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イニシエーション・ラブ



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イニシエーション・ラブの評価: 3.14/5点 レビュー 792件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.14pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全370件 321~340 17/19ページ
No.50:
(5pt)

「純愛」への皮肉と叙述トリック

ミステリを読む際、犯人やトリックさえ判れば再読する価値はない、
とする考え方がある一方、逆に、真相が判ったからこそ、伏線の配置が
適切であったか、ヒントの提示がフェアであったかなどを検証するために
再読する、といった考え方もあります。
本作は、後者の考えを促す最たるものであり、
「こんなトリックすぐわかった。つまらん」といった
タイプの方には、あまり楽しめない仕様となっています。
たしかに、本作で用いられているような叙述トリックには、前例がありますし、
本格原理主義の立場からすれば、手法自体が邪道なのかもしれません。
しかし、単にトリックだけを取り上げて評価するのではなく、俎上に上げられた
「素材」との相関のさせ方にこそ、著者の創見を見るべきだと私は思います。
本作の「素材」は恋愛ですが、その描き方はいかにも陳腐で類型的。
もちろん、著者はそのことに自覚的であり、
一種の確信犯としてやっています。
本作の単行本版が刊行された2004年は、韓流ドラマや
セカチュー、イマアイなど「純愛」ブームが花盛りの頃です。
そうした風潮が蔓延していた当時に、こんな身もフタもなく、
毒っ気たっぷりの「恋愛小説」を出すところに、著者一流の
皮肉と批評性を感じます。
ごく平凡で、ありきたりな男女の恋愛話が、真相を知って
読み返すと、まったく違った相貌を見せる――。
本作は、少々大げさですが、紙媒体における小説の
可能性を真摯に追究した野心作といえるでしょう。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.49:
(4pt)

充分に警戒してたつもりが…

前評判は聞いていたんで、
ある意味充分に警戒(笑)して読んだんですが、
やられました…最後の最後で…
普通「最後に何かがありそう…」などというと、
もうそれでネタばれのようなもんですが、
この本は帯からして、「仰天小説」などと書いてあったり、
カバーにも「最後から二行目(絶対に先に読まないで)」なんて書いてあるし、
それとなくというよりも、
ずいぶん大胆に読者を構えさせるなぁ〜と思ってたんですが、
にもかかわらず、お薦めのとおりしてやられたわけです。
でもきっとやられ方もいろいろだと思うなぁ〜
最後の二行で即愕然とさせられる人…
最後の二行を読んでも「ん?」と感じるだけで、
後でゆっくりわかって来て、ジワジワと驚愕させられて悔しがる人…
ボクは後者でした。
再読必至の本と言われていますが、確かにそうかも…
だって悔しいですからね(笑)
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.48:
(4pt)

トリックは非常にシンプル

使われているトリックは非常にシンプルなもの。ただ、ディテールが他の同様のトリックを使った小説よりも凝っている。本格的なものを読みたい時には向かないですが、サクッと読めるので、気分転換に小説でも読んでみたいなあという時にはおすすめです。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.47:
(4pt)

イニシエーションラブ

乾くるみさんという女性作家さんの作品で、初めて読みました。恋愛サスペンスです。中身は普段の生活における恋愛模様が進行されてますが、最後の2行目でどういう事だ?と疑問が出て来てきます。本の裏側に書いてあるとおり、もう一度読まなくては…とさせてくれる一冊です。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.46:
(5pt)

こんなミステリーがあったのか!

ミステリーの新しい形に驚かされ、
あんな爽快な読後感を得たのは久しぶり。
とにかく面白かった!
「ラスト一行でひっくり返る」とよく
書かれていましたが、まさにその通り。
数々の仕掛けられていたヒントに全く気づかないまま、
一気にラストまで読み進め、
案の定3回読み返しました。
単純に恋愛小説としても楽しめました。
私とはちょっと世代が違うのですが、
バブル期の恋愛模様はこんな風だったのかな、
とその頃の雰囲気も楽しめました。
この小説を読めて良かった!
と思う傑作だと思います。
作者の思うツボにはまる快感を是非。
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)より
456203761X
No.45:
(5pt)

確かに、レビューは難しい。

賛否両論あるようですが、自分は単純に「面白い」と思いました。
少なくとも、好きな本を聞かれたらこの本の名前を出します。
まず恋愛小説としてのクオリティが高いです。伏線に加えて、
共感できるようなエピソードやセリフが随所に散りばめられています。
最後の方で「イニシエーション・ラブ」の概念について説明する所なんか、
思わず唸ってしまいました。
肝心の謎ですが…分かる人にはすぐ分かるし、分からない人は全部読んでも
分からないでしょう。これほど有名になるともう断る必要もないかもしれませんが、
とにかく”あとがき”を先に読んじゃダメですね。特に何も考えず普通の恋愛小説として
読み進め、最後に驚き、慌てて読み返す…という読み方をしてほしいです。
結局のところ、それが一番楽しめる読み方だと思うので。
というワケで、こういうトリック系(?)にあまり慣れていない人におススメします。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.44:
(4pt)

構えて読むと

早い段階でトリックに気付いてしまいます・・・
このような構成で使えるトリックは限られているので仕方ありませんが。
気付いた後は素直に話だけを楽しみました。
恋愛物の小説としても楽しめてお徳かも知れません。
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)より
456203761X
No.43:
(5pt)

鈍感な私・・・(-。−;)

本屋の店頭POPと本の帯に『必ず二回読みたくなる小説・・・』とあり、とても興味を惹かれました。
買わずに帰宅したもののやはり気になり、結局また書店に足を運び、(別の本屋で、さらにタイトルも作家名も忘れてしまったので)一生懸命探してやっと入手。
早く結末が知りたくて夜中まで一気に読んだものの・・・『???』面白くない・・・何がミステリー?何が驚き??私がこの本に期待し、賭けた情熱は何だったのっっ(笑)と愕然としました。
翌日、やはりこのあっさりしすぎの結末に納得がいかず、読み返した挙句、とうとうネットで調べて・・・ようやくわかりました、「皆さんが『ヤラレタ!』『オモシロイ!』と言う訳が(^^;)
トリックを上手にまとめてくださった読者さんがいらしたのですm(__)m感謝感激!!
クイズも先に答えを見てしまうし、ゲームも攻略本を読みながらやり進めるような短気で鈍感な私には全くそのトリックがわかりませんでしたが、私のような性格の方はこんな風に読んでみるのも面白いかと思います。
ここまで軽くさらっと読めるのに、後のお楽しみも詰まってる。お買い得です(^。^/)
実はアラフォー(Around40)の私・・・ちょうどこの本の登場人物と同世代。先日林真理子の『アッコちゃんの時代』を読んだばかりなので、「あるある!」本としても楽しく読めました。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.42:
(5pt)

まだまだ謎は深まる

何を書いても「ネタばれ」になってしまいそうですが、書かずにいられない読後です。何が起こるか期待しながら読み進めて、そろそろ終わってしまうと心配になり、最後の5行くらいで、アレって思い、最後の2行で何が起きたのかわからなくなって。
金ぴかの80年代後半。同時代を生きた人にも、この時代を知らない人にも、素晴らしきこの時代を感じることができます。しかし、唯の80年代風俗を書きこんだ読み物なら、やっぱりつまらないだろうなあ。これくらいの仕掛けがあるからこそ、頑張って読み進めました。そして読み進めて良かったです。
以下若干「ネタばれ」含みますが、繭ちゃんってば、本当に妊娠してたの?二人目も三人目もタックンって、三人目もいるの?深まる謎に、どこかに著者が「痕跡」を残してるのではなかろうかと、疑心暗鬼に再々々々読してます。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.41:
(4pt)

バブル期に青春時代を過ごした方にオススメ

時代背景が80年代の後半になっており、リアルタイムで青春時代を過ごした方はより楽しめると思います。
「必ず2回よみたくなる」と帯にありますが、この言葉自体がネタバレを含んでおり、ミステリー好きな人の中には作品の大仕掛けに気づく方も多いのではないでしょうか?
私も後半から「こういうことなのでは・・・」と想像しながら読んでいったのですが、予想は的中していました。何も勘繰らずに読み進めたほうがもっと楽しめるはずです。予想が当たっていたとはいえ2度読みたくなることは確かです。登場人物に違う印象を感じたり、細かい複線に思わずうなったりしました。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.40:
(4pt)

バランス良いです。

静岡大学理学部卒業の著者が、静岡を舞台に書いたもの。
1980年代後半、合コンあり、遠距離恋愛あり、の青春はいろいろあるよ系恋愛小説…。
文章は読みやすく、トリック(?)も打てそうで打てないフォークボール。
最後まで読んでも、直球だろ?、という方にはブログで丁寧に解説してくれている方あります。ミステリー中級者向きの面白本です。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.39:
(5pt)

乾くるみに完敗

友人の勧めで読みました。
あらかじめ聞いてなかったら、普通の恋愛小説じゃん、って感じで
最後まで読みきらなかったかも。
ラストがすごいってことで、あれこれ推理しながら読み進み、
最後2行で、がっつん、やられました。
瞬間、頭の中が真っ白。
すぐには理解できなくて「???」という感じ。
やっぱり読み直しました。
パーツが組み合わさって、ようやくすっきりしました。
素人推理なんかじゃ読み切れない、
読み手の思い込みを逆手に取った、すばらしい作品です。
お勧めします。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.38:
(5pt)

まるごと壮大な皮肉(ネタバレ含む)

最後の5ページくらいでトリックに気がついて
なるほどな〜としばし感心。
でも、その後にふつふつと笑いがこみ上げてきました。
この小説は、男の思い込み「女は貞淑なものだ」を
思いっっっきり皮肉ってますよね。
例えば太田裕美の「木綿のハンカチーフ」のような
シチュエーションに感情移入するのは男の人が多いけど、
あの女の子が本当に彼を想って泣いてるかは
どうなんだろうね〜、
案外既に別の人がいるからこそ
キレイに別れてくれるのかもよ。。。
という発想から生まれたのかも?とも思いました。
読みかえすと、トリックの面白さよりも、
最初から最後まで男の能天気さが痛々しく、
女のしたたかさが恐ろしくて。。。
やっぱりまた笑ってしまいます。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.37:
(5pt)

この驚き!すごい!

私は今まで本を読む習慣がなく、ふらっと立ち寄った書店で目についた「必ず2回読みたくなる小説・最後から2行目!絶対読まないで!」というキャッチ・フレーズに惹かれ衝動買いしました。
確かに最後に「え!?」という驚きがあります。1回目に読んでいるときに「ん?」と思う箇所が多々あったはずなのに…
2回目にすぐ突入して「すごい…」と思わず友達に報告(笑)。
久々の読書。とてもいいミステリーに出会えてよかったです。皆さんも「おっ」という驚き。体験してみては??
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)より
456203761X
No.36:
(5pt)

レビューは読んじゃ駄目

お願いだからこんなところでネタバレしないでくださいよ…と言いたくなります。
私がこれを読む前にここのレビュー読んでたら絶対レビュー書いた人恨んでます。
思い切りネタバレしてる人がちらほらいるので未読の人のために書かせてもらいました。
この小説にあるのは予備知識がないからこその魅力です。
とにかく読む前にレビュー読んじゃいけません。絶対楽しめる!とは言えませんが個人的には今まで味わったことのないような本の面白さを体感できました。
読み終えた後が本当の始まり。予備知識なしで、是非軽い気持ちで読んでみてください。おすすめです。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.35:
(5pt)

やっぱり、やられました かな?

最後から2行目で・・というのはもちろん知って読んだのですが、「まさかそうくるとは」という感じです。
実は自分で答えをみつけようと頑張ったのですが、よくわからず、解説ブログを読んでようやく納得したクチなのですが、カラクリがわかった時は、唸ってしまいました。
そして・・やはり再読です。1度目に読むのと、2度目に読むのとまったく違う楽しみ方ができるというのもいいですね。(同じような小説があるようですが・・私は初めて出会いました)
加えて、この小説は80年代後半の設定ですので、その時代に青春時代を送った同世代の人にとっては、「懐かしい〜」「そういうことあったよな〜」と、自分の青春時代を思い出しながら読めるという楽しみもあります!
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.34:
(4pt)

仕掛けが面白くてお勧めです!

いやぁー、やられました。まんまと作者が仕掛けたトラップにはまってしまいました。
最後の段落を読むまで、本当に気づかなかった。
あまり書いてしまうとこれから読む人に悪いから書きませんが、おもしろいですよ。
「レコードもカセットもA面とB面があり、A面が回っているときは、B面も回っている」うーん奥が深いお言葉です。
それにしてもやっぱり女性は、したたかだ.........
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.33:
(5pt)

決して壮大な仕掛けではない。けどおもしろい。

1:コレコレこういう物語、だと思って読んでいると、
2:ラストで「騙されたー!!!」となり、
3:その後、カクカクシカジカという物語と、あーそういうことだったのか、という納得感が来る。
「ラスト二行で明かされる仕掛け」を先に読んでしまうと、「1」と「2」が味わえないことになる。
しかしその「1」と「2」は失うのが惜しいほどのものかというと、「1」が平凡でチープなのは作者自身も認める通り、「2」は感想が割れるところのようだが、自分は、何だそんなことかと拍子抜けした。この本がおもしろいのはオチを知った後で味わう「3」だ。
何度も反芻するうち、冗長としか思えなかった前半の描写も唐突な言い訳も、ああそういうことだったのかと、伏線がぴしりぴしりとハマって行く快感があり、とまで言うのは褒め過ぎかも知れないがなかなか奥深く、そのため解決されない伏線(意味ありげに登場するが結局なんだったんだろうと思わせる登場人物とか)も、作者の中ではそれぞれ何か意味があるのだろうと深読みしたくなり、しまいには書いてないエピソードまでいろいろ勝手に妄想できる。
これを読んで「仕掛けが既出だからダメ」というのは、寿司屋に入って「酢飯にネタを載せて供するという仕掛けは既出だから評価に値しない」と言うようなもので、もったいない。肝心なのは仕掛けの優劣ではなく、トータルな出来だ。精緻なパズルという点では、映画「運命じゃない人」を思い出させる。素晴らしい。
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017
No.32:
(4pt)

騙されたもの勝ち

ものの見事に騙されました。
素直に騙されて良かった、としみじみ思います。
目が肥えていないうちに読んでおいて幸せでした。
イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (ミステリー・リーグ)より
456203761X
No.31:
(4pt)

「成程、そうきたか」とニンマリした小説

小説のオープニングは、すごくぎこちなく始まった、大学生のたっくんと二十歳のマユちゃんの恋愛。やがて舞台は東京と静岡の遠距離恋愛・・・
買ったときは「仰天作」という帯を見ていた。しかし、そんなにミステリーってことに思い入れなく読んでいたせいかもしれないけど、ラストは素直に驚かされた。
ラスト2行の前に最後の4分の1位から違和感は感じてたんだが・・・驚くといっても、ニヤリとして「成程ね、そうきたか」という感じですが。
驚天動地の本格推理を期待して力んで読むと期待はずれかもね。仕掛けのある恋愛小説って感じで読み進むのがいいと思う。
1980年代の描写が懐かしかったしエンタテイメント小説と思って読むと素直に楽しめる作品だと思う。
なお、大矢博子の解説もいい。(ネタバレあるから最初に読んではいけないけど)
イニシエーション・ラブ (文春文庫)Amazon書評・レビュー:イニシエーション・ラブ (文春文庫)より
4167732017

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