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鬼門の村



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【この小説が収録されている参考書籍】
鬼門の村

鬼門の村の評価: 4.86/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(5pt)

一気読みだった

さえない大学生が大学教授の依頼で、ラジオの実話怪談投稿を整理していく。ただし条件は、調査中は田舎の村にある、一家惨殺事件が起きた一軒家に滞在すること。投稿内容を読み解いていくと実は……という驚きがあっておもしろかった。何より実話怪談が一つ一つちゃんと怖い。
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
4488029442
No.6:
(5pt)

生者と死者の怨嗟の一味同心

主人公である青年の家庭は、再婚を経て既に青年を家族という枠から用済みと突き付けた事により、青年の最後の微かな希望さえ酷く傷つけ青年をある意味で解き放ってしまった。
また、青年を見いだした教授も、若くして母を失っている。そして不貞を働く父を恨んでいた。
この2人は決してマザコンとかではない。家庭を、母(妻)を顧みなかった父親が共通点であり、そして青年の向かった村で代々行われていた依代(ヨリ)を辱める行為の末その依代達の溜まりに溜まった怨念の思いが、いわば、ヨリ(達)+(トヨ子)そして青年、教授の三者三様であれど行き着いた思いの先が一致しただけの事である。
それだけの事で、地獄の蓋が開かれてしまうのか?世界は、私達は巻き添えになるのか?関係ないのに?
そう、思ってしまうだろうか。
私はそうは思わない。もし、それだけの事で、と思えてしまうならば、それは私達が当事者ではなく、また彼らの味わったそれぞれの壮絶なまでの絶望と悲しみと怒りと恨みの気持ちの深さを知らないからだ。
他人とっては、そうでない事も、当事者にとっては、こんな世界なぞどうにでもなってしまえ、むしろ地獄と化してしまえ。と思う気持ちにすらなるという事なのだ。
もちろん、まったく無関係な者たちもいる。
だが、それだってどうでもいいのだ。
自分達が味わった苦しみの前では、何もかも。

あくまでだが、私は青年が 4 だけの返信を貰った事で、その返信を打ったのが恐らく父親ですらなく再婚相手であろう事に、青年がかろうじて縋っていた父親への、自分にまだ何かしらの父親と期待と情があったこと、そのなけなしから綺麗さっぱり解き放たれた事への解放感を感じた。
青年が教授に利用されたように(また、教授もヨリ達によって)心の底を嗅ぎ取られて利用されていたのかもしれない。青年もまた、少女を利用し、村から連れ出す事で、地獄を、怨嗟を解き放つ、きっとその中には、これまでの慰み者にされたヨリの地層のごとく積み重なった恨み悲しみ、ヨリの他、村に押し込められていた者たち、教授、青年の思いの澱も加わっているのだろう。
それは、ある者にとっては、理不尽であり、ある者にとっては待ち望んだものであり、ある者にとっては見覚えがあり、ある者にとっては爽快でもある。だが、
地獄とは───
きっと、そういうものなのだろう。

あと、文体がとてもまろやかで読みやすくて好みでした。
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
4488029442
No.5:
(4pt)

(ネタバレなし)映画化決定だろうか(少なくても意識は大)

映画化を明らかに意識しているとおもいます。映像にすれば猛烈に怖いです。予備知識なければ漏らします。夜は一人でトイレ無理、もといシャンプーも無理になるんじゃないですかね。

ただし、本ですと、結構読解力が必要です。私が足りないからだとはおもいますが、人間関係(血縁関係)と、位置付け、さらには物理的な所在地の位置関係を理解しておかないと「良くわからない」だけでなく、作者の大仕掛けにもきがつくのが困難ではないかとおもいます。

この点で1点へらしてしまいましたが、普段は読まないのに、なぜか買ってしまい、一気によんでしまいました。それだけの面白さはあり、面倒でなければ関係をプロットしながらすすめれば腹落ちもバッチリではないでしょうか。

私は最後までよみ、一定戻りながら読み干しました。佳作であり傑作だとおもいます。
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
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No.4:
(5pt)

快作。

視点人物の友部の造形が絶妙です。冴えない男。周囲からキモがられる男。家族からも弾かれた男。信じた人間に利用される男。救った女性に後日捨てられるであろう男。現実世界で決して主役にはなれない男。自分も含めて本書の読み手の五割に当てはまるであろう見事な設定です。ツボに嵌まった読み手なら、冒頭から一気に作品世界に引き込まれるのは間違いありません。しかも、友部の平常心とラストの決断力も見事です。それまでに友部と一体化しているであろう五割の読み手にとって、爽快な読後感が得られます。
ラジオリスナーの体験談の面白さも半端ではありません。惜しむらくは、グロすぎない程度に、友部にもう少し怪異体験をさせたほうが臨場感が増して良かったのではないかと。しかし、それも些細なことです。
櫛木先生の過去作には正直乗れなかったのですが、本作は素晴らしい。今後もぜひこの路線で行ってほしいものです。
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No.3:
(5pt)

自分の人生は自分のもの

人に奪われてはいけない。流されてもいけない。そのためには強くならなくてはいけない。なんて事を思いました。
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
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No.2:
(5pt)

人の怖さを描いてきた櫛木先生が、人の怖さと怪異の怖さを究極融合させて、満を持して世に放つ『究極の怖さの総決算』!!!

まず今作は、櫛木先生がずっと描いてきた人の怖さと、本格な怪異の怖さの、究極な融合の怖さと面白さに満ちた、櫛木先生が満を持して世に放つ初の本格長編ホラーであり、世に放つ究極の呪いでした!

序盤から、民俗学・山奥の村・投稿体験・惨殺事件が起きた曰く付きの家等、ホラー好きには大好物の要素がちりばめられていて、最初からワクワクしっぱなしでして、
近年のホラーに増えてきて怖さを身近にかんじやすい『投稿体験』と、昔からのホラーの定番の『山奥の妖しい村』という、
ホラーの今と昔の2大要素の組合せの究極の融合が、怖さと面白さを何十倍にも膨らませているなと思いました!

また、投稿体験自体の怖さも抜群ですが、怖さを高めていたのが怪異の音であり、迫る音の怖さ・降臨する音の怖さに思わず叫んでいましたし、音の怖さを小説に降臨させた事が奇跡であり、新鮮であり、素晴らしい面白さでした!

そして、主人公と依頼者が抱えていた、親子関係の苦しみと、女性にだらしない父親(男性)という要素は、櫛木先生が今までの作品でも描いてきたテーマ・人の愚かさや怖さであり、
特に印象的な最期のシーンは、男尊女卑そのもの、男性の愚かさそのものである、神の村や世界への鉄槌・制裁・反逆の烽火であり、
個人的に僕も性犯罪者=男性の愚かさを憎んでいるので、清々しくて爽快なラスト・鉄槌・制裁・そして反逆の烽火でした!

加えて同時に、ラストの怪異の壮大さは、最凶の怖さで凄まじかったですし、
それを爽快に思う主人公と、僕自身も感じた狂気=爽快な狂気が、怖くて面白く、
後は、きちんと怪異に筋道立てた理由を付けた事も、物語として素晴らしかったです!

なので、まとめると、人の怖さを描いてきた櫛木先生が、人の怖さと怪異の怖さを究極融合させて、満を持して世に放つ究極に壮大な呪い・爽快な狂気・反逆の呪い・反逆の狂気であり、
櫛木先生の『究極の怖さの総決算』でもある代表作になる!と感じました!
怖さと面白さにうち震えっぱなしの神作でした!

是非ともオススメの神作でして、(とある悪行がエグ過ぎて難しくはありますが)映画化しても抜群に面白いので、是非映画化も実現して欲しいです(^-^*)/
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
4488029442
No.1:
(5pt)

普通に怖いけど怖いだけでも無く

いわゆる因習村の話。外部との通信が制限されてないから閉塞感はあまり無い。
途中までは怪異の意味が全然分からず情報も散らばっていてハテナだらけだったが、エピソード自体はホラーしていて怖かった。
そこから急に繋がりが見えだしてあっという間にラストへ。
これはこれで櫛木理宇さんらしい終わり方だとは思ったが読後感は悪くない。
鬼門の村Amazon書評・レビュー:鬼門の村より
4488029442

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