グロテスク

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評判

グロテスクの評価:

3.93/5点 レビュー 288件。 B ランク

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平均点3.93pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全225件 201〜220 11/12ページ
No.25
(4pt)

まさにグロテスク・・・

こわい、あまりにも。ねたみ、嫉妬、悪意、コンプレックスにまみれ、歪んだ世界で生きている人たち。人によって、こんなにも世界は違って見えるんだろうか?読んだ後、あまりの気持ち悪さに吐き気をもよおした。登場人物の誰にも共感できないし、考え方もさっぱり理解できない。確かにそう思うのに、どうした訳か最後まで一気に読んでしまった。好き嫌いは別としてその筆致の素晴らしさは評価に値する。ふと考えるに、心の闇に焦点をあてた小説は他にもたくさんあるけれど、これほどまで不愉快な気持ちになったものはなかったように思う。それだけこの作品がリアリティに富んだ秀作であるということか。複雑・・・
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.24
(5pt)

すばらしい内面描写

桐野夏生は昔「アウト」を読んだことがある。面白かったし大変堪能した。それから以後はじめて手にとった彼女の作品がこの「グロテスク」だ。驚いた。桐野夏生は骨太でありながら繊細に人物を描ききるすばらしい作家に成長している。構成、展開ともがっしりしておりこれは前作もそうだったと思うが、何よりもその人間描写の奥深さには感銘を受ける。当初私はこの作品を「東京電力OL殺人事件」の小説版としか見ることができないまま食わず嫌いで読まずにきたが、たしかにそれに題材をとりつつもまったく新しい精神世界を構築している。それにしても感銘を受けるのは、人の心の奥に潜む、おそらくは自分でも知りえないであろう世界を描き出すその力である。古臭い言葉だが高く深い精神性を作風に感じる。しかしそれがまた骨太でもあり、不思議に力強い。日本にこのような作風を作り上げつつある作家がいることをうれしく思った。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.23
(4pt)

むきだしのコンプレックス。

もしも、ムッチャ美人で、スタイルよくて、男にモテまくりの妹がいて、小さいころから常に自分と比べられてきたとしたら、どうするか。また、もし、田舎の中学で「神童!」なんて言われて、がんばって難関高校に合格したものの、入ってみたらまわりはキラキラ。頼みの綱の勉強も、ここでの自分はまったく平凡な人間だった。しかも、みんなにダサいとか馬鹿にされたりしてる。なーんてことになったら、あなたはどうするか?やってられないですよね。でも、こんな話はゴロゴロあるわけで、この世はとかく理不尽だ。学歴、容貌、財力、出身、その他現代階級社会におけるコンプレックスから自分を守るためのあがきというか葛藤が、こうも人を壊し得るのかと、ひたすら人ごとではない恐怖にうちのめされる一冊。まあ、でも普通はここまで壊れないだろうけどね。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.22
(4pt)

醜さから醜さへ

この本を読み、唐突ですがイヴリン・ウォーの「ブライズヘッド再び」を思い出しました。一次大戦と二次大戦の間のイギリスの上流階級で、10代の終わりに深く関わった友人たちが中年近くなって再会する話です。アル中になったり疲れたり傲慢になったりしても、若いとき芯になっていた美点は損なわれず、そのまま持ち続けていました。グロテスクの主人公たちは高校時代の醜さをさらに醜くしている。(自分の美しさにさえ無関心なユリコは除く。)やりきれないのは、和恵の家庭はどこにでもある平凡なものですし、学校も会社も多少の誇張はあっても現実そのままということです。(均等法以前の四大卒女子の扱われ方なんてあんなものです。)幻想を持つことが出来ず、現実の耐え難さにいちいち傷ついていたら怪物になるような状況ということでしょう。フィクティシャスな「出口」をほのめかして終わる「Out」に比べ、現実をつきつけられて憂鬱になりますが、自分や周囲について振返る契機になりました。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.21
(5pt)

援交中のギャルから更年期に悩む年代まですべての女性に読んでほしい切実な物語

このすごいタイトルにビビッてしまい、気になっていても勇気を出して手に取れない人は少なくないだろう。私もその一人だったが、実際に読んでみると、少なくとも女である私にとっては全く「グロテスク」な物語ではなかった。超一流の女子高の同窓生でありながら街娼にまで身を落としていく女性達-ユリコと和恵-の生活や殺され方、乳がんで片方の乳房を失ってもまだ街娼をやめないマルボロ婆さんの姿は一見グロテスクに映るかもしれない。だが、作者の理性的で的確な分析を通してその変化の過程を追っていくと、彼女達の心情を明確に理解することができるし、理解できた時点でそれらはグロテスクなものではなくなる。そして、たぶん女なら誰でも一度は感じたことのあるさまざまな面倒-女であるがために硊じる理不尽さ、いわれのない差別や男性を中心とする「世間」が無言のうちに突きつけてくる数々の要求に対する怒り-に屈することなく「我が道」を貫いたユリコと和恵の生き方に共感を覚えたり、不思議な連帯感を感じたりするのではないだろうか。ただ、「世間一般」に対して特に疑問を感じない普通の男性が読むと、女同士の確執のすさまじさや業の深さに途中で気分が悪くなってしまうかもしれない。でも、そこを乗り越えて最後まで読み通すことができれば、女性に対する理解がぐっと深まり、女性を見る目が変わることは請け合いだ。(その結果、うんざりして同性愛に走ってしまう可能性もないとは言えないけれど)「柔らかな頬」の中で延々とつづられていた目覚めても続く悪夢のような息苦しさはなく、意外なことに読後感も悪くなかった。周知の通り「東電OL殺人事件」がベースになっている作品だが、もっとずっと複雑に組み立てられたフィクションで、最後のひとひねりも心憎いほど効いている。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.20
(4pt)

夜の世界に問うものは?

女性(主人公)の心理とはなにか?を考えさせられたそんな作品。俗にいう勉強ができた女の子、高校、大学と名門校に進み、一流企業に就職。そして夜は売春婦。多分、ある種の劣等感からそんな感じになってしまたのかなあと、でも結末は本当に切ない。そして暗い。桐野 夏生は女性の心理を巧みに紙面に描写する手法がうまい。今回の一人称形式のプロット、主人公等の人物造形もうならせる。女性読者に評判が良い作品とは聞いたが、われわれ男が読んでも一種のマジックに陥ってしまいそうな、そんな錯覚を感じさせてくれる読後感が忘れられない。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.19
(4pt)

「悪意」の凄み

人間の善意よりは悪意を扱ったものなので、すがすがしい読後感などは得られませんが、作者の人間観察は鋭く、とりわけ、劣等感などの暗い感情に対する描写は、少し気味が悪くなるほどの精緻さでした。また、日本人の、西洋人に対するコンプレックスからくる卑屈さの表現もさることながら、西洋人の男の人の吝嗇ぶりも(理不尽な支出は一切拒否する力あるケチさとでもいいましょうか)おもしろいほどよく書かれていて比較文化の視点からも興味深く読めました。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.18
(5pt)

限りない上昇志向の結末

三流小説でも書かないようなストーリーが事実として起こってしまった。何が彼女をそうさせたのか? このグロテスクはそこに迫っている。彼女が娼婦になった理由は堕落ではなく、それとは全く正反対の限りない上昇志向の結果である。彼女の一生は戦いの連続でした。中学では受験の勝者となり超難関のQ女子高に入学する。しかしそこで彼女が見た物は裕福さでは全く勝てない内部生、美貌では及びもつかないユリコ、勉強では相手にもされないミツル。中学では勝者であった彼女は、Q女子高では「ただの人」に成り下がってしまった。それでも勉強は頑張り続け何とか上位は守り続けた。そうやって努力を続けQ大、G建設総合職とエリートコースを歩みつづけるのだが、この高いレベルは彼女の努力も通用しなかった。完全に敗北を知った後に彼女は「誰も決して追ってこられない道」に活路を見出してしまった。限りない上昇志向が叶わない度に違う方向にねじ曲げられていく、いったい彼女の努力はなんだったのか? 考えさせられる一冊です。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.17
(4pt)

刺激を求めたい方へ

å...ˆæ-¥ã®æ¸‹è°·ã§ã®å°å­¦ç"Ÿã®å°'女監禁事件ã‚'覚えてますか?あの時、いみじくも被害è€...のç'šå‹é"がインタãƒ"ューã‚'å-ã'て、ã"のようなã"とã‚'言っておりまã-た。「あの子たちは目立たない」「普段は地å'³ï½£ã¨ã€‚そã"に、私などは「分不相応なã"とã-てã‚"じゃねーよ、だから拉è‡'られるã‚"だよ、ダサイくせによ。」などと言っているように感じられまã-た。そう、何ã‚'言いたいのかとç"³ã-ますと、ã"の手のæš-黙の差別というのはä¸-の中にè""å»¶ã-ているã‚"だよな、と。ã-かも、その差別の原因は本人の意思ではどうにもならない不合理(ç"Ÿã¾ã‚Œã¤ã„ての容姿や家柄、出身地等、努力では解決ã-å¾-ない)に因っているのです。ã"れと似たようなケースがQå­¦åœ'の件(と、いうかå...¨ç·¨ã«æ¸¡ã£ã¦ã„るのですが)で表現されていたã!¨èªè­˜ã-ます。本書では(作è€...が言っていた通りに)、様ã€...な差別、不合理がã"れでもか、と描きだされており、読み進めば読み進むほどæ°-持ちが悪くなってきます。普段はタãƒ-ーè¦-され語られないã"とが、本書ではå½"然のã"とく延ã€...と続くのです。その点で私には刺激的でありまã-たが、そã‚"な刺激ã‚'求めた私ã‚'ã-てもæ°-持ちが悪くなるほどでã-た。果たã-て、本書ã‚'所詮フィクションなã‚"だから、と扱えるのでã-ょうか。私は、大阪(だっã'?)の池ç"°å°ï¼ˆã ã£ãŸã‚ˆãªï¼‰ã®äº‹ä»¶ã§è¢«å'ŠãŒè£åˆ¤ã§åãæ¨ã¦ãŸè¨€è'‰ã‚'思い出さずにはいられませã‚"。いはく「ã"ã‚"などうã-ようもない、おっさã‚"に将来のある子供が殺される、という不条理ã‚'分からせてやりたかった。」と。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.16
(4pt)

地獄に落ちた人々の話

 東電OL殺害事件ã‚'テーマにã-ていたというã"とで、現代、問題になっている女性のç"Ÿãæ-¹ã‚„、在æ-¥å¤-国人による犯罪などが浮き彫りになっていたと思います。某有名名é-€æ ¡ã¨ã„う恵まれたç'°å¢ƒã§ã€è‡ªç«‹ã®ç²¾ç¥žã‚'養うよう学ã‚"だ女ç"Ÿå¾'é"が現代社会で、次ã€...に人ç"Ÿã‚'踏みå¤-ã-ていく、そã‚"な印象ã‚'å-ã'まã-た。 é‡'ですべてが解決できるという知恵のもと、美貌ã‚'武器に売春に走ったユリコや、ユリコと組ã‚"でた教師の息子の木島や、二人の跡ã‚'追って、バリバリのOLç"Ÿæ'»ã¨ã¯è£è...¹ã«ã€æº€ãŸã•れない自分ã‚'なぐさめるために売春に走ったå'Œæµã®æ§˜å­ã¯ã€ç‹‚っているとã-か言いようがありませã‚"。またそのä»-の登å '人物も異常な人ばかりで、結局、エリートとという社会で秀でるというã"とにとã!‚‰ã‚ã‚Œã™ãŽã¦ã€è‚å¿ƒãªæ„›æƒ...とか、思いやりとかに欠ã'ていたようです。 誰も、まともな家庭ã‚'築ã'なかったようです。二人ã‚'殺害ã-た不法中国人åŠ'働è€...チャンもæ-¥æœ¬äººã«å¯¾ã™ã‚‹æ†Žã-みや嫉妬が激ã-く、殺人鬼の運å'½ã§ã‚って二人ã‚'殺害ã-てã-まいますが、中国女性にæ¯"べて、æ-¥æœ¬å¥³æ€§ã¯ã€çˆ¶æ¯ã‚„å'¨å›²ã«ãƒžã‚¤ãƒ³ãƒ‰ã‚³ãƒ³ãƒˆãƒ­ãƒ¼ãƒ«ã•れているå¾"順で、自己主張に乏ã-いという批判は、考えさせられます。å...¨ä½"的に不幸なストーリーでã-た。 
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.15
(4pt)

一人称でできること・難しいこと

一人称問わず語り形式とでもå'¼ã¹ã°ã„いのだろうか。売春婦連続殺人事件の、ある意å'³æœ€ã‚‚重要な証言è€...である語り手「わたã-」の胡散臭さがかえって読è€...に緊張と期å¾...ã‚'持たせる前半。章が進み、語り手が妹=完å...¨ç¾Žã‚'持て余す娼婦「ユリコ」に変わると、ã"の「わたã-」の歪さは明瞭に。次の語リ手、殺人è€...「チャン」の嘘もエリートOLå...¼å£²æ˜¥å©¦ã€Œå'Œæµã€ã®èªžã‚Šã«ã‚ˆã£ã¦æ˜Žçž­ã«ã€‚その「å'Œæµã€ã®èªžã‚ŠãŒã„かに客観性ã‚'欠いたものであるかは、すでにç-›ã„ほど知らされているという仕組み。「è-ªã®ä¸­ã€ã®äº‹ä»¶ã«ã€äº'いに矛盾する複数の証言。にもかかわらずå...¨ã¦ã¯æ˜Žçž­ãªã®ã ã€ã‚°ãƒ­ãƒ†ã‚¹ã‚¯ãªã»ã©ã«ã€‚尋常なè€...は「è-ªã®ä¸­ã€ã‚'è¦-くべきではないのかもã-れない。語りが小説å†...の現在に追いつくラスト辺り、怪物のような美å°'å¹!'ã‚'登å 'させたのにもé-¢ã‚ã‚‰ãšã‚„や弱いのは、胡散臭い「わたã-」が一人称である為。前半ã‚'盛り上ã'た「わたã-」の胡散臭さは、未来ã‚'垣é-"見させる現在ã‚'ç"Ÿã€...ã-く語るには不å'き。ã-かã-それもã"の作å"ãŒéšŽç'šã‚„差別・嫉妬といった現実の縦糸と、非現実的なほどの美貌というé‡'の横糸でç¹"られた優れたç¹"物のような小説であるã"とã‚'損なうには至らない。人類最古の商売の一つ、売春に対する考察の深さにも驚かされた。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.14
(4pt)

様々な不幸な運命をたどる小説

 筆者は様々な差別をテーマにしたそうですが、確かに、偏差値の高いエリート学校を背景に、育ち、美醜、貧富、成績など様々な要素が絡みあい、表現されていたと思います。 ただ、そんな独特な社会の中での様々な競争は高い経済力を生み出し、金ですべてが解決できるという歪んだ人格を生み出す世界をなっているようです。 結局、頑張り屋の優等生和恵も、超美人のユリコも娼婦になるのですが、家庭的な愛情に欠けていたように思います。ファザコンだった和恵も病気で父を亡くし、ハーフのユリコも両親は不倫の末に離別するなど、アンバランスさが目立ちました。 ユリコのマネージャーだった先生の息子木崎も教育者の息子でありながら不良になっていたようです。 二人を殺した中国人チャンも日本では考えられないほど貧乏な生い立ちで、日本人に対して、嫉妬や批判も激しかったようです。 チャンにしてみればぜいたくな日本では、女性は恐ろしく従順に育てられ、批判や自己主張に欠け、ダイエットに励む怪物のように映っていたようです。 すべてにおいて、地獄絵を見たように思いましたが、悔い改めないものには<幸福はあらわれないのでしょうか。 美人でなくていいこと、エリートでなくていいこと、日本人でいいことなんかを改めて考えさせられた小説でした。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.13
(5pt)

究極のエリート

グロテスク・・・とは物語りのなにから起因するものなのか、そんなことを考えながら読み進めたのですが、語り手の顛末に「グロテスク」を感じずにはいられませんでした。特に和恵の生き様は私にとってはとても親近感のあるもので、私が和恵にならずに済んだのは何に支えられていたからなのかを考えてしまいました。思うに主人公たち(語り手・ユリコ・和恵)は無条件で愛されることへの渇望から他人の目のみが主体の究極のエリートになろうとしてしまった人たちなのではないかと思いました。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.12
(5pt)

グロテスク

はじめのæ-¹ã‚'読ã‚"でいて、美ã-い妹と普通の姉のæ"»é˜²ã ã¨æ€ã£ã¦ã„た。ã-かã-、美ã-い妹はï¼"0代で殺され、姉の同ç'šç"Ÿã‚‚同じく殺され。そã-てã"の二人のå...±é€šç‚¹ã¯ã€ã€Œå¨¼å©¦ã€ã¾ã•に「グロテスク」ã"ã"にでてくる「私」は妹の怪物的な美ã-さにとらわれ、「悪意」ã‚'とぎすませるã"とで、自分ã‚'守ろうとする。ã'れど・・・最後には、その美ã-き亡き妹の息子「百合雄」とè¡-è§'に立つ「è¡-娼」になっていく。皮肉にも美ã-き目の見えない「百合雄」のマネージャーになってã-まうのだã'れど・・・性というものが軽く扱われている。それより、惹かれたのは、肉親同士の醜い憎悪。最後の最後、姉は、妹のやっていたè¡-娼にたつ。女とã-て、つらい小説。女のé­...力は、どã"にあるのだろう??やはり、若くて綺éº-が、求めらã!‚Œã‚‹ã®ã‹ãƒ»ãƒ»ãƒ»ä¸»äººå...¬ã§ã‚る「私」悪意ã‚'磨きつつ、妹や友人ã‚'そã‚"な目でみる・・・「グロテスク」ふさわã-いタイトル。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.11
(4pt)

女とはかくも自由で、かくも囚われの身

「誰かが見ていないと、存在しないアタシ」以前、大竹しのぶのひとり芝居を見ていて、ギクッとしたセリフ。ここ20年で女はかなり自由になった。恋愛も、職業も、生き方も、ファッションも、セックスも。なあんでも。世間やマスコミは、女の方が元気とか、女の時代とか、もてはやしているが、ちょっと待った!本質的には、なんにも自由になっていないよ。誰かの視線に囚われることでしか、結局は存在意義を見いだせないじゃない。この本に描かれたのは、そういう女の生き地獄。つまりは、自立できなかった40女の悲劇ってこと?いやいやいや。すっぱり割り切れる解法がわかるんなら、若い子たちも悩まないでしょう。なぜに、こんな生き方しかできないのか。 なぜに、自分は、こうも硊??しくないのか。読んでいて、ここまで自分はひどくないゾと思いつつ、ここまで自分も堕ちていけるゾと自負する。ああ、イヤなものを見てしまったと思いつつ、反芻して自分の肉にしている女性は多いのではないかと。吐き気がするほど、ゾッとしました。でも、目が離せずに、一気読み。いやあ、怖いわ、この作者。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.10
(5pt)

このおもしろさは、たまらない!

結局のとã"ろ、人が求める究極のものは、「知」でも「愛」「é‡'」でもなく、「美」なのかもã-れない。屈折ã-た心理描写にゾッとã-たり、感心ã-たりã-ながら、そã‚"な風に感じた一冊だった。頭はいいã'れど、空回りã-てばかりの勘違い女・カズエ。圧å€'的な美ã-さで、人ã€...ã‚'かã-づかせるãƒ'ーフェクト美女・ユリコ。é¡"も中身もまるで違う二人は売春婦となり、å¹'ã‚'とり、醜いモンスターとなり、やがて殺されてã-まう。彼女é"とは逆に地å'³ãªäººç"Ÿã‚'歩むユリコの姉の悪意と嫉妬ã‚'積み上ã'た手記ã‚'軸にã-て、過去ã‚'さかのぼり、壮絶な物語が展é-‹ã-ていく。東電OL事件ã‚'ベースに、オウム事件や密å...¥å›½äº‹ä»¶ã€é‡'持ち系進学校のイヤらã-さまでからめた、桐野ワールドについã!¤ã„引き込まれまã-た。読み終わるまで、あっというé-"。ã"の厚みがありながら、4人の手記で構成されている為、とにかく、飽きない!個人的には、最後のï¼'章が蛇足のようなæ°-もするã'れど、かなりオススメです。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.9
(5pt)

一気に読んでしまった

著者がどこかのインタビューでこの作品について、「世の中のすべての差別を書きたいと思った」といったことを話していたと思うが、成功したと思う。あまりにもあからさまに書いてあるので、めげる部分もあったが、引き込まれてしまって半日くらいで読み終わってしまった。「すべての差別」というだけにかなり細かい。誰もが登場人物やエピソードなどの中に自分にもこういうことがあったかも知れない、と思うのでは。個人的には高校生の残酷な意地悪が一番身近に感じた(遠い昔だが)。ヒリヒリ痛いような読後感。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.8
(5pt)

感想が尽きない重厚さ

 胸が痛くなるほどの差別にリアルに、生々しく出会ってしまった。タイトル「グロテスク」とは怪物の意のようである。登場人物は語り手の「わたし」と美貌の妹の「ユリコ」、「わたし」の同級生の「和江」らが世の中で遭う貧富、美醜、育ち、学歴の差別、抑圧などがストーリーに散りばめられ、それがグロステクな気配を漂わせているようだ。「わたし」、「ユリコ」、「和江」らの高校時代の話は同級生たちとの無言の見栄の競争、同性間の美醜差、勉強での優劣など誰でも一度は味わったことがある差別をそこで思い出すことが出来るのではないだろうか。その時に感じた黒いわだかまりが著者の言葉、本書を介して、放たれていくような感覚も覚えた。 著者は幾年か前に実際にあった東電OL殺人事件に着!を得て、ストーリーを紡いだとのことだ。本書では学歴社会で秀でて、大手企業にて総合職の「和江」のことがその事件を彷彿とさせるが、「和江」自身の日記の部分は夜、娼婦となった彼女の精神が具体性を帯び、グロテスクとはこのことかと唸らされた。犯罪者「張」の上申書も異国での行状が描かれ、これもグロテスクと感じたが異国の地で罪を犯すものの内情が身につまされ、ここに国の間、世界のシステムの差別にも目が向かってしまった。 読んでいる途中、自らの「グロテスク」な部分に気づくこともあり、思わずおののいてしまうこともあった。また一方で現在の自分の置かれている人間関係にも冷静になれるような兆しを与えてくれるような一節も多々あった。 最初は薄っぺらな怖いもの見たさの好奇心!読み進めたが、身近な「グロテスク」、意識に上っていなかった「グロテスク」を発見したような読後で感想は実は尽きない。重厚な手ごたえある1冊だ。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.7
(4pt)

またあ?

女性3人の独白を中心として物語はすすみます。長編ですが一気に読ませる力があるのは桐野夏生だからでしょう。おもしろいです。中の1人の女性の考えていることが自分とまったく同じなので、読者としてその女性がやはり「怪物」と思うのは自分も相手にそう思わせてるのかなあ、とも感じました。ただ、1人称なのでどうしても周りの状況や反応の書き込みが希薄でした。「柔らかな頬」にしても最後は読者に下駄を預ける手法で、わたしはそれが余り好きではいのですが、それが今作品にもあり、もやもやした「読後感」の悪さもそこから来ていると思うので、桐野夏生の筆力で暗くても明るくてもデッカイ結末が欲しかったところです。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501
No.6
(4pt)

他の小説では味わえない読後感

「わたã-」の独白はディテールに富み、彼女のみならずå'¨å›²ã®äººç‰©ã‚‚浮き彫りにする。だが、誰とも知れない「読è€...」へ語りかã'る趣å'で、見え隠れする負の感æƒ...は隠ã-ようもなく、とうてい感æƒ...ç§»å...¥ã§ãã‚‹äººç‰©ã§ã¯ãªã„。語り手に悪意があるから、登å '人物たちのæ¯'の吐きæ-¹ã‚‚かなりのものだ。徹底ã-て主観的な描写に拘っていて、主要な人物の手記という形で、各人が自己弁護に満ちた心æƒ...ã‚'吐露ã-ていく。ã"れほど感æƒ...のバイアスがかかっていながら、ç"Ÿã€...ã-いほどリアルなストーリーは、読み出すと止まらない求心力ã‚'持っている。è'-è€...は、ã"の小説の登å '人物ã‚'愛ã-ているのだろうか。「優ã-い眼差ã-」ã‚'感じるã"とはなかった。だが、対象ã‚'相対åŒ-ã-て突きæ"¾ã™å†·é...·ãªç­†è‡'のなかに、桐野節とでもいうような熱ã!„魂の存在があるようなæ°-がする。そã"に惹かれるのだが、è'-è€...にとって、小説ã‚'書くという行為はどういった意å'³ã‚'持つのか、とても興å'³ã®ã‚るとã"ろだ。まともに読むとé-‰å¡žæ„Ÿã«æŠ¼ã-つぶされそうな最終章は、一種独特のユーモアと読ã‚"だ。真面目くさっているようで遊ã‚"でいて、最後はきっちり落ちている。ç¬'えた。
グロテスク Amazon書評・レビュー: グロテスクより
4163219501