グロテスク

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グロテスクの評価:

3.93/5点 レビュー 288件。 B ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全225件 161〜180 9/12ページ
No.65
(5pt)

すばらしい!

暗い!印象深く、不気味な女性の魂が浮遊するような余韻があります。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.64
(4pt)

「優劣」に縛られている現実

この大元となった事件の新聞での報道。スポーツ紙でもなかったのに週刊誌のような見出し。男が書いたに違いないと思った。その嫌な気分はずっと心に残っていて桐野氏も当時そのような印象を持っていたと知り、この作品に何か私にとって答えがあるかと、必ず読もうと思っていた。学歴、外見、経済力、家柄・・・。社会にある数々の優劣による差別はどうしたって存在する。全宇宙的に絶対的な「神」のような存在でも現れない限りなくならないだろう。子供はそれらの優劣と折り合いをつけながら現実にある差別との距離の置き方を学んで成長していくのが理想だと思う。だが、この登場人物は誰もがそれに失敗しているのではないだろうか?いつもながら自分の内面や生き方を考えさせられる桐野氏の作品。登場人物達の視点はみんなあまりにも内側に向かっているので、私は顔を上げて外を見ようと思う。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.63
(4pt)

これは遠い世界の話ではなく

自分が彼女達のようにならないという保証など何もないのだと読み終わってまずそう思った。最低ランクの娼婦に成り下がること、それはとても簡単だ。たった一歩踏み出すだけでいいのだから。グロテスクなのは彼女達も自分も同じ。ただそれを実行するかしないかだけの差に過ぎない。誰の心にも巣食う差別意識や優越感、劣等感、嫉妬、悪意・・・醜いもの達。ただそれがあらわにされているだけなのだ、彼女達は。怖いのは自分もそうなのだと認めること、認めざるを得ないこと。いつか私も自分自身を取り戻すためにあの場所に向かうのかもしれない。一歩踏み出す何かのきっかけがあったとしたら・・・
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.62
(4pt)

気になる気になる!

物語の少し先をいつも気にしながら急いで読みました。早く先が読みたい。ほとんどが過去をつづっているから、なにか驚くような展開があるわけではないのに、登場人物たちの心の闇や行動の先に引き込まれます。実在の事件をモデルに、ここまで面白く膨らませるとは、桐野さんの頭の中はどうなっているんだろう。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.61
(4pt)

痛くて重い。 でも面白い。

重いな。というか、読んでて痛い。作品中の様々な出来事を、登場人物達の視点を通して語る、その描写が見事だと思った。実際のところ、人の自分自身に対する主観的な評価ってこんなもんなんだろうな。そういう意味でとてもリアルな話だ。だから痛くて重いんだろうな。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.60
(4pt)

女の本性、ここにあり。

登場する4人の女性の心の闇を文章に曝した作品。まさに「グロテスク」といえるが、女の本性とはこんなものだろうと思う。誰でも4人のうちの誰かに似た思いを抱いたことが1度はあるはず。その醜い思いを隠そうとして女性は日々「美しく」あろうとするんじゃないだろうか。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.59
(4pt)

正確には星3.5ですが・・。

うん、面白い。\2,000出しても後悔ありません。その価値はあると思います。女の戦いですね。それぞれの女の、男に身を売る事の意味、考え方。それぞれの心境、第三者からのイメージ、そして結果・・・。結構面白いですこれは詠みやすいし。頭にもよく残ります、何か小説内の映像がイメージができて頭にうかんできます。このミス2004でベスト5?えぇ、納得できます。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.58
(4pt)

歪んだ女の野望と欲望が恐い

 女にとってエリートであること、エリートになることってどういうことなのだろうと読みながら改めて考えさせられた。男にとってそれは簡単でわかりやすい。良い学校に入り、良い会社または組織に属しそこで出世していくこと。ちょっと古くなりつつあるけど、いまだにやはり良い学歴とキャリアがエリートとみなされる。しかし女にとってことはそう単純ではない。女には学歴やキャリアだけでは足りない。というかむしろそれらは女として最も有効なツールを持たない女が血と汗を滲ませ身に付ける武器でしかない。女にとってやはり美貌に勝る物はないのだ。しかし血と汗を滲ませ学歴やキャリアを手にした女も、そして類まれなき美貌を生まれ持った女も幸福にはなれなかった。幸福になれなかったどころか二人とも売春婦として客に殺害されるのだ。 エリート女子高の歪んだヒエラルキー、歪められたエリート意識が人を壊していく様、度を越した美しさで男を破滅させやがて自身をも破滅させゆく様、そしてそうした成り行きをすべて底知れぬ悪意を抱いて傍観する様、いずれもまさにグロテスク。 
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.57
(5pt)

差別される側の心の闇

作者が描こうとした「差別」。作者は差別される側の、心の闇の部分を見事に描き出していると思う。かつて、日本国民は総中流社会といわれていたが、いまでは、あきらかに富める者と貧しい者の差が著しくなる社会、不平等になりつつある。不平等がもたらす社会問題を、心の闇として抽出している。とても考えさせられた。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.56
(5pt)

ドロドロ

気持ちの奥のほうにあるドロドロな部分がハッキリと書かれてあって、登場人物の容赦ない発言や考え方に怖いというよりスッキリしてしまいました。一気に読みました。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.55
(5pt)

長い短い

あああっというまに読み終えてしまいました。あの後ゆりお君はどうなってしまうんですかね。ユリコと同じ運命をたどるのでしょうかね・・・。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.54
(4pt)

あまりにも痛い

一気に最後まで読んだ。印象に残ったのは佐藤和江の章。あまりにも痛い。そして自分に似ている。高校生の頃は痛ましいだけだったが、会社に入社してからは自分と重ね合わせて読める人も多いと思う。私も壊れないように気をつけようと本気で思った。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.53
(5pt)

変異

読み始めると怖いものみたさで止められなくなり、半日で読了。直後は和恵の壊れっぷりが際立つ印象を受けました。しかし、Q高校へ入学しなければ、ユリコと出会わなければ和恵は怪物とはならなかった。木島先生のいう変異しなければいられない環境。人間は影をみて光があたっていることを確認するのかもしれない。そして光が強いほど影も際立ってしまう。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.52
(4pt)

桐野夏生「グロテスク」-果つる底なき孤独をえぐりだす。

 桐野の筆は常に容赦がない。むき出しの癒されない痛みやささくれを書くその筆は、醜いものを醜く、無残なものを無残なまま吹きさらしの状態に置き、わずかな癒しも与えようとしない。しかし、読み行くうちに、癒しや優しさがむしろ、汗まみれの手で頬を撫でるような、本当は薄気味悪いものであることに読者は気づかされる。この小説は渋谷で殺害された一人の女性をモデルにしているが、彼女の闇が読者の心にえぐるような痛みを持って忍び込んでくる。とにかく読むべし。いったん読み始めたらもう手放すことはできない。そして読了後、自分を取り巻く空間が冷たさと重さを持って忍び寄ってくるのを、じっと感じるしかない。そんな一冊です。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.51
(5pt)

愛すべき登場人物たち?

「要するに、まともだった(メインの)登場人物は、和恵とミツルだ」と、私は思いました。和恵は滑稽すぎて頭がおかしいんじゃないか、とはじめは思いました(特に高校時代のところを読んでる時)。けれど、よくよく考えてみれば、和恵は単に一生懸命なだけだったんじゃないかな、と。一生懸命になりすぎて、後に行くところまでいってしまったけれど…。でも私は、そんな和恵がけなげに思えて、一番同情しちゃいます。ミツルも結婚後一線を踏み外してしまうけれど、誰でもそういう状況に陥ることはありうると思うし…つまり「○○者と普通の人は紙一重」ということが言いたいのですが(あまり書くとネタバレになってしまいますね)。主人公は、本当に「悪意が迸った」人間ですよね。そこまでするか!と言いたくなるほど、ひどいことをしていましたよね。だけれど、私自身、それぞれの登場人物に似ている部分を持っていて(特に和恵と主人公)、いろいろ考えさせられました。なので、みんなある意味「強烈」なキャラで「強烈」な人生を送ったけれど、どの人物についても否定はできないです(「こんな人、現実にはいるわけないよ!」ていう否定です)。とにかく、私はこの本に多少なりとも影響を受けました。読んでよかったと思います。稚拙な感想文ですみません~
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.50
(5pt)

姉妹の物語。

本屋で買って読みました。わたしは姉妹なのでよく理解できました!同姓の兄弟とか姉妹ってたいてい、似てないんですよね。どっちが美人か。どっちの方が親にかわいがられているか。小さい頃からくらべられます。勝負は決まっているんですがね。この作品についておもったのは「体にとってなにが良いのか」は、当人にとってはわからないことであること。もし食欲が旺盛で心は満足していたとしても、あまりに食べたいだけ食べてしまったら病気になるように。結局欲望に生きてしまった二人の女たちは自分の身を滅ぼしてしまいました。なにを食べたら体にいいのか、いい状態が保てるのか。教えられないとわからないですし。幸せになる方法は自分なりに掴まなきゃいけない。欲望に忠実なだけでは生きていけない。登場人物はみなタフで好きです。文章も巧いよっ。オススメです。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.49
(4pt)

「女」であることのグロテスク

佐野氏の「東電OL殺人事件」を読んだ時に妙に引っ掛かったのは、筆者の使う「堕落」という言葉だった。この本の底流には「娼婦になること」=「堕落」という社会的な決め付けのようなものが先にあって、それから高学歴を持った女性が娼婦になった「堕落」はどうして起こったのかが書かれているように感じたのだ。娼婦になることが堕落でない、と言いたいのではない。ただ、そうした決め付けが、事件を外側から捉えただけで、被害者の内面にたどり着いていないもどかしさのようなものに結びついていると感じたのだ。被害者の内面を描くことは、むしろフィクションでなければ不可能なのかもしれない。しかし、だからと言って本作品が被害者の内面を完璧に暴いたものだと考えている訳ではない。小説である以上、それはあくまで作者の想像・創造の中のものでしかないからだ。ただ、この作品の中で「娼婦になること」=「堕落」という単純な図式で割り切れないものが描かれたように思うのである。作品は4人の女性の独白の形で進んで行く。違う人物のはずなのに、どこか区別が曖昧なのは、この4人が別の人間でありながら、実は「女であること」に縛られた、同じ人間の別の相であるからではないのか。特にユリコの姉は、ユリコ自身ではないのかとすら思ってしまう。ユリコの美貌を厭い、憎んでいたのは、ユリコ自身も同じだったのではないか。彼女の名前が最後まで語られなかったのは、そこに理由があるように思えてしまう。4人が見ている周り人々の姿は、どこまでが真実のものであるのか。誰かの目を通して見えてくる誰かは、その見つめている人の目からは逃れることができない。そこに見える歪みは、見つめている本人自身の歪みなのだ。結局、娼婦になった彼女たちは、娼婦になることでしか自身を救えなかったのだ。どんな自分であれ、醜かろうと、仕事ができなかろうと、他から「女」であること認められ、自分自身に「女」であることを実感させてくれたものが、娼婦であったのだから。それを「堕落」と言うならば、その通りであろうが、少なくとも、この作品の中で彼女たちは、娼婦になることで、さまざまな差別からの自由を得たのであると思う。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.48
(4pt)

1年前に読みましたが何回か読み返してしまいます

既に多くのレビューがされていますので、内容についての論評を書くつもりはあまりありません。ただ、私はこの本を5回読み返しました。人間の深層心理、心の闇の部分、例えば、嫉妬心、競争心、虚栄心、堕落へのほのかな憧れ、等々が、微に入り、細に入り、これでもかとばかりに描写されています。怖いものと見たさで、つい読み返してしまうのです。そして、心に残るのは心理描写による「グロテスク」以外にも、登場人物の風体、仕草、持ち物等についても、「グロテスク」さが十分に表現されている点です。グロテスクを通り越して、滑稽なものもあり、思い出しては、つい笑ってしまう描写もあります。読み返しても十分に楽しめます。最後に、できれば、夜暗いベッドで読むと小説の世界にシンクロするようで楽しめます。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.47
(5pt)

特に女性、読む価値ありです。

この作品を読むと、人間のおそろしく汚い部分を見せつけられているようで、胸が苦しくなりました。けれど読んでいるうちに、登場人物たちと自分との差はさしてないのではないか、と思えて来ました。誰の心の中にも、人を憎んだり、うらやんだり、嘘をついたりするみにくいものが、住み着いている、と感じました。そのみにくいものを、見て見ぬ振りをするのか、堂々と、向き合うのか。桐野さんの人間に対しての観察眼にはまったく恐れ入ります。人間のこんなにみにくい部分をありのままに書くのは、きっと桐野さんにとっても苦しかったのではないか、と思います。読んだ後、どっと暗い、どうしようもない気持ちになりますが、私たち(特に女性)のなかに巣食うみにくい固まりと向かい合うため、読む価値はあると、思います。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.46
(4pt)

興味深い事件

東電OL殺人事件を根本にかかれた本。桐野さんの本は、初めて読みました。とても興味深いものでしたが、チャンの手記がちょっと、長すぎないかと。「東電OL殺人事件」の方も読んでみたくなりました。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501