木洩れ日に泳ぐ魚

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評判

木洩れ日に泳ぐ魚の評価:

3.06/5点 レビュー 78件。 D ランク

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平均点3.06pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全109件 101〜109 6/6ページ
No.9
(3pt)

おもしろいけど。

登場人物が二人の、お芝居を見ているような作品です。
実際に舞台好きの著者が、脚本のつもりで書いたのではないでしょうか。
そう思って読むと、
暗いステージ上で演技する二人がふっと頭に浮かんできて、
リアル感が増しました。
別れの日を前にした二人が、
お酒を飲みながら過去を振り返るというストーリーです。
気になることがあったからそれについて話していたのに、
何故か他の恐ろしい事実を目の当たりにしてしまう。
出先で、家の鍵を閉めてきたかな??と気になったとき、
あれ、ガスがつけっぱなしだったんじゃ・・と、
いろいろ心配になることがありますよね。
そういった展開の仕方です。
この場合、急いで家に帰れば不安は消し去ることができます。
でも、本書ではあくまでも仮定を二人で言い合うだけで、
疑問を解消する手だてがないので、
ちょっとイライラしました。
白黒はっきりさせたいタイプの私には向かないストーリーだったかな、
と言う結論で☆三つです。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.8
(4pt)

面白い。

 恩田氏の作品は初めてですが、雰囲気が独特で、気分よく読めました。ほどほどに展開もあるし、感覚に酔わせて頂きました。
 また恩田氏の作品に浸りたいので、作品を捜してみます。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.7
(3pt)

計算され尽くした構成力!

限られた空間、限られた時間、しかも登場人物は男女一組。
それなのに展開されるストーリーは幅も奥行きも深みもあり、
味わい深い作品になっている。なぜ男は死んだのか?真相を
探る会話は続く。だが、二人の会話から見えてくるのはそれ
ばかりではない。会話から過去の記憶が引きずり出され意外な
事実が見えてきたとき、読み手はぎょっとさせられる。その
計算され尽くしたようなストーリーの構成にはただ圧倒させ
られるばかりだ。記憶とは、なんて不思議なものなのだろうか・・・。
ラストも残りすぎるほどの余韻が残る。不思議な魅力を持った
作品だった。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.6
(3pt)

適切な価格で手に入れる読書の喜び

一組の男女が、彼らの別れの晩に、酒を酌み交わしながら、過去に起こったあるできごとについて話をする、という小説。
章ごとに男女の視点が入れ替わり、夜が明けて、この物語が終わる頃に、
このできごとのひとつの可能性としての真相が浮かび上がってくる。
恩田陸の最高傑作だとは思わないけれど、序盤の盛り上げかた、クライマックスのタイミングや展開が巧いのはさすがです。
最近の恩田作品の中では終わり方も綺麗にまとまっていると言えると思いますし、初めて恩田作品を読む方にも入りやすい作品ではないでしょうか。
休日の前の夜、少し夜更かしして一晩で一気に読み、適切な価格で物語のわくわく感と読書の喜びを味わったことに満足して眠りにつける、そんな小説です。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.5
(4pt)

走馬灯のようなミステリ

最後の夜、アパートの一室、ただならぬ様子の男女が繰り広げる、緊張感みなぎる心理戦。
人間の感情がこれほど表現豊かで、物語の進行に合わせ変化に富んだ景色を見せることに舌を巻く。
真夜中の緊迫感から夜明けの虚脱感までを駆け抜ける、走馬灯のようなミステリだ。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.4
(5pt)

さざめく色

一組の男女と、ひとりの男と、ひとつの部屋の話。
最後のほうまで部屋から一歩も出ていないのに、読んでいる間にたくさんの色が浮かんでくる。
美しい山の景色だけでなく、その部屋と彼らの心の色。
最後までドキドキしながら読みました。
たった今読み終わって、なんとも言えない気持ちです。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.3
(5pt)

構成の妙

ひとつの出来事を、主人公それぞれの別の立場から謎解きをし、新たな真実が明らかになるときに、新展開がある。多くを語らずに、想像させながらストリーが進む作者の意図は、大いに功を奏している。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.2
(4pt)

☆空虚感が漂う切ないお話☆

一組の男女が迎えた最後の夜。あきらかにされるある男の死と自分達の関係とは…!? ☆感想☆ 寂しく切ないお話です。最後の別離の夜になされる謎解きのお話なんですが…。ある男の死自体よりも明らかにされて行く男女の関係が意外な物でビックリした。過去に遡り記憶をたどる事で失って行き手が届かなくって行くもの。それは、憧れで決して手が届かないものなのだ。まるで水面に注ぐ木洩れ日の水面下で泳ぐ魚達のように…。なんとはない内容だが…。恩田さんのあの独特なふいん気が加わるとなんとも不思議とミステリアスな空気がプラスされるから不思議だ。記憶をたどりながら明かされて行く真実…。それは、2人にとって必ずしもプラスの物ではなく…。想い出すからこそ失いそして色あせてしまう。読み終わった後は、空虚感が漂うお話でした。
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513
No.1
(4pt)

遠い―あまりにも遠い。

たった一夜の物語、それもごく数時間だけの物語。
回想シーンでは遠く白樺山地まで飛ぶが、中心はアパートの一室という、限りなく閉じた世界の物語。
同じアパートの一室に住む、わけありの男女二人が、気まぐれで行った旅行から運命に翻弄され、猜疑と葛藤にさいなまれるミステリ。
かなりねじまがった表現ではあるが、恋愛要素が多く、主要人物が限りなく少ないというのも恩田陸にしては珍しい感触。
作品世界としては「黒と茶の幻想」「まひるの月を追いかけて」の紀行小説の側面、「蛇行する川のほとり」のノスタルジックかつ、耽美的な側面を兼ね揃えた作品。これらの既発表作が好きな人にはストレートな物語です。
ラストの受け取り方は人それぞれかと思うが、純文学的な性格を帯びてきたようにも感じた。ちなみにタイトルに連動した、遊びの利いたカバーも出色の出来なので、ゼヒ手に取ってください。
「公明正大な朝が来る。朝というのは人を正気にさせ、全てを日常に引き戻す。数時間前に重大に思えたことがちっぽけなものになり、妖しく輝いて見えたものが安っぽく色褪せて見える。」 本文244ページより
木洩れ日に泳ぐ魚 Amazon書評・レビュー: 木洩れ日に泳ぐ魚より
4120038513