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対怪異アンドロイド開発研究室2.0
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対怪異アンドロイド開発研究室2.0の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.67pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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| けっこう粗削りなところもある本シリーズ。 今回は純粋な続編というか、新規読者の獲得を目指し、新しい(少女)スタイルで展開をするのかな、と思いきや… 前巻でやや「おざなり」にされていた謎の数々に、途中からとんでもない急角度で突進し始めます。 思うに、本作を貫くのはいわゆるホラーやオカルトというよりも、むしろもっと漠然とした「存在論的な恐怖」なのかもしれません。 形而上学的不安といってもいい。 どういうことかというと、本書にも登場するような「Aという人の完全なコピーA'が作成可能になった」とき、 (これは人格から記憶から全てが複製されるという意味です)その後でAがいなくなっても世界は「Aの不在」を認知できません。 原理上、誰にもどうやっても認知できない、ということは「Aがいなくなった」という事実は存在しない、ということと同義ですが、それでも当のA本人だけはこの世からいなくなるわけです。 しかしこの世からいなくなるので、Aは自分の不在を誰にも証言できません。 その時、「自分=Aはいなくなる」という恐怖は「そんな事態が存在しないのだから、杞憂、要らないもの」なのでしょうか? むしろ、「誰にも伝達不可能である」からこそ、それは計り知れない恐怖となりうるのではないでしょうか。 そして、おそらくLLMに依拠して「言語ゲーム」を遂行するAIのような存在は、その恐怖を理解できないでしょう。 しかし、人間にとってその恐怖は筆舌に尽くしがたい。 自分そっくりのコピー(というかオリジナルとの差異が存在しないので、コピーとは呼べない)が存在する以上、自分がこの世からいなくなることは事態としてあり得ないのに、でも自分は消えてしまう。 そして、(ここから本筋に触れます) それにきわめて近い体験を体験してしまったのが、おそらく本作における桶狭間信長なのです。 前作で妙な立ち位置の中途半端なキャラが出て来たな、と思っていたら、それが今巻で物語上の超重要人物であることが発覚しました。 また、今巻の後半「歪曲神事」以降で起こった怪異は「怪異でしかあり得ない現象が怪異でなくなることの怪異」という、かなり特異なものでした。 先のたとえでいうなら、「コピーA'の登場によって自身の不在可能性を奪われた上で、その存在を抹消されてしまったAだけが、世界の真実を見ている」というタイプの怪異が起きています。 つまり、「この世の真実を知るものは、この世に不在である」というような状況です。 もう少し精確にいうと、「この世に不在である、この世の真実を知るような者が、この世にはたしかに存在する」ということなのですが、この文は矛盾しているのでまったくもって無意味です。 本書が語ろうとしているのはそういう怪異なのですが、それならば一体、本書は何を語っているのでしょうか。 | ||||
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| ●第1話「偽想鏡面」:踊り場の大鏡 第2話「暗疑迷妄」:緑の家 第3話「四角四面」:豆腐頭の全身赤タイツの怪人 第4話「燦々惨願」:願い事を叶えてくれるトイレの神様 第5話「遺却隧道」:出口のない行き止まりの”九曲トンネル” 第6話「歪曲神事」:満月の夜、校舎の屋上で行われる”身捧げ” 第7話「汚濁残滓」:再び九曲トンネルへ。記憶の汚濁へと… 怪異のアイディアやアプローチの仕方がうまく、下手なホラー小説より1~2ランク上の恐怖感を味わ える。特に第1話は哲学の思考実験「スワンプマン」をモチーフにしたもので、怖わ~い。ページ数を 増やし、長編にしたものを読んでみたかった。 それに、5話と7話が圧巻。怪異の神髄である”現在の知見では解明できない不可解な事象”が読者を 不安にさせ、恐怖心を煽ってきます。 | ||||
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| この商品を手に取ってから、私はその独特な世界にすっかり引き込まれました。物語は、恐怖を感じないアンドロイド・アリサが中学校の七不思議に挑むという斬新な設定で進みます。ページをめくるたびに、ホラーとSFが融合した新しい感覚が楽しめるのが魅力です。特に印象的だったのは、アリサの視点から描かれる怪異の調査シーン。感情を持たない機械ならではの冷静な分析が、逆に人間には見えない不気味な真実を浮かび上がらせて、ゾクゾクする瞬間が何度もありました。中学校という身近な舞台が舞台になっているのもポイントで、誰もが一度は耳にしたような怪談が、アリサの手によって解き明かされていく様子は本当に面白いです。 良かった点としてまず挙げたいのは、このユニークな視点ですね。アンドロイドが怪異に立ち向かうという発想は他ではなかなか見られず、読んでいて新鮮な驚きがありました。続編ということで、前巻の雰囲気やキャラクターの成長も感じられて、シリーズとしての深みが増しているのも嬉しいポイントです。怪異の描写も細かく、想像力を刺激される場面が多くて、夜に読むと少しドキドキしてしまいました。 ただ、注意すべき点もあって、物語のテンポが少しゆったりしていると感じることがあります。調査が進むにつれて世界の「歪み」が明らかになる展開はワクワクするのですが、説明が丁寧すぎる部分があって、ちょっと間延びした印象を受けた箇所もありました。ホラーとしての怖さをメインに期待すると、SF寄りのストーリーにやや物足りなさを感じるかもしれません。でも、このバランスこそが本作の個性だと思うので、慣れれば楽しめる範囲だと思います。 この商品は、ホラー好きはもちろん、SFやミステリーが好きな人にもおすすめしたいです。特に、ありきたりな怖さに飽きてしまった人や、新しい切り口で物語を楽しみたい人にぴったりだと感じました。中学校が舞台なので、学生時代を懐かしく思い出すような大人にも響く内容だと思います。友だちから「変わったホラーが読みたい」と勧められて手に取ったのですが、期待以上に満足できました。独特の世界観と緻密な展開が好きな人は、ぜひ試してみてほしい一冊です。読み終わった後、機械の目を通した怪異の世界を想像して、ちょっとだけ現実が不思議に感じられるかもしれません。 | ||||
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