『吾輩は猫である』殺人事件

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『吾輩は猫である』殺人事件の評価:

4.18/5点 レビュー 17件。 C ランク

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平均点4.18pt

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全41件 21〜40 2/3ページ
No.21
(5pt)

愉快で気宇壮大な漱石ファン必読の快著

誠に愉快で気宇壮大な物語である。題名が示す通り、漱石「猫」の続編の様な趣きで、"吾輩"が突如上海河口上の船(その名も"虞美人"丸)で覚醒し、何と「苦沙弥先生密室横死事件」の謎に挑むという体裁の物語。全編、「猫」の文体模写と思惟の継承とで綴れられている辺り、作者の力の入れ方・凝り様と共に漱石への敬愛振りが窺える。苦沙弥先生の細君を初めとして、迷亭、寒月、東風、独仙、甘木と言った御馴染みのメンバが登場する上、あまつさえ、容疑者ともなるから堪らなく可笑しい。あの三毛子も登場する。鴎外がかつて苦沙弥先生の家に住んでいたという様なクスグリも入っている。

もう一つの趣向は(猫の)ホームズを登場させ、ホームズ流の冒険譚を物語に取り入れている点である。これに伴い、モリアリティ教授や「バスカヴィル家の犬」を思わせる魔狗が登場する辺りも可笑しい。当時の上海の租界の様子も丹念に描かれている。更なる趣向は、"吾輩"が苦沙弥先生の死を新聞記事で知った事由により、ホームズを初めとする猫仲間がP.マガー「七人のおば」を思わせる伝聞に基づいた推理合戦を行なう点である。この推理合戦に参加するのはホームズ(イギリス)の他、伯爵(フランス)、将軍(ドイツ)、虎君(中国)という当時の世相を反映している点も気が利いている。そして、彼らの推理が(多少の飛躍はあるものの)飽くまで「猫」の枠内に沿って行なわれる点が素晴らしく、「猫」のファンにとっては堪らない。推理の中に「こころ」を思わせる下宿時代の愛憎物語や「夢十夜」の変形版が出て来る辺りはますます堪らない。

そして、最後に残された趣向は奇想天外なもので、これが事件解決へと繋がるのだが、これを無茶と捉えるか漱石一門への敬慕と捉えるかは見解が別れる所だろう。勿論、後者を支持したい。私には随分とロマンティックなものに映った。漱石の思惟が良く反映されていると思う。漱石ファン必読の快著と言って良いのではないか。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.20
(5pt)

猫好きにはたまりません

奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.19
(5pt)

猫好きにはたまりません

奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.18
(5pt)

猫好きにはたまりません

奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.17
(5pt)

猫好きにはたまりません

奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.16
(5pt)

猫好きにはたまりません

奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.15
(3pt)

我輩の記憶

本郷から上海に来るまでの記憶がない、我輩。
事件の謎を解明しようと、猫たちが知恵をしぼります。

ホームズとワトソン君(ホームズの飼い猫とワトソン君の飼い猫)が登場するからには、ホームズが謎を解くのかと思ったら、そうではない。船の中で、苦沙弥先生殺害の謎を人間たちが話しているのを、猫たちが聞くだけ。
その答えも、ミステリーの王道とは程遠い気がします。

現実離れしすぎて、どこか釈然としませんでした。

我輩が、記憶を辿ろうと奮闘する姿は可愛かったです。
それを読む価値はあるかも。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.14
(3pt)

我輩の記憶

本郷から上海に来るまでの記憶がない、我輩。
事件の謎を解明しようと、猫たちが知恵をしぼります。
ホームズとワトソン君(ホームズの飼い猫とワトソン君の飼い猫)が登場するからには、ホームズが謎を解くのかと思ったら、そうではない。船の中で、苦沙弥先生殺害の謎を人間たちが話しているのを、猫たちが聞くだけ。
その答えも、ミステリーの王道とは程遠い気がします。
現実離れしすぎて、どこか釈然としませんでした。
我輩が、記憶を辿ろうと奮闘する姿は可愛かったです。
それを読む価値はあるかも。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.13
(3pt)

我輩の記憶

本郷から上海に来るまでの記憶がない、我輩。
事件の謎を解明しようと、猫たちが知恵をしぼります。
ホームズとワトソン君(ホームズの飼い猫とワトソン君の飼い猫)が登場するからには、ホームズが謎を解くのかと思ったら、そうではない。船の中で、苦沙弥先生殺害の謎を人間たちが話しているのを、猫たちが聞くだけ。
その答えも、ミステリーの王道とは程遠い気がします。
現実離れしすぎて、どこか釈然としませんでした。
我輩が、記憶を辿ろうと奮闘する姿は可愛かったです。
それを読む価値はあるかも。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.12
(4pt)

長いけど

その昔、『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』等に感化された、という人は楽しく読み進められるんじゃないでしょうか。僕はそうでした。
 「ミステリの枠を超えた」とかいう言葉で評価される事も多い作者ですが、この作品は、まあその、所謂メタ・ミステリではあるのでしょうが、然し芯の通ったオーソドックスな本格物、という風にも読めると思います。筋がキッチリ立ちますよ。意外と、と言っては的外れでしょうか。
 長さを感じずに読了する事が出来ました。お奨めです。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.11
(4pt)

長いけど

その昔、『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』等に感化された、という人は楽しく読み進められるんじゃないでしょうか。僕はそうでした。
 「ミステリの枠を超えた」とかいう言葉で評価される事も多い作者ですが、この作品は、まあその、所謂メタ・ミステリではあるのでしょうが、然し芯の通ったオーソドックスな本格物、という風にも読めると思います。筋がキッチリ立ちますよ。意外と、と言っては的外れでしょうか。
 長さを感じずに読了する事が出来ました。お奨めです。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.10
(4pt)

長いけど

その昔、『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』等に感化された、という人は楽しく読み進められるんじゃないでしょうか。僕はそうでした。
 「ミステリの枠を超えた」とかいう言葉で評価される事も多い作者ですが、この作品は、まあその、所謂メタ・ミステリではあるのでしょうが、然し芯の通ったオーソドックスな本格物、という風にも読めると思います。筋がキッチリ立ちますよ。意外と、と言っては的外れでしょうか。
 長さを感じずに読了する事が出来ました。お奨めです。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.9
(3pt)

最後でコケた

うーん。滑り出しは面白かったんだけどね。
なによりも猫のキャラクターがいい。「吾輩」を中心にして、「伯爵」「将軍」「虎君」「マダム」そして「ホームズ」と「ワトソン」が、それぞれ個性を出していて、特に伯爵と将軍の掛け合いがいい。これに密室殺人の謎がどっしりからんで、すこぶる面白い小説に出会えたと思ったのになぁ。
SFはSFで嫌いじゃないんだけど、それならそれで最初からそういって欲しい。本格推理の謎解きの部分でSFが出てくるのは反則だと思う。それに、魅力的なキャラクターたちも最後であっという間にいなくなってしまったし。
まあ、漱石の「吾輩は猫である」を読み直してみようと言う気になっただけでもいいか。軽妙洒脱な文体は、まさに漱石そのものだった。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.8
(3pt)

最後でコケた

うーん。滑り出しは面白かったんだけどね。
なによりも猫のキャラクターがいい。「吾輩」を中心にして、「伯爵」「将軍」「虎君」「マダム」そして「ホームズ」と「ワトソン」が、それぞれ個性を出していて、特に伯爵と将軍の掛け合いがいい。これに密室殺人の謎がどっしりからんで、すこぶる面白い小説に出会えたと思ったのになぁ。
SFはSFで嫌いじゃないんだけど、それならそれで最初からそういって欲しい。本格推理の謎解きの部分でSFが出てくるのは反則だと思う。それに、魅力的なキャラクターたちも最後であっという間にいなくなってしまったし。
まあ、漱石の「吾輩は猫である」を読み直してみようと言う気になっただけでもいいか。軽妙洒脱な文体は、まさに漱石そのものだった。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.7
(3pt)

最後でコケた

うーん。滑り出しは面白かったんだけどね。
なによりも猫のキャラクターがいい。「吾輩」を中心にして、「伯爵」「将軍」「虎君」「マダム」そして「ホームズ」と「ワトソン」が、それぞれ個性を出していて、特に伯爵と将軍の掛け合いがいい。これに密室殺人の謎がどっしりからんで、すこぶる面白い小説に出会えたと思ったのになぁ。
SFはSFで嫌いじゃないんだけど、それならそれで最初からそういって欲しい。本格推理の謎解きの部分でSFが出てくるのは反則だと思う。それに、魅力的なキャラクターたちも最後であっという間にいなくなってしまったし。
まあ、漱石の「吾輩は猫である」を読み直してみようと言う気になっただけでもいいか。軽妙洒脱な文体は、まさに漱石そのものだった。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.6
(4pt)

「吾輩は猫である。」の謎

夏目漱石の『吾輩は猫である』に登場する名前のない猫「吾輩」、実は最後に溺れ死んでいなくて、どういうわけか船に紛れこみ上海へ。そこで巻き起こる壮大な陰謀とは…、ってお話し。
漱石「吾輩は…」を読んでなくても充分楽しめますが、苦沙弥先生はじめその友人たちも登場するので、読んでからだと十倍楽しめます。
事件の謎もおもしろく、猫の目からみた上海の描写なども興味深く読め、娯楽作品として最高です。漱石のファンの人に、ぜひ読んでもらいたいな。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.5
(4pt)

「吾輩は猫である。」の謎

夏目漱石の『吾輩は猫である』に登場する名前のない猫「吾輩」、実は最後に溺れ死んでいなくて、どういうわけか船に紛れこみ上海へ。そこで巻き起こる壮大な陰謀とは…、ってお話し。 漱石「吾輩は…」を読んでなくても充分楽しめますが、苦沙弥先生はじめその友人たちも登場するので、読んでからだと十倍楽しめます。 事件の謎もおもしろく、猫の目からみた上海の描写なども興味深く読め、娯楽作品として最高です。漱石のファンの人に、ぜひ読んでもらいたいな。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X
No.4
(4pt)

「吾輩は猫である。」の謎

夏目漱石の『吾輩は猫である』に登場する名前のない猫「吾輩」、実は最後に溺れ死んでいなくて、どういうわけか船に紛れこみ上海へ。そこで巻き起こる壮大な陰謀とは…、ってお話し。 漱石「吾輩は…」を読んでなくても充分楽しめますが、苦沙弥先生はじめその友人たちも登場するので、読んでからだと十倍楽しめます。 事件の謎もおもしろく、猫の目からみた上海の描写なども興味深く読め、娯楽作品として最高です。漱石のファンの人に、ぜひ読んでもらいたいな。
『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (新潮文庫)より
4101284210
No.3
(5pt)

漱石ファンには絶対おすすめ

漱石の洒脱な文体がそっくり模写されており、感心しきり。麦酒樽で溺れ死んだはずのあの猫が、軽妙に語りかけてきて、1ページ目からぐいぐいと引き込まれます。舞台が上海に移り、なぜかノスタルジアが全編に漂う…。漱石文学の落語っぽい可笑しさと推理小説が合体した、(笑いのツボさえ合えば)これ以上ない娯楽作品です。
『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫) Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件 (河出文庫)より
4309414478
No.2
(5pt)

漱石ファンには絶対おすすめ

漱石の洒脱な文体がそっくり模写されており、感心しきり。麦酒樽で溺れ死んだはずのあの猫が、軽妙に語りかけてきて、1ページ目からぐいぐいと引き込まれます。舞台が上海に移り、なぜかノスタルジアが全編に漂う…。漱石文学の落語っぽい可笑しさと推理小説が合体した、(笑いのツボさえ合えば)これ以上ない娯楽作品です。
『吾輩は猫である』殺人事件 Amazon書評・レビュー: 『吾輩は猫である』殺人事件より
410600657X