悪魔の紋章

評判

悪魔の紋章の評価:

4.05/5点 レビュー 20件。 C ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.05pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全71件 21〜40 2/4ページ
No.51
(3pt)

三重渦状紋。想像してみるとオバQな感じ

わずか250頁弱の物語で、明智の登場はなんと198頁だが、しっかり小林少年も登場する。まごうことなき明智小五郎ものの長編。多分9作目である。
 文中では昭和××年だが、連載時とほぼ同時代とみると、昭和12年あたりが舞台になる。ただし戦争や不況の影が伺えないので、濱口雄幸内閣が金本位制に戻す昭和5年以前かも。

 乱歩作品、特に戦後の少年探偵団ものでは、街や住宅地が舞台でも、一歩裏に入れば薄暗い路地や雑木林があって、そんな影の中を二十面相やその一味がうろうろしているのだが、戦前の作品は、意外に華やかさを感じることが多い。例えば本書では、冒頭で助手が毒を盛られた喫茶店が、おしゃれにカフェ・アトランティスという名前だったりする。

 さて、本書は再読である。
 わたしの悲しき記憶力では、魅力的な機械トリックや叙述トリックはなんとか覚えられても、犯人をころっと忘れてしまう事が多い。フーダニットを新鮮に再読できるのは利点?だが、小学生の時にポプラ社版を読んだ本書は、しっかりと犯人を覚えていた。たしか『呪いの指紋』といった題名で、事件現場周辺に何度となく残される、特殊な三重渦状紋が印象的だった。そんな指紋形状が本当にあるとはちょっと思えないが、オバQな感じの指紋で、残虐な事件に絡むとピエロに通じる怖さを醸す。
 これは忘れていたが、事件現場には三重渦状紋だけではなく、黒めがねの小男と眼帯をつけた大男が、毎度見え隠れして、なかなかのサスペンスで引っ張ってくれた。犯人が判っているからどうかなと器具していたが、意外に結構楽しめた。

 もちろん、そこそこ楽しむためには、特撮ヒーロー番組を楽しむのと同様、頭のネジを緩くして、ツッコミを楽しむ広い心が大事であることは、言うまでもない。

 乱歩作品あるあるに、被害者が若い女性の場合、何らかの形で公衆の面前に死体を裸に剥いて晒すというのがあるが、もちろん本書もはずさない。川手氏の娘二人は序盤に殺されて、展覧会に、お化け屋敷に“展示”されてしまうのだが、完全に記号化されていて、台詞一つないのが見事なほどだ。
 それ以外にも、読者の心を疲弊させないように、川手氏の<ネタばれ>生き埋めのシーンですら、閉所恐怖症のわたしが本を放すことなく読めるくらいライトだった。彼は後に救出されるのだが、恐怖で髪が白く変色したという記号的描写がある限りで、回想やその他、救出後の台詞一つない。見事。
 川手氏は、救出されるまで5日間土の中……いやムリムリ!

 事件の関係者が、揃いも揃って被害者への同情や犯人への憤りを一切覚えないというのもツッコミポイントだが、明智や宗像、その他警察一同も被害者が記号である事を十分に認識しているのだろう。
 わたしが本書で一番ツッコんだのは、川手家周囲の警備をまかされた刑事である。

   宗像:「ほんとうに、だれも通らなかったのですか」
   刑事:「けっしてまちがいありません。ぼくはそのために見張りをしていたのです」
   宗像:「新聞配達とか、郵便配達とかいうようなものは?」
   刑事:「え、なんですって? そういう連中まで疑わなければならないのですか」
   ……中略……
   刑事:「まだありましたよ、ハハハハハハハ、そうじ人夫ですよ」
   ……中略……
   宗像:「それじゃ、きみは、そのそうじ人夫がなにをしていたのか、少しも知らないわけですね」
   刑事:「ぼくはそうじ人夫の監督は命じられていませんからね」

 探偵小説に登場する警察はボンクラと相場は決まっているが、こいつは酷い。
 派出所勤務に格下げ間違いなしである。ただし捜査一課長も刑事部長も、目くそ鼻くそである……
悪魔の紋章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (角川文庫)より
4041053072
No.50
(3pt)

三重渦状紋。想像してみるとオバQな感じ

わずか250頁弱の物語で、明智の登場はなんと198頁だが、しっかり小林少年も登場する。まごうことなき明智小五郎ものの長編。多分9作目である。
 文中では昭和××年だが、連載時とほぼ同時代とみると、昭和12年あたりが舞台になる。ただし戦争や不況の影が伺えないので、濱口雄幸内閣が金本位制に戻す昭和5年以前かも。

 乱歩作品、特に戦後の少年探偵団ものでは、街や住宅地が舞台でも、一歩裏に入れば薄暗い路地や雑木林があって、そんな影の中を二十面相やその一味がうろうろしているのだが、戦前の作品は、意外に華やかさを感じることが多い。例えば本書では、冒頭で助手が毒を盛られた喫茶店が、おしゃれにカフェ・アトランティスという名前だったりする。

 さて、本書は再読である。
 わたしの悲しき記憶力では、魅力的な機械トリックや叙述トリックはなんとか覚えられても、犯人をころっと忘れてしまう事が多い。フーダニットを新鮮に再読できるのは利点?だが、小学生の時にポプラ社版を読んだ本書は、しっかりと犯人を覚えていた。たしか『呪いの指紋』といった題名で、事件現場周辺に何度となく残される、特殊な三重渦状紋が印象的だった。そんな指紋形状が本当にあるとはちょっと思えないが、オバQな感じの指紋で、残虐な事件に絡むとピエロに通じる怖さを醸す。
 これは忘れていたが、事件現場には三重渦状紋だけではなく、黒めがねの小男と眼帯をつけた大男が、毎度見え隠れして、なかなかのサスペンスで引っ張ってくれた。犯人が判っているからどうかなと器具していたが、意外に結構楽しめた。

 もちろん、そこそこ楽しむためには、特撮ヒーロー番組を楽しむのと同様、頭のネジを緩くして、ツッコミを楽しむ広い心が大事であることは、言うまでもない。

 乱歩作品あるあるに、被害者が若い女性の場合、何らかの形で公衆の面前に死体を裸に剥いて晒すというのがあるが、もちろん本書もはずさない。川手氏の娘二人は序盤に殺されて、展覧会に、お化け屋敷に“展示”されてしまうのだが、完全に記号化されていて、台詞一つないのが見事なほどだ。
 それ以外にも、読者の心を疲弊させないように、川手氏の<ネタばれ>生き埋めのシーンですら、閉所恐怖症のわたしが本を放すことなく読めるくらいライトだった。彼は後に救出されるのだが、恐怖で髪が白く変色したという記号的描写がある限りで、回想やその他、救出後の台詞一つない。見事。
 川手氏は、救出されるまで5日間土の中……いやムリムリ!

 事件の関係者が、揃いも揃って被害者への同情や犯人への憤りを一切覚えないというのもツッコミポイントだが、明智や宗像、その他警察一同も被害者が記号である事を十分に認識しているのだろう。
 わたしが本書で一番ツッコんだのは、川手家周囲の警備をまかされた刑事である。

   宗像:「ほんとうに、だれも通らなかったのですか」
   刑事:「けっしてまちがいありません。ぼくはそのために見張りをしていたのです」
   宗像:「新聞配達とか、郵便配達とかいうようなものは?」
   刑事:「え、なんですって? そういう連中まで疑わなければならないのですか」
   ……中略……
   刑事:「まだありましたよ、ハハハハハハハ、そうじ人夫ですよ」
   ……中略……
   宗像:「それじゃ、きみは、そのそうじ人夫がなにをしていたのか、少しも知らないわけですね」
   刑事:「ぼくはそうじ人夫の監督は命じられていませんからね」

 探偵小説に登場する警察はボンクラと相場は決まっているが、こいつは酷い。
 派出所勤務に格下げ間違いなしである。ただし捜査一課長も刑事部長も、目くそ鼻くそである……
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.49
(5pt)

江戸川乱歩 最高傑作

推理小説はレヴュー見過ぎない方がいいと思います アマゾンレビューで初めて五つ星つけました 
すごく面白いです 江戸川乱歩のパターンがわかっちゃわないうちに読むべきでしょう。
悪魔の紋章 (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (創元推理文庫)より
4488401201
No.48
(5pt)

江戸川乱歩 最高傑作

推理小説はレヴュー見過ぎない方がいいと思います アマゾンレビューで初めて五つ星つけました 
すごく面白いです 江戸川乱歩のパターンがわかっちゃわないうちに読むべきでしょう。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301238
No.47
(5pt)

江戸川乱歩 最高傑作

推理小説はレヴュー見過ぎない方がいいと思います アマゾンレビューで初めて五つ星つけました 
すごく面白いです 江戸川乱歩のパターンがわかっちゃわないうちに読むべきでしょう。
悪魔の紋章 (角川文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (角川文庫)より
4041053072
No.46
(5pt)

江戸川乱歩 最高傑作

推理小説はレヴュー見過ぎない方がいいと思います アマゾンレビューで初めて五つ星つけました 
すごく面白いです 江戸川乱歩のパターンがわかっちゃわないうちに読むべきでしょう。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.45
(4pt)

奇異な異常者による犯罪です

会社の重役である川手が何者かの一方的な復讐で川手と娘二人が犯罪に巻き込まれます。
それを阻止しようと、中村警部ら警察と明智小五郎と肩を並べる法医学の権威者でもある探偵の宗像博士が動き回りますが、悪魔のような復讐者は殺人予告どおり川手の娘二人を殺して、一目にさらすという異常者です。
そして、川手にも復讐者の陰が忍び寄る犯人は復讐を成し遂げたと思ったあとに自殺をして事件は一件落着かと思いましたが、そこに明智小五郎が登場して事件は意外な展開になります。
二人目の犠牲者の姉が殺された後の化け物の見せ物小屋で、犯人を追いつめながら取り逃しますが、このとき私は犯人が分かりました。
いつも江戸川 乱歩さんは、奇異な想像もつかないストーリー展開をするので驚かされっぱなしです。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.44
(5pt)

挿し絵が怖い!

できれば創元推理文庫の挿絵入りのものをお勧めする。挿し絵もめっちゃ&むっちゃ、怖いから。

 推理小説ファンなら、途中まで読み進めれば、ほぼ真犯人がわかってくるけど、そのストーリー・テリングの面白さ、猟奇殺人のむごたらしさに、怖いもの見たさも手伝って、一気読みしてしまう。
 朝鮮出張から帰ってきた明智小五郎の推理も読者の推理と、ほぼ完ぺきに一致するはず・・・・
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.43
(5pt)

自分が読んだ乱歩作品の中で一番印象に残ってる作品

指が送られてくるとか、影絵劇とか、凄すぎる。あらすじがアクロイド殺人事件に似てる。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.42
(2pt)

犯人の予想がついてしまう

物語の出だしは期待させる展開だが、序盤から中盤にかけての事件で、どう見てもこの人が犯人だろうと予想がついてしまうので、その後に展開される不思議な事件が、犯人を知った観点から見るとまったく不思議ではなくなってしまう。犯人探しをするよりは、純粋にストーリーを楽しむために読むといいと思う。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.41
(3pt)

面白いけれど…

犯人の生い立ちや粘着性は惹き付けられるものがありますが、その分トリックの既視感や犯人の正体、イントロがルブランの『虎の牙』そのままであったことなどが残念です。ミステリを読みなれないうちに読むのが最も楽しめる作品かと。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.40
(4pt)

復讐の物語

元々は雑誌『日の出』に昭和12-13年に連載されたもの。
 明智小五郎の活躍する、冒険小説的な色合いが濃い作品。
 プロットは良く出来ていると思う。ただ、どこかで見たようなディテールばかりで、まったく新味がない。読み始めて数頁で真相が割れてしまうほどだ。
 思うにこの作品は、乱歩が自作の断片を拾い集め、新しいプロットにはめ込んだものなのではないか。ストーリーとしてはよく練られているし、個々のディテールも優れている。初めて乱歩を読む人だったら、傑作だと思うかも知れない。
 しかし、ある程度読み慣れた私としては、「ああ、これね」とか「またか」と思わされる箇所が多く、いまいち楽しめなかった。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.39
(5pt)

宗像博士、大暴れ

基本的な骨格は「蜘蛛男」だが、「蜘蛛男」ほど陰惨なテイストはなく、そのかわりに賑やかな探偵小説の仕掛けが充満して楽しい読み物になっている。ラストの、明智小五郎と宗像博士のこんにゃく問答のような掛け合いは絶品である。最後の被害者が隠れ住む山家での描写がやや長ったらしく、作品全体の流れが悪くなっているのが惜しい。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.38
(4pt)

執拗な犯人

乱歩作品の中では犯人がもっとも執拗。不気味な指紋を見せつけるというトリックもあったりで、今日、こういう犯人像はかえって珍しく面白いのではないか?発表当時の挿絵も入って史料価値もあります。
悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (江戸川乱歩文庫)より
4394301718
No.37
(5pt)

江戸川乱歩 最高傑作

推理小説はレヴュー見過ぎない方がいいと思います アマゾンレビューで初めて五つ星つけました 
すごく面白いです 江戸川乱歩のパターンがわかっちゃわないうちに読むべきでしょう。
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.36
(4pt)

奇異な異常者による犯罪です

会社の重役である川手が何者かの一方的な復讐で川手と娘二人が犯罪に巻き込まれます。
それを阻止しようと、中村警部ら警察と明智小五郎と肩を並べる法医学の権威者でもある探偵の宗像博士が動き回りますが、悪魔のような復讐者は殺人予告どおり川手の娘二人を殺して、一目にさらすという異常者です。
そして、川手にも復讐者の陰が忍び寄る犯人は復讐を成し遂げたと思ったあとに自殺をして事件は一件落着かと思いましたが、そこに明智小五郎が登場して事件は意外な展開になります。
二人目の犠牲者の姉が殺された後の化け物の見せ物小屋で、犯人を追いつめながら取り逃しますが、このとき私は犯人が分かりました。
いつも江戸川 乱歩さんは、奇異な想像もつかないストーリー展開をするので驚かされっぱなしです。
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.35
(5pt)

挿し絵が怖い!

できれば創元推理文庫の挿絵入りのものをお勧めする。挿し絵もめっちゃ&むっちゃ、怖いから。

 推理小説ファンなら、途中まで読み進めれば、ほぼ真犯人がわかってくるけど、そのストーリー・テリングの面白さ、猟奇殺人のむごたらしさに、怖いもの見たさも手伝って、一気読みしてしまう。
 朝鮮出張から帰ってきた明智小五郎の推理も読者の推理と、ほぼ完ぺきに一致するはず・・・・
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.34
(5pt)

自分が読んだ乱歩作品の中で一番印象に残ってる作品

指が送られてくるとか、影絵劇とか、凄すぎる。あらすじがアクロイド殺人事件に似てる。
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.33
(2pt)

犯人の予想がついてしまう

物語の出だしは期待させる展開だが、序盤から中盤にかけての事件で、どう見てもこの人が犯人だろうと予想がついてしまうので、その後に展開される不思議な事件が、犯人を知った観点から見るとまったく不思議ではなくなってしまう。犯人探しをするよりは、純粋にストーリーを楽しむために読むといいと思う。
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8
No.32
(3pt)

面白いけれど…

犯人の生い立ちや粘着性は惹き付けられるものがありますが、その分トリックの既視感や犯人の正体、イントロがルブランの『虎の牙』そのままであったことなどが残念です。ミステリを読みなれないうちに読むのが最も楽しめる作品かと。
悪魔の紋章 (1949年) Amazon書評・レビュー: 悪魔の紋章 (1949年)より
B000JBIYA8