カディスの赤い星

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評判

カディスの赤い星の評価:

4.46/5点 レビュー 56件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.46pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全97件 21〜40 2/5ページ
No.77
(5pt)

素晴らしい作品。。。で間違いないでしょう

さまよえる脳髄で作者を知りました。奇妙で乾いた描写に大変感銘を受け、他の作品も是非読んでみたいなと思い手に取りました。実質、処女作とのことで、少しエモーショナル過ぎかな?ハードボイルドを決めすぎかな?と気になる部分はありましたが、それらが気にならなくなるほどのストーリーの壮大さや場面展開の上手さを感じました。さらに他の作品も読んでみたくなりました。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.76
(5pt)

素晴らしい作品。。。で間違いないでしょう

さまよえる脳髄で作者を知りました。奇妙で乾いた描写に大変感銘を受け、他の作品も是非読んでみたいなと思い手に取りました。実質、処女作とのことで、少しエモーショナル過ぎかな?ハードボイルドを決めすぎかな?と気になる部分はありましたが、それらが気にならなくなるほどのストーリーの壮大さや場面展開の上手さを感じました。さらに他の作品も読んでみたくなりました。
新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)より
4062756412
No.75
(5pt)

素晴らしい作品。。。で間違いないでしょう

さまよえる脳髄で作者を知りました。奇妙で乾いた描写に大変感銘を受け、他の作品も是非読んでみたいなと思い手に取りました。実質、処女作とのことで、少しエモーショナル過ぎかな?ハードボイルドを決めすぎかな?と気になる部分はありましたが、それらが気にならなくなるほどのストーリーの壮大さや場面展開の上手さを感じました。さらに他の作品も読んでみたくなりました。
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)より
4062756404
No.74
(5pt)

クリントイーストウッド顔負け

漆田はギター職人ラモスの孫娘フローラとフラメンコギター"カディスの赤い星"の後を追ってスペインへ!はたして探り当てられるのか!?
一介のPR マンである漆田が、クリントイーストウッド顔負けのアクションをすとはなあ~( ̄▽ ̄;)
カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫)より
4061844962
No.73
(5pt)

クリントイーストウッド顔負け

漆田はギター職人ラモスの孫娘フローラとフラメンコギター"カディスの赤い星"の後を追ってスペインへ!はたして探り当てられるのか!?
一介のPR マンである漆田が、クリントイーストウッド顔負けのアクションをすとはなあ~( ̄▽ ̄;)
新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)より
4062756412
No.72
(5pt)

サントスの行方は!?

読破、大学同期の輩の勧めで購読。
PR事務所所長の漆田は、顧問契約している日野楽器がギター製作で契約したスペイン人のラモスより、20年前に盗まれたフラメンコギター"カディスの赤い星"と盗んだ日本人の捜索を頼まれる。しかし情報は日本人の名前"サントス"のみ……サントスを見つけられるか!?盗まれたギターの行方は!?
おもろいね~( ̄▽ ̄)=3
カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
4575658529
No.71
(5pt)

サントスの行方は!?

読破、大学同期の輩の勧めで購読。
PR事務所所長の漆田は、顧問契約している日野楽器がギター製作で契約したスペイン人のラモスより、20年前に盗まれたフラメンコギター"カディスの赤い星"と盗んだ日本人の捜索を頼まれる。しかし情報は日本人の名前"サントス"のみ……サントスを見つけられるか!?盗まれたギターの行方は!?
おもろいね~( ̄▽ ̄)=3
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.70
(5pt)

サントスの行方は!?

読破、大学同期の輩の勧めで購読。
PR事務所所長の漆田は、顧問契約している日野楽器がギター製作で契約したスペイン人のラモスより、20年前に盗まれたフラメンコギター"カディスの赤い星"と盗んだ日本人の捜索を頼まれる。しかし情報は日本人の名前"サントス"のみ……サントスを見つけられるか!?盗まれたギターの行方は!?
おもろいね~( ̄▽ ̄)=3
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)より
4062756404
No.69
(5pt)

ハモン・セラーノ

逢坂 剛氏のスペインものはほとんど紙の書籍で読みましたが、改めて電子書籍で読み返しています。あちこちに置いてあるPCやミニタブレットでも読めるので便利ですね。「カディスの赤い星」は難しい理屈抜きに読めるので暇つぶしに丁度よい。一方、最近の作品はスペイン内戦史に詳しく、いい勉強になります。
カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫)より
4061844962
No.68
(5pt)

ハモン・セラーノ

逢坂 剛氏のスペインものはほとんど紙の書籍で読みましたが、改めて電子書籍で読み返しています。あちこちに置いてあるPCやミニタブレットでも読めるので便利ですね。「カディスの赤い星」は難しい理屈抜きに読めるので暇つぶしに丁度よい。一方、最近の作品はスペイン内戦史に詳しく、いい勉強になります。
新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(下) (講談社文庫)より
4062756412
No.67
(5pt)

一気読みでした

今更といったタイミングですが、読みました。

直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞のトリプル受賞ということで、楽しみに読み進めました。前半はビジネス小説+ハードボイルド風の穏やかな展開ながら、舞台がスペインに移るなり激しい展開になり、衝撃のラストへと向かう、その圧倒的な迫力で一気読みをさせられました。これだけの小説が、必要最小限の加筆はあるものの、作者の処女作というから、尚更驚きです。

抑えたハードボイルドとでもいうのでしょうか、如何なるときも皮肉を欠かさない主人公のメンタルタフネスと勇気は格好良いですし、引き込まれます。ネタバレが怖いので内容には踏み込みませんが、お薦めの一冊と思います。
カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
4575658529
No.66
(5pt)

一気読みでした

今更といったタイミングですが、読みました。

直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞のトリプル受賞ということで、楽しみに読み進めました。前半はビジネス小説+ハードボイルド風の穏やかな展開ながら、舞台がスペインに移るなり激しい展開になり、衝撃のラストへと向かう、その圧倒的な迫力で一気読みをさせられました。これだけの小説が、必要最小限の加筆はあるものの、作者の処女作というから、尚更驚きです。

抑えたハードボイルドとでもいうのでしょうか、如何なるときも皮肉を欠かさない主人公のメンタルタフネスと勇気は格好良いですし、引き込まれます。ネタバレが怖いので内容には踏み込みませんが、お薦めの一冊と思います。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.65
(5pt)

一気読みでした

今更といったタイミングですが、読みました。

直木賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞のトリプル受賞ということで、楽しみに読み進めました。前半はビジネス小説+ハードボイルド風の穏やかな展開ながら、舞台がスペインに移るなり激しい展開になり、衝撃のラストへと向かう、その圧倒的な迫力で一気読みをさせられました。これだけの小説が、必要最小限の加筆はあるものの、作者の処女作というから、尚更驚きです。

抑えたハードボイルドとでもいうのでしょうか、如何なるときも皮肉を欠かさない主人公のメンタルタフネスと勇気は格好良いですし、引き込まれます。ネタバレが怖いので内容には踏み込みませんが、お薦めの一冊と思います。
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)より
4062756404
No.64
(5pt)

一粒で二度とおいしい

話の展開が幅広く、特にスペイン近代史に興味あるかたなら更に楽しめると思います。今読み返すと、レトロなノスタルジーを感じる事ができます
カディスの赤い星 Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星より
4062028700
No.63
(5pt)

こんな冒険小説がまた日本に現れるだろうか?

「百舌の叫ぶ夜」も個人的オールタイム・ベスト10に入る傑作なのだが、「カディスの赤い星」はそれを軽々と超える大傑作だった。
上巻は業務上の交渉において、駆け引きやマーロウのような皮肉を操る主人公で読者をがっちり掴んで離さない。そして謎のギタリスト、サントスの行方を探す緊迫の追跡劇。ヒロインとのロマンス。下巻は舞台をスペインに移し、テロ防止のために奔走する。殺し屋に命を狙われ、スペインでのクライマックスはその殺し屋との死闘だ。日本帰国後はこれでもか、というほどのどんでん返しが示され、唖然とさせられる暇もないうちに、直撃する切ない結末。文庫上下巻で1000ページを超える大作だが、最初から最後まで全くダレることのないのは、驚嘆に値する。
ただひたすらページを繰ることしか考えられなかった。
直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのもうなずける。最近の賞レースででてきた作品の中にここまで読者をとりこにさせる小説があるだろうか?エンタメ小説読みは必ず読むべき傑作。
カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
4575658529
No.62
(5pt)

こんな冒険小説がまた日本に現れるだろうか?

「百舌の叫ぶ夜」も個人的オールタイム・ベスト10に入る傑作なのだが、「カディスの赤い星」はそれを軽々と超える大傑作だった。
上巻は業務上の交渉において、駆け引きやマーロウのような皮肉を操る主人公で読者をがっちり掴んで離さない。そして謎のギタリスト、サントスの行方を探す緊迫の追跡劇。ヒロインとのロマンス。下巻は舞台をスペインに移し、テロ防止のために奔走する。殺し屋に命を狙われ、スペインでのクライマックスはその殺し屋との死闘だ。日本帰国後はこれでもか、というほどのどんでん返しが示され、唖然とさせられる暇もないうちに、直撃する切ない結末。文庫上下巻で1000ページを超える大作だが、最初から最後まで全くダレることのないのは、驚嘆に値する。
ただひたすらページを繰ることしか考えられなかった。
直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのもうなずける。最近の賞レースででてきた作品の中にここまで読者をとりこにさせる小説があるだろうか?エンタメ小説読みは必ず読むべき傑作。
カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈上〉 (講談社文庫)より
4061844954
No.61
(5pt)

こんな冒険小説がまた日本に現れるだろうか?

「百舌の叫ぶ夜」も個人的オールタイム・ベスト10に入る傑作なのだが、「カディスの赤い星」はそれを軽々と超える大傑作だった。
上巻は業務上の交渉において、駆け引きやマーロウのような皮肉を操る主人公で読者をがっちり掴んで離さない。そして謎のギタリスト、サントスの行方を探す緊迫の追跡劇。ヒロインとのロマンス。下巻は舞台をスペインに移し、テロ防止のために奔走する。殺し屋に命を狙われ、スペインでのクライマックスはその殺し屋との死闘だ。日本帰国後はこれでもか、というほどのどんでん返しが示され、唖然とさせられる暇もないうちに、直撃する切ない結末。文庫上下巻で1000ページを超える大作だが、最初から最後まで全くダレることのないのは、驚嘆に値する。
ただひたすらページを繰ることしか考えられなかった。
直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのもうなずける。最近の賞レースででてきた作品の中にここまで読者をとりこにさせる小説があるだろうか?エンタメ小説読みは必ず読むべき傑作。
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)より
4062756404
No.60
(5pt)

こんな冒険小説がまた日本に現れるだろうか?

「百舌の叫ぶ夜」も個人的オールタイム・ベスト10に入る傑作なのだが、「カディスの赤い星」はそれを軽々と超える大傑作だった。
上巻は業務上の交渉において、駆け引きやマーロウのような皮肉を操る主人公で読者をがっちり掴んで離さない。そして謎のギタリスト、サントスの行方を探す緊迫の追跡劇。ヒロインとのロマンス。下巻は舞台をスペインに移し、テロ防止のために奔走する。殺し屋に命を狙われ、スペインでのクライマックスはその殺し屋との死闘だ。日本帰国後はこれでもか、というほどのどんでん返しが示され、唖然とさせられる暇もないうちに、直撃する切ない結末。文庫上下巻で1000ページを超える大作だが、最初から最後まで全くダレることのないのは、驚嘆に値する。
ただひたすらページを繰ることしか考えられなかった。
直木賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのもうなずける。最近の賞レースででてきた作品の中にここまで読者をとりこにさせる小説があるだろうか?エンタメ小説読みは必ず読むべき傑作。
新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: 新装版 カディスの赤い星(上) (講談社文庫)より
4062756404
No.59
(5pt)

文学賞ひとりじめの大作

第96回直木賞受賞作
第40回日本推理作家協会賞受賞作
第5回日本冒険小説協会大賞
週間文春 1986年 国内部門第4位

日野楽器のフリーのPR担当漆田亮は、来日したスペインの名ギター職人ホセ・ラモスから相談を受ける。それは、20年前に訪ねてきた日本人ギタリストを探すことだった。当時 売ることのできなかったギターを、あらためてプレゼントしたいのだという。PR効果を期待した日野楽器の後押しもあり、漆田は、サントスとしかわからないギタリストの行方を調査し始める。

時代背景は、スペインがフランコ政権下にあった1975年。本作品の前半は、サントスの捜査行に費やされる。漆田によって、徐々に明らかになっていくフラメンコ ギタリストとしてのサントスの過去。そして、ついに息子のパコこと津川陽までたどり着いたとき、ラモスの本来の目的が、スペインの至宝を埋め込んだギター”カディスの赤い星”の奪還であることが判明する。

ここまでは、単なる地味な人探しだ。どう展開していくか先が全く読めないが、じりじりさせつつ、飽きさせることないのが逢坂剛さんの凄さ。

ストーリーは、ラモスとともに来日した孫娘フローラが、日本の過激派に接近するに至って俄然キナ臭さが漂ってくる。フローラは、フランコ政権転覆を目論むスペインの反体制過激派集団の一味だったのだ。 ・・・

後半からは、舞台をスペインに移して、銃撃戦ありのド派手な大活劇が始まる。フランコ暗殺計画に巻き込まれていく漆田には、反体制過激派だけでなく、治安警備隊からも狙われ、ピンチ、ピンチの連続が待っている。いちビジネスマンである漆田が、何故こんなににクールでタフ? という野暮な疑問はかなぐり捨てて、この展開に酔いしれるべきである。漆田は、幾度も命を落としそうになりながら、フローラと、カディスの赤い星を追う。

船戸与一さんの作品もだけれど、血煙舞う系の冒険小説は、海外が舞台となるとスケールがでかくなる(国内の冒険小説は、自然との闘いが主になるだろうか)。とくにその国々が暴力が支配的であると、一定の制約のもとで行動しなければならないという、緊張感が常につきまとう。ワイズクラックも、違和感がなくなってしまうから不思議だ。前半から後半へかけて、いきなりトップスピードというのも本作品の魅力のひとつだろう。

本作品は、まだ終わらないのか というぐらい、驚きをともなってクライマックスはいくども訪れる。これでもかと引っ張りに引っ張って、ラストは完全燃焼するのである。これだけの大作を、作家として売れるまであたためて続けた逢坂剛さん恐るべし。まさに魂の一冊といところか。
カディスの赤い星〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈下〉 (双葉文庫―日本推理作家協会賞受賞作全集)より
4575658537
No.58
(5pt)

文学賞ひとりじめの大作

第96回直木賞受賞作
第40回日本推理作家協会賞受賞作
第5回日本冒険小説協会大賞
週間文春 1986年 国内部門第4位

日野楽器のフリーのPR担当漆田亮は、来日したスペインの名ギター職人ホセ・ラモスから相談を受ける。それは、20年前に訪ねてきた日本人ギタリストを探すことだった。当時 売ることのできなかったギターを、あらためてプレゼントしたいのだという。PR効果を期待した日野楽器の後押しもあり、漆田は、サントスとしかわからないギタリストの行方を調査し始める。

時代背景は、スペインがフランコ政権下にあった1975年。本作品の前半は、サントスの捜査行に費やされる。漆田によって、徐々に明らかになっていくフラメンコ ギタリストとしてのサントスの過去。そして、ついに息子のパコこと津川陽までたどり着いたとき、ラモスの本来の目的が、スペインの至宝を埋め込んだギター”カディスの赤い星”の奪還であることが判明する。

ここまでは、単なる地味な人探しだ。どう展開していくか先が全く読めないが、じりじりさせつつ、飽きさせることないのが逢坂剛さんの凄さ。

ストーリーは、ラモスとともに来日した孫娘フローラが、日本の過激派に接近するに至って俄然キナ臭さが漂ってくる。フローラは、フランコ政権転覆を目論むスペインの反体制過激派集団の一味だったのだ。 ・・・

後半からは、舞台をスペインに移して、銃撃戦ありのド派手な大活劇が始まる。フランコ暗殺計画に巻き込まれていく漆田には、反体制過激派だけでなく、治安警備隊からも狙われ、ピンチ、ピンチの連続が待っている。いちビジネスマンである漆田が、何故こんなににクールでタフ? という野暮な疑問はかなぐり捨てて、この展開に酔いしれるべきである。漆田は、幾度も命を落としそうになりながら、フローラと、カディスの赤い星を追う。

船戸与一さんの作品もだけれど、血煙舞う系の冒険小説は、海外が舞台となるとスケールがでかくなる(国内の冒険小説は、自然との闘いが主になるだろうか)。とくにその国々が暴力が支配的であると、一定の制約のもとで行動しなければならないという、緊張感が常につきまとう。ワイズクラックも、違和感がなくなってしまうから不思議だ。前半から後半へかけて、いきなりトップスピードというのも本作品の魅力のひとつだろう。

本作品は、まだ終わらないのか というぐらい、驚きをともなってクライマックスはいくども訪れる。これでもかと引っ張りに引っ張って、ラストは完全燃焼するのである。これだけの大作を、作家として売れるまであたためて続けた逢坂剛さん恐るべし。まさに魂の一冊といところか。
カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫) Amazon書評・レビュー: カディスの赤い星〈下〉 (講談社文庫)より
4061844962