなかストーリーに入っていけなかった。どちらかというとこのストーリーにでてくる「星の王子様」のような心が壊れた人物が中心に話が展開するとはじめから踏んでいたのだ。そして最後まで、私はそのズレをひきずってしまった。こんな終わり方でいいのか?真犯人の正体が明らかになることなく終わるなんて。夜の王子様の最後はあまりにファンタジックすぎる...その一方で夜の王子様に影響を受けた少年は、あのまま大人になっていくのか...現実にそんなことがあるはずがない。あってはいけない。読了後、この話と現実との関係をしばらく考えてみた。あまりにリアルで現実に起こった数々の事件と重なりすぎて、自分の中で小説と現実をリンクさせていたのだ。これは犯人探しの探偵ごっこをテーマに書いた話でもなく、凶悪事件を引き起こした少年Aの心がいかに特別で暗いものかをとらえたものでもなかったのだ。はじめから。こんな結末もありか、と思えた。
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No.15:
(4pt)

切ない切ない切ない話

涙なしでは読めません。中盤以降は間違いなく5つ星。話題の「青の炎」より断然切ない。メッセージ性もとても強く考えさせられる。少年を主人公にしていて、語り口は宮部みゆきの著作とも少し似ているが、石田氏はもうホントに独特で巧い。石田作品未読の方、導入書にはまずこれを。
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No.14:
(5pt)

どこか透明感のある文章

この本を読んだとき、はじめに感じられたのは文章から受ける透明感でした。内容は、本当はとても重いはずなのに、石田衣良さん特有の文章で、切なくも、希望を感じさせてくれる作品です。最後に、すべての問題が解決するわけではないけれど、精一杯生きていくしかないと心に決める主人公の少年の姿に強く自分自身が励まされる気持ちがします。子供の可能性を信じてくれる石田衣良さんの気持ちも、とても深く伝わってきました。石田さんの作品はどれも好きですけど、この作品ともう一作エンジェルという作品は直木賞をとった作品よりも、個人的な意見で申し訳ないですが好きです。是非たくさんの人に読んでもらいたい作品です。
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No.13:
(5pt)

少年犯罪と少年の成長

この本の主人公はジャガ(ジャガイモ)とあだ名される「うつくしくない子ども」である三村幹生くん。彼の妹はCMタレントになるほどかわいいし、弟も昔同じようにタレントをやっていたうつくしい子どもたちです。幹生君は名前の通り植物のことが大好きで様々な場面で植物への思いや知識がでてきます。このあたり、少年としてはすごくリアルですね。彼らが住んでいる町は茨城県のつくば市をモデルにしたニュータウン東野市。昔つくばに住んでいたことがあったのでなんとなく感慨深かったです。その平和な街で殺人事件が起こります。殺されたのは幹生君の妹の元同級生で小学三年生。本の背表紙の紹介にもあるのであえて書きますが犯人は少年の弟カズシだったのです。そのために少年の前には数々の障!害が立ちはだかります。そんな中、幹生はカズシの動機探しをしてカズシを理解しようと立ち上がります。そこからはある意味では真犯人探しであり、ある意味では弟の心の探索であり、ある意味で幹生自身の内面を理解していくことになります。幹生はこの本の中で本当の友達を見つけます。よく逆境の時の友人こそ本当の友人であるといいますがそれはまったくその通りだと思います。この事件自体は神戸の事件をもとにかかれているのですがやはり長崎に住んでいたために例の長崎の事件を強く思い出しながら読みました。とても密度の濃い内容が平易な文章で語られていると思います。
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No.12:
(4pt)

考えさせられる本

少年犯罪、マスコミ報道、家族の在り方・・・そのような様々なことについて、自然に考えさせられます。平易な語り口で、深い所まで考えさせられる良い本です。もう少し物語自体に盛り上がり感があれば、5つ星を付けられたと思うのですが。中高生の読書感想文の題材にすると、とても面白い本ではないでしょうか。
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No.11:
(5pt)

やさしい

石田衣良の作品の中で一番好き。少年(というか児童?)の犯罪という暗すぎるくらい暗い題材を、これ以上なくやさしく描いたものだと思う。やさしいけれど、甘すぎずドライな感じがするので読後もさわやか。
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No.10:
(5pt)

重みのある作品

ミステリーであるのに犯人が始めからわかっている作品。兄が弟の心を探すところも核心に迫るところも面白く、自分も小説に入っていくようだった。500円以下であるのに濃い小説だと思います。
うつくしい子どもAmazon書評・レビュー:うつくしい子どもより
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No.9:
(5pt)

よかったです

重い話だし、ラストも悲しいですが、読後感がすごくいい。宮部みゆきの読後感と似ているかな?人間って意地悪だったり残酷だったりもするけど、ほんとの意味で「いい人」も確実にいる。そう思える作品、好きです。主人公の男の子と、友達の長沢くん、はるき、ミッチーがいい味出しています。「その笑い声が続いているあいだ、クスノキのしたは夢見山の森よりも、ほんのすこしだけ明るかったんだから。ぼくたちの笑いのかすかな光りでね」という一節や、「夜の王子さま」の話など、グッとくるところ、いろいろありましたが、ひょんなところで共感してしまったのが、おとうさんのこのセリフ。「でもノートブックパソコンの厚さが3センチから1.5センチになって、薄型の流行でちょっとばかり売れて、それがほんとうに役に立ったといえるのか」私、長年大人をやってきて、疲れているのかな(笑)
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4163184503
No.8:
(5pt)

成長する姿・・・

いろんな視点から見られて、次は次は?って読むのを止めたくなかったデス。弟を思うお兄ちゃんの姿が、どんどん成長していくとこに感動しました。しかも、自分と同い年というコトで・・・すごいなぁって思いました。それと、ヒトが壊れて行く姿。恐怖を感じました。気持ち分かる!って思うとこもあったし・・・。私にとっては、マスコミのことも、よく解る作品でした。
うつくしい子どもAmazon書評・レビュー:うつくしい子どもより
4163184503

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