(短編集)

ララピポ

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評判

ララピポの評価:

3.73/5点 レビュー 128件。 B ランク

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平均点3.73pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全181件 101〜120 6/10ページ
No.81
(4pt)

お見事!

 文章は無類に上手い! 
一見脈絡もないような話が、徐々に関連性を帯びてきて、最後に「ララピポ」の意味が明かされ、それがテーマとも言えるような運びはまったく見事としか言いようがない。
 もし難点を挙げるとすれば…… 個人的意見だが、惚れ惚れする様なキャラが登場しないことだろうか。
 誰もかれも、本質的には憎めないキャラなのだが、あまり友達になりたくない人間ばかりである。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.80
(4pt)

エロくて、面白い。

エロいから面白いのではなく、面白いからエロさが爽快に表現された作品です。ララピポはオムニバス形式で関係者が順に主人公になっていきます。そして人間の裏側をエロスで表現していて非常に笑っちゃいます。みんなどこかに問題を抱え、壊れる寸前ってのがまた後を引きますね。読んでるとドキドキな場面がたくさん有るので楽しく過ごせること間違いなしです。ただ電車内で読んでると回りの眼が気になります...後ろから覗かれない様に気を付けましょう。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.79
(4pt)

実際に後に残るのはこういう作品

 Drイラブのシリーズとか「最悪」、「邪魔」の評価に比べるとシモネタを柱に据えてるだけあって好みが分かれているようですが、底辺を這い蹲る人間を何の美化もせずに丹念に、ちょっと物悲しく、かつコミカルに描いた作品としてかなりのレベルにあると思います。 雑誌のインタビューで著者が「僕が死んで数十年かした後も残るのはこの作品だと思う」と言っていましたが、正にそういう味わいのある内容ですね。
 しっかし、セックスシーンがこれだけ色気のない作品も珍しいのでは(笑)
ララピポ Amazon書評・レビュー: ララピポより
4344010515
No.78
(4pt)

連鎖するおもしろさ

性に溺れる登場人物たちの物語が、
次々と連鎖し、交差しあうのが、
実におもしろいです。
登場人物の視点が変わると、
それぞれの思惑が違って、
それもまたおもしろい。
それぞれがコンプレックスや悩みを抱えながら、
目先の快楽に溺れ人生をダメにしていく・・・。
でもそれを他人事とは片づけがたい、
日常の延長線上にある物語がある意味恐い。
性的なものだけに極端に傾斜しているとはいえ、
今の日本の社会の一面を映し出した鏡ともいえる作品。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.77
(4pt)

連鎖するおもしろさ

性に溺れる登場人物たちの物語が、
次々と連鎖し、交差しあうのが、
実におもしろいです。
登場人物の視点が変わると、
それぞれの思惑が違って、
それもまたおもしろい。
それぞれがコンプレックスや悩みを抱えながら、
目先の快楽に溺れ人生をダメにしていく・・・。
でもそれを他人事とは片づけがたい、
日常の延長線上にある物語がある意味恐い。
性的なものだけに極端に傾斜しているとはいえ、
今の日本の社会の一面を映し出した鏡ともいえる作品。
ララピポ Amazon書評・レビュー: ララピポより
4344010515
No.76
(4pt)

ある、底辺の文学

さすがです。
なんというか、
底辺の文学、と言えばよいのでしょうか?
連作短編集。
それぞれが、
社会の端っ子で生きている。
そして、そのことを自覚している人たち。
引きこもりのフリーライター、
キャバクラのスカウトマン、
ゴミ屋敷の主婦、
嫌と言えないカラオケボックスのバイト、
官能小説家、
テープリライターの女。
他者との距離感をうまくつかむことができず、
自らの世界で、物事を丸く収めようとしてしまう。
そのやり方もまた、
独りよがりであり、
孤独の要因も、自身にあったりする・・・。
そして、
何よりも共通なのが、
あきらめている、ということ。
生きる力が湧いてこない、
なんとも、苦笑してしまう小説。
だいたいみんな、
いよいよの瞬間に、
「ま、いっか、
そんなに大した人生じゃないし、
これから楽しいことが待っているわけじゃないしな」
と、思っちゃう。
肩肘張らず、
楽しめるし、
何より、
“この人たちよりは、まし”
と思えてしまい、なぜか励まされる。
人間とは、不思議な生き物ですね。
奥田英朗らしい、
緻密な布石や仕掛けが、
最後まで飽きさせません。
そして、
なんとも愛すべき、適当な人々。
タイトルもまた、適当な意味だったり・・・。
おススメです。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.75
(4pt)

サイコー!に下品です

でも、すっごくおもしろい。
迷いがない。キレ、抜群。
書いてて、楽しかったんだろうな〜、きっと、筆者も。
こういう題材は、下手するとどうしようもない作品に仕上がると思うけれど、
さすが、奥田英朗。職人芸的巧さ。
悲痛な時代、こういうの読んで笑い飛ばそうぜ。
でも、読んだ後、この登場人物達を心底バカに出来る人ってどのくらいいるんだろう・・・ってくらい、人間の、隠し持つ、下品さを思いっきり表層に浮き立たせている。
だから、逆に笑ってすまされないところも持っている作品。
浅くて、深い。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.74
(4pt)

万人にお勧めとは言い難いけれど

いわゆる「イケてない」6人の日常を描いた物語。カバーの紹介文には「群像長篇」とあるが、章ごとに視点が変わり6人が一巡する連作作品集の趣。一話目、対人恐怖症のフリーライターの話を読んだときは「伊良部の出てこない『イン・ザ・プール』か?」という感触だったが、二話目からぐいぐい読んでしまった。彼らの人生が重なり合うとき、停滞していた日常が動き始め、ことごとくカタストロフへと向かっていく・・・と見えて、ラストには妙な明るさと救済感が漂う実に奥田英朗らしい作品だ。ライトな『最悪』という印象、と書いたら叱られるだろうか。性的な方面に偏っているし、けっこうグロテスクで身も蓋もないので万人にお勧めとは言い難いけれど(確かに「ゲゲッ」となる箇所は少なからずある)。
ところでこうした章ごとに視点の変わる物語の愉しみは、A男視点で語られた物語をB子視点の物語で読むと、まったく違う真実が見えてきたりすること。そのギャップに思わず失笑したり、種明かし的愉しみがあったり・・・本作も面白かった。
6人のどうしようもない日常、やるせない内面描写はなかなかに容赦ない。そのくせ登場人物への愛が感じられて、悪くない読後感を醸すあたり、まさに奥田イズムであると思う。「愛」とか「イズム」とか恥ずかしいけど。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.73
(5pt)

吸い込まれるように読み終わりました。

ここ10年ほどに読んだ小説の中で一番面白かったです。
しかし、読んで怒り出す人がいるのも分かります。
ここ10年ほどで読んだ小説に、あまり面白いものがなかった人には、是非おすすめです!!
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.72
(4pt)

自分の書きたいことを書きたいように書いている

作者の得意とする「社会の中で居場所を見つけることができず」かつ「その理由を自分ではなく周囲のせいにする」人たちが主人公の連作短編集。この人物造型は、作風は完全に異なるが、「邪魔」「最悪」や「イン・ザ・プール」にもよく出てくるパターンである。
この作者のすごいところは、(おそらく)読者におもねることが全くなく、自分の書きたいことを書きたいように書いているところであると思う。その結果として文章に迷いが無く切れ味のある作品になっているように思う。普通、直木賞を獲った作家は、なかなかこの類の作品は書かないと思う。
他の作品と比べて、「ホロリ」とさせられるところが無いことが少し残念。
題名「ララピポ」の意味は後半の作品中に出てくる。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.71
(5pt)

ららぴぽ

今はそう人が多くない場所に住んでいるんだけれども、都会はほんとうに多くの人が住んでるものだとしみじみ思い知ったことがある。知り合う人が人に言えない職業についていたりはザラ。田舎育ちを思い知ったけれども、本人達はなぜか明るい。まっとうな生き方の裏にはまっとうでない生き方が当然ある。生きてる限り悪意や欺きには当然あうけれど、その反対にも当然出会える。だから生きていること自体がいいじゃないか、と、いうのがこの本を読んだ感想でした。
いまだに東京駅に降り立ったときは"ららぴぽ"と唱えて落ち着くようにしている。
たぶん作者は人が好きなんだと思う。
お気に入りが、映画にもなってひそかに嬉しい。
ララピポ Amazon書評・レビュー: ララピポより
4344010515
No.70
(4pt)

明日は我が身の怖さ

05年09月の単行本を文庫化した作品で,6編からなる連作短編集です.
短い期間,狭い範囲で起きたいくつかのできごとを,いくつかの視点で描いており,
編の移り変わりとともに,少しずつ時間と場所,視点をずらしながら進んでいきます.
彼らの抱えるさまざまな事情は,さすがに同じ境遇までは考えづらいのですが,
その心境にはうなずけるものも多く,一歩間違えば『明日は我が身』とも思えて,
全体的には軽妙で読みやすいものの,人間の醜さなどは笑うに笑えないところです.
また,それぞれの編は曖昧に,そしてなんともあと味の悪いおわり方をするのですが,
それらは別の編でフォローされ,わずかながらも救われた様子がわかるのが印象的です.
ただ,作品の性質上,複数の編(視点)で同じ場面が展開されることになるため,
それらが収束していく終盤につれ,既視感が出てきてしまうのは少し気になります.
また,醜悪と言いますか,『遠慮のない』性的描写が全編を通じて描かれているため,
『そちら方面』とは違うのですが,かなり読み手を選ぶ作品だと思います.(特に女性)
なお,不思議なひびきのするこのタイトル,作中でその意味がチラリと出るのですが,
確かに作品を表すピッタリの言葉とも思える反面,少しばかり強引に感じるところも….
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.69
(4pt)

ニッポンは狂ってる

 6話の、登場人物がリンクした連作短編集。テーマは東京のお手軽セックス風俗。お下劣ネタを、ギャグタッチで活写する。
 盗聴、盗撮、援助交際、素人投稿、エロ小説、アダルトビデオ…日本では日常化した一般事象である。だが、おかしいよ。これらの事象はひめやかに、声を潜めて語られるべきことのはずだ。それが、妙に大手を振って白昼堂々と話題になり、行われる。こうして小説ネタにされると、ニッポンが狂ってるってことがよくわかる。
 セックスは古来、文学の重要なテーマであった。だが今や、こうして精神性がはがれ落ちて、抜け殻のように滑稽な動物的行為となりはてている。苦笑しながらはっとそんなことに気づかされる。セックスをテーマにしながら、官能のかけらもない。純文学に対して非常に挑戦的なユーモア小説となっている。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.68
(5pt)

トウキョウ、人ガタクサン

初出は2005年9月。そして2009年正月第2弾作品として映画化が決まっている。テープリタイター玉木小百合は森三中の村上知子がやるらしい。ちなみに『ララピポ』というのは外人が『a lot of people』を早口で言われてそう聞こえたことからきている。
奥田氏の筆が冴えまくっているが、小説の手法としてもかなり面白い。最初の話の登場人物が、次の話の主役になり各話が見事に連関している。なかなか無い手法だ。もう一つ、各話の副題に全部ロックの有名曲のタイトルを付けているのだが、話の中身にかぶっていて洒落ている。
奥田氏の筆も鋭いが素材の面子の現実度が高すぎて読んでて情けなくなってくる。だめだろ今の日本人と思う。毎日生きていくのに必死なのは分かるけどどうにかならないものか、とか思う。映像化して興行的にヒットしたらますますやりきれない作品である。あー。
ララピポ Amazon書評・レビュー: ララピポより
4344010515
No.67
(4pt)

現代日本の壊れた人間たちを描いて秀逸

何気に読み始めたが、やめられなくなり一気に読んだ。ある意味グロテスク、しかし身につまされるところもあり、何とも云えない読後感の連作小説であるが、構成とタイトルの妙はさすが(「ララピポ」とは「a lot of people」の実際の発声表記、299頁)。どちらが主という訳ではないが、現代の「抑圧委譲」的な社会構造に性のイシューをからめたその着想も秀逸ではある。「要するに、世の中は自分より弱い人間をカモにすることで成り立っているのだ。そして自分は、食物連鎖の最下層にいる」(219頁)。親本は2005年9月刊。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.66
(4pt)

現代日本の壊れた人間たちを描いて秀逸

何気に読み始めたが、やめられなくなり一気に読んだ。ある意味グロテスク、しかし身につまされるところもあり、何とも云えない読後感の連作小説であるが、構成とタイトルの妙はさすが(「ララピポ」とは「a lot of people」の実際の発声表記)。どちらが主という訳ではないが、現代の「抑圧委譲」的な社会構造に性のイシューをからめたその着想も秀逸ではある。「要するに、世の中は自分より弱い人間をカモにすることで成り立っているのだ。そして自分は、食物連鎖の最下層にいる」という叫びが耳にこだましてならない。
ララピポ Amazon書評・レビュー: ララピポより
4344010515
No.65
(2pt)

ちょっと辛いストーリー

社会に少し取り残されたと感じている人たちが主人公となっています。
6章からなる短編集のようですが、それぞれの登場人物が少しずつからみあって、複雑な社会を象徴しているかのようです。
格差社会に目をつけた作品であるかと思いますが、読んでいてブルーな気分になりました。
あまりにも救いがない話の展開であったので、読むのがちょっと辛かったです。
(最後に少しだけ救われる場面はありますが・・・)
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.64
(2pt)

何が、奥田氏に起こったんだろう?

正直、つまらなかった。
むかし、こういう風に繋がってる映画をフランスの監督が撮ってた。名前を思い出せないんだけど、フレンチコネクションの悪役で、髭のフランス人の俳優がいつも出ていた。ブルニエ?
こういう、設定で、読ませようとするのなら、下層ものは不要ではないか?
というより、読んでいて、救われない。
下層問題を提起しているわけでもないし、素直にそう言う人たちを特別扱いすることもなく書こうとした形跡はあるけれど、でも、必然性が感じられないし、なにより、登場人物がみんな自己認識していない人ばかりというのは、
病的だ。
重たくて、救いがない。読まなければ良かったなぁと、つくづく思った。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.63
(4pt)

トウキョウ、人ガタクサン

初出は2005年9月。そして2009年正月第2弾作品として映画化が決まっている。テープリタイター玉木小百合は森三中の村上知子がやるらしい。ちなみに『ララピポ』というのは外人に『a lot of people』を早口で言われてそう聞こえたことからきている。
奥田氏の筆が冴えまくっているが、小説の手法としてもかなり面白い。最初の話の登場人物が、次の話の主役になり各話が見事に連関している。なかなか無い手法だ。もう一つ、各話の副題に全部ロックの有名曲のタイトルを付けているのだが、話の中身にかぶっていて洒落ている。
奥田氏の筆も鋭いが素材の面子の現実度が高すぎて読んでて情けなくなってくる。だめだろ今の日本人と思う。毎日生きていくのに必死なのは分かるけどどうにかならないものか、とか思う。映像化して興行的にヒットしたらますますやりきれない作品である。あー。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668
No.62
(4pt)

たくさんの人々

人と人とは、互いに知らない間柄であっても、案外こんな感じに絡み合ったりしてるのかな、それが最後に関係性の環が出来て...、別の本でこんな感想を持っていたら、同じ様な構成のこの本に出会いました。
「ララピポ」は、正直(、通勤時に読んでいたので)隠し読みが必要な(?)部分もありましたが、奥田さんの拾い上げた人物像(自分に甘くて、弱い)が、それは印象的で、ついつい読み進めてしまいます。
隣に座る全く見知らぬ人とは、案外繋がってるのかな...。
ララピポ (幻冬舎文庫) Amazon書評・レビュー: ララピポ (幻冬舎文庫)より
4344411668